04年1月前半号
2004年1月
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04年1月1日 (木)

元旦です。

パソコンで大晦日番組をザッピングしながら、rubyとndiaryのヴァージョンアップをしました。大丈夫かな?

そして、ただいま初詣から帰ってきました。結婚式を挙げた神社に行ってきました。なんとなく行っただけなのに、結婚式を挙げた人たちへの年始のお土産が貰えました。ラッキーです。御神酒もいただいて、ちょっと良い気分になりながら帰ろうと思ったのです。元日の終電繰り下げ、始発繰り上げ、とか言ってたので、余裕ぶっこいてたら、なんとその終電を逃しちまいました。ちょっと遠回りする羽目になりました。なんで終夜営業じゃないんだ。

そんなこんなで、2004年が始まりました。

今年の抱負は「武豊騎手の勝鞍数を読破数で上回る」です(笑)。去年彼は彼自身が持っていたJRA年間最多勝利数178を更新、さらに年間200勝の驚異のラインも超えて、204勝を達成しました。一昨年はフランス遠征で65勝とかなり少なめでしたが、ここ数年コンスタントに150勝前後を確保してます。年間150冊を目標とする私としては、ちょうど良い数字なのです。しかも競馬は毎週あるので、毎週一喜一憂できるのも面白いかと。というわけで、今年は武豊撃破が目標の片桐でございました。決して有馬記念で馬連の邪魔をされた当てつけではありません。念のため。

今年が良い年でありますように。

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横山秀夫『半落ち』 bk1リンク

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04年1月2日 (金)

なんとなく正月らしくなってきた?

簡易おせち。手前は雑煮。初夢を見る日か、と思ってたのですが、例年通り全く覚えてない(多分見てない)。

おせちは意外と綺麗に無くなりそうです。せっかく作ったので(まともに作ったの初めてだぞ)、写真に撮ろうと思ったら、相方の箸に邪魔されました。というか、3日は飽きて持たないとおもったのですが、飽きる前に食べ尽くしそうです。よかったよかった。ただ、昨日の「どっちの料理ショー」で、カレー食べたい病にかかってしまったので、今晩はカレーにしてしまうかも・・・。ちょうど鶏肉を煮たスープが残ってるし。今晩はカレーかラーメンにしようと思っている家は多いと思う。「どっちの料理ショー」侮りがたし。私がお気に入りのレストランもカレーの応援団で出てました。カレーもいろいろあっておいしそうですね。ラーメンは年末に2日連続でラーメン特集をやってましたし、またラーメン、しかも同じところばっかだよ、という感じでしたが。

ただいま箱根駅伝は花の2区。駒大が少し前に出てますが、登りでブレーキがかかっているようです。直後に日体大。3位にごぼう抜きの東洋大が上がってきました。かつての名門校早大は大苦戦のブービー。早くも面白いレースになってます。『強奪 箱根駅伝』の感想にも書きましたが、箱根駅伝結構好きで、毎年見てます。でも、これ見てると初売りに行けない(^^;。まあセール本番はあしたからだからな。いま、多分中継用と思われるヘリが飛んでいきました。あ、日体大が逆転!

そうそう、昨日書き忘れてましたが、ndiaryのヴァージョンアップと同時に、映画感想一覧を作ってみました。こういうの、一気に出来てしまうところがやっぱり良いですね。<ndiary。

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岡嶋二人『あした天気にしておくれ』 bk1リンク

何故かふとこの本を読みたくなり、先日有馬観戦のために実家に戻ったときに取ってきました。そうだ、『影武者徳川家康』を読もうと思ってたんだった、と思ったのは帰ってきてからでした(まあ、あの本はハードカバーで分厚いから今度かな)

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04年1月3日 (土)

今日は買い物かな?

