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三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年 Twist and shout

2017.02記述



SNSに加わるの記

 「スマホを買わんの記」も、「究極のLet'sNote買い」で終わるはずのところ、まだ続いとります。

 
 まずは、2016年末に、ついに「SNS」なるものに入ってしまったのです。そういうの趣味じゃないなどと申しながら、またもの実態ですが、理由はあったので、別に「つながりたい」わけじゃなかったので、と申しましょう。
 英国の知人から近ごろ連絡ない、クリスマスカードにも返事がないということで、心配になりました。なにかの変事でもあったのかと。それで、名前で検索をかけると、引っかかるのがあったのです。キーワードからして、そのひとらしいと推測、ただその存在がFacebookのうえとされるため、連絡とるにもここに加入しないといけません。それでやむなく、でした。
 
 Facebookに入ってみて、つないでみれば、間違いなくご本人と判明、返事もありました。あっけないものです。まさに、そういうご時世なのでしょう。

 
 さて、一件落着だから、すぐにやめちゃうかというのも妙だし、早速に新旧の知人名で「お友達」リクエストがどどっと来るしとで、いかにものかたちで、引くに引けなくなります。「お友達」の言葉には大いに抵抗あるけど、またご本人から「お友達申請」が送られているわけではないにせよ、知らん顔を続けるのはまた、いかにもの不義理になってしまいます。このへんが心理的にうまい仕組みなのでしょう。

 

 というわけで、「お友達の輪」を広げていくと、盛んに情報発信、毎日何本もの「近況報告」の画像がのせられていく、それに対し「読むだけ」もこれまたいかにも引け目になるので、この際と、私も発信をするようになってしまいました。まあ、考えればこの「MITSUI's monologue」も本来ひとに読んで貰うためでもあるわけですから。しかも、どうにも「人目に触れる」機会の効率性には格段の差ありと思われるので。

 
 といっても、近年とみに動かなくなっている私の日々発信できるコンテンツはろくにないので、もっぱら「古い画像」に頼ることになりました。人間が古いのですから当然です。30年、40年前といった節目の「前世紀画像」が並ぶと、これまた「希少性」で人目を引くようです。
 
 それでもなお、「現在進行形」のものも出ます。やはり「釣られて」いますね。しかしまた、これで旧交を温める、思わぬ出会いもあるとなれば、やめられるものでもありません。SNSの利点も認めねばなりません。メイルのやりとりよりははるかにリアルタイムの観です。いろいろな意見や情報の交換にも間違いなく使えます。特に、現在進行形で、某国の狂った「ポスト真実」花札大統領の暴挙・妄動にたいする怒りの声など、たしかに既存メディアを超えた情報が世界からどんどん入ってきます。もちろんそれを逆手にとって、ウソ、デマ、誹謗中傷の限りをバラ撒き、地位を手にした花札某こそ、SNS時代というものを最大限利用しているわけでもありますが。




 まあそんなわけで、皆さん乗り物の中でも夢中で我が掌のスマホに見入っている、その多くがFacebookに限らず、SNSのたぐいだということも実感できました。もちろん「スマホ買わない」私ですから、そんなことはしません。やはり中毒の様相も感じます。そんなに四六時中、「友達」とつながっていたいのかなとも。世界中に開かれたインターネットの世界も、しょせんは限られた「お友達」プラスアルファの閉じられたつながりにのめり込むという証明なのでしょうか。

 
 それにしても、スマホひとつでひとの発信を見るだけじゃなく、自分から画像と文を送るというのもかなりのテクニックだと思うのですが。そのへんのスキルは皆さんすごいですね。私の方は、古い画像のフィルムスキャンをして、取り込んだデジタル画像を編集加工して、文章を用意して、等々と作業したあげくに書き込むとなるので、そんな早業離れ業とは無縁です。




RZ4「ダウングレード版」買う

 もう一つの出来事は、それこそすでにFacebookに記しちゃったのですが、所有してきたパナソニックLet'sNote・RZ4の代替品を買っちゃったのです。先日の地方行の際に、RZ4を持参したものの、ともかく腹の立つことが多すぎます。RZ4自体はよくできているし、この大きさ・軽量でこの性能なのですが。それもこれも、ひたすらにWin8.1のせいです。特には、あの妙ちきりんなインターフェース・画面表示と操作法、勝手な動作、そうしたもの・よけいなものの数々がありますが、それ以上に困ることも生じました(デジカメ撮影画像をPC内にコピーしようとファイル一覧表示させると、なぜかjpgファイルしか出てこない、はてカメラの設定はrawも同時記録のはずなんだがと戸惑っていて、あとで気がついた、勝手にraw拡張子などのファイルが表示されないようになっていたんだと、これも困りもののうちだが)。

