三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年
 "New"Desktop PC and its hard toils"

2022.06.20記述


 
HP・s5350jp機ご臨終と、12年後の三万円デスクトップ機

 
 「モーバイル機」からは外れてしまいますが、わがPCライフには一大事件が起こりました。
 
 実に12年間動いてきた、HPのs5350jpデスクトップ機がついに逝ってしまいました。

 最近いろいろトラブルもあり、またリモート会議での処理速度の問題もあって「仕事場」のメインからサブに切り替えていたのですが、これがまったく動かなくなってしまったのです。それも、いろいろ「身辺整理」して、HDD内の余計なファイルを消したりなどしていたら、そのままご臨終を迎えてしまいました。いくら試しても、時間をおいても、起動しません。アウトです。実働期間を考えると、まあよく働いてくれた、感謝あるのみですが。
 
 かくなる上は、メインにしたDT機mouseLMG39W7というヤツを当てにするしかないか、というところですが、これもともとかなり衝動的に、安さ(ビッ○カメラで新品5万4千円ほど)で買った観もあり、Cerelon機である上、内蔵メモリも4GBです。唯一HDDは1TBもありますが、一番問題なのはUSBなどのインターフェース関係に不安のあること。その数が少ないうえ、どうも接触がヤワで、読めなくなるなど起こるのですな。ですから、本来は「断捨離」身辺整理で、この機会にもう「仕事場」もmouseだけにして、あとは適宜転がっているモーバイル機をつなぐなどするしかないか、とも考えましたものの、なにか未練が残ります。あるいはまた、自宅用のメインになっているdynabookDT300を当初計画通りに「仕事場」に移し、自宅ではひとときやっていたように、モーバイル機をそのつど起動する、というかたちも考えましたが、自宅ですっかりなじんでいるDT300を違った環境・条件下に移すのも不憫というか、面倒というか、です。そちらではスイッチ一つで立ち上げ、何でもできていますから。
 

 迷ったあげく、中古品を検索してみたら、デスクトップ機は意外に安い値段で、十分使えるのが結構あるのですな。それだけ世間では人気がない、しかし「業務用」などからは払い下げ品がいっぱい出てくる、という状況なのでしょう。もちろん、もうみんなwin10機ですが。

 そこで、以前にDT100を買ったS社のサイトで、適当そうなのを探し、発注しようかと取り組みました。ところが、これの登録会員になっているはずなのに、ログインできません。何度試みてもブロックされてしまいます。問い合わせを送りましたが、容易に返事も来ないので、こんなことでイライラさせられるのも、とよそを当たりました。それで、D社のサイトで、同じような品が出ているのを確認、さっさと発注をかけてしまいました。ここは覚悟で、クレジットカードでの支払いを使用、若干時間はかかりましたが、ほぼ順調に現物が届きました。
 これが、たまたまながら同じHP社のProDesk400G3SFFというミニタワー型機です。いまのご時世で、デスクトップと言いながらも、s5350に比べれば半分以下の高さ大きさです。Core i5-6500(3.2GHz)で、内蔵メモリは16GBもあります。これからずっと(○○するまで?)使い続けられそうな性能の機体です。HDDは500GBにとどまりますが、以前と同じだし、それをあまり当てにしてはいけません。もちろんいまどきの標準機で、ディスクドライブはDVDですが、BDの使用にはBDドライブを外付けする、と定めました。画像や文書などの過去データは基本BDで保存しているので、これは読めないといけません。

 唯一の「誤算」は、これの画像出力はHDMIではなくDPディスプレイポートであるということに関しておきました。以前のHPs5350はもっぱらHDMIを用いていたので、ここでまたDP-HDMI変換アダプターが要るかな、と思ったものの、まあ焦って買わずに、まずセッティングというところで、とりあえずRGB出力をディスプレイにつないで、作業にかかったのです。そしたら、これでも十分見られる画面に映りますし、なにより「音も聞こえてきた」のには焦りました。音声出力はまだつないでいなかったので。どうやらこのProDesk400機というのは、ちゃんとスピーカーも内蔵しているらしいのです。だから、当面なにも困りません。もちろんかなりちゃちな音ですが。
 

 実はこの件を含め、少々参ったのは、届いた箱にはPC本体のほかに、麗々しく包まれた電源コードと、販売店の送り状関係だけで、説明書などの類いは一切ついておりませんでした。ですから、この機種の正式名称がなんで、製品番号はこれこれ、性能諸元、各種端子、インターフェース等々、なんにもわからないのです。昔の分厚い説明書解説書付きという時代とは隔世の観どころじゃありません。だいたいキーボードさえありませんでした。いくらいまどきでも、おそらくキーボードは付属品だったでしょうが。
 もちろん、基本的なデータや機能は、web上で記されていたものそのままであり、嘘偽りはないのでしょう。まあですから、「スピーカー内蔵」なんて起動してみるまでわからなかったのです。

 


3万円のwin10デスクトップ機との悪戦苦闘


 しかし問題はもっと大きなものでした。
 結局「新品ではない」win10機をセットアップする、そうした経験がない弱さをいろいろ自覚させられる事態になったのです。新品であれば、ともかく第一歩から万事設定、クリアーしていく、となるのですが、いきなりこのPCには「TARO TANAKA」なんていう名前がすでについている、それで焦りました。しかも、すべて設定済みというわけでもなく、買う2ヶ月くらい前にwin10がインストールされたらしい、しかしそこから立ち上げられたわけでもないよう、これです。別にwin10のディスクがついてきたわけでももちろんありません。

 DT100にもwindowsのディスクがついてきたわけではなく、HDにすでに入っているものを起動、設定していく仕組みでした。ただ、リカバリーディスクは付属していたし、ペラペラですが一応「スタートアップガイド」がついていて、順番に手順を説明しています。それに比べ、わが立ち上げはちょっと慎重さを欠きました。
 

 最大の問題は、「名前」と「パスワード」だったのです。これこそ鬼門とは、過去のwin10機との苦闘で十分経験済みだったのですが、これが「windows10の」と表示されたために、かってwindowsを「インターネット登録」をしたものを問うているのかと錯覚、そこで用いたメルアド名称とPW(たまたま手元に記録してあった)を入れてしまったのです。PCの「名前」というのがすでに勝手に記されていることもありました。以来、起動、「サインイン」という順番で、PWがそのつど求められます。これは断固として、新たに簡単な名前を入れ、そしてPWはパスすべきでした。
 
 パスワードに関しては、以前にタブレット機DiginnosD09で散々に悩まされた記憶もあります。しかしそれをあとで変更し、事実上なしで起動できるように設定できたので、まあ大丈夫だろうと楽観していました。ところがこんどは、「パスワードの変更」選択肢が出てこないのです。世のマニュアルものにある手順を追っていっても、これが出てこないので、どうにもなりません。通常は、「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」とたどり、「パスワード」表示をクリックして、「変更」を呼び出し、現行パスワードを入れたうえで、「サインイン」に入り、新パスワードを入力し、「パスワードの変更」表示で確定させる、面倒ながらこういった手順となっていますし、diginnosタブレット機ではこれでもって、パススワードをクリア、それなしで起動できるように設定できました。ところがこんどは、「サインインオプション」のなかに、「パスワード表示」が出てきていないのです。目を皿のようにして探しても、見当たりません。これではどうにもなりません。

 

 まあタブレット機と違い、HPデスクトップ機ではパスワードの入力自体に苦労するほどではないので、立ち上げのたんびに手間が増えているくらいで我慢もできなくはないのですが、もっと困ったのは、ネットワーク上の連携でした。そもそも、「仕事場」で複数のデスクトップ機を並べているのは、いずれもインターネットにつなぎながら、またこれらにホームネットワークを組ませ、データ、ファイル、プリンタなど周辺機器の共用や役割分担をさせるためでもあります。しかし、このホームネットワークというのが意外に難物で、それがwin10でひどくなっているというのは、DT100での試みでも経験済みです。

 私の「仕事場」でのインターネット接続はNTTのVDSLを用いており、ターミナル機がRV-S340NEというのです。これには複数のPCをつなげられ、しかもその間でネットワークになる仕組みです。NTTの回線を用いてきた歴史はかなり長いもので、このひかり電話のターミナル機は、ホームネットワークのルーターとしても機能する仕掛けになっており、従来も、これにつないでインターネット接続をしている各PC同士も、ネットワークでファイル共用、プリンタなどの共用使用をさせてきました。これも慣れると、便利なものです。

