三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年
 "Mobile PCs 'upgraded' to win10 operating system"

2022.11.16記述


 
ついにwin10の軍門に降る? −いや、必要あってのことです

 
 もうwin10が当たり前化し、それどころかwin11が市販品となっているいまですが、ついにわがwin7機の「あっぷぐれいど」を始めました。

 今更の出し遅れというわけでもなく、屈辱的敗北というわけでもなく、理由あってのことです(いかにもの言い訳?)。

 理由は、先にも記した、メイラーソフトの問題でした。メイルサービス側の「セキュリティ強化」のおかげで、わが長年愛用のShurikenが対応できなくなり、困った、これをThunderbirdにかえることで、なんとかwin7上からもメイルの読み書きができるようになった、ここまでは安堵でした。

 けれども、そんなに安心はできなかったのです。確かに読み書きはできますが、どうも妙な癖のあるメイラーで、わが使い勝手にあれこれ支障を来してくれます。第一には、メイル作成を、まず宛先アドレスを設定してからでないとうまくいかない、これをせずにメイルの文章を作り、さあ宛先を入れようかとしても、どうにもならない、「アドレス帳」を開いて、アドレスをコピペしようとしてもできない、参りました。
 これは、検索して「宛先アドレスをあとから入れられる」設定変更のあるのを見つけ、なんとか解決しました。要するにそれはオプション変更で、メイル作成のウィンドウ横にアドレス帳を開くとすれば、解決するのです。でもなんで、こんなことがデフォルトでできていないんでしょうか。例えば手紙や葉書を書くに、まず宛先を書き入れ、それから本文にかかるなんてしている人がいるのでしょうか。


 しかしそれ以上の問題は、到着メイルの扱いです。shurikenと違い、メイル読み込み動作をしなくても勝手に新着を読み込んでくれるのですが、これがきちんと到着順に並んで表示されません。いちばん困るのは、先方が「Re:」で返信メイルで送ってきた際、「勝手に」そのもとのメイルにくっつけられてしまうのです。それゆえ「re:」付きのメイルが続くと、もうどこにあるのか分からなくなります。そのもとのメイルは昨日送られてきた物とかね。これも、メイルのやりとりというものを理解していない、誠に勝手な機能設定です。「着いた順」以外の意味がどこにあるのでしょうか。それをやりとりの関係や相手先順などに整理するというのは、こちらがあとからやることであって、勝手にやられたらたまったものじゃなく、実際それで大事なやりとりのメイルを見落とすという事態が再三起こりました。

 こんな馬鹿げた設定はなんとかまともになるのかと、これも検索したのですが、「受信した日付で並び替える」ことが何かできるような説明はあっても、結局うまくいきません。また、この「re:」に勝手にくっつけ「整理」になってしまいます。本当に腹立たしくなりました。まさに、「使えん!」の一言です。他にも問題は少なからずありますが。



 このようなサンダーバードのトンデモぶり暴走飛行ぶりに振りまわされる、そうなると「shurikenはよかったなあ」です。そして、shurikenでも、メイルサーバーのセキュリティ強化に対応できる、ただしそれはwin10上でのこと、これも試し済みです。自宅のdynabook機、仕事場のHP機、いずれでもshurikenは難なく使えております。じゃあ、最大の壁はモーバイル使用です。いま、定職もなく、またパンデミック続く中、外でPC使う機会は大幅に少なくなってしまっていますが、その際に多く持ち出しているのは、PanaCF-RZ4機です。真のモーバイルと言える小型軽量高性能、これに惚れ込んで買ったのですが、それもwin8.1からのwin7ダウングレード機です。まあ、win8.1などという出来損ないOSよりはましだったと、使って5年、実感するものの、いまこの、メイラーソフト問題にモロ直面しています。Thunderbirdを入れ、上記の使い勝手の悪さに悩まされてきています。以前には、10インチ画面では視認が困難という観もあったのですが、眼の手術をしてからすっかり視力回復、老眼もなくなり、この画面で十分満足できています。
 他方で、UMPCの代表GPDPocket2もかなり持ち出すようになっています。ただ、この大きさで文を書いたりするのは無理に近いし、画像の編集は一苦労です。さすがにこの7inch画面サイズでは、というより、ちょっとギミックなカーソル操作ボタンと画面タッチの限界でしょう。メイルの読み込みなど抜群に速いのですが−もちろんshurikenで−、googleChromeでのウェブ表示は操作するとよく落ちるのですな。


