道・鎌倉街道探索日記

◆◆◆◆◆◆◆ 所沢・鳩峰八幡  ◆◆◆◆◆◆◆

鳩峰八幡神社

鳩峰八幡神社は延喜21年(921)に京都の石清水八幡宮を分祀したものと伝えられています。境内のあるところは森に囲まれていて、静寂に包まれ、落ち着いた雰囲気が漂っています。この神社は柳瀬川の吾妻橋付近を渡り、悲田所跡地へ向かい、その後は八国山を越えていく鎌倉街道ルートの西側にあります。

所沢市の鳩峰八幡神社

鳩峰八幡神社本殿は、見世棚造りと呼ばれる一間社流れ造りの木造建築物です。室町時代初期の建築で県指定文化財になっているそうです。八幡神社の南には水天宮があり、更に南側には別当の仏眼寺があります。仏眼寺は鎌倉時代初期の創建と考えられていて鎌倉時代の板碑があるそうです。

鳩峰八幡神社の社殿

鳩峰八幡神社は新田義貞が鎌倉攻めのさいに戦勝祈願のため立ち寄ったといわれ、義貞にまつわる伝承が幾つかあります。ひとつが下の写真の新田義貞兜掛松で、義貞がこの松に兜を掛けたと伝えられているもので、云われを記した碑が建っています。また境内の稲荷社のそばに義貞が鎧を置いたといわれ、後に稲荷社を祀り鎧稲荷と呼ばれるようになったといいます。これらの話は信憑性は少ないとは思いますが、所沢市内にはこのような新田義貞関連の史跡が多く見られ、古の鎌倉街道の旅へと誘ってくれます。

鳩峰八幡神社の新田義貞兜掛松

 

オリジナルを重視するため、鎌倉街道上道(埼玉編)の作成当初の市町村銘そのままにしています。 平成27年の鎌倉街道上道が通る市町村は、以下のとおり変更(合併)されています。

花園町→深谷市  川本町→深谷市  児玉町→本庄市

PAGE TOP