4月の園芸家見習
四月には、草木が芽を吹くのだ。うそは言わない。
このシュートと、蕾と、芽は、自然界における最大の奇蹟だ。
カレル・チャペック「園芸家の12ヶ月」より
日に日に雪が融け、地面が現れ始めると
園芸家見習は慌てる。
いやでも、去年の秋、早い雪のために断念した
庭掃除を思い出すはめになる。
折れた草の茎・枯れた葉っぱ・朽ちた花がら
それらのものをそそくさと拾ううち
いつのまにか、クロッカスや雪割草の蕾が
ほころんでいるのを発見する。
4月の花たち