 こうした接続でも、時に他PCが読めないなどのトラブルを経験したこともあるものの、win7機同士のせいか、あまり深刻な事態にならずに切り抜けてきました。ところがこんどはwin7機とwin10機の接続です。すでに、昨年購入のDT100をこれに組み込もうとして、ネットワーク内の共有ができず、さっさと諦め、これを自宅使用の単体とし、従来同様にwin7同士、mouse機とHP機のネットワークに戻した経験があります(eMachine機は逝かれちゃったので論外)。しかしここにこんどはwin10機のHP ProDesk400が加わったのです。まあ順調にネットワークは組み上がらないだろうなという覚悟は、当たりでした。

 
 ネットワーク内の各PCが共有を図れるよう、設定はいじります。特には、PCの名称とパスワードを用い、共有を「有効」にせねばなりません。ここで、ProDesk400にパスワード設定してしまったのが悔やまれますが、これを容易にクリアできない以上、書き込むしかなく、しかもこれも一度相手機側からも設定しておけば、大丈夫なはずです。パスワードをアクセスのたびに入れなくちゃいけないなんていうことはないはずです。しかし、mouse機のファイル等はProDesk400側からちゃんと見える、読める(従来もそうだったんですから)のに、ProDsk400自体が、mouse機のネットワーク上に表示されないのです。リセットなどしても、一定パスワード設定などいじっても、同じです。
 
 こうした際には分厚いマニュアル本などではなく、web上で解決方法を検索しろ、というのが今の時代の基本です。そうすると、ありました、「windows10ネットワークの共有が表示されない」という解説記事、これをたどって、いろいろ設定を確認していきます。しかしいずれも「有効」「共有」になっている、それではとさらにたどっていくうち、「タスクマネージャー」「サービス」「サービス管理ツール」とすすみ、「Function Discovery Resource Publication」というのに入る、「スタートアップの種類」というのを選択し、そのなかの「自動(遅延)」というのを選ぶ、そして「サービスの状態」というのを表示させ、これが「停止」になっていたら、「開始」をクリックする、ここまでやるのですよ。それでもって、mouse機にProDesk400のファイルが表示される、もしそうでない際はいったん再起動してみる、これでようやく、ネットワーク上の共有が可能になりました。

 まったくもって、何でこんな面倒な、聞いたこともないような言葉が並ぶ、ほとんどシステムエンジニアのような仕事をせねばならんのかと、唖然たる思いですが、まあネットワークが生きればともかくいいかと自分に言い聞かせましたものの、いったんPCのスイッチを切り、翌朝起動したら、また同じ事態でした。mouse機でProDesk400のファイルが読めません。ここで絶望せず、上のプロセスを辛抱強くまたたどり、「サービスの状態」「開始」を指定しました。途端に読めます、もう脱力感なんていうもんじゃありません。

 win10PCでホームネットワークを組む、それがなんでこんな大ごとになるのでしょうか。想像するに、ともかく「セキュリティ優先」なのでしょう。まあ、一度試行錯誤をして、一晩たっての再起動後も、お互い読めるようになったので、やれやれ一件落着か、です。

 まあそんなに楽観できないのは、あとでまた触れます。

 

あとからあとから、トラブルはついてくる

 
 
 いろいろ不便と困難をかこちながらも、せっかくの「新鋭」機、まっとうに使えるように、アプリをいろいろインストールもしております。ただ、そうなるとうまくいくもの、行かないもの、出てくるのです。一番の代表格は画像ソフトPaintShop9でした。なにせWinXp時代のアプリですから、Win10にまでインストールしようというのが超無茶ぶりなのですが、なぜかできてきてしまいました。ただ、すでに記したように、NEC・LavieNM150ではダメでした。そして、やはり今度もダメ、インストールがまったく進みません。

 同じWin10デスクトップのDT100ではできたんだけどななどどぼやいてみても、何にもなりません。なんかの仕掛けが引っかかっているのでしょう。それ故、画像ソフトはPaintShop7(なんでか、もっと古いバージョンなのにね)と、もうちょっと新しいPaintShopを入れて、とりあえず我慢することにしました。新しい版の方が使い勝手が悪いので、使わずにしまっておいたのです。ですから、これでまっとうに「仕事になる」のか、不安は拭えないままなのですが。

 いやアプリのインストールや起動に関わるトラブルは、まだまだ出てくるものと覚悟はしております。おそらく最大のは、スキャナーの操作に関わりましょう。この「仕事場」ホームネットワークの重要な仕事のいまは、画像関係の読み込みや編集、加工、整理なのですから。

 

一難去ってまた一難

 実はこのHPProDesk400を立ち上げてから、妙な現象に悩まされているのが、Edgeの妨害全力排除でインストールしたChromeの問題なのです。自分自身のwebサイトがちゃんと機能しません。まさにかって経験したことのない珍現象なので、焦りました。基本、同じ画面上に複数のwebページ表示をさせ、そこからリンクを開くという機能が、拒否されるのです。

 なんでこんなことが起こるのか、もちろんPC自体やwin10の問題とも思えないし、とこれまたweb上検索したら、それらしい問題の指摘に行き当たりました。どうやら、最近のブラウザがこれまたセキュリティの問題などから、こうしたコマンドを拒否することがあるらしいのです。ProDesk400になまじ新しいChromeをインストールした(当たり前ですが)のが徒となっているよう。もちろん、DT100などでは全然そんなことありません。

 しかしなお、その辺のwebページのHTMLコマンドを修正してみても、変わらないんですな。こうなると、webページの構成自体、コマンド記述自体、根本的に直さないといけないのかも知れません。もうため息が出てきます。

 そしてこんどはプリンタの共有が、いけません。

 なんとか動き出したProDesk400機に、手持ちのプリンタ(Epsonのレーザプリンタ)を接続、そのドライバをダウンロードインストールして、まあ順調にはかどったのですが(ちゃんとwin10Pro対応版あり)、さあそれじゃあ以前同様に、このプリンタもホームネットワーク上で共有利用しようかと設定していっても、どうしても読んでくれません、他PCからのデータ送信プリントができません。ネットワーク共有関係、セキュリティ関係などいじってみてもダメです。

 これからまた、苦戦が続くのでしょうか。
 

 いまは他方で、私の常用プロバイダ・webサーバサービスの1つODNから、webページのアップロードのセキュリティ規制を強化し、従来のFTPを認めないなどいう、空恐ろしい通告が来ております。そうなってしまうと、私が長年使ってきた、ファイル転送フリークライアントソフトFFFTPはダメになってしまうのです。このソフトはもう、製造者がいない、インタネ上の「共有物」化していて、だあれも「修正更新」などしてはくれませんから。
 このままでは、ODNサーバ上の私のwebページは更新追加ができなくなります。今ひとつのサーバasahi-netは今のところ、そんなこと言ってはきませんが。

 この事態への代替案を模索中なのですが、そこにおこったs5350pのご臨終と、ProDesk400機の立ち上げ、インストール、ネットワーク騒動です。もうあっちもこっちもで、老いた頭と体力では手が回りかねます。




(2022.06.21)

 早速に翌日、プリンタの共用のトライアルを再開してみました。

 しかしやはり、ProDesk400に接続したEpsonLP-S520は、mouse機では使用設定できません。何が邪魔しているんだか。

 私は「仕事場」の常用プリンタとして、このEpsonカラーレーザプリンタ<大量資料の印刷用>、Brotherインクジェット兼スキャナ兼Fax機<常用印刷かつ資料送信用>、Epsonカラーインクジェット機<主にDVD等のラベルやケースプリント用>という三機種を使い分けております。このほかに、Canonフラットベッドスキャナ<資料スキャン及びフィルムスキャン用>もあるのです。

 このうち、ProDesk400に接続をしたEpson レーザプリンタは以前からHPs5350につないでいたので、こちらに移したわけですが、それで印刷はできるものの、やはりどうしてもネットワーク上でmouse機に接続使用ができません。存在は見えているのですが。