何を思ったか、今までの日記をすべて.diaryファイル化しました。ある程度使っているタグなどはパターンで登録していたものなので、これならrubyで分割できるだろう、とプログラムで自動変換。確かに7割方は自動変換ができましたが、ちょこちょこと直す必要があるものもあって、やはり時間かかりました。1から手でやるよりは断然速かったと思いますが・・・。副産物というか、2000年3月のファイルが壊れていることに気づいて、古いバックアップファイルを探してしまいました。やはりバックアップはしないとダメですね。で、どうなったの?というと、日記インデックスに1999年7月からすべてのトピック一覧ができたこと、1999年7月以降の映画感想がすべて映画感想一覧に入ったことくらいですかね。多分別ファイルからのリンク切れが多数出てると思うので、これから直します。

結局昨日はカレーだった我が家でした。タマネギ長く炒めました。

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岡嶋二人『あした天気にしておくれ』 bk1リンク

やっぱり競馬をやるようになったら違いますね。まだこのころはセントライトとシンザンしか3冠馬がいなかったんだ、と感慨深い。200円券って何だよ、って感じだし。読み始めたら、「これってどういう決着だったっけ」と思ってたラストを思い出しました。これからは伏線探しを楽しみます。

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04年1月4日 (日)

[movie]女はみんな生きている

昨日に続き、今度は椰子の実の立ち読みをすべて引きはがしてみました。日記ファイルを全部読もうとする箇所で、何故かPermissionのエラーが出ちまったもので、またRubyのバージョン戻してます(プログラムの問題だったかも?でもエラーは出なくなった)。一部「椰子の実の立ち読み」というラベルがついてなかったファイルなんかもあるので、それはもう仕方ないですね。見つけたら直していきます。立ち読み一覧インデックスが一気に充実。ruby様々。オブジェクト指向とか、メソッドを使ったプログラム形式とか、ようやく慣れてきました(何しろBASICとC言語から抜け切れてなかったので、オブジェクトシコーってなにさ、レベルだったもので)。やり始めたら結構いろいろ使えて面白いです。自動変換すばらしい。感想部分にも手をつけちゃおうか、くらいの勢い。教科書には『たのしいRuby』 bk1リンク 使ってます(^-^)

相方は仕事始めなので、私も外に出ようと思って銀座に行ってきました。映画が終わる頃、ちょうど箱根駅伝の選手たちが日比谷公園を通るところで、一緒に応援してきました。どこも初売りらしく、映画館ではなく普段は人が全然いなくて入りにくい路面店に長蛇の列ができてました。びっくり。初売りや福袋待ちってデパートだけじゃなかったんだ。

原題: Chaos
監督: コリーヌ・セロー
出演: カトリーヌ・フロ, ラシダ・ブラクニ, ヴァンサン・ランドン
配給: アスミック・エース
2001年フランス映画/カラー/1時間52分

妻というよりも家政婦のように自分を扱う夫。世話を焼く母親を鬱陶しそうに追い払う息子。そんなアホな男たちに振り回される生活に、突如飛び込んできたのは、一人の娼婦だった。

『クレイマー・クレイマー』を例にあげるまでもなく、もうこのテーマって使い古されていると思うのです。『クレイマー・クレイマー』が作られてから30年が経ってますが、まだこの映画が実感と笑いを持って迎えられることからして、世の中の仕組みっていうのは、なかなか変化しないものなのですね。仕事が第一、恐らく職場ではかなり認められている男が、家に帰ると家事もできず、食事も作れない、自分の着るものさえ用意もできない男。そんな男が妻に逃げられたという悲喜劇、そしてそんな男に振り回され、でも耐えようとする女の悲喜劇。息子のファブリスも二股かけて「どっちも好き」なんていう最低男で、結局どっちの女にも愛想をつかされるのですが、その女たちは自由にやってそうでいて、結局再び男をひっぱりこむ。なんだかどちらも中途半端に不幸で、そこが笑えるというか情けないというか。だから、圧倒的な暴力と、絶対に逆らえない運命から、自分の力だけで逃げようとした娼婦・ノエミが一番格好良く描かれていたのは、さすが女性監督という感じです。

でも一番気になったのは、ポールの部屋にあった「福」という書が天地逆に貼られていたことかもしれません。あれは、「福が逆位置」という示唆だったのか、それともマジボケだったのか、監督に聞いてみたかった人は沢山いたに違いない。

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瀬尾まいこ『卵の緒』 bk1リンク

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04年1月5日 (月)