 いちばん参ったのは、新幹線車内でEM(LTE)端末を操作する、しかし長いトンネルに入って接続が切れる、それを繰り返したり、端末の取り外しをしたりしているうち、OSがおかしくなり、画面下のタスクバー表示の色が変わり、正常動作しなくなるという事態でした。不安定状態が繰り返され、使用困難になるのです。出先でこれでは、モーバイル機の意味がありません。
 Win7までではそんなことも滅多にないけれど、異常動作が止まらなくなった、正常に戻らない際には、「奥の手」でリセットをかけます。WindowsPCの決まり手です。ところがWin8ではこの手を使うのさえ手順がわかりません。「異常動作なんかおこるはずがない」前提なのでしょうか。

 この事態に限らず、ともかくOSとユーザーが対話、操作していくということをやらせず、「任せなさい」、「ここを選べば、ぜんぶPCがやってくれます」的な、ボタン一つのレディメイド一本槍、一方通行が親切、正しいことなのだという発想しかないのです。そこになにか問題が生じたとしても、あるいは新しいことを試みようとしても、「そっから先に行かれない、行かさせない」つくりで、すぐにユーザーはお手上げになるのを良しとしているのです。

 
 そうした「単純化」のおかげで、みんなスマホを持ち、指先一つで操作を選べる、機械にお任せで済む、それがいま起こっている出来事なのでしょうが、それでは一定の汎用性と多機能性を備えたPCというものをダメにするのみなのです。そこに色気を使い出した、MS-Windows8以降というものは、PCの自殺行為です。「使いこなし」の知識と経験を要するのは面倒ではあるが、それがわかれば、PCはツールとして至便なものなのです。

 
 


 さてさて、いいかげんRZ4・Win8.1機に悩まされ、今さらながら、何で「ダウングレード」できないんだよ、これでWin7で動けばまだいいんだけどなと思いつつ、一年前の「ダウングレードサービス」の報に一瞬ぬか喜びしたのを思い出しつつ、帰京後の夜中に某店の中古商品ネットショップを眺めていたら、大変なものを発見してしまったのでした。RZ4の「win7ダウングレードモデル」が出ていたのです!!先に書いたように、RZ4の発売時に、win7ダウングレード可能タイプも店頭に並び、そして私はのちに、SZ5のwin7ダウングレード版を買ったのですが、こちらは基本モーバイル用途ではありません。RZ4のモーバイル性は間違いなく、またいちばん進んでいるとも思うので、これでwin8におさらばできれば御の字です。

 
 それだったらはじめからこのRZ4のwin7ダウングレード可能機を買えばよかったんだという後悔はありますが、そのころはもちろんwin8がこんなにひどいとも想像できなかったし、今後の新たなOSに慣れていかねばという気もあったし、何よりダウングレード可能機は、比べてみてかなり高かったのです。そのへんの計算違いは今さら後悔してもどうにもなりませんから。

 
 中古品ながらwin7のRZ4売ってる、もちろんいまのRZシリーズではもうwin7ダウングレード可モデルはない、そうなれば選択肢は一種のリセットのみになります。しかも「衝動買い」に走っても、そんなに程度の悪い中古品でもなさそうです(MS-Officeはついていませんが)。正確には、同じネットショップにもう少し安いRZ4ダウングレード品も出ていたのですが、かなりの欠陥を記されているとなるとためらわれます。買って後悔はしたくないですから。一も二もなく、ブチッといってしまいました。

 
 金を払い込んで、届いたCF-RZ4AFPBPは、ふたがブルー、ボディが茶色のあんまり嬉しくない外観ですが、これは我慢するしかありません。それ以外では、前の持ち主がいかに使わなかったか(あるいは店頭在庫品か)、ほとんど汚れも傷もなく、「使用のあと」自体がなく、もちろん動作は正常です。払った代金だけのことはありました。
 起動すると、そしてセットアップし、アプリをインストールしていくと、安堵の思いが広がります。故障箇所も一切ありません。win7の使い勝手、安定した動作、「見える化」している諸機能や各ホルダ、各ファイル、明確な操作方法、すべてでトラブルフリーです。おまけに、外箱から説明書、付属品から完全にそろっています。中古価格から見ると、新品発売時に比べて2/3程度しか安くもなっていないのですが、考え直せば、このwin7版のRZ4を二年遅れで買ったのだと言えないこともないでしょう。