 とりわけ、モーバイル機でメイルを読み書きするのは、まさに「いまやりとりしている」事柄をめぐってのリアルタイム的コミュニケーションです。それが、天然記念物雷鳥のおかげで、来た返信などがどこにあるのか分からない、またすぐにメイルを送れない、などなどでは、まったくもって「使い物になりません」。


 事ここに至り、ついに決断をしました。「CF-RZ4をwin10機にしよう」です。これに限らず、手元のwin7機を「アップグレードする」、今更ながら避けられない選択になりつつあるし、こんなことでフラストレーションがたまるのも老後に有り難くないし、です。しかも、ほとんど引き出しの中で眠っていますが、CF-S9のwin10化で、試しは済んでおり、これをきちんとやれれば、shuriken含めて使っていたソフトも大部分そのまま使用可能になるはずと、経験済みです。また、手元のモーバイル機でもCF-SZ5はもともとwin10機であるのを、win7ダウングレード版を買いましたため、はじめからwin10への変更が可能になっています。バックアップのリカバリーディスクも、win7版とwin10版と二種類できました。ただ、OSを変更してしまうと、載せているアプリ等がすべて削除され、再インストール状態になるので、これは躊躇われます。また、いまのライフスタイルでは、DVDドライブ搭載で1kg以上あるSZ5を持ち出す機会はほとんどありません。

 というわけで、RZ4のwin10化に挑戦することにしました。もう当方も「否応なく」win10の使い勝手に慣らされてきていますし。ただ、すでに、マイクロソフトが「windows10アップグレードできます!!」の絶叫をしていた頃は遙か昔で、いまはだいたいwin11です。でも、さすがに検索すれば、win10へのアップグレードの解説記事などあり、いまでも無料で可能であると分かります。



 しっかし、ここからがなかなかの難業でした。たしかにマイクロソフトのwin10アップグレードサイトはあります。ただ、そこからまず、スタートのための実行ソフトをダウンロードして作業にかかる手順なのですが、なかなかうまくいきません。特には、肝心のwindows10本体のダウンロードが非常に難しそうです。

 これを何度か試みたものの、うまく進まないので、このマイクロソフトの手順説明にある、「他のPCにwindows10をインストールする」ためのダウンロードというのを試すことにしました。それなら、デスクトップ機からかなりいい状態で実行できますから。
 けれども、ここで大失敗をしてしまいました。これらの作業を、自宅のwifi環境でやっていた、そこにCF-RZ4も置いてありますから。マイクロソフトの、「7GBぐらいのメモリ用意」という注意にあまり気を向けなかったのです。wifi環境で、このダウンロードを始めてしまいました。wifiの表示でそんなに通信データ量の表示があがらなかったので、まあ大したことなしにできたのかな、と思ったら、終わってからメーターが一気に上がり、+5GBにもなってしまいました。相当えらいことです。以前の月間通信量制限超過でのトラブルの苦い思い出がよみがえります。しかも今月まだ月なかば、これから自宅でのかなりの作業が想定されざるを得ない予定なので、これは大失敗でした。通信量制限のない仕事場のひかり通信・LAN環境でやるべきでした。


 この失敗に懲りて、実際のRZ4へのwin10インストールは、仕事場の方でやることにしました。LANにこれをつなぎ、ダウンロードした5GBものソフトを入れたUSBメモリを挿入します。インターネット接続状態でやれ、というのもマイクロソフトの指示です。もちろん相当に時間がかかります。でもまあ、問題なく手順が進み出しました。
 相当の時間を要することは経験済みでもあるので、一昼夜放っておきました。一夜明けてみると、作業はほぼ完了しています。最後の操作を終えると、あっけないくらいにwin10の画面が立ち上がりました。各ソフトも問題なく動作します。いちばんの狙い、shurikenを立ち上げ、これが到着メイルを難なく読み始めた時には、思わず万歳三唱したくなりました。最大の目的は達成されたのです。これで出先でも、メイルの読み書きはじめ、多くのことが容易に可能になります。



 高いコストでUSBメモリにダウンロードした、win10インストールソフトを、CF-SZ5などにも使えるのかどうか、これはまだ分かりません。SZ5を持ち出す機会もなさそうですし。ともかく、私としては、時の流れでwindows10に合わさせられている観を拭えないものの、「使えない」代物を抱えているわけにもいかず、PCはあくまで「使う道具」なので、そういう顛末になった次第。