 これに対し、従来からmouse機につないでいた、Brother兼用機、Epsonインクジェット機はいずれも、ネットワーク上でProDesk400に認識され、ドライバインストールもでき、テストプリントも順調にできました。つまり、明らかに、win7のmouse機の周辺機器等はwin10機ProDesk400から「見え、使える」のです。その逆が行かないのです。なんかため息が出てきます。まあ、当面「やっていく」ことは可能であるものの。



 ODNにはオマケの騒動もついてきまして、e-mailの送受信サーバにssl認証を入れることにした、ついては使用のメイラーの設定を変更しろ、というのです。

 少々戸惑いましたものの、まあ見本のように、メイラーの送受信の設定を修正する、これでなんとかなりました。ただ、私の使ってきたジャストシステムの「SHURIKEN」なんて、全然あてにもされていないし、だいたいメーカーがもう販売終了にしたことをこの機に知りました。それでもなお、他のメイラーの設定見本を参考にして、なんとかなった次第です。基本は書き換え修正ですから。
 この機にまた、メイルの送受信を行っているPCがいかにたくさん、わが身の回りにあるのか、あらためて実感です。それがモーバイルコンピューティングなんですから。それみんな設定修正しなくちゃならないんで。

 それにまた、どうやら近ごろの人たちはWin10おまけの「メール」というヤツをe-mail送受信用に使うのが主流となっているよう。でも、私の装備では、タブレット機Diginnosだけなんですが。これは勝手に起動してくれているので。それがありがた迷惑というところもあるのですが。いや、だいたいPCでメイルやりとりなんて、もうどこの世界の話しかというところなのかな。そりゃあもっぱら須磨甫?

 さて、FTPの方はどうしたものかな。まだ展望がない。一方、Chrome上でのwebページのHTMLリンクコマンドの問題も未解決。指定リンク先のほかのウィンドが開かない際にも、ブラウザで「新しいタブで開く」を選択すれば、それが開くので、まあコマンドの記述が間違いではない訳なのですが。



(2022.06.26)

なんとかかとか、いくつかはクリアー

 バタバタと生じた各問題に対し、いくつかはなんとかクリアーできました。

 上記のように、メイラーソフトのSSL認証化による設定修正、あのPCも、これもと手間はかかりましたが、なんとか基本的に終えました。いずれもテストで、ODNのメイルサーバからちゃんと送受信できていますので、大丈夫でしょう。

 同じODNからの、webページのサーバアップロードのセキュリティ規制を強化し、従来のFTPを認めない、SFTP化するという方に対しては、新たなFTPソフトFileZillaというのをダウンロード・インストールし、これに各手順と設定を書き込んでいく作業、何度かミスもやりましたが、こちらもようやく使用できる状態になり、テストアップロードもうまくいきました。ODN自体からの告知で、このFileZillaというのがおすすめソフトの一つになっており、「ここにこう書き込め」という、図解入りでの説明書きもついてきたからです。「6月期限」という通告に間に合いました。

 しっかし、なんかもう、面倒くさい世の中になってきましたね。年寄りには生きづらい。Chromeブラウザとコマンド非対応の問題はいまだ解決せず、です。もうwebページの構成設計を基本的に見直さなければならないかも。




(2022.7.02)

HP s5350再起動す、でも基本諦め、データ救出保存へ

 「仕事場」のメインを10年以上務めてきたが、ついに動かなくなってしまったHP・s5350jp機、もう基本諦めるとして、代替機を設置・設定をしてきました。

 それでも、この中にあるユーザーデータはなんとか救いたい、再利用したいものです。過去に経験もあります。

 そうした際は、PC本体からメインのHDを取り外して出し、これを外付けのHDDとして、他機で読み込むということになります。そのためのHDケースといったものが市販で入手できます。現代のHDはUSB接続なので、あまり面倒なことはありません。ただ、メインのHDを取り外してしまえば、そのなかのシステム、OSは存在意義がなくなり、インストールされている各アプリソフトも含め、もうPCとしての機能は完全に失われてしまいます。ばらしてパーツ利用するという事態になります。


 さて、この機のHDはどういう規格なのか、どんなHDケースを用意すればいいのかなどと色々考えているうちに、待てよ、もしこれが再度起動できれば、内部のデータも容易に読み込み、外部に移転できるなと思い当たりました。ダメ元、ものは試しよと、またディスプレイやマウスなどつないで、スイッチを入れてみると、なんと立ち上がるじゃありませんか。

 要は、「システムの復元」に入ったのです。これはwin7の重要な機能だと思われます。OSに何かの不都合が生じ、正常起動できなくなった際、自動的に保存されているある時点のシステムの状態に戻って、それで再起動をかける、こうしたことができるのです。ただ、「システムの保存」の設定を行っておかないといけません。

 ともかく、これによって再起動し、立ち上げ運転状態に行くことができました。じゃあ、これまでの経過と代替機の購入、設定立ち上げ、アプリインストール、ネットワーク組み込みといった一連の努力と費用と時間はムダ?そうは言えません。少なくともいったん、起動しない状態に陥ったPCを信頼し続けることは無理です。同じようなトラブルがまた起こる可能性は低くない、これも経験的に学んできたこと(たとえば、CF-R9のトラブル繰り返し)でもあり、そのリスクを無視して使用を続ければ、非常に大きなダメージを被る危険は大なのです。ともかく、10年以上使い続けてきたのですからね、ここは諦めが肝心です。
 ということで、ともあれこいつが正常に立ち上がって動いている間に、中のデータ等を救い出し、保存するのに注力すると決めました。PCをバラしてHDを取り出すなどというのに比べ、手間はだいぶ楽にもなりますから。


 それで、早速に外付けのHDDを買ってきました。手持ちのはそれぞれ用途や保存状態があり、s5350のためにまた一台買って、惜しくはありません。USB接続で容量1TB、7千円足らずでした。いまはこんな所が相場です。近ごろは軽くてずっとアクセス等が早いSSDに人気がありますが、容量比でHDDの倍以上しますし、SSDの寿命といったこともしばしば語られます。もちろんHDのトラブルや寿命なども無視できませんが、そこは値段との相見互いでしょう。

 これに、再度立ち上げたs5350の内部保存記録となっている、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージックなどのデータフォルダ関係をコピーします。本体のHDの容量が500GBなので、これを超えるデータが保存されているわけはありません。もちろん、外付けのHDDやUSBメモリなどに、そのつど保存された文章だの画像だのpptだのが本来の記録のはずですが、そこにカバーし切れていない部分、自動保存などされたものが大切です。特に、メイラーソフトの受信メイルや送信済みメイルの保存分といったデータは、外で保存はしていないので、これは非常に貴重です。これらはあらためて、フォルダーを探し、所在を突き止め、保存に努めました。

 もちろん、PC本体にインストールされてきた各種アプリソフト、これらも相当数に登りますが、当然それらのソフト自体をコピーすることは基本できないはずです。いわばPC本体と一体化しているので、それと運命を共にして貰うしかありません。大事なのはデータです。


 まあこういったことで、一ヶ月近くに及んだメインPCの故障・ギブアップという事態からのトラブルシューティングはようやく、一通りの対策を終えることができました。




(2022.07.13)

こんどはこいつが

 「なんとかの法則」とやらで、いかれるものは連鎖反応になるものです。

 こんどは「仕事場」のプリンタが謀反を起こしてくれました。
 こちらでは、PCネットワークにBrotherのファックス兼用インクジェット機、Epsonのカラーレーザー機、そしてEpsonのインクジェット機の三台をつないでいるというのは、上にも記しましたが、このEpsonのインクジェット機EP-306というのが突如逆らってくれたのです。

 こいつは常用というより、「比較的高品質の」カラー印刷と、はがきなどの印刷と、そしてDVDやBDのラベル印刷というのが主用途でした。特にこのラベル印刷というのができるプリンタは少ないので、かなりそれに使ってきた実感です(これやってるひとは少ないようで、プリント済みのDVDなど他人様に差し上げると、驚かれます。それ用のソフトもあり、さして大変なこともないのですが、若干趣味的なのでしょう)。
 それで昨日、一枚仕上げたら、そのあとプリンタが妙な表示をするじゃないですか。「インクがなくなりました」の表示がつくのは結構あって、インクカートリッジをまた買わなきゃならないのには頭が痛いですが(そうやってインク代で稼ぎ、本体の安さをカバーするのが周知のメーカー戦略)、それだけじゃなく、ほかの表示も点滅しています。説明書を調べてみるといっても、今日日の「説明書」はたいしたことが書かれておらず、詳しくは「DVDを読め」とか、「メーカーサイトでダウンロード確認せよ」などとされるので、ここだけでも腹が立ちますが、ともあれ、検索などしていって、ようやくにわかりました。「廃インクタンクがいっぱいになった」という表示なのです!

