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先月を 振り返って |
<先月の本>
先月は、ずーーーーっと待っていた「宴の始末」が出ましたし、新刊ラッシュで面白い本が多かったですし、満足の1ヶ月でした。
まず先月の★★★★★は、「RIKO−女神の永遠−」。なんとなく気にはなっていたのですが、このページの読者の方からおすすめされまして読んだところ、すごーく面白かった1冊でした。シリーズ全部を一気読みです。
東野圭吾の「秘密」。東野さんの本は、結構読んでいるのですが(感想UPしているのは少ないですけど)、これは中でも傑作という感じがします。こういうの弱いんですよね〜。良いお話でした。
次々行きましょう。篠田節子「弥勒」。美術品の弥勒に取り付かれた日本人が、どん底の収容所生活を送ることで人間らしさを取り戻すという感じのお話ですが、いろいろ考えさせられることが多く、ストーリーも巧みで楽しめました。
久々の洋物のあたりで、ネヴィルの「8(エイト)」。現在と過去、ヨーロッパにアフリカにアメリカと時間と空間を股にかけたスケールの大きな冒険小説。伝説のチェス・セットをめぐる白と黒の攻防戦が面白かったです。
先月は、どの本も面白かったですよ。いくつかカスもありましたが(笑)。面白かったものをあえてあげるなら、やっぱり「宴の始末」でしょうが、それではつまらない(笑)ので、★★★★の中からは、マコートの「アンジェラの灰」をおすすめ。アイルランドに移住してどん底の生活を送った著者の少年時代の回想録。独特の宗教感とか、アイルランドの悲惨さとか、読み応え十分の作品でした。
誰が何と言おうと(誰も何も言ってないけど)先月の作家は柴田よしき。最初「フォー・ディア・ライフ」を読んだときには、まあまあかなの評価だったのですが、RIKOシリーズを読み始めたら、もう止まりませんでした。他のシリーズなどにも挑戦しようと思っています。RIKOシリーズは面白いですね。結構両極端の評価がされているようなのですが、私は肯定派です。男性・女性で評価が分かれるのかとも思ったのですが、私にこの作家をすすめてくださったのは男性の方でしたし、逆に女性でもこの「緑子」が嫌いっていう人もいらっしゃるのではないでしょうか。いずれにせよ、次の作品が気になるシリーズです。
<先月の私>
「今週のひとこと」でもちょっと書いたのですが、妹の友人に借りていた「Final Fantasy VII」がようやっと終わりました。週末しかやっていなかったのですが、それにしてもずいぶん時間をかけてしまいました。面白かったです〜。うーん、こいつに嵌まって、1日中やってしまう人の気持ちが多少はわかったかもしれません。わたしが子供のころに大流行した「ドラクエ」なんか、これから見るとかなりちゃちですよね。あの戦闘シーンとか、どんな風につくっているんだろうって感じです。人間の動きとかも妙にリアルですし、アニメーションもめちゃめちゃきれい。ゲームの世界もこんなに進歩していたのかーと感心してしまいました(^^)。聞くところによると、「FF VIII」がでるらしいですね。もっとすごいという噂ですが、これよりすごいってどんなのだろう・・・。ちょっと怖いかも。
先月は、まず試写会1本。『シティ・オブ・エンジェル』です。お金を出しては見に行かないかなぁと思っていたので、ラッキーではあったのですが、お金を出していなくても退屈な映画でした。うーん。ちょっといまいちといったところでしょうか。ニコラス・ケイジ、結構好きなのですが、この作品ではすごーく怪しい人でした(笑)。『コン・エアー』の軍服姿とかメチャメチャ格好よかったので、残念ですね。メグ・ライアンは老けましたね。私が最後に見たメグ・ライアンの映画は、多分『星に想いを』だったと思うのですが(ティム・ロビンスが出ていたので見た)、そのころから比べると、やっぱり老けたという印象です。
全然関係ないのですが、軍服姿というのでキアヌ・リーブスを思い出しました。(解るひとには解る(笑))ちょっと前に恵比寿でやってた映画はまだビデオにならないのかなあ。
さて、今月お金を払ってみた映画は、『フラッド』。洪水で沈みつつある街に強盗が侵入するというお話。ハラハラドキドキはいいのですが、もう少しストーリーとCGにお金を使って欲しかったかも。設定とか面白いとは思うのですが、単にタイムリミットを示しているだけという感じがしました。どうでもいいですけど、モーガン・フリーマン、すごい出ずっぱりですね。大統領やったり、強盗の頭領をやったりと大活躍。どっちでもはまり役というのがすごいと思います。
見たかったのに見逃してしまった『フェイス/オフ』をビデオで見ました。設定も斬新ですし、ニコラス・ケイジもジョン・トラボルタも超個性派を発揮して好演していて面白かったのですが、やっぱりこれは大スクリーンで見る映画だったかも。ちょっと残念です。