 この間実は、若干の気の迷いで、CF-RZ4のwin10機をいま買ったらいくらくらいなのかと、検索してみました。ひところ、RZ機は中古市場からほとんど姿を消していたのですが、偶々引っかかってきたのがあり、しかもスペック等が私の現用機とほとんど同じ、色まで同じです。値段は3万円台前半、これはという思いが出かかったものの、待て待て、いまじゃあ一万円だって容易に出せない年金生活者の我が身、また「断捨離」こそが最優先のはずなのに、持ち物増やしてどうするんだと踏みとどまり、上記の作業を試みた次第、やはりこちらが正解でしたですね。




(2022.11.24)

この際だから、SZ5もwin10に

 CF-RZ4のwin10化が(今さらながら)順調にいったので、この際CF-SZ5もwin10にすることにしました。ていうか、これもともとwin10機として市販されたもの、そのwin7「ダウングレード」機をわざわざ買ったわけです。

 それにこだわってきた事情ですが、ここまで来ると、上記のメイルサーバセキュリティ問題などからみ、いろいろ不便が生じてくる、さらに身の回りにもwin10機が増え、だいぶ使い慣らしてきたし、またwindows10もだいぶユーザーに歩み寄り、妙なひねりなど影を潜め、win7に近い使い勝手になってきた(と思える)、そうなれば、「もともとwin10機だった」PCを「元に戻す」にしくはありません。

 いくらもともとwin10機であったとしても、from the scratchで再インストールするなどという気は毛頭ないので、基本今の各ソフトインストール状態のまま、OSのみ「アップグレードする」とこれは決めております。そして、CF-RZ4で試し済みなので、まあ問題ないだろうという楽観的展望で取り組みました。


 結論から言えば、まあまあトラブルフリーで実行でき、いまやwin10機に「戻り」ました。各ソフトも以前同様に使える状態(と信じています)。

 ただ、先のRZ4の経験で、相当の時間などかかることも予想し、「仕事場」のLANにつないだ状態で作業を始めました。そして同じ、win10システムダウンロード済みのUSBメモリを用いたのですが、なぜか先に進まない状態も生じます。かといって、SZ5自体へのwin10ダウンロードはやはりできません。このへん辛抱強く、数回試みました。そしたら、ようやく進み出しました。よくわかりませんね。

 同じく一昼夜放置、翌朝になったら、win10インストール状態になっております。やれやれ、です。それから若干設定をいじり、もちろんwifi端末での接続も確認、期待通りの状態に行きました。
 もっともその設定中に、ついうっかりedgeを立ち上げてしまうというドジもやってしまいました。win10の設定なのに、勝手にこいつが起動され、居座るのです。私はこれは全力排除です。マイクロソフトの売らんかな精神丸出しのお邪魔虫、私は現在GoogleChromeをwebブラウザにしているので、まったくとんだ邪魔者です。だいたい、昔はMSは抱き合わせでInternetExplorerというのを押し売りしてきた。こいつも使い勝手悪かったけれど、今は逆に「IE全力排除、削除奨励」という、なんなんですかそれは。無責任にもほどがあるじゃないですか。ですから、これはことごとく消したいのですが、前にも書いたように、消しても消してもよみがえって出てくる、ゾンビのような代物です。


 まあ、その辺なんとか切り抜け、以前同様に各ソフトを使えるようになりました。この機体にバンドルでついていたMS-Officeも問題なく立ち上がります。その分ゼニを払っているんだから当たり前でしょう。ちゃんと「プロダクトキー」のカードもついてますしね。

 CF-SZ5の使い勝手の最大の問題は、画面の明るさなどの設定に仕込まれた妙な仕掛けでした。「節電になる」などと言う理屈で、勝手に画面の明るさが変化するのです。これが甚だ使いにくい、そういうのはユーザーの判断に任せてくれと言いたいのに、なかなかそうならず、悩まされました。
 win10機になっても、早速にその辺が作動しますが、これらは全体の「設定」をいじることで、なんとか解決しました。終了時の設定もそうです。モーバイル使用で一番使う、「休止」状態への移行、これがデフォルトで入っていないという妙な設定を、なんとか解決し、PCのカバーを閉じれば休止移行、さらには「電源」ボタンからの選択も可能に持ち込みました。以前から、Fn+F10 キーで、これが可能のはず(キーにもプリント済み)だったのですが、なかなかうまくいかなかったのです。


 最大のねらいだった、Shurikenメイラーの(再)使用も、今まで同様セキュリティ関係の設定変更等で可能になりました。やれやれ、です。まあこれで、なんとかCF-SZ5を「使える」状態にまでいじることができました。DVDも(インストール済みのPowerDVDで)ちゃんと再生されました。
 これで一段落、もうこれ以上、win10化にかかるつもりもありませんが。




(2022.12.11)