 むかし、キヤノンのモーバイルインクジェットプリンターでも散々経験済みなのですが、インクジェット機の重要な欠点はこれです。かなり頻繁に、プリンタヘッドのクリーニングが半ば自動的に行われ、そのつど、ヘッドの方にたまったインクが捨てられ、カートリッジからの補給が行われます。これをしていないと、インクの目詰まりを起こす、そこまで行かずとも印字品質が低下する、こういう理屈になっており、まあインクの消費を促進してくれます。しかも、捨てられた部分はどっかに消えるわけじゃないので、これを貯めるタンクがなかに設けられているのです。
 このタンクの交換などを自前でできる構造のものもあったはずですが、キヤノンのモーバイルインクジェットプリンターでは、この廃インクタンクの交換は修理扱いになっていました。そのために、本体の製造が中止になったら、やがて修理の受け付けも終了となり、ついにプリンター本体がゴミと化してしまいました。わたしはこれのために、インクカートリッジをかなり買いだめてあったので、実に忌々しい、相当の損害です。この廃インクタンク交換を「自前でやる」ノウハウもどっかに書かれていた記憶もありますが、さすがにそこまでは手が出せませんでした。



 この記憶がよみがえりました。さて、こういう際にはどうしたらいいのか、あっちこっち探してわかったのは、これはやはり「修理扱い」でタンク交換に出せ、そういうことなのです。愕然です。EP-306はまだ「修理可能期間完了」扱いではないでしょうが、当然その間使えません。しかも、かなり取られる恐れがあります。店先でもこのこと確認いたしました。さあ、一体いくらかかるのか、またどのくらいの期間要するのか。

 ここが悩ましいところです。時間と労力のロスだけじゃなく、それで「修理代」でウン万円でも取られたら、新品買う方が得になってしまいます。実際、このEP-306を私は2万円足らず(正確には、6年前に14,850円)で買っています。そして、いま同じレベルの機種で、DVDラベル印刷可能なプリンタを調べると、まあ2万円台で買えます。それじゃあ、この際買い換え?いや、それは資源のムダである以上に、この歳で断捨離を迫られている私のやるべきことではありません。しかも、EP-306用のインクカートリッジ買いだめ分というhidden costもあります。こういうものはどんどん旧式化して、新しい機種では使えなくするのがメーカーのポリシーでもありますから、EP-306捨てれば、この分は丸損です。

 そしてさらに悩ましいのは、EP-306もう買えないんだから諦めるか、とならないのです。なんとこれはいまも、店の販売品に表示されています。値段も大して変わりません。「買えるはず」なのです。ところがまさに究極のジレンマで、どの店の表示でも、メーカー直販でも、「出荷は2ヶ月先」と記されるのですな。どういう意味なのか、どこにも在庫はない、しかし「販売終了」ではなく、まだ追加生産されるというのか、ベトナムあたりから船に乗ってくる途中か、なんとも不可解な状況です。でも、少なくともストックのインクカートリッジは無駄にはなりません。しかしなお、じゃあ2ヶ月間どうするの?です。



 あまりにも複雑怪奇な連立方程式ですね。ゼニと、時間と、今後へのhidden costと、機会損失と、資源節約と、etc悩んでいるうちに頭痛くなってきた、でも一晩たったら、一つの解が出てきました。

 実は、EP-306の前任機があったのです。名前もEP-302と似ています(構造はかなり違いますが)。こいつを見限ったのは、不調が目立ってきたからでした。年に一度の年賀状印刷にもあててきたのですが、なぜだか黒色のノリが悪くなり、ついには全然出なくなってしまう、インクを交換しても、ヘッドクリーニングを試みても変わらず、それでギブアップしたのです。黒色の出ない年賀状なんて。
 EP-302に代えて、年に一度の賀状印刷機になったのは、すでに記したように、1年半前に(一万円以下で)買ったキヤノンのTS3530です。EP-306は構造的にも大量印刷にむかない、はがきなどには基本手差しの仕組みですから。EP-302のもう一つの役割だったDVDラベル印刷に関しても、いろいろ不調が目立ってきたので、早くにEP-306に交代させ、そしてEP-302はもう出番のない、お蔵入り機になっていました。でも、あることはあるのです。

 こいつを押し入れの奥から引っ張り出し、接続を試みます。ところが、説明書もドライバーディスクもどこかに行っちゃって、見つかりません。それでも慌てず、いずれもweb上からダウンロード入手できるということで、順次設定接続を試みますが、「仕事場」のメインmouse機からどうしても送信印刷ができません。もう眠っているうちにアウトになったかも知れないインクカートリッジも交換してみました。いまだ一回分くらいのストックも眠っていたのです。それでも変わりなし、存在は認識されているはずなのに、これではピンチヒッターは勤めてもらえません。



 まあ、そんなにうまくはいかないか、と思うものの、未練は残ります。ともかく、紙への印字等はいまあるほかのプリンターでなんとかなる、当面の問題はDVDラベル印刷だ、そこでなんとか一工夫、思い当たったのは、ゾンビ状態から復活しているHPs5350機です。昔はこれでEP-302も動かしていたんだし、いま、ネットワークから外れ、細々存命しているこれにEP-302をまたつないでみる、そういうのもありじゃないか、と考えた次第でした。

 やりました、ちゃんと紙に印刷してくれました。それから、ほとんど手順もセッティングも忘れている「EP-302でのラベル印刷」も試みました。ヒヤヒヤものでしたが、ちゃんとプリントできました。思いのほか、黒系も乗ってくれています。ただ、なぜか赤系の乗りがこんどはよくないようです。もう、本体捨てる寸前だったのですから、その辺は諦め、満足するしかありません。


 ともかく、このよみがえったゾンビEP-302とs5350機のおかげで、当面必要な作業は可能になります。それでもって、お休みになってしまったEP-306を「修理」に出せばいいわけです。もちろん、「新品買う」より高いとなれば何にもならないので、そこをまず確認しないといけませんが、やれやれ。
 最悪、2ヶ月待ちでEP-306の新品買いますよ。これはやりたくはない悪魔の選択ですが、ただ、いまの設定のままで使えますし、インクストックもゴミになりませんし。



(2022.7.29)

エプソンEP-306のメンテ完了!

 「廃インクタンク満杯」表示で動かなくなったEP-306プリンタ、修理扱いで出しました。店の方では結構よくある持ち込みのようで、事務的に処理が進みました。「2週間ほどかかります」ということでしたが、それよりも早く、9日で完了となり、連絡ありました。

 早速に受け取りに参ります。当初のとおりに「金4千4百円也」、まあ本体買ったときが1万5千円足らずだったので、その3割ほどの支払いになりますが、上記のようにまた新品を買っても2ヶ月入荷しない、もちろん資源のムダ、ポンコツばかり手元に増えるのを避け、「賢く寿命を延ばした」のですから、世のため人のためでもあると納得するのみです。

 ただ、びっくりだったのは、店に持ち込みの際にEP-306入れていった大きな買い物袋をまた持参したら、その何倍もある平たい段ボール箱が用意されており、これに平積み状態のままバンドと手提げを上から着け、「これで持って行って下さい」となるじゃないですか。その表面には大きく赤字で、「精密機器 衝撃厳禁」、さらには「この面を必ず上に インクが漏れる場合があります」などなど記されています。中にプリンタがそのままの状態で収まっている、これで持ち帰らなくてはならんのです。


 暑いさなか、大汗かいて、この大荷物を下げ、なんとかバスに持ち込み、帰りました。えらいことでした、この労力努力だけで、残り1万円余の値打ちがありました(つまり、わが懐を救うために、大変な重労働をしたわけです)。

 厳重な包装を解き、再セット接続し、試しにDVDのプリントを試みます。以前同様に難なく済みました。やれやれ、です。落ち着いて添付の書類その他を見るに、ものはエプソンの安曇野のサービス工場とを往復したようです。その運び賃等だけで、税別4千円也は飛びそう、まあこちらもかなりの社会貢献だと理解するべきなのでしょう。廃インクタンクの交換など、完全にルーティン化していて、ごく簡単な作業なのでしょうが。ついでにあちこち点検、位はやってくれているのでしょうね、日本メーカーですから。