 これで要らなくなってしまったwin8.1版RZ4は売りに出す予定です。少しは穴埋めになるでしょう。もちろんその差額は小さくはないのですが、少々高い授業料であったと信じるしかありません。そしてこれが正真正銘、「最後の買い物」になるのも間違いなさそうです。日々の外出のお供になるでしょう。それにより、富士通LooxU/B50は完全引退、パナCF-R9もセミリタイアが決まりでしょう。だって、どちらもwin7版RZ4に勝るところはないんですから。LooxU/B50なんていう、「いまどきあり得ない」珍品を電車内でいじって、どや顔してみても、始まりませんし、動作メチャのろく、表示メチャ見にくいのは事実ですから。

 
 
あったりぃ

 いやあ「衝動買い」って怖いですね。これ大当たりじゃないですか。入手してしまってから、古い情報あたっていて、気がつきました。
 このCF-RZ4AFPBPというのは並みのRZ4じゃない、もちろんWin7ダウングレード可の一般モデルでさえない、「プレミアムエディション」だったのです。CPUはそんなに違いませんが、SSDはRZ4上級モデルの倍の512GB、内蔵メモリも8GBで、私の使っていたRZ4JDFJRの倍以上うえなのです。LTEも内蔵って、もうスティック端末も要らないのか?というところ。

 当時の発売価格をいま確認できませんが、有楽町ビックカメラのパナPC展示コーナーで、ガラスケースに入っていたヤツですな。これで、ほとんど使われてもいなくて、この値段ならば宝くじ大当たりでした。ですから、「中古価格から見ると、新品発売時に比べて2/3程度しか安くない」は訂正せねばなりません。実売価格に比べて1/2程度でしょう。

*さすがに、LTE通信端末のSIMカードはついていませんでした。買った人はそれだけ取り出して利用しているのかも。まあ、私はいまだEMのUSBスティック端末を使っているので、別に構わないのですが。


RZ4・Win8.1売る

 てなわけで、見切りをつけたRZ4(CF-RZ4JDFJR)はさっさと売ることにしました。同じようなのを二台持っていても、PCについてはメリットありませんし、ともかくこれと縁を切りたかったのです。かなりの臨時出費となったCF-RZ4AFPBP・Win7機の穴埋めもしたいですし。


 そうは言っても、Facebookでの宣伝は試みたものの、反応なしとあっては、やはり中古店で買って頂くしかありません。

 こんどCF-RZ4AFPBP買ったのと同じS店に持ち込むのはいささか業腹ではありますが、カメラなどと違って、日々仕事の道具でもあるPCを、「売りの買い」(通常「下取り」と言われる)に委ねてしまうのは、困ることでもあるわけです。その方が得なのは、わかってはいますが。


 で、S店のRZ4同型機「一律買い取り上限」は「6万円」となっていたものの、持ち込んだ店頭では、まず「5万7千円です」との通告、まあ、その表示を見てから一ヶ月近くが過ぎ、パナの新製品群も出てしまったので、下がったというのもやむないかと思いつつ、評価に委ねました。

 そうしたら、「4万8千450円です」と言うんですよ。15%値引きの「理由」は、「液晶画面の周辺に黄ばみがある」というのです。そんなになるほど、このPCは使っていないんだがと申しても、「ある」というのを否定してみても詮無いことです。ほかには非の打ち所もないはずですが。


 まあ、何とでもいちゃもんをつけ、買いたたくのがそちらのお仕事ですから、勝手にしてくださいの心境です。予定よりはかなり足が出ましたが、ともかく買い換えRZ4の穴をいくらかなりとも埋められたと言うことで、自己満足しましょう。

 しかし、これを買うひと、win8.1がお嫌じゃなければ、かなりのお得になりますよ。


 


後日談の後日談

2017.7.26記述 

 時間が経てば、世の中いろいろすすみます。


 まず、Ymobileはいま使用のスティックUSB通信端末に代わるモバイルwifiルーターを「タダで」送ってくれるそうです。そういう通知が来ました。まあ、勝手にサービスをなくすんだから当然か。