ついにメイン機すべて、win10に


 またまた言ってるそばから、ですが、ついに「仕事場」のメイン機mouseLMG39W7もwin10にすることにしました。

 最大の理由は、同じくメイラーThunderbirdです。なんつーたって、こんな扱いにくいのじゃあ、まさに仕事に差し支える実感、他方でwin10が主力になると、かなり習熟してきますし、そのものもOSとしてこなれたものになってきたと感じます。加えて、日常一番使っているブラウザGoogle Chromeさえ、「win10以上でないと設定対応できません」なんていう警告を送ってよこします。かくなるうえは、もうwin10に全面的に乗り換えるかと、いろいろ一段落したところで決断をした次第。このmouse機も本来win10で、そのwin7バージョンをあえて買ったのですし。はじめからwindows10のシステムインストールディスクもついてきました。



 まあ、だったらこの際win10機として買ったHP ProDesk400G3SFFをメインにしたら、という選択もあり得なくはないのですが、これを阻む問題は、実はこいつにはPaintShop9がどうやってもインストールできないからなのです。この画像ソフトはいまの私には「趣味」のいのちとも言える存在で、これなしではなんとも、です。おなじPaintShopののちのバージョンだとインストールできるのですが、こいつに限ってはダメ、しかも使い勝手はver9ののちは悪くなっている印象です。なんでだかわかりませんが、ver9は「参照」フォルダごとの一覧表示と、そのなかからの選択加工、またほとんどデフォルトでの画像加工操作の容易さなど、なかなか手放せないのです。
 ともかく、PaintShop ver9はwin10機でもインストールできてしまうのと、このHP機のように拒否されるのとある、不可解な現象です。なにがその分かれ目となるのか、素人にはわかりません。でもまあ、こんな古いソフトに今さら文句の言いようもあり得ません。


 win10化の手順はもう慣れました。モバイル機などのために使ってきた、USBメモリに入れたダウンロード済みwin10インストーラーを用いて、まあ一晩がかりだろうと接続設定をして、一夜明ければインストールは完了の予定でした。ただ、その再起動に若干のトラブルもあり、ちょっと肝を冷やしたのですが、まあ何度目かから正常なデスクトップ画面が立ち上がるようになり、ひと安堵です。ホームネットワークも以前の設定のままで機能してくれました。相手がHPのwin10機でもありますし。

 けれども主力機のOS切り替えとなると、なかなかそう一筋縄では済みません。あれこれありました。なにより、始める前に大失敗をしてしまったのです。mouseLMG39W7のwin10化をためらわせた理由の一つが、内蔵メモリが4GBしかなかったこともあるので、これを増設しようと◇ドバシで買ったのですが、開けてびっくり、とんでもない失敗に気づきました。デスクトップ機用ではなく、モバイル機用の増設メモリを買ってしまったのです。なまじ型番等似ていただけに、見事間違えました。慎重さ欠きすぎでした。しかも、開けてしまってから気がつくお粗末、これでは返品交換さえできません。せめてほかのモバイル機に転用できないかと考え調べてみましたが、もうメモリいっぱいとか、形式古すぎとかで、ダメでした。
 たとえ千円でも惜しい老後の身、情けなくなりますが、今さら取り返しもつかないし、もうここは気を取り直して、現状のままにwin10化に入るしかなくなったお粗末です。



 まず最初の壁は、実にメイラーShurikenの問題でした。これの(再)使用が最大の目的であり、またこれまでwin10化後も問題なくクリアーできてきていたので、楽観していたのですが、いきなりサーバにアクセスできません。唖然茫然です。ともかく、あれこれ細かくいじってみる、パスワードやサーバ名称、その他セキュリティ設定などをいじってみる、そんなことを試みるうちに、なぜか読み書きできるようになってしまいました。なんなんだこれは、というところ、おそらくなにかの障害で、これらの設定が書き換わってしまったのでしょう。

 それ以外、もちろんChromeやなんやら、正常に動きます。デスクトップ画面自体、win7時代とほぼ同じで安心です。「いまだに使っている」画像編集ソフトPaintShop9の扱いも既経験済みなので、インストールディスクを用意し、追加の設定を完了、正常起動します。ただ、なかなかそれでは済みませんで、いろいろ苦心させられました。


 一番の問題はプリンタでした。「仕事場」の主力機となると、プリンタを動かすことが非常に多いわけですが、いきなり「プリンタが見つからない」表示になります。どうやら、win10化でいままであったプリンタドライバが使えなくなってしまったようなのです。これはモバイル機などでは気がつかなかったことでした。やむなく、プリンタ(Epsonのインクジェット機、Brotherのファックス兼用インクジェット多機能機)の付属ディスクなど取り出し、あれこれと試みていきます。まあ、発売当時の設定ではwin10対応など想定外であったようで、結果としてはダウンロードでドライバ等をあらためて設定するような経過になりました。Canonのスキャナーはなんとか動いてくれました。