 いま、日本の一般向けプリンタメーカーも事実上、エプソン、キヤノン、ブラザーの3社だけになりました。いずれの機種も使っていますが、あまり文句はありません。インクカートリッジなどで儲ける商法も共通していますが、まあ大したものを、この値段で豊富に提供してくれています。だからといって「使い捨て」にはしない、長く使い尽くす、わがえすでぃーじーずの心がけも認めてほしいところです。


 たまたまのことですが、今日エプソンがワイヤドットプリンタもいまも売っている、そういった記事を目にしました。懐かしのワイヤドットプリンタ、パソコン黎明期は、プリンタといえば、これかサーマル機か、でした。ワイヤドット機はランニングコストは安いけれど、基本モノクロだし、ドット針を動かしてインクリボンの上からたたく構造なので、かなりでかくて重く、音はうるさいし、でしたが、まだ絶滅はしていないのですね。「わいやあどっと、わいやあどっと」と、歌は代々継がれているのです(なんのこっちゃ)。

 サーマルトランスファー(熱転写)プリンタは一時期、ワープロの内蔵プリンタなどとしても全盛でした。カラーが出ますし、小型軽量化できますから。でも、インクリボンのランニングコストが高く、これでカラー画像など刷ろうなどとは思いもよらないことでした。インクリボンを用いない、サーマル紙に直接加熱印字するというのもありましたが、これ基本モノクロだけだし、印字が長く持たないなどの問題もあり、ほぼ絶滅しています。
 ただ、先日中古PCなどの店に、今日ほとんど唯一のサーマルプリンタメーカーであったブラザーの携帯用プリンタが大量に並び、大いに動揺させられました。いまどき、インクジェット機でさえもこうしたバッテリー駆動の携帯プリンタというのはほぼ絶滅状態だったので、食指が動いたのです。ただ、新品の値段は相当で、下手すりゃPCより高い、しかももう、勤務も仕事も激減、外出自体ままならないいまの身で、こんなもの買ってどうすると、禁欲していました。

 ところが今ごろ、これが中古品で大量出店となったのです。おそらく、どっかの「業務用」のストックが大量に流れたのでしょう。完動品ではないものも混じっていました。以前に、保険のセールスの人がこれを使って、出先で書類を速成プリントしていましたから、そういった用途のものが大量払い下げにでもなったのでしょう。
 いっぱい店の陳列棚にしまわれているのを横目で見て、これこの値段なら値打ちあるな、しかし今さらなんに使うんだなどと逡巡、時間が過ぎていきました。それで気がつくと、棚の中の在庫がない、聞けば「売り切れました」の返事、ガーンです。web上で調べても、かってはいっぱい出ていたのがもう出てきません。なくなっちゃったのです。私同様に、気軽に持ち出せるプリンタに魅力を感じるひとは少なからずいたのですね。大昔買った熱転写用紙もいまだ手元にあるのを確認したところだったのに。


 上にも書いたように、時代がインクジェットとレーザープリントにシフトする中、かってはキヤノンのモーバイルインクジェットプリンターBJシリーズをかなり使っていました。軽くて小さくて、文字通りに持ち歩きに適したつくり、まさにモーバイルコンピューティングの必携のツールと思っていたのですが、結局廃インクタンクの処理ができなくなり、使い物にならなくなってしまったのです。いまもキヤノンは後継機的な、バッテリー駆動のインクジェット機を出してはおり、またエプソンやHPなどにも同じような製品があります。しかし、例えばキヤノンの現行機TR153が2.1kg、HPのCZ993Aが2.2kg、エプソンのPX-S05が1.6kgと、どうも持ち歩くには魅力あるものとも言えません。しかもエプソンのはもう店頭から消えたようです。

 結局、プリンタどころかPCも持ち歩かない、須磨甫全盛の時代には、プリントアウトを作るのにそんなに必要性も魅力も意義も感じる人間はごく限られた存在になってしまったのでしょう。「紙に書かれたもの」をありがたがるというだけで、前世紀の人間とわかってしまいます。あとで紙くずの山に埋もれる結果になるのに。また、それでも必要とあればいろんなところにプリンタのファシリティは転がっています。要は、文章であれ、画像や図表であれ、データが重要なので、プリントアウトを要する限られた局面と、その準備機会の設備や体制だけが意味を持つのです。



 だいぶ脱線をしました。

 ともかく、これでいろんな用途、とりわけDVDやBDのラベル印刷という使い道に威力を発揮してきたEP-306が戦線復帰し、ほっとしたところではあります。その代役にカムバックしてきたEP-302とHPs5350機、けなげに「昔の名前で」動いてくれはしたのですが、結構トラブルもあったし、なによりカラーの刷り具合はかなりひどくなっていました。だからこそ、いったん現役から引っ込めていたのです。それに加え、ディスク印刷アダプタのセッティングでトラブることもありました。ま、やはりここでは安らかにお眠り頂きましょう。




(2022.08.24)

メイラーソフトが使えなくなる!

 「情報機器」というのは確かに便利だけれど、またさまざまなトラブルから容易には解放されないものです。それを世の中では「進歩」と呼ぶわけですから。

 こんどは、最近いろいろ条件変更を求めてきた、外部のサービスプロバイダ関係でした。そのひとつ、webページの一部を置くとともに、メイルサーバも使用してきたODNがらみです。
 上記のように、ODNは「セキュリティ対策強化」とか「サービス向上」とか称して、いろいろ設定条件を変更してきました。そのうち、webページのアップロードのセキュリティ規制強化というのは、新たなFTPソフトの導入と条件設定でなんとか対応できたものと思われます。さらに、「e-mailの送受信サーバにssl認証を入れることにした、ついては使用のメイラーの設定を変更しろ」というのも来て、これもメイラーの設定をいじり、なんとかOKとなっていると信じていたのです。わたしは、メイラーでの自分のメイル送信にはもっぱらasahi-netを用いていますが、その際の送信メイルすべてを自動的にBCCで、このODNのアドレスに貯めておいております。

 ところが2ヶ月ほど過ぎて、突如「仕事場」のメイン、mouseMG39W7がODNのメイルを読めなくなってしまいました。受信のアクセスを拒否されるのです。これは何かのはずみで、メイラーソフトの接続設定が元に戻ってしまったようにも思われたので、慎重に再設定修正を試みました。ままあることですから。でも、どうしてもダメです。

 どうしたものかと思いつつ、ふと奇妙なことに気がつきました。私はすべての使用PCで、メイラーソフト「Shuriken」を用いてきております。元来、「一太郎」のオマケみたいについてきたもので、一度使い出すとやはり使い勝手と慣れから、これはやめられません。どの機種においても、同じ設定をしておけばいいわけですから(唯一の例外は、タブレット機DG-D09IW2SLです。記したように、shurikenの操作は基本キーボードなので、タブレットでは極めていじりがたく、ためにこれではおまけのMSmailに任せております。「受信」操作をしなくても、勝手にメイルを読み込んでくれます)。

 それで、同じ設定のはずの「自宅」dynabookDT100を操作してみたところ、shurikenは何の問題もなくODNのメイルを読んでくれます。同じ設定をしているのに、この違いはなんなんでしょうか。

 これで、何か予感がしました。手当たり次第PCを立ち上げ、試してみます。いずれもmouse機と同じ時に、ODNの求めてきたセキュリティ強化、popssl化に設定を変えてあります。見事にみんな読めません。念のために、いずれも変更設定を再度いじったり確認を試みても、同じ結果です。答えが出ました、win7上のsyurikenメイルソフトには、ODNはもう対応をしないのです!
 ですから、win10機であるGPDPocket2では、やはり受信問題なしです。そうとなれば、「仕事場」でmouse機がODNメイルを読めない、これへの唯一の対策はこうなりますね。新たに入れた、隣に並んでいるwin10機であるHPProDesk400を使う、それのみです。すでにshuriken入れておいたのですが、使えるように設定はしていなかった、これを慎重に設定していくと、案の定何の問題もなく、ODNメイルを読んでくれました。