ところ変われば

昨日書いた、「福が逆さま」って、意味があったそうです。中国では「逆さま」という「倒」の音と「来る」意味の「到」の音が同じため、「福よ来い」を「福の字を逆にする」ということで表すのだとか。なんとなく逆になってるのって私の感覚では嫌な感じがするのですが(そんなことない?お祝い袋には紙幣の表を表にして入れるとかありますし・・・あれはまた別の意味?)、そうじゃなかったのですね〜。書いてみるものです。勉強になりました。ありがとうございます>教えてくださった皆様(結構反応がありました)。

今日から仕事始めの方も多いかと思いますが、私の職場は曜日ではなく日付で動いているので、中途半端に明日からです。今日はさっそくゴミ捨て。3往復もしちゃった。うちの実家から函館のカニ〜が届いたので、今日はカニカニ食べて、殻で鍋の出汁とろう・・・わくわく。

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池永陽『コンビニララバイ』 bk1リンク

珍しく正月なのに本読めてます。やはり家にいれば本読めるものなのですね(笑)。
というわけで、また新刊ではなく、再読本。本屋に行って、別の面白そうな本があったら浮気するかも。うー、でも昨日の夜の読み方だと、読み終わらねば手放せないという雰囲気はありましたが・・・。

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04年1月6日 (火)

火の用心

昨日は競馬初日。金杯はどちらも中途半端に負けましたが、今年最初の賭け(3R)はピンポイント的中。賭け初めはプラス収支確保です。同時にそのレースでNetPOGに登録しているダイワネバダが、ようやく未勝利勝ちしてくれました(T_T)。昨年度牝馬三冠を制したスティルインラブの半弟という素質馬なのですが、ここまで2着だの3着だのばっかりで勝ちきれず、6戦目にしてようやくの1勝。ここまで走っちゃうとクラシックは厳しいかもしれませんが、それでも応援してるのです(ちなみに登録した10頭のうち、1勝以上してるのは3頭だけ。選び方間違ってる?)。ジャンボ宝くじもちょこっと当たったので、幸先の良いスタートになりました。

さて、最初の週の競馬は昨日1日だけなのですが、武君早くも4勝です。いきなり目標に赤ランプです。しかも今週末は3日間連続開催。大丈夫か?!

このところ、22時過ぎに、カン!カン!という拍子木の音がどこからともなく聞こえます。最初は時間も時間だったので、「一体何?」と思ったのですが、なんと「火の用心」。換気扇を開けてたりするとお風呂の中でも聞こえたりして、なんとも薄気味悪いです。ガスの元栓絞めなくちゃ、と確かに思いましたけど。

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池永陽『コンビニララバイ』 bk1リンク

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04年1月7日 (水)

お年玉

お年玉・・・せんべい。昨日から出勤です。なんだか1週間強のお休みは夢のようで、ずーっと仕事してた気分になるのは何故なのでしょう。

そんな昨日は、皆さん実家に帰ったり、旅行に行ったりしていろいろとお土産のある日です。さっそくいつもお世話になっている貴重書室の課長さんがやってきました。今年もよろしくお願いします〜、と挨拶していると、これあげる、お年玉をくれました。その名も「壱万円札お札せんべい。」

・・・これって御利益あるのかなあ。

今日は七草がゆの日ですね。なんと相方の実家から「七草がゆセット」が送られてきました。すばらしい。スーパーでもどれが七草かよくわからなくて迷ってたのだ(*1)。ありがとうございます。親切に作り方まで書いてあった。初七草がゆ(笑)。

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山本幸久『笑う招き猫』 bk1リンク

すばる新人賞受賞作。

*1: せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ・・・確かすずな、すずしろが蕪と大根だったという覚えはあるんだけど、どっちがどっちだったか・・・
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04年1月8日 (木)

健康祈願

このところ急速に寒くなりました。ようやくこれで平年並みだそうですが、3が日の最低気温が最高気温では、さすがに寒く感じます。

昨日は無事、七草がゆが食べられました。実家では母が「まずいから嫌」と言って作らなかったのです。というわけで、食べたことのない私が作る、七草がゆもどき。でも別にたいしたことをしなかったのに(何しろおかゆですから)、まあ食べられるものできました。ネットでレシピを検索したところ、草系を沢山入れすぎると青臭くなるそうです。でも私は必殺「七草がゆセット」ですから、その辺抜かりありません。青臭さもなく、意外と雑草(失礼)いけるじゃん、と思ったのでした。なずなってペンペン草のことだったんですねぇ。あのペンペン草って食べられたんだ、という今年の初衝撃。七草セットにも確かにペンペン草が入ってました。でも「ほとけの座」がどれだかはよくわかりませんでした。しかし、おかゆだからな、と思ってザーサイや、キュウリのきゅうちゃん(ちょっと中華粥入ってる?)を入れてしまったら、やっぱり七草がゆではないのでしょうか。でも七草がゆの習慣は、中国から伝わったものだということなので、まあいいですね。