 しかし不可解なのは、ネットワーク内のHPのProDesk400機に接続し、win10ドライバをインストールしているEpsonのカラーレーザー機、これに関しては特段いじることなく、win10化したmouse機からも送信印刷ができるのです。先にHP機をネットワークに入れたら、このレーザープリンタをmouse機から動かすことがどうしてもできなくなってしまった、その問題があっけなく解決です。要は、プリンタのドライバがHP機のwin10上にある、これをそとのwin7機からは動かせない、そういうことなのでしょうか。


 ただ、そっから派生した問題は、PaintShop9からの印刷でした。これで扱った画像などを、カラー用紙やはがき、あるいはDVDディスクなどに印刷することが多々あり、非常に重要な機能なのですが、以前からこのソフトには問題があって、そのうえから使用するプリンタを選択できないのです。説明書には選べるように書かれているものの、実際にはそういった選択画面はどうやっても出てきません。事実上、「常時使用するプリンタ」一択になってしまう、それを前提にこれまで扱ってきました。要は、この役割を担うEpsonEP306を「常時使用するプリンタ」に優先設定しておくのです。
 ところがこんどは、ネットワーク上にあるカラーレーザー機が一択設定されてしまいます。作業を進めてきた順番を反映しているのでしょうか。これは困ります。ソフト上をいくら探しても、いじってもどうにもなりません。

 こたえは、「インターネットで探せ」でした、やはり。いままで気がつかなかったのですが、win10にも「常時使用するプリンタ」の優先設定の方法はあるのですな。ただ、win7のようにきわめてわかりやすくはない、いろいろたどったあげくに「プリンタの一覧」画面に行き着かないといけない、そういうことでした。それで、ようやくPaintShop9上から、EP306に画像を送ることができました。やれやれです。年寄りをいたぶること少なくなし、です。




(2023.1.25)

ま、zoomでリモート会議もOK

 このようにして、通常用いるPCをモーバイルもデスクトップもwin10にしてしまい、まあそれでもなんとかなってきたのですが、一つ残った不安は、win7時代に設定使用してきたzoomによる、画像と音声の双方向送受信、リアルタイムのリモート会議が十分できるのか、でした。

 過去の経験と通信コストの問題から、これはもっぱら、「仕事場」でのメインデスクトップ機に位置するmouseLMG39W7P17F機でやってきたものの、そいつをwin10化してから、まだzoomでの動作を試みてなかったのです。これ、自分がホストを務めることもないので、基本的にどっかのホストが主催するリモート会議に参加するというかたちで試すしかありません。それにはまず、外部接続のカメラやヘッドフォン・マイクがちゃんと認識機能することが大前提です。まあそのくらいは大丈夫だろうと楽観視していましたが、肝心のzoomがうまく働き、画像音声のインターネット双方向通信がトラブルなくうまくいくかどうかに、不安がありました。
 かって、仕事場のメイン機であったHPs5350はリモ−ト会議中に画像音声のスムースなやりとりができなくなるトラブルを起こし、ためにこれを引退させるきっかけになった苦い経験があります。やはり、処理速度やメモリの余裕などに限界があったのでしょう。これに代えたmouse機は十分に動いてきてくれたのですが、不安材料は内蔵メモリ4GBでした。だから、上記のようにまず増設メモリを買おうとして、モーバイル機用を買ってしまうというとんだドジをしたのです。そして、やはりwin10に「グレードアップ」してから、処理の遅さなどがどうも気になり始めていたのです。OSがアップすると、このように処理能力が追いつかなくなるという事態は、過去ウン十年のうちに十分経験済みです。4GBじゃあ、いまどきかなり遅れてますからね。ただ、それがどの程度のものか、zoom動作に差し支えるほどなのか、そこを確認できずにいたわけ。



 これをぶっつけ本番で試す前に、パソコンパーツショップで、あらためて増設メモリを入手しておこうと考えました。備えは万全でありたいものです。ちょっとケチながら、この店では中古品含めてそういったパーツがかなりリーズナブルな値で出ていますからね。けれども、残念ながら空振りでした。このマウス機の規格では、PC3L-12800DDR3のメモリ対応と指定されていますが、それで先にはモーバイル用のを間違って買ってしまった次第。しかしあくまでデスクトップ機です。メモリスロットの大きさなどぜんぜん違います。でも、どうにもモノが見当たりません。店員に相談したところ、これはもうないかも知れない、しかしLがつく、つまり低電圧対応の規格にそうでないのを付けてしまったら、当然トラブルの恐れがある、保証できないというおこたえでした。それはもっともです。だいたい、PC3Lというのは本来モーバイル用の低電圧規格です。それをなんでこのデスクトップ機に採用しているのか、その辺に謎もありますが、まあ仕方ありません、メモリ増強諦めるのみです。