 さあ、ここからが思案のしどころです。ODNのメイルサーバの用途は、自分の発信メイルをBCCで保存しておくことにあります。それをいつでも読んで確認できるのは、何かと便利であり、高齢者となった我が身で、記憶だけで勝負する危うさを回避できます。もちろんメイルを発信したPCには記録が残るものの、そこがモーバイルPC-erのつらさで、あちこちのPCでは確認ができません。ODNに届いたBCCの自分メイルはやはり手元に置いておきたいのです。かといって、これもasahi-netアドレス宛に送信するというのも、何かムダなようでもあり、asahi-netのアカウントに負担をかけます。逆に、ODNのサーバを利用しないと、契約をしている意味が薄れます。

 しかし、ここで判断に困るのは、shurikenソフト自体がもう見捨てられてしまったという歴然たる事実です。ジャストシステム社は、折悪しくも本年初めをもって、shurikenの発売を「終了」してしまいました。もともと「一太郎」のオマケのようなものだったので、これに文句も言えません。あるいは、このODNのセキュリティ強化のような動きに、メイラーソフトの方がついて行きがたくなったのかも。ですから、「shurikenの最新版を入手すれば、大丈夫」どころじゃない、入手ができないのです。いまある、shuriken2010を相手に溜息つくしかありません。

 さすれば、メイラーソフトをこの際別なものにする、そういう判断はあり得ます。いまはフリーソフトなどでも、結構メイラーはいろいろ転がっているようです。ただ、決断を揺るがせるのは、「shuriken2010でも、win10機ならちゃんとODNメイルを読んでくれる」、そして上記のように、これは自分の発信メイルの控えの為が目的で、メイルが発信できなくなったわけじゃない、ここなのですな。
 「メイルの発信受信くらい、慣れたので、操作なんか意識せずにやらせてよ」という思いも拭えません。asahi-netはいまのところ、こうした「セキュリティ強化」といった設定変更要求などはしてきておらず、従来同様に、「使い慣れたる」shurikenで送受信できておりますしね(FTPもそうですが)。


 結局、私もwin10化の流れに乗らざるを得ない、今さらながらのそういう「時流」の一環なのでしょうか。世の中はもう、windows11だそうですが。




(2022.09.02)

甘かった!asahi-netも同じ、かくしてwin7は大ピンチ

 ODNのメイルサーバ設定変更という事態のもたらしたトラブルに悩まされてきたこの一週間余ですが、「asahi-netは大丈夫じゃろ」なんていう楽観はとんでもないことでした。実はこっちも「セキュリティ強化」と称する設定変更を求めてきていたのです。その「最後通告」みたいのに気がつき、焦りました。要は同じ、メイル送受信のサーバのポート番号、SSL設定、SMTP設定などを変更する、セキュリティ強化のためだ、速やかに対応しろという通告。

 で、今回は自宅のwin10機DT100上の「shuriken」メイラーの設定変更から始めました。まあ、「ほぼ」対応できました。ただ、なぜだか新たに送信サーバへのアクセス先ポート番号が「465」になったというのですが、これだと送信ができません。前と同じ「587」に戻せば行きます。あるいは過渡的な措置なのか。それでも、一安心というのも、前例からして楽観禁物と考えました。


 翌日、案の定です。だいたい、「仕事場」のmouse機上のshurikenからは、asahi-netのメイル受信自体ができなくなってしまいました。これはおおごとです。このアドレスを自分の看板にしてきたので、これでは「音信不通」状態になってしまいます。ここは焦らず、asahi-netの要求通りに設定変更をしたのですが、ダメです。しからばと前に戻してもみる、やはりアクセス不能です。どうやら、こっちで一度設定変更すると、サーバの方の条件も自動的に変更されているらしい!

 ただまた、先の経験からすると、win10機ならなんとかなるはずと、HPProDesk400の方のshurikenにも、新たにasahi-netのアカウント設定をしてみます。もちろん新条件で。すると難なく、メイル送受信できるじゃないですか。たまっていた受信メイルがどどっと届くし、送信も問題なしです。さすれば、ともかくこのwin10機で、asahi-net、ODN両方のメイル送受信が可能にはなるので、「孤立無援」状態に陥らずには済みます。いろんな交友や付き合いだけじゃなく、「しごと」に関わる重要な連絡や情報やデータのやりとりなどもいまどきみんなe-mail、あったり前、これでもう30年近くやってきたんですから、メイル読めない送れないでは、まさに原始時代か絶海の孤島に島流しかの実感でした。ホントに背筋が寒くなりました。



 ともかく、やや落ち着いて考えてみると、このメイルサーバの設定変更で生じた大問題は、win7上のshurikenメイラーからのアクセスができなくなってしまった、これです。そしてどうやら、win7ではこれ以上対応できなくなってしまったものと思われます。それなら次の対策は、shurikenでない、ほかのメイラーソフトでやってみる、です。もう長年これしか使ってこなかったので、若干ためらわれますが、ものは試しだ、まだそこまで老化骨化してないぞと、挑戦を試みることにしました。とは言っても、ダウンロードでフリーソフトというのも抵抗感あるので、あれこれひっくり返し、MS-Outlookというのを使ってみることにしました。十年以上も前のバージョンですが、おまけについていたのが手元にあったのです。まあ、asahi-netあたりでもデファクト並みの記載になってますからね。

 このOutlook2010というのをmouse機にインストールし、各種設定を試みていきます。当然ながら、慣れない使い勝手少なからずあり、戸惑います。それでもなんとか、ODNとasahi-netの送受信設定を完了しました。
 それからが、あっと驚く珍事です。asahi-net、OKです。ODN、おんなじでアクセスできません。ただ、asahi-netの方では送受信サーバのポート番号をもとのに戻して、可能になりました。ですから、もとの接続条件自体がリセット変更されてしまったものでもないようです。しかし、asahi-netは接続条件変更の期限を予告していますから、これは今後どうなるものかわかりません。


 一体全体、どういうことなのか、未だ判然としないままです。ただ、少なくともwin7機ではメイルサーバの条件変更にまったく対応できなくなってしまったわけでもないと確認できました。これは私には大ごとなので、これまで散々書いてきた、win7モーバイル機へのこだわりが、下手をすればすべてご破算にされかねないからです。そうではないこともありうる、そこを一縷の望みとして、当面これらのwin7機にOutlookを設定していってみるという一択です。どうなりますか、すべてのwin7機をポンコツにされるのか。


 まあ、ユーウツにさせられることばかり続き、要は長年のユーザーを締め上げ、閉め出したいのか、なるべく不便にして、年寄りをついていけないようにしたいのか、など思わざるを得ません。こういう商売は散々目にしてきましたしね。「スマホを売りつけ、いろいろ抱き合わせ、継続的に搾り取る」、これがあいてぃー商売の基本ですから。
 いまは、asahi-netがメイルサーバを「完全移行」するとどういう状態になるのか、これ待ちですが、そして次はwebページサーバへのアクセス条件変更、これをやってくる可能性です。ODNがもうやったんですから。そうすると、またFTPが使えなくなり、このページ自体が容易にいじれなくなる、年寄りは諦めてもう引っ込んでろ、ということですかね。「古いユーザをないがしろに、置いてきぼりにする」のがあいてぃー革命の原則ですから。少なくとも、win7機にはとどめを刺されそうです。




(2022.09.14)

ついにやった!ブレークスルー、サンダーバードGO!!