 これまでの、(旧EMOBILE)3G LTEに代え、4G112.5Mbpsの高速通信端末なのだそうで、すでに機種名も607HWと明記されています。モバイルルーターとしては小型軽量なのだそうで、ともかくPC直づけではないところなど、不満も残りますが、通信網自体従来のをやめてしまう以上、通信手段を断たれてはどうにもならないわけで。

 バッテリー内蔵の端末への逆行には腹が立つものの、こうなると早くにそいつの利用に慣れていくしかありません。ちなみに、EM chip(SIM)はいまのから差し替えて利用するのだそうで、利用者情報もそのまま移行するのでしょう。じゃあ料金プランなどどうなるのか、その辺には不安もないわけではないのですが、いくら何でも今後大損になるようなことはないものと、期待するしかありません。



 ただ、この無線ルーター(USB接続も可となっているが)への移行で、逆に古いFujitsu LooxU/B50にも利用の可能性がよみがえってきました(U/G90はお亡くなりになってしまったので)。RZ4の常用化で、完全お蔵入りとなった10年前の機ですが、別の件からもちょっと刺激を受けるのです。これの弱点の一つが、USBコネクタが一つしかなく、ここにスティック通信端末を付けていると、USBメモリも使えないことだった、それが無線LAN接続となれば、解決してしまうわけです。


 もうひとつのきっかけは、UMPCとも称される、真のモーバイルPCのリバイバルが起こったことです。「超小型モーバイル機」、つまりかつてのU/B50やU/G90といったタイプ、ひいてはPDAなどもスマホの席巻で消滅してしまったのち、残ったのは「ネットブック」の残党と、タブレット機と(それもwin機は僅か)、若干の小型軽量志向機(パナのRZや、NECのHZ550や、Lenovoの小型機YOGA等)のみという現状に、不満を持つ人たちが世界では少なからずおり、そうしたニーズにこたえる新製品がきわめてマイナーなかたちで登場してきたのです。


 ひとつはGPD Pocketという機、もうひとつは中国メーカーのDN-GPD-WIN機で、マイナーな企業が世界の市場相手とするため、前者などクラウドファンディングで資金を集め、投資者に製品を提供するというかたちでも話題を集めました。両者は関係があるようです。また後者のGPD-WIN機は日本国内の店頭にも出ており、触ることができました。


 GPD-WINはニンテンドーのゲーム機にそっくりの外観なんだそうで、ゲームマニアの関心を引こうという意図がありありです。GPD Pocketは完全に以前のモーバイルPCのコンセプト/デザイン復活です。マッキントッシュを小さくしたみたいというイメージ評も。


 使い勝手はともあれ、気を引くのは、各種スペックがモーバイルPCの機能を満たしており、「使えるパソコン」のイメージを提供していることでしょう。前者のCPUはIntel Atom Z8750/1.6GHz、後者もAtom x5-Z8550/1.44GHzで、RAMは前者が8GB、後者が4GBを装備しています。これだけでもいまの並みのPCに近いものです。前者のストレージドライブは128GB、後者は64GBで、GPD-WINはちょっと心許ないですが、近ごろのネットブックよりはましです。画面は前者が7インチ、1,920 × 1,200ドット、後者は5.5インチ、1280×720ドットで、これもGPD-WINはちょっと小さめ、でも店頭で見ても、そんなに不便観はありませんでした。最近の液晶画面は非常に進歩しているので。


 この両機種の最大の利点は、USB3.0/TYP-Aのフルコネクターを装備し、汎用性を確保していることでしょう。このほかにUSB/TYPE-C、HDMIミニ出力、イヤホンジャックを備えています。いわゆるタブレット機に食指が動かない理由の一つは、USBTypeCくらいしか備えず、非常に周辺機器利用を制約されることでした。つまり、あくまでPCなのです。さらにGPD-WINは内蔵メモリが小さいことも考慮していてか、マイクロSDのスロットも備えています。ここにSDを入れ、内蔵メモリを拡張することが奨励されていますが、ただしそうなるとSDカードを直接挿入できなくなります。もっとも、私のカメラのメモリは基本フルサイズのSDカードなので、画像データのやりとりなどはどのみち、カードリーダーなど外付けしなくてはならないわけですが。