 と言うことで、破れかぶれでそのまんま、リモート会議に臨みました。カメラ、マイクヘッドフォン、ちゃんと動きます。そして、ホストから指定されたコード番号をクリックすると、すでに入っていたzoomが立ち上がり、なんということなくリモート会議画面が表示されるようになりました。音声、画像のやりとり良好です。やれやれ、一安心です。
 結局、ハード面の余裕や処理能力以上に、zoomソフトはwin10と相性がいいのでしょう。それは当たり前とも言えるわけですし。


 やれやれでした。終わると疲れが出ました。まあ、この会議の際もそうですが、ほかのゲスト参加者の方のうちでも、画面フリーズだとか、音声が聞こえないだとかのトラブルはかなり頻繁にあります。それは想像するに、PCの能力以上に、インターネット接続の回線の速度などの問題がからんでいるのではないでしょうか。私はひかり電話の回線を用いてきているので、そこは基本的に大丈夫だと信じております(たまに、異常に通信が遅くなることもないわけじゃないんですがね)。




(2023.2.3)

ついに突破(ブレークスルー)

 2月2日に、またリモート会議が予定され、しかも私はスピーカーです。責任重大です。うえの経験から、win10化したメイン機mouseLMG39W7P17Fでzoomは十分動作するとは確認できているものの、スピーカーとなると絶対穴は開けられないうえ、当方のパワポ画面の共有を図ることが必須で、万一にもトラブルはあってはなりません。しかし、以前の学会大会で、当方からの画面共有が進まず、とっさの策で、あらかじめ送ってあったpptファイルを司会の方で投影してもらい、それにあわせてしゃべる、なんとかしのいだ苦い経験があります。これは不慣れ故の私の操作ミスかも知れないのですが、その後も、スピーカーとして画面共有を図る経験は多くなく、不安はあり、ましてこのように「グレードアップ」後のPC動作に危うさを感じている中では、なおのことです。こういったところは、現職大学教員などの方々はそれこそいやというほどリモート講義など経験済みでしょうから、「なにを今更」と笑われてしまいましょうが、仕方ありません。


 BCPを考えました。第一には、うえの経験を生かし、ホスト側にあらかじめ私のpptデータを送っておき、万一の際にはそれを投影共有して頂く、これです。去年にも同じことをした経験があります。実際に使用せずになっても、手元の資料として保持して頂く意味はありましょう。メイル添付ですでに送ったデータももちろんあるのですが、これはpptファイルに圧縮をかけてあるため、クォリティや投影時に動作に不安を残すゆえ、別途DVDに入れたものを郵送するという手にしました。もとのppt(およびpptx)ファイルは100MB以上ありますからね。こんな大きいのをつくるのも悪い癖ですが。

 それから、です。やはりこの機に、かねてからの懸案だったmousePCのメモリ増強を行うことにしました。いろいろ曲折あったプランですが、ここまで来るとなにがなんでもやらねばならぬ、です。あらためて検索をかけ、結局対応する増設メモリを入手するには秋葉に行くのがいちばん早いという結論になりました。なぜか、横浜近辺では入手できる店などがないのですな。

 2月1日に、都心に行く所用が予定されています。このメモリを買うためだけに、その価格に匹敵するほどの交通費をかけてわさわざ秋葉に行くのも、年金生活者の身としてはいたしかねるので、前日になっちゃうけどまあいいかと、このプランにいたしました。
 秋葉のSマップ、しばらく来ないうちにこの辺の店舗展開もずいぶん変わり、もとのSマップのビル店舗はいまや親会社Bカメラに看板を変えています。その向かい側に、Sマップの内装綺麗なビル店舗がまとめられています。今回、絶対失敗は繰り返せないので、型番・規格、「低電圧」対応等をよく確認し、ネットショップ上の当該品掲載webページをプリントして持参をしました。これを見せるに、店員氏かなり慎重になり、やがて奥の棚をひっくり返し、山のようなメモリの束をいっぱい取り出し、確認にかかります。確かに間違えられたらことですからね。
 それで、慎重に検討いたしました結果、「これでしょう」というのが示されました。私も確認の上、これです、下さいと申します。かねての確認通りで、「低電圧デスクPCメモリ 240P DDR3 8GB×2枚組 PC3L-12800」、\2980也です。この際ですから、大幅増強可能にしました。まあ、まずは第一歩。それにしても、このストックの多さ。おそらく、処分PCから取るほどの手間もかけられないので、実は増設メモリなど大して売れず、各店頭やメーカーから大量に中古市場に出ているのではないでしょうか。



