茄子(ナス)の育て方(全般)

「茄子に無駄花なし」と言われるています。栽培として優しい方に入りますがそれなりに性質を知って面倒を見る必要があります。

(1)茄子(なす)の性質
茄子には嫌地現象があり、栽培間隔は4年~5年です。
広い菜園を持っている方は同じところに栽培しないように作付け計画をして下さい。それほど広くなくて土が混じってしまう方は、接木苗を園芸店で購入して栽培すると良いです。
茄子はナス科でトマト、ピーマン、しし唐、唐辛子を植えた後も良くないです。つい忘れてしまうのがジャガイモの後もNGです。ジャガイモもナス科です。


(2)茄子(なす)の種類
種類はたくさんあります。山形県では丸ナスが有名で辛子漬けが美味しいです。
九州のほうではキュウリのように長いナスがあります。
関東では、長い卵形が普通です。いづれも、糠づけ、塩漬け、炒め物、煮物など幅広い食材になります。

(3)茄子(なす)の植付け
園芸店では4月から茄子苗がでますが、茄子は寒さを嫌います。地温が16度から18度くらいが良いので5月の連休が植え付けに良い時期です。

株間は50cmから80cmです。50cmだと成長した時にとなりあった株の葉と葉が重なるので70cm位が良いです。種袋説明は50cmとあるものもあります。
畝幅も70cmです。2列植える時は収穫を考えて畝間を設定して下さい。狭いと収穫が大変です。小さいうちは空間が多いので畑がもったいない感じがすると思います。

肥料は苦土石灰、堆肥を蒔いて畝をつくります。1㎡あたり苦土石灰100g、堆肥3kg、化成肥料100gなどと種袋に書いてありますが、畑の土壌の状態で多くしたり少なくしたりです。

植え付けたら写真のように防風対策をしておくと良いです。
苗は風に弱いので根本が揺れるのを防ぎます。空いた肥料袋を利用すれば良いです。
袋を茄子が超えたら袋をとります。

 

(4)茄子の整枝

①茄子の1番花は取って茄子の木の成長をしっかり行います。

②1番花のしたからでる脇芽2本を残して主枝との3本にします。その後、それぞれから脇芽を1本残して合計で6枝での栽培にします。そのまま整枝をしないと小さな実はたくさん収穫できますが大きな紫色の茄子にならないです。

(5)茄子の収穫
茄子の収穫は写真のように額から幹までの部分を含めて収穫します。
茄子の実の近くで収穫して軸部分を残すと茄子の木の栄養が残った部分まで行くのでもったいないです。収穫してから上の写真のようにすれば良いです。

 

(6)茄子の病気

茄子の病気には
半枯病:葉の半分が黄色になってやがて木全体に広がって落葉する。
半身萎ちょう病:収穫の始めの頃に発生して茄子の木の半分が下から上に枯れて行く。
青枯病:梅雨が明けた頃に発生して木全体が枯れて行く。症状が出てからの進行はとても速いです。

いづれも土壌障害なので抜いてその部分には枯れたからといって追加で茄子を植えてもダメです。また感染するので袋にいれて燃えるゴミ等にだすのが良いです。

写真は青枯病だと思います。いづれも、連作による病気で連作障害です。

(7)茄子の害虫

大きく立派な葉に育った茄子の葉を害虫が食べています。見つけても見つかりません。たぶんですがテントウムシダマシの類かと思われます。安心な消毒薬も効果がないようです。

まだ、木も小さく1番花も咲いていない時なのでオルトラン粒剤を使用しました。

茄子の害虫は他にも
ウスミドリメクラカメムシ:葉がぼろぼろになります。
フキノメイガ:茎の中に入って茎の中を食べます。その枝は萎れて枯れるので切ってなかの虫を捕殺します。
などがいます。

 

 

 

 

 

 

(9)その他

茄子の奇形になりますが結構発生します。
梅雨時の多湿、低温、栄養過多などが原因のようです。

形から天狗茄子とも呼ばれています。

食用にはなにも問題ありません。珍しいので知人にプレゼントしてもよいかもです。

 

 

 

茄子の栽培記録

茄子(種蒔きからの栽培)の栽培記録

2015.04.3 豊黒なすの種まきをして栽培記録中です。秋ナス収穫が狙いです。
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茄子(苗の植え付けからの栽培)の栽培記録

5月連休に苗を購入しての栽培記録です。
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