 それぞれのキーボードにはかなりの違いもあります。GPD Pocketのキーボードは富士通などのと同じように、PCの標準的なつくりを小さくしたかたちのもので、配列なども同じようです。もちろん一般的なのと比べれば、サイズが小さい分扱いにくくはなるでしょうが、ユーザーのレポートなどからは、特に不便はないとされています。カーソル操作はポインティングスティックとクリックボタンキー使用というかたちで、ここはちょっと古典的に過ぎるようです。もちろんスクリーンのタッチ操作もできます。

 これに対し、GPD-WINのキーボードは、それこそ「スマートフォン」黎明期のブラックベリーやシャープPHSのような小さなボタンが密集しているタイプで、これでスピーディなタイピングを期待するのは無理なつくりに見えます。また、カーソル操作は左右二つのアナログスティックというのを両手で動かしながら、左右の側面にあるクリックボタンをマウス同様に操作するという、まさしくゲーム機やソニーのモバイル機のような扱い方のようで、これは慣れが要りましょう。むしろゲーム機に慣れた人を想定しているのかも。ゲーム機にあるABXYボタンというのもついているそうで、これはなんに使うのか私にはわかりません。本機ももちろんスクリーンのタッチ操作も可能です。


 こうした装備で、GPD Pocketは重さ480g、GPD-WINは重さ365gです。まさにモーバイル、画期的に軽いことは間違いありません。いずれもUSB/Type-Cにつなぐ充電器がついていて、これで充電するようですが、各公称12時間、6-8時間のバッテリー駆動時間はもちろんかなりサバ読みではあるものの、結構使えるという評判のようです。


 それで、前者は57000円余と伝えられ、後者には53000円弱の価格が店頭でついています。特にGPD Pocketには固定された販路があるわけではなく、クラウドファンディングの出資者に優先頒布というかたちでもあるようなので、実売価格ははっきりと確認できませんが、両者の差は僅かなのでしょう。



 それで、かなり魅力的(もちろん、どちらもIEEE802.11ac/a/b/g/n準拠の無線LANおよびBluetooth4.1に対応)な個性と性能、モーバイル性横溢なのですが、私は手を出しません。理由は簡単、まあ5万円以上という値段もあるけれど、いずれもWindows10機だからです。ともかく、RZをめぐるすったもんだで、Win7とそれ以降というのは雲泥の差であり、ある意味MS-Windowsというのは7で終わった、20年の歴史を閉じたということを十二分に自覚させられました。マイクロソフトは自ら首を絞めました。

 スマホなどに色目を使い、結局どっちつかずとなって、従来のWindowsユーザーの手痛い打撃と失望、それどころかアプリの不対応やトラブルを数々招きながら、「強制アップグレード」なるサイバーテロまで仕掛け、マイクロソフトは「終わった」ということを自ら宣言してしまったのです。少なくとも、私はあの意味不明、操作困難な「スタートメニュー」(トップページ)などを相手にするつもりはまったくありません。いまある、「Windows8.1」とか「Windows10」というのは、要するにパソコンをもうみんなやめ、タブレットかスマホにしましょう、という「強制リセット」なので、あくまでパソコンを使おうという人間は、ダウングレード含め、Win7を死守するしかなくなったのです。


 ですから、GPD PocketだろうがDN-GPD-WINだろうが、いかに魅力的には見えても、Windows10なるものを外し、Windows7にダウングレードできないのであれば、私は手にすることはあり得ません。せいぜいその余波で、Win7化してあったLooxU/B50を再び手に取り、無線ルーターで動かしてみようかと考えるくらい。



 て言って、LooxU/B50をまた取り出してみましたが、ともかく動作遅すぎで、どうにもなりません。画面の大きさ云々より、ストレスの塊になりそうなのろさです。というわけで、やっぱりこれはお終い。せめて、Win10でもイライラにならないようなタブレットでも探しましょうか。




来ました

2017.9.6記述 

 8月末、Y!mobileから、代わりのポケットwifi通信端末が送られてきました。607HWというヤツです(その受領に一事あったのは、別のはなし)。
 いきなり笑えるのは、これがY!mobileのカタログにも載ってない、それどころか店頭の販売員も「そんなの知りません、よそのでしょう」とのたまいます。別にあり得なかった鬼っ子ということでもなく、ちゃんとフルテキストの説明書など、Y!mobileのwebサイトからダウンロードできます。ただ、おそらく一般に市販する意図がなく、3G端末への交換代替品限定で生産発注しているのでしょう。