 さて、せっかく買った増設メモリですが、これをセットして試すには同じ日が無理です。この買い物のあとに当日「本番」の予定があり、また帰宅すれば、冬の嵐が吹きあれ、「仕事場」に向かうのが躊躇われます。結局2月2日に「ぶっつけ本番」の事態になりました。(ここもBCPを考え、自宅からモバイルPCを持参しました。万一の際にはこれでzoomを動かす、こちらはマイク・カメラ付属であり、リモート会議に参加させたこともありますからね。もちろんこれをwifiでつないだりしたら、あっという間に無料の限界にいってしまいますが、「仕事場」のLANにつないでも大丈夫、インタネ接続できるという確信はありました)。

 増設メモリのセットには、一度いろいろつながったものをすべて外し、PC単体からさらにカバーを外さねばなりません。相当の手間である上、それでうまくいかないとえらいことです。そして、えらいことになりました。mouse機ではカバーを外せば見やすいところに2列並んだメモリスロットがあるのですが、これの空きの方に買ってきた8GBメモリボードを装着しようとしても、どうもうまくいきません。サイズが合わない観があります。んなわけないだろうとあれこれ試み、ともかく刺さったんじゃないのと想定し、またカバーをつけ、いろいろ接続をして立ち上げてみます。途端に警報音が鳴り、先に進みません。うまくいってないわけです。
 かなりショックでした。なにか祟られているんじゃないのかとも思えてきましたが、時間の余裕もありません。またあれこれ外し、カバーを外し、着けたメモリを取り出し、色々試してみるしかありません。焦る気持ちを抑え、よく見てみる、位置や力の入れようなど工夫してみる、そんなことしかできません。そのあげく、ともかく力を入れて、スロットに入るだけ押し込んでみる、これでどうだ、という心境です。また元に戻し、電源をつなぎ、スイッチを入れてみます。異音などせず、立ち上がり動作に入り、やがて画面が表示されました。力尽きて、座り込むところでした。

 「システム」→「設定表示」→「デバイス仕様」を表示させていくと、内部メモリが12GBときちんと示されます。やれやれ、です。やっと目的を達成できました。当日の「本番」2時間前。



 この教訓を考えるに、要するにPCのメモリスロットや増設ボードなど結構ラフな出来で、メモリのボードとぴったりフィットするとは限らない、そこは力業で行くしかない、ちゃんと回線が接続していればいいだけなのだから、ということなのですな。あんまり力を入れすぎると、メモリやスロットが壊れそうな危険も感じますが、ある程度は気にしないことが肝心なのでしょう。

 それで、本番の「リモート会議」は無事進行終了、zoomでのppt画面の表示も共有も何の問題もありませんでした。全体として、気のせいかPCの動作も早く、スムースになったような気がします。


 ただ、これで一件落着、万々歳とは行かないのでして、トラブルフリーではありませんでした。リモート会議中に、「オーディオがシステムリソース不足」という表示が出て、実際音声系に不調を感じさせます。それでフリーズしてしまったり、おかしくなったりするわけでもないものの、これは実は経験したことがありません。せっかくメモリを増強したのに、これでは逆じゃないのか、という観がしますが、マイクロソフトでは「複数のアプリケーションを同時に起動したり、コンピュータを長時間使用しているとリソース不足になり、アプリケーションが起動できなくなったり、コンピュータがフリーズする場合があります。」との解説を公開しており、対処方法も記されています。ただ、それを今すぐ試すには気力不足であるし、またリモート会議中にほかの参加者たちの音声や画像にトラブルが生じることはしばしば目撃されているので、あまり焦る問題ではないのかも知れません。

 こちらはじっくり、時間をかけて取り組んでみましょう。あるいはこんどは、CerelonG3900/2.8GHzなどというCPUの限界なのかも。もしそうなると、メモリ増強はおいといて、もうメイン機を交代させるしかなくなるのかも知れませんが、サブ機の方にPaintShop9がインストールできないままというのが、こんどは最大のネックなんだよね。これ、結局日常的にいまいちばん使っているアプリとも言えるわけで。シュミばっかし?



