なんといってもガルウイング。小さすぎて目立たない車が、これのおかげで周囲の注目を一気に集める。ガルウイングにしたのは単なるカッコだけでなく、高いサイドシルを持たせることによって、車体剛性を高めるためでもある。
天井までガラス張りであるフルガラスキャノピーのAZ−1だが、窓はこれだけしか開かないのだ。窓は手動で開ける。室内が狭いので、左手を使わないと窓開け用のハンドルがうまく回せない。
0.8Gの横向き加速度まで安定してホールドするバケットシートが標準でついてくる。リクライニングなどはもちろんしないし、助手席にいたってはシートのスライドさえしない。ここまでタイトなシートは、特別仕様車を除いて、量産車では存在しない。乗り心地が心配との声もあるが、身体がすっぽりとシートにはまりこむので、そんなに悪くない。
なんとスペアタイヤが室内にある(AZ−1とかいてある袋の中に入っている)。フロントボンネット内にいれるスペースもあるのだが、ここに置かなかったのは衝突時スペアタイヤがハンドルを押さないようにするため。このスペースは一応荷物置き場として使用できるが、すぐに埃まみれ・泥まみれになるので注意が必要だ。