 ついている説明がはなはだ簡単すぎてかえってわかりにくい、等々はありました(SIMチップを入れ替えろという説明はあるが、その取り付け方の文も絵も、いちばん肝心のことを書いていない、押さえのバーの下に入れなくてはいけないのに)が、ともかく充電し、スイッチを押し、PCの方で無線LANの接続先を検索し、パスワードを入れ等、ホテルや空港でやるのと同じwifi接続手順をたどると、あっさりつながります。まあ問題はありません。はじめの通信設定等には神経を使いましたが、web上で説明通りにEMstdに設定して、たぶん大丈夫でしょう。一ヶ月ののちに天文学的な通信料請求が来ることはないでしょう。


 たまに、PCを立ち上げて接続を見ると、自動接続されず、異常が表示されることもありますが、PC側のネットワークアダプタの設定の問題であるようで、修正を求めると直ります。



 4Gをうたうだけあって、確かに3GLTE時代より早くなった観はあります。アナログ回線からデジタル化したときのように、そんなに天と地ほどの差でもないですが。


 気になったのは電源の持ちです。これは端末本体のスイッチの動作にも問題があるようで、電源が入ったままかどうか、イルミネーターでわかるといったものがなく、PCをオフすると、「待ち受け」スリープ状態になるらしいのですが、この辺、また再接続時の手順がわかりにくいのです。そもそも、スリープ状態と電源オフ状態のちがいが見た目わかりません。まあ、スリープでの持ちはかなりあるようなのですが。


 逆に、つなぎっぱなしだと内蔵電池の消耗はかなりで、一晩持たないことは確認しました。公称連続5時間と記されているから仕方ありません。それなら、できるとなっている、PC本体へのUSBケーブルでの接続、こちらを試したら、実にあっさりとすすみました。以前のUSBスティック端末もそうですが、つなぐとソフトが自動インストールされ、常駐するようになるというところは同じで、しかも先に無線wifiでの接続を実行した際に、すでにかなりインストールされているらしいのです。上記の、回線設定を含め、webブラウザに画面が自動表示されるのです。

 ですから、要は以前のスティック端末と同じにUSBに取り付けておけばいい、そうすれば電源もPCから常時供給される、そういうことですよね。wifi通信端末を有線でつないでおく、なにかばかばかしい観もありますが。ただ、以前のスティックよりはずっと小さくもできるので、スペースはとりません。SZのUSB3個口はようやくフルに生かせます。


 いずれにしても、どうせ3G通信回線をY!モバイルは来年一月で廃止してしまう以上、代わりの通信回線対応は必要でした。以前より便利になったところも多くあるわけではないものの、です。ホントなら、これはルーターですから、多数のPCを同時につなげばいい、仕事場の光電話回線もやめて、こっちを常用にすれば通信代節約にもなるはずだが、その付けたり外したりの手間を考えたくないというところでです。有線のよさもありましょう(電話代込みだし)。

 その代わり、出先で無線wifiということで、タブレットでも使ってみようかな。もうUSBにつなぐ云々考える必要ないし。ところがそう思って調べると、もう事実上、タブレット機はandroidしかないんだよね。


 Y!mobileの前身、EM社に加入を申し込んだのは2009年のことでした。そのとき渡されたのは、USBスティックではなくCFカード、これを付属のアダプターでPCカードスロットに入れて使うようになっていました。時代を感じさせますね。その後はUSB挿入スティックタイプになり、のべ約8年間、2度の機種変更を含めて、この端末でモーバイル通信接続をしてきたことになります。その前は、WillcomのPHS回線使用通信端末AirEdgeを使っていました。モーバイル端末は便利なものと思いますが、いまそれも内蔵してしまうスマホの普及で、かなりピンチとも感じます。依然こうした通信専用端末を提供してくれているY!mobile社に感謝するしかありません。

「歴史」の中の、モーバイルコンピューティング・インターネット接続ツールの数々
PHSからPHS通信(AirEdge)、3G無線LAN端末へ
こんど来た、4Gwifi通信ルーター607HW



 いろいろあります。

 LooxU/B50はあきらめたけど、LetsNoteR9はまだまだ使える、使うということで、久しぶりに立ち上げ、607HWをつなげようと思ったら、異常動作をはじめ、ついに立ち上がらなくなりました。どうやらOSに異常が生じて回復不能に陥ったようです。こうなると、どうにもなりません。いろいろ試みてもダメ、唯一とれるのは「再インストール」のみです。