 ついにやりました!このさあびすぷろばいだあたちからの「メイルセキュリティ強化」と称するwin7使えない攻撃を、新たなメイラーのインストール・セットアップで打ち破りました。

 予想通りですが、asahi-netも9月13日朝を期して、従来のメイルサーバへのアクセスができなくなりました。win7機であるmouseLMG39W7で、これまでアクセス可能だったOutlookもダメになり、設定変更しても全然反応なしです。Shurikenからでもasahi-netのみ使えていた、PanaRZ4なども右にならえでした。13日からとは、なかなかの深謀熟慮ですね。


 さあどうするか、です。win7機であるPanaRZ4やSZ5などなど、たとえメイラーにOutlookを入れてみても、これでは同じ結果になるのが見えています。実際インタネ検索などすれば、Outlookの古いバージョンでは「メイルサーバのセキュリティ強化」には対応できないと示唆されています。逆に、Shurikenでもwin10上からは何の問題も生じないのですから、上記のように最悪、win7機はメイルのやりとり不可の状態に追いやられてしまいます。

 そこで考えました。ともかく、手持ちのwin7モーバイル機をwin10に今さらながら「アップグレード」するか、でもこれも決して容易なことではありません。世の中win11の時代になってしまっているし、だいたいwin10ないしwin8.1からの「ダウングレード機」をわざわざ手に入れたのに、今さらwin10にしますもないもんだし、です。CF-SZ5だけはwin10機を「ダウングレードモデル」で販売していたのを買ったので、今さら調べると、どうやらwin10にまた戻すこともできるらしいのですが、CF-RZ4はじめ、そう容易なことではなさそうです。とりあえず、RZ4で「win10へのアップグレード」操作を試みてみようとしてみましたが、うんともすんとも言いませんでした。ま、無理線十乗くらいですね。



 かなり絶望的な気分になりましたが、ここで諦めるほど、性格は素直ではないし、諦められるような身分でもありません。ともかく、手持ちのPCたちとともにサバイバルしなくてはならないのです。そこで、気を取り直して検索を重ね、どうやらThunderbirdというのはメイルサーバのセキュリティ強化に対応しているらしいというのを確認しました。これはやってみる価値ありと判断、早速にフリーソフトでThunderbirdを入手、インストールをいたします。Mozillaが提供しているのですな。もっと友好関係を築いておけばよかった、これまで縁なしだったのですから。

 こわごわながら、mouse機にThunderbirdをダウンロードしてみます。比較的Outlookに似た構造、扱いで、Shurikenとはかなり違いますが、まあ設定でき、ポート番号やセキュリティ関係も書き込みセットできます。なぜか、一旦はアクセス不能のトラブルが起こる、ただその後なんとかつながっていく、です。BCCのアドレス設定方法がわからないのも、Outlookに似ています。

 それで、正直期待半分、疑念半分でしたが、つながりました!メイル送信できました!asahi-netサーバ上の受信メイルがどどっときました!ともかく、やれやれ、一安心と、ホントに脱力感しきりでした。さらに、ODNメイルサーバの設定にかかる気になるまで、少々時間がかかりましたが、基本は同じなので、設定とテストはまあ順調に運びました。



 これで「仕事場」の環境をいったんキープできたので、こんどはモバイル機にもかかりました。「一番使っていた」真のモバイル機、また高価高性能なRZ4からです。これメイルやりとりできないと、半ばゴミになりますからね。同じように、Thuderbirdをフリーでダウンロードし、インストールし、設定をします。同じように若干トラブりましたが、なんとか使えるようになりました(なぜか、メイル送信サーバのポート番号が、プロバイダから来たのと違うのにしなければならないのですが、これはいずれも同じだし、理由不明)。届くテスト送受信メイルを眺めやりながら、どどっと疲れが出てきました。


 まだまだ、いろいろあるのかもしれませんが、少なくとも、まだまだwin7機を使い続けることはできます。Thunderbirdは有り難い存在です。同一文で複数アドレス宛のメイル作成をする方法がわからない(Shurikenはメイル本文を作ったあと、適宜送信先アドレスを順次入れていく構成・手順だったので、これ「じゃない」作成送信方法であるらしい)ので、明日からまったくいままで通り、メイルやりとり可能とは言い切れないのですが。

 ビルゲイツさんよ、まだまだ簡単には諦めませんぞ。


(2022.09.17)

 メイルサーバの「セキュリティ強化」のおかげで、スクラップ化の危機にあったわがモーバイルPC・win7機は、サンダーバードによって生きながらえました。各機にこれをダウンロードインストールし、設定をしていくことで、ちゃんとメイルの送受信ができるようになりました。まあ、ダウンロードの間の通信費用くらいは発生しますが、ともかく「フリーソフト」です。有り難いことです。設定も、asahi-netの説明にはこのサンダーバードの場合の見本も載っておりますし、何度もやればこちらも慣れてきます。サーバ設定後、自動接続を始めるがアクセスできないの表示が出て、一瞬焦るものの、やがてサーバ内のメイルを受信し始める、こういった流れにも慣れました。

 win10機ではもちろん問題なしです。従来通りのShurikenでちゃんと送受信できております(ポート番号やセキュリティ関係など設定を直してですが)。ともかく、この手のプレッシャーに簡単にめげるほど、わが方ヤワではなく、また老いさばらえているわけでもないと、確信を持てました。



 ただ、トラブルは終わったわけではありません。こんどは、モーバイル用のwifi端末にトラブル発生!です。しかしこれは2年半前に経験したのと同じ、内蔵バッテリーが膨れ上がってしまったのです。ちょっと最近肥満気味じゃないのかな、とは感じておりました。それが、出先でスイッチオフをしないまま長時間経ったら、そうした際は通常スリープ状態になるはずなのですが、なぜか熱くなり、そしてカバーが外れるほど膨れておりました。
 またかい、ですが、2年半でこうなるとは、ちょっと問題ありかとも思われます。四六時中使ってきているわけじゃないですからね。自宅と、出先、それもこの3年間大幅機会減のはずですからね。

 まあ、ぼやいても詮無いことなので、買い換えることにしました。2年半前の教訓を忘れ、店に行って断られ、それで、もとからリモート発注するしかないと思い出しました。2年半前よりはわかりやすく、使い勝手のいい申し込み方式にはなっており、配達日指定の代引き宅配でちゃんと届きました。

 ただ、これまたやがていかれるのでは、という不安感はあります。だいたい、バッテリー本体には2018年7月製造と記してあるのです。経年変化は避けられないでしょう。この次は、そもwifi端末買い換えろ、となるのか、それとも4G通信網自体がなくなっているのか?なかなか安居はさせてくれません。



 それから、ケータイ電話を孫氏の兵法から三太郎に変えました。同時進行でいろいろあり、ですが、これはたまたまのことです。

 softbankからは、「3G通信網はあと一年で終了、あなたのお持ちの携帯電話は使えなくなります」との予告だか脅しだかがかなり届いておりました。そちらの都合でこういうことをする、公共インフラ化している公衆通信網をそういうことでいいのか、とは思うものの、なんせ力関係が違いすぎます。いくら抵抗しようとも、電波がこなくなりゃおしまいです。
 しっかし、これを機会に須磨甫を売りまくれという業界至上命令に、さすがの総務省もけしからんことだ、自社利益だけではなく、公共の福祉を無視するなら免許取り上げだぞと脅したのか、ソフトバンクも「4G携帯電話あります」というDMもよこしました。それなしにして、まさに須磨甫契約と持参を国民の義務にしたら、これこそ訴訟の対象ですからね。憲法や民法のどこにも、「日本国民は須磨甫の使用を義務とする」なんて書いてないですから。

 ただ、それでこちらの求めに応じてくるほど、敵はヤワじゃないのは承知の上なので、年度替わり前後、あと数ヶ月くらいは、各店頭では「スマホ契約ノルマ達成!!」に向けて死に物狂いになっているだろうことは十分想像つきます。単に「目標ノルマ達成」だけじゃなく、下手すりゃ特約店契約もなし、みんなクビですからね。スマホ契約と、本体と、そして山のような「サービス」とアプリを売りつける、それに眼の色変えているわけです。
 それゆえ、こういった狂乱が一段落した、夏休み明けぐらいがいいタイミングかと思い、店に様子見に参りました。もともとソフトバンク携帯を契約したところです(正確には、Vodafoneだったのですが、下記のようにソフトバンクに化けてしまいました)。こんどはさすがに、「ガラケーですか、いまどきもう須磨甫がいいですよ」などとこちらの希望をせせら笑うようなことではなく、持参したカタログを確認の上、わかりましたと対応を始めました(「ガラケー」などと口走りはしたので、「これは携帯電話と言う」と直させました)。
 ところが、店頭スタッフ氏いろいろ調べ、問い合わせてくれはしたのですが、こたえは「ありません」なのです。もちろんものがもう売ってないわけじゃない、あるはず、でも当店にも、各支店にも置いてないとわかった、売ることができない、こういう次第。すんごいですね、確かに事前にweb広告上で確認をしても、ブツは載っているが、在庫等が確認できない状態だったのです。

