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先月を 振り返って |
98年2月から始めたこのコーナーもおかげさまで、1年を迎えることになりました。きりが良いので、1998年分のインデックスを作成いたしました。ご利用ください。
<先月の本>
先月は、何と言ってもメフィストの特別号がすごかったですね。京極氏の短編、早く単行本にならないでしょうか。
さて、先月の★★★★★は、2冊。1冊目は、クィンドレン「母の眠り」。故郷を捨てて、都会でキャリアを積んでいたエレンが、母親が癌に冒されているという知らせを受けて、半ば強制的に田舎に戻ってくることから始まる母娘のお話。ちょうどクリスマスのお話で、タイムリーなこともありましたし、感動的なお話でした。
もう1冊は、日本ファンタジー・ノベル大賞受賞作、「オルガニスト」。こちらは、無名の天才オルガニストが9年前に行方不明となった親友ではないか、というところから始まるお話。「天才」というものが、いかに紙一重か嫌というほどわかる怖い話です。
★★★★の中でもおすすめは、「ヤンのいた島」と、「百枚の定家」。「ヤンのいた島」の方は、地図にも載っていない南の島へ、未知の生物を探しにいった女性がゲリラと政府との紛争に巻き込まれるお話。「百枚の定家」は、百人一首のオリジナルとも言われる「小倉色紙」の真贋をめぐるミステリー。どちらも★5つにしようか迷った本です。特に「百枚の定家」の方は、わたし自身が古典に興味があるだけに、楽しめました。
先月の作家としてあげられる人は、いないんですよね。強いて言えば、二階堂黎人氏。「吸血の家」あたりから読んでいなかったこの人の本を、久々に手にとりました。分厚い本4分冊という分量に、結局年越し読書となりました。最後は「背負い投げ」という噂ですが、さて、そこまで吃驚できるか、楽しみです。
<先月の私>
皆さん、去年はどんな年だったでしょうか。私は十年一日のように映画と本に明け暮れる毎日でした(^^)。冬休み映画も封切りされて、いつも正月休みはどこにも旅行にはいかない私は、東京で映画三昧です。
「アルマゲドン」。初日はすごーく混んでましたね。今も混んでいるのでしょうか。「ディープ・インパクト」の焼き直しとか言われてますけど、わたしは「ディープ・インパクト」を観ていないので、よくわかりません。感動的な映画ではあるのですが、期待よりはうーんという感じでした。映像はすごかったです。
「6デイズ7ナイツ」。もーハリソン・フォードファンの私としては、これ以上にない良い映画でした。やっぱりハリソン・フォードは、こういうアウトサイダーの方がいいですね。かわいいハリソンが観られて、幸せ(^^)。孔雀を狩ろうとするシーンが結構好きです(^^)。
「ジョー・ブラックをよろしく」。こちらは、かわいいブラピの映画だったのですが、ちょっと長かった。3時間ですよ、これ。死神とアンソニー・ホプキンズの話はよかったのですけれど・・・。富豪と死神が去っていく最後のシーンはとてもきれいでした。
「イン&アウト」。ケビン・クライン主演の、どたばたコメディ。学園コメディとも言えるかも(^^)。学校の先生がゲイだった?というところから始まる田舎街の大騒動なのですが、まあまあの出来。ちょっと金八先生入っているかも(笑)。ケビン・クラインは面白かったです(^^)。
「マイ・スウィート・シェフィールド」。イギリスの労働者たちのところに、女性クライマーが現れてという恋愛映画。鉄塔のならぶイギリスの田園風景がとてもきれいでした。
去年の冬映画は、今でもやってる「タイタニック」とか、「グッド・ウィル・ハンティング」とかあったんですけど、今年はちょっといまいちですねー。意外と「ドクター・ドリトル」が良かったかなあと思います。笑えましたし。