 R9はかなり前の製品なので、ちゃんと再インストール用ディスクもついているし、説明書をよく読むと、本来HD内に再インストール用のファイルが確保されているもようです。いろいろな保存データなど飛んでしまいますが、もうサブ用にしてきた機体なので、ここに残されているメイルや画像等を惜しむような必要は乏しいとあきらめるのみです。


 再インストールは順調に進みました。アプリの再インストールも含めるとかなりの手間になりましたが、ほぼ「新品同様の」状態に戻り、HDのスペースもかなり空きました。今後まだ活躍の機会が期待できます。




☆2017年10月のミャンマー行にはこの再インストール後のR9を持参しました。大きい声じゃ言えませんが、新品は持って行きたくない思いもあって。

 まあ、快調に使えましたね。7年選手もまだまだお役には立つというところ。ホテルや空港でのwifiにも難なく対応しました。現地での作業やプレゼンも容易にできました。ただ、会議場内では「FreeWifi」の表示とは裏腹に、ぜんぜん電波は来なかったので、これはR9のせいではなく、みんな同じでしたが。




UMPC生き残る

2018.3.3記述 

 以来すでに半年近く、時間ばかりどんどん過ぎます。


 ここに取り上げた、いわゆるUMPC機、線香花火のように一時のあだ花で消えていくかとも思えました。なにせ圧倒的な須磨輔の流行ですから。そのなかで、GPD-WINはやはり一時期、店頭にも出たけれど、もう見かけることもありません。他方で広告などに似た機種を見るので、どうやらゲームの入力装置という用途に特化したようです。もともと、そうしたねらいでもあったし、世の中ニーズのあるところに供給ありですから。

 それに対し、GPD Pocketの方はしぶとく生き残っています。アキバの某店がこれを店頭販売というので、見にも行ってみました。それなりに売れているそうです。在庫もあるので、お買いに来て下さいと言われました。


 それどころか、最近びっくりの出来事は、某大手量販店の店頭に、このGPD Pocketが堂々並んでいるのです。仕入れ契約ができた、メーカーは一定販路を確保したというわけでしょう。ただ、某店のwebショップを見ると、きちんと商品が出てはいますが、在庫ありと表示されるのは全国で三カ所のみ(!)、まあwebショップに並んでいるのですから、全国どこからも発注は可能になるので、GPD Pocketもかなりメジャーな存在には昇格したわけです。類似品は全くないのですし。

 でも、この某店の店頭及びwebショップの販売価格は、税込みでは7万円を超えます。出てきた頃より上がっているし、さすがにこれが7万円というと考えちゃいますな。いまの自分には、それよりともかくいまや貴重なWin7のデスクトップ機を確保するという方がはるかに優先します。「おもちゃ」で遊ぶ余裕はありません。


 その代わりに、LooxU/B50を取り出してみても、あまりに非力で、持ち歩く気にはどうしてもなりません。画面小さすぎ、USB一つだけはまだ我慢しても、ともかく動作がのろいのです。webを見るにはもうあまりに時代遅れなのだと、あらためて実感をさせてくれます。それだけ、webでの情報提供が日進月歩で高度化しているわけなのですが。




(2020.2.5)

ワイモバイルHW407いかれる

 使い出して2年あまり、wifi端末がいかれてくれました。
 と言っても、正常接続通信できてはいるのですが、数日前、カバーが開いているなと思い、何かのはずみのことかと、カバーを押し込んでも、隙間がなくなりません。それ以上押せません。果てさてと、カバーを外してみるに、明らかになかの電池が膨らんでしまっているのです。やってくれました。リチウムイオン電池であり得る故障です。

 身の回りに、Liイオン電池使用のものはいまやたくさんあるはずですが、さすがにこれだけのトラブルは未経験でした。電池は爆発や火災の恐れもあるので、こわいものです。ただ、web検索するに同様の故障はあちこちで報告されているようです。


 だからHuawei(華為)製品はダメなんだよ危ないんだよなどと、アメリカの陰謀に乗りたくもありませんが、現にこうした事態に直面させられれば、がっくりします。腹も立ちます。ともかくなんとかしないと、困ります。近ごろ、経費節減のために、ひかり電話でのインターネット接続を解約し、wifi端末一本にしようかなどとも考えたのですが、NTTへの電話がつながらないので諦めていたところでした。でも、実際にそうしていたら、完全遮断、インタネ難民になってしまうところでした。


