9月の園芸家見習




手のひらほどの大きさでも、庭をもっていたら、
きみのふんでいるものがどんなものか認識するために、
すくなくとも花壇をつくるべきだ。
そうすれば、どんな雲だって、きみが足の下にふんでいる土ほど、
変化に富んだうつくしいものでないことがわかるだろう。
カレル・チャペック「園芸家12ヶ月」より


やっと涼しくなってきた。
今年は残暑がきびしい。
いつもならお盆を過ぎると秋風が吹くのに。
なかなか出来なかった雑草抜きをしながら、
こがねむしにぼろぼろにされたバラや
花の終わったユリなどに肥料をやる。
ほおずきが赤くなり、萩の花が咲いた。
やせた土を、「クッキーズのように多孔質で、
パンのようにあたたかで、軽い、上等の土」
にするのは難しい。


9月の花