今年も一年健康で過ごせますように。

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山之口洋『瑠璃の翼』

新刊案内

山之口洋『瑠璃の翼』が出てました。3年ぶりの長編ですね。楽しみ。

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04年1月9日 (金)

直木賞・芥川賞

今年も春の直木賞候補が発表。

江國香織『号泣する準備は出来ていた』
京極夏彦『後巷説百物語
朱川湊人『都市伝説セピア』
馳星周『生誕祭』
姫野カオルコ『ツ、イ、ラ、ク』

あら、読んだの京極だけでした。候補は3回目?私としては、豆腐小僧で候補になって欲しかった。江國と姫野は2回目、馳は4回目ですね。そろそろ誰か抜けるか、それとも・・・。今回初めての候補、朱川湊人『都市伝説セピア』は面白そう。読んでみようかな。対する芥川賞候補は若い人ばっかりだそうで。金原ひとみ「蛇にピアス」は『笑う招き猫』を買ったとき読もうかな〜と迷った奴です。最初のとこ読んで、痛そうだからやめてしまった。彼女を含め、綿矢りさ、島本理生と、もう80年代の人間がここにリストされるんだ、とちょっと感慨深いものがあります。選考委員会は15日。

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山之口洋『瑠璃の翼』 bk1リンク

まだ物語が動いてないように思うのですが、このまま行っちゃったらどうしよう・・・。

bk1予約情報

このページとは全然関係無いのですが、面白そうな本を発見。『元店長が暴露する アキバPCショップの秘密』 bk1リンク特集ページありです。

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04年1月10日 (土)

[movie/TV]八月のクリスマス


監督:ホ・ジノ
出演:ハン・ソッキュ、シム・ウナほか
配給:パンドラ
1998年/韓国/1時間37分/カラー/

ジョンウォンが経営する街中の小さな写真屋に、かわいらしい女性が現れた。急いで焼き増しして欲しい写真があるという。タリムという名の彼女はその後もたびたび訪れて、ジョンウォンはいつしか彼女の訪問を心待ちにするようになった。しかし彼の体は病気がむしばみ、残された時間が少ないことも、彼にはわかっていた。

すごくセリフの少ない映画なのです。でもジョンウォンとタリムが座っている絵、ファインダーの向こうにみえる人生や、様々な感情。そういう絵がものすごく心を打つ映画でした。思い出す映像は、カメラを向けられたときの人々の笑顔、そして、ジョンウォンの靜かな笑顔。喜怒哀楽が強く表れることはなく、後で考えるとその起伏のなさは、まるで中国映画のようでしたが、見ているときは全く退屈さを感じません。

ふと思ったのは、韓国人って家族や仲間で写真を撮るのが好きなのでしょうか。『ラスト・プレゼント』も、家族で写真を撮るシーンにものすごく感動した覚えがあるのです。たまには写真屋で写真もいいかもしれない、そう思える習慣ですね。