 ホントすごいことになりました。当方タイミングを見誤ったとせざるを得ませんが、「半導体不足も影響しているかも知れません」という店頭スタッフ氏の意見でした。まあ、当然「須磨甫なぞ要らん、今後も使える携帯電話にしてくれ」という需要が「予想を上回った」可能性は小さくないでしょう。


 これは困ったぞ、ともかくあと一年の猶予のうちに何か手を打たねば、と思いつつ、たまたまの出先で、別の店に入り、同じ問いを試みました。やはり、「ソフトバンクの携帯電話はありません」のこたえでしたが、「auのならありますよ」と示してくれました。キャリアを乗り換える、これは考えていなかった選択なのですが、背に腹は代えられません。だいたい、孫氏に何の義理もあるわけじゃない、もともと国際ローミング可能だったVodafoneに入った(その前はNTTDoCoMo)、そしたら日本から撤退、ソフトバンクに事業売却されてしまった、そういうだけのことです。そのまんま今日まで来たのです。「電話番号は同じで使えますよね」「大丈夫です」、このこたえを得れば、決意するしかありません。auはすでに3G通信網を終了しているので、4Gサービスはそれなりに確保しているのでしょう。これで、「4G携帯端末はありません」なんてすれば、それこそ免停ものですから(この前、大規模通信停止を引き起こしたけれど、それは携帯電話も須磨甫も同じこと)。

 この店はちょっと遠くだったので、悪いけれど、いまいちど最寄りの店に行き、auのところで尋ねたら、早速に確認、いま携帯電話端末2台のみあります、という返事です。もう贅沢も言っていられない、いつまでも不安や不便を抱えたままでいたくもないので、この際これで夫婦二人分を購入することにしました。
 機種の選択余地のないのはもちろん不満でもあるものの、元来そんなにはないのが現実です。あるもので満足するしかありません。ともかく「携帯電話が使える」ことが最優先です。全くの同機種同色なのですが、妻はこれにデコレーションをすることにしました。
 実際の申し込み、購入、契約の諸手続はえらく時間がかかりました(スタッフは「お求めの携帯電話は」ときちんと言いましたが、「以前お持ちのスマホから」と何度も口にしたのは、密かに笑えました。当方、それはもっとりません)。私の本体内電話番号簿の移行コピー(これは有料、同キャリア内ではない不利はないわけではない)まで含め、のべ2時間近く要しました。しかも帰宅して調べると、電話番号リストの全部がコピーされてはいない、三十件近くも漏れがあり、これは手作業であらためて入れました。作業プロセス上やむないことなのでしょうか。


 まあ、それでなんとか、わが携帯電話は生き延びました。年取りゃなおさら、こういった常時の通信連絡手段は欠かせませんからね。この際ですから、e-mailアドレス取得・やりとりなどは諦めました(SMSは引き続き使えますが)。もちろん、「インターネット接続」もやりません。そういうことしないから、須磨甫を使わないのです。もう、PCインタネ接続の無線端末代わりにして、大金を取られるなどの失敗もなしです。いまどき、世界中どこにでも無線インターネットの接続サービスは飛び交っていますからね。それがモバイルPCの極意、意義です。

 最悪「須磨甫しかない」状態も考えました。ただ、どうしても夫婦とも納得できないのは、あの須磨甫の電話としての使い勝手の悪さです。ともかく、テンキーがあるかないか、これは決して無視できない差でしょう。なんで「スクリーンタッチ」なんていう、危なっかしいことを強いられるのか、キーをしっかり押していく、これが一番確実だと理解されないのか、不可解千万です。スクリーンにいろんなことをさせる、それが須磨甫の特徴ならば、電話の機能はもう付けたりです。まさに、「電話もかけられないこともない」須磨甫ですな。写真や動画撮ったり、インタネで情報やりとりしたり、ゲームやったりの道具、時にはこれで電話もかけられないことはない、そういった代物に皆さん満足しているんでしょうか。

 しっかりしたキーボードをつけたPCが絶滅し、みんなタブレット用画面をタッチしながら、文章書いたり、データ入れたりしなくちゃならない日が来る、それが理想の世界なんでしょうかね。



(2023.03.13)

大事件!!三万円デスクトップ機、9ヶ月でパアになる

 この、今のところサブ、将来はメインという目算で買ったデスクトップ機・HP ProDesk400G3SFFはその役割を果たしてくれていると信じていたのですが、3月に突然、アウトになってしまいました。

 それはまったく突然にやってきました。年度末でなにかとある、気ぜわしい中、ある朝、「いつもながらに」仕事場のmouse機とHP機をそれぞれ起動し、さあなんか始めるかと取りかかったものの、なぜかHP機の方の画面が真っ暗のままなのです。ディスプレイのスイッチは入っています。こいつの電源スイッチは若干あやしいところもあると近ごろ経験しているので、その辺ご機嫌損ねたかと入れ直してみる、しかし電源ボタンはつくし、接続しているHDDなどのランプも点灯しているのに、画面にはなにも起こりません。焦りました。電源ボタンをもういちど押して切る、電源コードを外して付け直してみる、といった電気関係の初歩を試してみるものの、なんにも進まないのです。完全に故障です。

 何か心当たりはあるかと自問してみました。ちょっと前、毎月はじめの慣習としていた、個人データ入りのUSBメモリを次のに付け替え、データをすべてコピーし、前のは保存用にする、このバックアップ完全の作業を失念していたので、mouse機を用いて始めたのですが、えらく進捗がのろく、夜になっても終わらない、だからそのまま付けっぱなしで作業中としておいた、この間HPサブ機の方も電源入れたままだった、これが二晩かかりました。サブ機だけ終了させるというのもあり得たのですが、この両者間のLANによるデータや周辺機器共有が必ずしもうまくいかない、特にmouse機のwin10化後、こちらをHP機から読めなくなっている、そういった問題も未解決だったので、両方とも動く状態にしておきたいという判断もあったのです。
 このくらいしか、なにか起こる心当たりもないのですが、もちろん真夏じゃないので、起動中のHP機が過熱して異常を来すようなことも考えられません。その後も動かしていますしね。ともかく、なんにもしてない、しかし突然に動かなくなってしまったのです。


 どうしたものか、この状態では何をしても、「生き返る」可能性は低そうです。もう「故障」と判断するしかありません。いっくら中古品だからって、一年も持たないなんて、ひどすぎるじゃないですか。でも中古品で、もちろん「初期保証」なんてとっくに終わってますから、どこにも文句の言いようがありません。がっくりきました。

 最後の望みで、最寄り駅近にある「パソコン修理サービス」のことを頭に浮かべました。以前に、無線LANの機能しなくなったPanaCF-J10を持ち込み、「ネットワークアダプタが故障している」と宣告してくれた店です。この件は、737円のwifiアダプタを買うことで、自前で解決してしまったのですが、まあ、店ではタダで診断してくれたので、有り難いことです。そこで相談をしてみる、これしか選択肢がありません。
 といって、デスクトップを担いでいくのもえらいことですから、まずはついでに寄って、事情を話し、相談を試みてみました。店先に料金表もあります。もちろん、現物を見ないことには診断のしようもありませんが、端的には、まずみるだけプラスで、おそらく万のオーダーになることが予想されます。「診断」は二千円ほどとなっているものの、どこも悪くないのならこんな状態になるわけないので、出費は覚悟せざるを得ません。「中古ながら、買ってまだ一年も経っていないんだけど」と申すに、中古販売品の場合、中のパーツが古いものなどに置き換えられていることもあるんですよという説明。販売店では、そこまで十分確認はしてないものなんですと。

 この機会で、覚悟ができました。浅はかだった、やはり安物買いの銭失いだった、これまで中古品で調子に乗りすぎた、そんなに世の中うまくいってない、高い(?)授業料だったと割り切るしかありません。


 9ヶ月で諦めはつかないものの、問題はむしろ、win10化したmouse機にどこまで頼っていくか、です。そちらを当面のメインに維持するために、メモリ増設などもしました。しかし、もともと衝動買いにも近かったので、CPUはCerelonという致命的な限界を有しています。また、どうしてか周辺機器の接続にUSBコネクターが少ないだけじゃなく、どうも接続がヤワという問題も抱えています。これをどこまでも、仕事場のメインに置いておく気になれません。
 とすれば、次の選択肢はひとつとなりました。


 <その続きは、現在進行形で





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 この項、長くなりすぎたんで、「スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年」のはじめ、「1」