■ペンネーム「ether」さんからの投稿です。
今回は「試食」のお話です。
「試食」それは、大変魅力的な誘惑です。
皆さんデパ地下などで、その誘惑に誘われていませんか?
そして何気なく頂いた「試食」で、思わぬ出費をする事に、なっていませんか?
それは食欲と物欲の交差点。
楽しくも、はらはらする日常のスリルで、私も大好きです。
ただし、今回のお話に、それは通用しませんでした。
それはある雨の日の午後でした…。
「コンコン」
雨の音に混じって戸をたたく音がします。
うちは敷地の外にインターホンがあるので、来訪人は、普通はこれを使って用件を済ませます。
玄関までは、少し離れているので、戸をたたくのは、大体飛来物があたった音か雨水の音くらいです。
ところが、今回は違いました。
誰かが、戸を叩いているんです。
「だれー、インターフォン使ってよ〜」
と思いながら玄関を開けると、雨が降っているのにもかかわらず、まったく濡れていない男の人が立っていました。
思いっきり普段着でしたので、町内会の方かなと思っていましたら、なんか変なんです。
「何」
と思っていると突然、
「アンちゃんです。試食してくださいーーー。」(明るい大声で)
と言い、黒塗りの重箱とお箸を、差し出しているではありませんか。
「デパ地下の出張???」 そんな訳ありません。
「町内会の試食会???」 そんなの絶対ありません。
そう自分に確認しながら、この人をどう取り扱おうか考えていました。
思い切って試食しちゃおうか、それとも追い払おうか?
でも試食は、なんか入ってたらアブナイ。 うーん。
でもあまりにも予想外のことで、対処法が見当たりませんでした。
「あ。そうだ。ドア閉めちゃお。」
そう思うや否や、無言でパタンと閉めてしまいました。
少し時間を置いて、どうなったかそーっと見てみましたら、 さすがにもう、どっかに行ってしまったようでした。
しかし何だったのでしょう? 販売、それとも宣伝?
まったく理解できません。
皆さんならどうします??? 思い切って食べてみます?
それとも私みたいに、ドア閉めてみます?
雨の日には皆さん、ご注意を。
試食のお話でした。
■etherさんから、3回目の投稿です。いつもありがとうございます!
■アンちゃん、誰やアンタ・・・。
「明るい大声で」というあたりに、統一協会の珍味売りと同じような気配を感じてしまいます。実際のところはどうなんでしょうね。
もしも私が何か食品を訪問販売するならば、開口一番に「試食してください」とは言わないよなあ。意表はつけるだろうけど、光速で退かれてしまうことは確実だろうし。マジシャンじゃないんだから、客を驚かせて(怖がらせて?)どうするよ。
販売だとしても、宣伝だとしても、絶対やり方を間違えている・・・絶対。
(2004.11.29)
(参考)
この他の、etherさんの投稿は以下の通りです。
「偽ボランティアの珈琲売り」
「募金なのか売込みなのか」
「東証上場企業です!」
「 歌 。 」
「屋根から鉄が・・・!?」
「「蜂のくれた」物」
「「蜂のくれた」物(戦闘編)」
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