募金なのか売込みなのか

■ペンネーム「ether」さんからの投稿です。

 今回は、「雑巾」のネタです。
 
 雑巾といえば、床を掃除したりガラスを拭いたりと、日ごろあまり意識はしていないけれども、手元にあるとちょっと便利、というものだと思います。
 
 今回のこのお話は、そんな便利なものでも、使い方(?)によっては、迷惑なものになってしまうという、そんなお話です。
 
 この妙な体験をしたのは、平日の夕方で、私は電車を使って移動しておりました。
 車内はまだ、そんなには混んでおらず、吊り革につかまっている人が数人いる程度で、まあ快適といえる状態でした。
 
 そんな時、明らかに挙動不審な2人組が車内に入ってきました。
 なんだかおどおどしているような、様子を見ているような、そんな感じの方々です。
 
”おっかしいな。あの二人。”
 そう思って気にしていましたら、座席に座ってる人に、声をかけています。
 声をかけられた人はまさに「ぽっかーん」という表情をみせ、正気に戻った後、追い払っていました。
 
 声をかける→ぽかーんとされる→追い払われる
 そのような行為を、リフレインに、車両の端から始めた開始しした2人組みは、ついに私のところにやってきて、こういいました。
 
「すみません、ぼくらが縫った雑巾を買っていただけませんか?」
 
「はあ?????駅弁じゃないの????」
 私は思わず、そう思ってしまいました。
 
 なんで雑巾と思い、よく見ますと、”私達はボランティア活動をしています。”というゼッケンをしているではないですか。しかも社会福祉団体の名称入りです。
 後で調べましたら、実在する団体のものでしたが、あまりにもすごい、募金の徴収方法です。
 
 すっかりリフレイン慣れしていた私は「しっし」と追い払いましたが、雑巾を電車内で売りつけられようとしたのは初めてです。
 
 基本的には、電車内での募金活動や物品販売は法律で禁止されていますので、即行で乗務員に通報しておきました。
 
 結果哀れな2人組みは、次の駅で見事捕獲され、連行されていきました。
 
 確かに雑巾はあると便利です。
 でも家に雑巾がないからといって、こういう方々からは、購入しないでくださいね。
 
 そんな雑巾のお話でした。

■etherさんから、2回目の投稿です。ありがとうございました!
 
■それにしても。電車内で、というのは私も初耳です。初耳故に、本物の募金なのか、偽募金なのか、微妙に判断が付かないところですね・・・。
 正規の団体の、正規の募金だったら、こんなアホなやり方はしないだろうと思います。かといって、偽募金だったら、こんな明らかな法律違反は犯さないような気もするし・・・。
 
「疑いを抱えて募金するよりも、自分が善意を寄せたいと考えるところに直接、確実に募金を届ける方が良い」と考える人は少なくないでしょう。本物の募金活動をなさる方は、是非ともフツーのやり方を選んで下さい。お願いします。

(2004.10.4)
(参考)
この他の、etherさんの投稿は以下の通りです。
偽ボランティアの珈琲売り
 試 食 
東証上場企業です!
 歌 。 
屋根から鉄が・・・!?
「蜂のくれた」物
「蜂のくれた」物(戦闘編)