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■寂光院の紙つばめ■ 竹の棒に糸で吊り下げてあります。風に向けると翼で風に浮き、尾羽がくるくると回って、つばねが飛翔する姿になります。素朴な玩具で、かっては同類のものを各地の縁日などでよく見かけることがありました。掲載の「つばめ」は、寂光院の観音様の縁日に露店で売られていたものです。 ■犬山土人形■ 大正末期に廃絶してしまいましたが、いまも多くの作品が残っています。 型の面白さと共に、淡い色彩が特徴で、この地方の土人形の中でも抜群の良品といわれています。もう一つの特徴は、持ち上げてみて張り子ではないかと思うほど、薄肉の土で焼き上げていることです。 ■起(おこし)の土人形■ 起の土人形は、尾西(びさい)市の中島家が継ぐ土人形です。旧地名が中島郡起町富田であったため「起(おこし)」と呼ばれていますが、一部の人たちの間では「富田の土人形」とも呼ばれています。 この人形の彩色は、名古屋や犬山のものとは違って、赤、青、黄、緑、などの原色、金や銀などもあしらった派手な色合いで、起独特の土人形の色に仕上がっています。 起の土人形の歴史は古く、天保年間(1830〜44)名古屋の枇杷島で、または明治初期に名古屋の御器所七本松で土人形の技術を習い、起で窯を築いたと伝えられています。 初代、中島佐衛門より、佐兵衛、佐十郎、佐太郎、と受け継がれて、現当主は五代目の中島一夫氏です。 |
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(1997.12.22掲載) kyoto-kusanonekoubou.saikonan....Seiitirou.Honda....hds30@mbox.kyoto-inet.or.jp |