00年12月前半号
2000年12月
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00年12月1日 (金)

カウントダウン

今、妹は怒っています。またしても12月24日に仕事を入れられてしまったようなのです。日曜日のクリスマス・イヴなんて、どこ行っても混んでるだけだと思うのですが、それでも妹は仕事だというのが大変不満なようで、ぶつぶつと愚痴を言っています。私が全く相手にしないと、こんどは抱き枕の「シロタン」に向かってぶつぶつ言っています。やばい奴です。

妹はまたまた怒っています。12月24日まであと○日っていうメールが毎日届いているそうです。元々自分で登録したメールマガジンか何かなのに、しょうもないやつです。「だって、休日出勤の日までのカウントダウンされたって、何が面白いのよっ!」。困った奴です。

今日から師走。21世紀まであと31日。

[椰子の実の立ち読み]:海外留学の手引き : 海外の語学学校、大学等で学びたい人のための留学ガイド

海外留学の手引き : 海外の語学学校、大学等で学びたい人のための留学ガイド
日本国際教育協会, 2000.9

留学って私はあまり考えたことが無いのですが、留学生は何人か知っています。中国の人ばかりですが、皆さん中国のことをいろいろ教えてくれました。「中国行くならどこがいいかな」と聞いて「香港」と答えられたときは(まだ返還前)どうしようかと思いましたが(笑)、それでも香港は彼らの中では自国の一部なんだという認識を得られただけでも面白いなと思いましたし、異文化の人に現地の話を聞くのは楽しいです。あと、日本人らしく、彼らから見る日本のイメージを聞くのも好き。

そう考えると、留学を考える人にはやっぱり日本のことを話せるくらい日本について詳しくなって行って欲しいなあと思うんですよね。この前書きにも載っていますが、「海外から留学生を受け入れるのは、育った環境、文化、価値観等を異にする留学生たちから得るものが多いから」なのです。単に海外の文化を吸収してくるだけでは、旅行でも充分なんじゃないでしょうか。と最近留学したいと言う人々を見て思うのですが。

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00年12月2日 (土)

[movie]カル-tell me something-

昨日は映画の日でしたから、久々に仕事帰りに映画です。残虐シーンのためにR-15指定になっている韓国映画「カル」。主演がハン・ソッキュで、韓国でも話題になったミステリー映画と聞いて、私は原題の「tell me something」のほうを知っていたのです。絶対見に行かなくちゃ、いつやるんだろうと思っていたところ、後輩Bが「『カル』観ました?面白かったですよ〜」というので、インターネットで上映館を見ようとしたら、なんだ、原題「tell me something」と書いてあるではないですか。日本でも通用する題名なので、原題と同じ題名で来るかと思っていたら、なんだか違う題名になっていたのですね。見逃すところでした。

バラバラにされた死体が3体見つかった。それぞれ切断された部位が入れ替えられて発見されているが、何故か見つからない部位がある。何故死体は切断されたのか、そして、犯人は・・・

*この映画は謎だらけの映画です。初見の驚きを楽しみたい方は、以下の部分は読まずに映画を観てください。

え?え?えっ?!なに、ここで終わりなの?この後は、自分で考えろてこと?もー超気持ち悪いのを我慢して、指の間から見ていたのに、これってどういうこと?!!!!・・・・失礼いたしました。この映画、謎が多いのです。というか、本当に納得のいく説明ができるのでしょうか。私はかなり早い段階からあの人が犯人だろうということは目星をつけていたのですが、それにしたって、その後のホワイダニットに超期待したのです。その結果がこれですか?パンフレットの座談会にも書かれていましたが、やはり『占星術』(ネタバレなので、隠しました)を思い出しますよね。この作品。でも、それは当てはまらない。一体どうなってるのでしょう。 綾辻のトリックが解けた(つもり)と思ったら、今度は違う謎です。リピーターが多いそうですが、なるほどうなずけますね。誰か助けて〜。

