愛知県篇(4)ー1

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名古屋だるまとおころりん
 名古屋は関東系の目なしだるまと、関西系の両方が作られていますが、古いものはほとんど目が入っています。
 「おこりりん」は、これも起き上がりです。養蚕の縁起物です。

豊橋張り子
 掲載の張り子、おころりん、鍾馗面、すべて内藤武人氏(屋号・面武)の作。

豊橋天神(最下段の作品)■
 練り物製。土製の天神は県内各地で作られていましたが、そのひとつを掲載しました。





鬼祭りと撞木・薙刀・鬼面
 2月14、15日、豊橋市の豊橋神明社の例祭。この祭に登場する赤鬼、黒鬼、天狗の(ここでは未収録)と、持ち物の撞木・薙刀などを玩具にしたものが売られていました。  かっては、これらの面類を数人の人が作っていましたが、いまはほとんど廃絶していています。

風祭りと鍾馗面・風車
 4月9〜11日、小坂井町の莵足(うたり)神社の春の例祭。この祭にちなんだ、鍾馗面風車(未収録)があります。

鍾馗面の由来■
 江戸時代、三河大飢饉のとき疫病が流行し、その時、村人が莵足神社の社宝の面をかぶって、悪病退散を叫んで村中を駆け回ったところ、疫病からすくわれたと伝えられています。
 その面を象って作られたのがこの鍾馗面です。

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(1997.12.22掲載)

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