 ともかく電池を買い換えるしかないと、web検索などでも確認し、機種番号HWBBR1というのは、もちろん現在入手可能だろうと、◇ドバシカメラ横浜店の大きなY!mobileショップに寄ったのですが、店員は「これは置いてありません、店頭ではお売りしておりません」と即座にのたまいます。じゃあ注文でと申せば、それもできません、自分でワイモバイルのサイト上から注文して下さいとな。いったい「ショップ」というのは何を仕事にしているのか、唖然とします。まあ、要するにスマホを売る、それに諸機能諸ソフトなどまとめて抱き合わせ、がっちり稼がせて頂く、それだけがお仕事なのでしょう。ホントにいい時代になりました。欲しいものは売ってない、買えないと。



 それでも、電池を入手しないことには不安大きすぎ、この端末を動作させなければお手上げ状態です。そもそも、私はここに記したように、もともとはPHSのデジタル通信機能から始まり、そしてそのAirEdge通信端末へ、それからイーモバイル社の通信端末へと移行してきたのです。そのイーモバイル社がワイモバイルに統合されてしまい、そちらの通信回線「アップ」の都合で、私の手持ち端末(USBスティック)は使えなくなり、あげくにこのHW407無線wifi端末が送られてきたのです。私が選んだわけじゃありません。


 それがこんなに早くいかれたというのも、もちろん私の責任じゃありません。でも、ともかく電池を早く入手し、交換して安全確保にしたいので、一苦労してweb上から発注方法を探し、送信するに、折り返し「申し込みを受けました」のメイルのみ来ました。そこには受注しました、発送しますなどと一言もなく、「加入審査のご連絡」がまず先だ、と書かれているのです。容易なことではありません。

 しかし、面倒な手続きとやりとりを予想覚悟させながら、いきなり現物が届くというのもあり得ることです(こんどはさすがに「パスポート出せ」ではないでしょうが)。その危ない予感が当たり、2日後にして私の不在中に、「着払い」宅配便で来ちゃったのです。その早さをほめるより、やりとり確認抜き、一方的に送るやり方はどうなのかと思います。予感あって、出がけに家人に詳しく話しておいたので、なんとか支払い受領はできたのでした。


 ただ、あとから確認すると、朝の出がけに行き違いで、「ワイモバイルオンラインストア事務局」というところから、「発送しました」のメイルは来ていたのでした。でも、モーバイルコンピューティングのツールのトラブルなんだから、外に出てしまったら、メイル読めない、確認できないだろがというところです。そしてこのメイルから数時間で、現物が宅配便で届いてしまうというのも、「早ければいい」というものでもないでしょう。


 ホントに、世の中便利になったものです。

左が送られてきた新品、右がふくらんじゃったヤツ
 一目ではわかりにくい差ですが




 それにしても、ワイモバイル社、そしてその親分の「柔軟土手」社です。
 私はここの提供サービスがよくないとか、品質が悪いとかは思いません。他社とそんなに違いないでしょう。

 でも、なにより「ショップ」に行っても必要なものを買えない、そこは須磨輔と、抱き合わせ商品を売りまくるのに血眼、それはちょっとおかしくはないでしょうか。

 そんなになっている理由の一環が暴露されております。要するに「代理店」はこうしたものを売りまくり、稼ぎを貢ぎ続けないと、契約を一方的に切られてしまう、というわけです。まさに公序良俗に反し、もちろん「契約の自由」に反し、「優越的地位の濫用」も甚だしい横暴ぶりです。

 こういった屑のような企業がボロ儲けを稼ぎ、それをバクチのごとき「新投資」ですってしまう、ドブに捨てまくっている、創業者の「べんちゃあ精神」のかけらもない、こんなところとは本来縁を切りたいのですが、前記のように、なにせもともと「イーモーバイル社」というところと契約した無線インターネット端末が、いつしか「ワイモバイル」というところに事業譲渡されていたので、私の選択の結果じゃありません。DDIポケットに発したPHSも同じ運命でした。

 それどころか、私のケータイの契約も、もともとは英国の「Vodafone」と契約したのでした。その主な理由は、当時同社はいち早く海外ローミングを広く提供していたからでした。しかし、その後同社は日本での商売にさっさと見切りをつけ、全事業をソフトバンクに売ってしまったのです。その腐れ縁が未だに続いているという訳なのです。




その八へ