 いやいや、パソコンの疫病神はそう簡単に見放してくれないので、今日所用後に「仕事場」に入ってmouse機を立ち上げようとしたら、なんと昨日のトラブルと同じ警報音が鳴って、動きません。またかよ、ですが、さすが昨日の苦闘の教訓はあるので、一度はうまく装着できたと思った増設メモリの接触が不十分なのだと確信、焦る心を抑え、また電源と外部の接続を全部外し、カバーを開いてみます。見たところ変化もないのですが、これしかないと、装着したメモリ板をうえからドライバーの柄で無理押しし、これでもか、と押し込みます。両端の固定用のフックも十分引っかかってきたようです。

 ということで、また元に戻せば、こんどは何の問題もなく立ち上がりました。ホントにやれやれ、ですね。教訓:PCいじるのは力業と心得よ。




(2023.2.6)

 で、これで完全に「一件落着」と思いきや、そう簡単に問屋が卸してくれないのが、パソコンの邪神です。

 増設メモリの接続問題が片付き、次は(昨年12月のwin10「バージョンアップ」以来と思われる)mouse機のファイルがLAN接続のHP機の方から「読めない」問題にかかっておりました。以前はこれができていたのかどうか十分確認できないのですが、前もいまも、メインのmouse機からHP機のファイルは当然のように読めるのです。
 これ、思い起こせば、最初はmouse機側からHP機のファイルが読めない、その逆は当たり前のようにできていたのに、という設定問題でした(「HP・s5350jp機ご臨終と、12年後の三万円デスクトップ機」のページ)。それをなんとか解決していたら、こんどは真逆の事態になってしまったのです。完全にwin10化のおかげです。
 その辺、簡単な設定状態確認や諸変更ではうまく進まない、以前に確認したはずのPC名やPWで効かない、しかしまたその確認や解決策をweb上で調べると、勝手にEdgeというヤツが立ち上がり、居座ろうとしてくれる、それだけでも不愉快になります。しかもどうやら、win10の設定変更を「Edge上からなら」可能にするような設定さえ仕組まれているようなのですな。テキもなかなかやりますな。


 しっかし、それどころじゃないことが起こりました。またまたまた、mouse機起動すれば、警告音が鳴り出し、すすまないのです。がっかりですね。もう片付いたかと思うトラブルが、3日後に再現されたのです。ここで焦ってはいかんと、またも接続を全部外し、カバーを開けて増設メモリの装着を確認、力を入れて押し込み、これで大丈夫じゃろと元に戻しても、同じ事態です。脱力感しきり、ここまで起こると、これは単に装着の状態の問題ではないのかも知れません。あるいは買ってきた増設メモリ自体の欠陥?

 でもともかく、立ち上げられないのでは話にもなりませんので、ここでまた思案のしどころでした。買ったのは8GB×2枚のセットです。将来は製品の既設メモリを取り外し、容量大幅強化にすることも考えましたから。中古品なので、セット売り、大した値段の差じゃないですからね。ともかく、まだ使っていない増設メモリがもう一枚あるわけですから、「念のために」そちらに交換してみることにしました。装着の感触等に特段の差はありませんが、念を入れ力を入れて押し込んでおきます。そして、何度目かの再起動をすると、まあ問題なく立ち上がってくれます。やれやれ、です。


 でもそっからがびっくりポンでした。再度、メモリ増設が順調かどうかの確認で、また「システム」→「設定表示」→「デバイス仕様」と表示させると、なんと16GBとなっているのです。4+8=12GBのはずなのに、4倍増じゃありませんか。気のせいか、いっそう動作が速くなった印象もあります。

 これで結果オーライというのもなんだかなあ、です。間違って、本体付属の4GBメモリの方を外し、8GBのボードに入れ代えてしまった?これはいくら何でもあり得ません。2枚のメモリスロットは並んでいますが、当然デフォルトの付属品の方は内側にセットされていて、取り外し困難な位置です。これをわざわざ外して交換するというのは考えにくい経過です。


 そうなると、答えはこれしかありません。8GBメモリ×2枚で買ってきた中古品、これが実は、8GBと12GBというアンバランスな組み合わせで売られていた、そうじゃないですか。これもあんまりありそうにはないことですが、ほかに考えられないし、店で山のようにストックされていた売り物の束を思い出せば、そんな組み合わせであった可能性も否定できないのです。そのけがの功名でいっそうのメモリ増強になり、特段のトラブルもない、そうであれば「結果オーライ」そのものではあります。mousePCの仕様では、32GBまで可となっていましたしね。



 


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 この項、長くなりすぎたんで、「スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年」のはじめ、「1」