2003年
8月
-August-
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<先月の本>

先月読んだ本は18冊。面白い本あり、考えさせられる本あり。今年の夏は涼しかったこともあったし、台風のせいで旅行に行けなかったこともあって本を読む時間があったことも、そこそこ冊数が伸びた要因ですね。

中でも京極堂シリーズなんと5年ぶりの長編新刊『陰摩羅鬼の瑕』は、ホント待った甲斐があった!という傑作でした。これだけ期待されてて、この作品を出せるならば、今後も期待してて大丈夫そう。楽しみです。蘊蓄と論理で構成される世界も面白いのですが、一方で人間の泥臭さを見事に書ききった横山秀夫『クライマーズ・ハイ』もおすすめ。この人は十分長編を書ける人なんだと思いました。日航機事故の取材に沸く群馬県、その地元新聞記者にスポットをあてた傑作です。

一方で東野圭吾『殺人の門』は私の中では微妙な位置にいまして、「一気読みしたという意味では非常に面白かった」と言えるけれども、「内容的には最悪」という相反する感情が交錯する不思議な本でした。他の人の感想を聞きたくなる作品です。読書は数ある楽しみのひとつ、という方にははっきり言っておすすめはしません。

いよいよ「読書の秋」がやってきます。「読書の秋」というキャッチフレーズだけでなく、9月、10月辺りは年末ランキングのアンケート締め切りに向けた新刊ラッシュがあると思いますが、どんな作品が出るのか楽しみ。

目標まであと55冊。

<先月の私>

もー台風にまたしてもやられてしまった片桐。しかも10年ぶりとかいう冷夏で、お盆中に最高気温が20度を下回る異常事態。今年は「夏だから売れる」というものは軒並みだめだったようですね。逆にちょっと早めの秋物の売れ行きが良いとか。当然夏に育つ作物は全然ダメだそうですが、一方でサンマは大漁だそうで、自然というのは不思議なものです。

今のマイブームは、旅行もあるしーと思って買ったEOS 10D。重いのですが、しょっちゅう連れ出してます。コンパクトカメラと全く違う絵の雰囲気に、すっかり面白くなってしまいました。出不精な私が、毎週のように都内散歩にいそしんでいます。健康にもよかったかも?広角ズーム、標準単焦点、と最初に買ったのですが、最近70-200mmという望遠側のズームレンズも買い足して、それぞれの違いを楽しんでいるところです。今の目標は馬の写真を撮って、どこかに投稿すること(笑)。レンズ+カメラで1.4kgを余裕を持って支えるため、腕立て伏せの練習中です。ちょっと高価な玩具ではありますが、そろそろ10万を切るデジタル一眼レフも登場しそうです。おすすめですよ。

<先月の映画>

・人の命は非常に軽い。衝撃的なブラジル映画『シティ・オブ・ゴッド