歌 。 

■ペンネーム「ether」さんからの投稿です。

 「歌。」
 この言葉を聴いて、皆さんは何を想像なさいますか?
 学校で習った歌、卒業のときに歌った歌などなど、いろいろあると思います。
 
 今回披露する「歌」のお話は、テレビのCMなどで多用される「すりこみ」を利用した、大変珍しい、貴重な訪問販売の「歌」です。
 いくつかバリエーションがありますが、etherが勝手にランク付けしてお送りいたします。
 
 
 1位「お鍋ふうーふうふう」の歌
 
 皆さんに質問です。これは何の業者でしょう??
 
 これは「灯油」の移動販売車が流す、冬季限定の歌です。
 etherの近所にお住まいの方は、「あ、あの歌だ。」と思われたと思います。
 ご存じない方のために、特別に歌詞と歌い方のコツを少し。
 
「冬っていいな、冬ってね。あつあつあつとひとつになって、みんなの心が一つになって。
 お、なーーーべ、ふうふうふう、 お、なーーーべ、ふうふうふう。」
 
 歌い方は、童話風にややかわいらしく歌い、ふうふうふうのフレーズに強弱をつけてください。
 それで完璧。
 
 なぜTORMIさんのところに投書したのかといいますと、この業者は「脱法灯油」のニュースが流れてから、まったく売りに来ないのです。
 
 販売車には石油会社のマークも見かけなかったし、歌と同様にあやしい?……。
 
 
 2位 豆腐と吹けない豆腐屋
 
 これは違う意味で「詐欺」なのです。
 表題どおり、この豆腐屋さんはラッパで「豆腐」と吹けません。
 
 タイタントロンは、軽自動車を使って登場。
 運転席の窓を全開にして、走りながら窓からラッパを突き出し、おもむろに
「パーーーーー−−−−−−−−−−−−−−−。」
 っとやる訳です。
 
 こちらに引っ越してきた当初は、なにかの避難訓練かと思ってしまいましたが、いまでは音には慣れました…。
 でも購入する気にはなれません。理由は、言うまでもなく。
 
 
 3位 地味ーな、募金活動
 
 etherの居住区域では、まともな団体が公共の場、たとえば駅前などで募金活動を行う際には、イベントがあります。
 主催している団体によって物は様々で、キリスト教信者の団体(いわゆるクリスチャン)の場合はレクイエムの合唱。足長育英基金の場合は学生たちの楽器演奏など、「工夫されているなー」と、etherは感心するんですが、
 
「悪意」のある団体などの場合、見極め方は容易で、この方達は一切、何もイベントを行わないのです。とってもわかりやすいです。
 勧誘方法もワンパターンで、
 
 まず、外観的な特徴として必ず「のぼり」を掲げていて、のぼりに偽募金名が記載されています。
 たとえば、「盲導犬募金」や「阪神淡路募金」などとです。
 
 二つ目に、「○○募金にご協力お願いいたしまーす。」という掛け声をかけません。
 つまり無口で突っ立っているんです。 表情はなく、目線があうと目で訴えるんです。「いれろ」と。
 これがとても気持ち悪い。
 
 最後に最大の特徴として、すっっっっっっごく気持ちの広い方がまれにいいらして、100円とか入れる方がいるんですが(つまり可愛そうな人扱いですね。)
 あちらの方から「もっといれろ。」みたいな要求をしたり、「もう500円入れてください。」と、任意であるはずの募金額を、かならず金額指定してくるんですね。
 
 それはetherのそばで起こった事なので、わたしもびっくりしました。
「あー募金する人いるんだー」と言う驚きと「金額キョウヨウスルンダー」という異様さにです。
 ただ許せない行動ではありましたので、etherと周囲の方々とで、何とかしてしまいましたが。
 
 この手の詐欺には、この土地がはじめてな方や遊びに来た方、さらには登下校中の私学の小学生などが引っ掛かってしまうようです。
 
 近所の方は見かけるたび「あっ、○一教会よ。」とか「またいるわ。邪魔ね。」などとかなりシュールです。
 etherが思うに、善意で無償の活動をするのはとても良いと思います。
 ただ、金銭のみを提供して全てを任せる「募金」は、そろそろ終息するのかなと思っています。
 募金にイベントの要素を足すと、確かに楽しさはありますが、募金の正当性とは無関係ですし、悪意の物は言うまでもなく、犯罪ですしね。
 
 今日はやや愚痴り気味のetherでした。ではまた。

■etherさんから、5回目の投稿です。いつもありがとうございます〜!
 
■「お鍋ふうーふうふう」の歌というのは、NHKの「おかあさんといっしょ」の歌ですね。曲名は「冬っていいな」。灯油の販売というと、「雪」「ペチカ」「たきび」といった昔からの曲がお馴染みですが、最近の歌を使っているところもあるんですね。
 
■先日、偽募金の主催者が逮捕されました。また、6月2日に開かれた民主党の「次の内閣」人権・消費者問題調査会と内閣部門の合同会議で、正体不明な募金活動が全国各地で行われている実態が、正規市民団体からの報告で判明したそうです。
 それらの募金の名目は、盲導犬育成、災害救助犬育成、北朝鮮による日本人拉致救出、難病救済などなど。そろいのユニフォームに幟を用意して、組織立って行なわれているとのこと。
 実体の無い事務所や代表者を使い、真の主宰者は表に出ない仕組みになっているらしいです。
 
 で、あおりを食らって、正当な募金活動に支障が出ているんだそうですよ。本当に困っている人を追い詰め、さらに人の善意を食い物にするような行為は、許しがたいです。何とかならないものでしょうか・・・。
 と、まあ、私も愚痴って終わる事にします。ではまた。

(2005.6.6)