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銭塚地蔵のサイトをアップする前後に東京出張の機会を得た。浅草寺境内にあるという銭塚地蔵の分家を訪問する絶好のチャンスである。永いサラリーマン生活中に何十回となく東京出張があったが、浅草は結局訪れたことはなかった。この際ぜひ浅草寺に参拝しようと思い立った。 |
出張二日目の早朝7時に鶯谷のホテルを出て浅草に向う。地下鉄銀座線の浅草駅から地上に出るとすぐの所に雷門がある。何故か郷愁を覚えるその佇まいは、テレビなどでたびたび目にしているせいだろうか。 雷門と大書した大提灯をくぐると、情緒たっぷりの仲見世が本堂に向って立ち並ぶ。どの店も閉まったままの早朝の参道には人影もまばらである。仲見世が途絶えた先に壮大で迫力のある宝蔵門が待ち受けている。宝蔵門をくぐると正面に本堂である観音堂の大伽藍が参拝者を圧倒する。 |
本堂左の影向堂、六角堂の前を通り、銭塚地蔵の目印の赤い幟旗を捜すが見当たらない。境内を出て右手の先に赤い幟の一群があった。浅草の銭塚地蔵は、正確には浅草寺境内あるとは言いがたい。 何故か民家風の建物の続きにお堂がある。山口のお堂前の幟と同じロゴの銭塚地蔵尊の文字に気分が和らぐ。お堂の右手に「カンカン地蔵尊」が祀られ、以下の注意書きがある。 「カンカン地蔵尊は古来より付随の小石で御身をごく軽くたたき、お願い事をするお地蔵様であります。刃物や石で御身を削ることは、おやめ下さい。浅草寺」 お地蔵様から削り取った一片を財布に入れておくとお金が貯まるという迷信を信じた心ない参拝者に削り取られて、今やカンカン地蔵様は無残な姿になりはてている。 |