[椰子の実の立ち読み]:結婚の条件

結婚の条件 / 小倉千加子著
朝日新聞社, 2003.11
ISBN4-02-257884-X bk1リンク

「何故結婚できないのか」。今や日本は世界一の晩婚国となり、出産と結婚が密接に結びつく日本においては、その晩婚が出生率の低下を手助けし、出生率も世界3位の低レベルを誇っているそう。そんな未婚国日本において、未婚者の結婚していない一番の理由が「適当な人が見つからない」。そんな「適当な人探し」の欺瞞をつくこの本、すごく面白い。はっきり言って、本気で結婚したい人がこの本を読んでも全く役に立ちませんが、今まで言われてきた女性の高学歴化、社会進出なんかだけじゃなく、何故そういう事態に陥ったかを、家族や教育のあり方、社会環境などからばっさりと切ってるあたり、巧いと思いました。うちの母親の愚痴も、これを読むと日本中のあちこちで言われてる愚痴だったのですね〜。結局男は「なんでもやってくれるお母さん」を探し、女は「やさしくてお金を持ってるお父さん」を探しているんですよね。でも父も母も「自分のような生活はさせたくない」と思って育ててるから(特に母親のほうは、学歴さえあれば、とか、会社を辞めなければとか、"たられば"思想が強い)、そんな奴が若い人にいるわけない。結局幻想を追い求めて「適当な」人を探しているから、「適当な人がいない」ので「結婚していない」ってことなのでしょう。さて、少子化対策にマジで乗り出さなくてはならない日本政府、そんな人たちをどう啓蒙するのでしょうか。

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04年1月11日 (日)

[movie/DVD]ノッキン・オン・ヘブンスドア


原題: Knockin'on Heaven's Door
監督: トーマス・ヤーン
出演: ティル・シュヴァイガー、ヤン・ヨーゼフ・リーファースほか
配給: K2エンタテインメント
1997年/ドイツ/90分/カラー/

末期の骨肉腫、脳腫瘍。死期の迫った対照的な性格の2人は、たまたま同じ部屋になって意気投合。海を見たことがないというルディの言葉に、二人で病院を抜け出すことに。明日が無いかもしれない二人には怖いモノなどなく・・・。

これまた死を前にした若者の話ですが、『八月のクリスマス』とはかなり違った雰囲気。死を受け入れようとし、しかし受け入れきれず、やりたいことばかりがいっぱいあるのに、時間がない。そんな焦りをそれぞれなりに感じる2人。そんな「やり残したかも知れないこと」を全て「海を見る」に押しつけ、無理矢理な逃避行を続けていく2人・・・ですが、その描き方が悲劇じゃなく、喜劇にしたところが良いですね。様々な困難を乗り越え、彼らは命ながらえ、海を見ることができるのか。ノリの良さと、あちこちにちりばめられたブラックな笑いに拍手、な映画でした。

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04年1月12日 (月)

[movie/DVD]バンディッツ


原題: Bandits
監督: カーチャ・フォン・ガルニエ
出演: カーチャ・リーマン, ヤスミン・タバダバイ, ニコレッテ・クレビッツ, ユッタ・ホフマンほか
配給:
1997年/ドイツ/109分/カラー

エマ、ルナ、エンジェル、マリーの4人は、刑務所でロックバンドを結成、所内の一室で練習し、大手レコード会社にデモテープを送っていた。ある日、警察のパーティで彼女たちが演奏する、というチャンスが訪れた。ところが4人はその途中でまんまと脱走、海外への脱出を目論むが・・・。

ブルース・ウィリス主演の同名ハリウッド映画がありますが、ドイツのやつです。ストーリーも全然違います。

ドイツでは若者の圧倒的支持を得たというこの作品。確かにそのとおりかも。ロードムービーでもあるし、無茶苦茶な若者の成長物語でもあるし。ただどこか中途半端。脱走するけど、音楽は捨てられない。なんとなく逃走は諦めてるようなのに、でも最終的な目的は海外。そんなことで逃げられんのかよ、とツッコミたくなるシーンはたくさんあるのに、最後のラストは・・・。なので、この漫画的な「痛快さ」が受けたところかも、と思った次第です。ツッコミながら見るには面白い映画だし、ラストまで「スタイリッシュ」に拘った点、ドイツのポップミュージックが聞ける点では見て損は無いかな。

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04年1月13日 (火)

[movie/DVD]トンネル


原題: Der Tunnel
監督: ローランド・ズゾ・リヒター
出演: ハイノー・フェリヒ, ニコレッテ・クレビッツ, アレクサンドラ・マリア・ララ, セバスチャン・コッホほか
配給: アルシネテラン
2001年/ドイツ/167分/カラー/

1961年8月、ベルリンは突然東西へ分断された。西ベルリンへ残してきた家族・恋人・知人を救うため、東ドイツの英雄だったハリーたちは立ち上がる。西ベルリンから東側へ、145mのトンネルを掘ろうというのだ。一方、西側への脱出が後を絶たない東側も、不法出入国への対策を強化し始めた。

国境がすべて海、どんなに努力しても自力で国境を越えることはできず、また外から日本へ不法に渡ってくるのもそれなりに危険が伴う国に住んでいると、「国境」という意識はついつい希薄になります。しかも日本のパスポートは比較的ノーチェックであちこち行けてしまうし、余計に国境の意識を希薄にしている気が。なので、彼らがたとえ東側の人間でも、「ここからフランス地区」という単なる看板をまるで見えない壁のように見るところは、理解できているか定かではありません。ただ、あっちへ行きたいのに行けない不自由さと、それを監視される恐怖は、この映画で存分に味わうことができたのではないかと思ったのでした。

ベルリンの壁っていうのは、箱根の関で国の東西が分断されている上に、東京は首都だからと、都内の一部は西側が統治している。さらに、例えば山手線が壁になって、その内(西側地区)と外(東側地区)が行き来できなくなった、みたいな感じなんですよね。それもちゃんとわかってなかったかも。勉強になりました。

いまだに東西分断された国はありますが、そんなことをしても人の心まで囲い込むことはできないですよね。何で国はそうやって人々の心を縛ろうとするのでしょうか。こうして見ると、壁で囲もうと思う事自体が喜劇的に思えてしまいます。こんな歴史は二度と繰り返されないことを祈るばかりです。

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04年1月14日 (水)

あれもだめこれもだめ

レインボーブリッジ

昨日は久々の雨。傘を何度も忘れそうになったのは、私だけではない・・・はず。3連休は比較的お天気もよく、夕焼けが微妙な感じで綺麗でした。

先日から、スーパーからはアメリカ牛が無くなりました。去年のBSE騒ぎのときに一気になくなった北海道牛が今は幅をきかせています。と思ったら、今度は鶏がやばそう。まだスーパーでも鶏も卵も値段は同じでしたが(卵は去年の一時期のほうが高かったと思う)、一気に上がったのが豚。確かに取引では豚が高値、とニュースでも言っていましたが、切り落とし寄せ集めが100g178円とかするんですもん。おまえは牛肉かと言いたくなりました(我が家の近所は大体100g98円くらいがいつものレベル)。そう言えば、吉野家のタイムリミットも近づいてきています。魚屋まで高くなったらどうしよう。。。しばらく魚が続きそうな我が家です。

ただいまの読書

朱川湊人『都市伝説セピア』 bk1リンク

メールでおすすめもされたので、さっそく読んでみることにしました。半分くらい。ホラー読んだの、久々かもと思いました。

2月文庫新刊情報

新刊情報

桐野夏生『玉蘭』重松清『さつき断景』愛川晶/二階堂黎人『白銀荘の殺人鬼』今野敏『アキハバラ』(おすすめ)、井上夢人『ダレカガナカニイル・・・』(超おすすめ)の文庫化。『ダレカガナカニイル・・・』は新潮文庫で既に文庫化されてますが、講談社で再文庫化のようです。これは本当におすすめ。未読なら是非。天童荒太の『家族狩り』の書き直しバージョンはまだ第1部も出てないので何とも言えませんが、楽しみです。

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04年1月15日 (木)

大雪・・・でも関東地方は良いお天気です。

本気で寒いです。ようやく冬を実感してきました(遅いよ)。雪が無くてスキーが出来ないとか言われてましたが、昨日からの猛吹雪で、今度は天気が良くならないとスキーどころか客も来ないっていうレベルですね。東京も週末雨か雪の予報ですが、この日センター試験なんですよね。センター試験の日は雪の特異日(でも毎年違う日だから特異日とは言えないか?)ってくらい雪降りますよね。私の時も雪降った後でした。その前の年は雪のせいで大変なことになっていた記憶が。去年も雪の予報があったようです。

札幌のじいさんばあさんの家、吹き飛ばされてないかなあ・・・と心配してると、「そんなことあったらニュースになるだろ」と相方に言われました。確かにそうかも。

ただいまの読書

横山秀夫『看守眼』 bk1リンク

新刊案内

浅倉卓弥『四日間の奇蹟』が文庫化(おすすめ)、横山秀夫『看守眼』 bk1リンク が出てました。

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