ちなみに、まじでこの映画気持ち悪いです。R-15は伊達ではありません。特に血に弱い方には絶対おすすめしません。ディティールにこだわったという死体(の部分)は、医学書やホルマリン漬けとはまたちょっと違ったリアルさがありました。。。ただ、結末の謎を議論したい方は隅々まで観ることをおすすめします・・・たぶん。

あ、ついエレベータの隅に目がいってしまうのは、私だけじゃないはず(笑)。

[椰子の実の立ち読み]:死と葬 :小林宏史写真集

死と葬 :小林宏史写真集
東方出版 , 2000.10

死や葬っていうのは、外部におおっぴらに見せるものではないので、他の国や文化がどのような葬送儀礼を持っているかというのは、意外に知らないですよね。前に、葬送儀礼についての本をここで取り上げた気がするのですが、そこに出ていたアメリカの葬送儀礼に私はカルチャーショックを受けたのでした。

この本は、アジアの少数部族の葬送儀礼を撮った写真集。その辺りでは死体は死体用の椅子にくくりつけて十分腐らせるという習慣があるそうで、写真のほうもかなり衝撃的です。こういうのを見ると、日本の葬送儀礼って「形」だけで綺麗だよなあと思いますね。しかも日本は50年以上も戦争をしていないので、死というものを身近に感じる機会が少ないそうですね。なるほど、この写真集のような場所にいたら、生や死がずっと実感を持って、生々しく感じられるだろうなと、ふと思ったのでした。

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00年12月3日 (日)

プレミスコン2

昨日はネット上を彷徨うミステリ者(?)の大オフ会「プレミスコン2」に行ってまいりました。多分オフィシャルレポートはオフィシャルサイトに載ると思うので、詳しくは書きません。というか、ある方面からメールで釘を刺されましたので(笑)、ここに書いちゃまずいこともあるかなあと思って内緒にします。とにかく楽しかったです。午前零時系の人たちとはかなり交流があるのですが、そこを外れてしまうとそれほど会ったことのある人が多くはないのですね。ので、今回いろんな方とお話できて本当によかったです。普段はサイトでしか知らない人が、実体を持って現れるとなんとなくおーこの人が!という感じなのですが、昨日はおーこの人が!と思いっぱなしでした。

私が特に心に残っているのは、年齢当て(笑)。しつこく年齢を聞かれた方々、大変ごめんなさい。結構びっくりしたのは、皆さん若いこと。実は本関係ってどちらかというと年齢層が上という気がしていたので、聞く人聞く人私より年下で実はショックを受けてました(^^;

そして、相沢藤緒さんとオヤジ萌えで盛り上がってしまいました。「北大路欣也のファンなんですよ〜」と言ったら、何故か周りにも笑われてしまいました。どうしてでしょう。欣也さんかっこよくないですか?

いや、でもあの雰囲気は一度行ってみるとはまります。面白いですよ〜。どんなに日記とかのレポートを読んでも、あの笑いは表現できないんじゃないかなあ。迷っている方、次回は是非。100人もいると全員とお話するのはちょっと厳しかったのですが、今回お話できなかった方は、また次の機会に(^^)。わがままな客でごめんなさいでした。>スタッフの皆様。本当にお疲れ様でした。

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00年12月4日 (月)

悪夢

そうそう、ネット上の日記をさまよっていると、夢の話を書いてる人って多いですよね。私も今日はネタがないので夢の話(笑)。

夢ってどんなのを見ますか?人によって結構違うようで、私は結構現実の人が出てくるのですが、後輩Bなんかは全然知らない人が出てきたりするらしいです。テスト前とか、いつも「遅刻する夢」「白紙答案を出す夢」とか見ました。あと、結構よく会ってる人よりも、すんごい久しぶりに会った人とか、高校時代の友人とか、たまに出てきますね。

一番いやな夢。「起きている夢」。あ、目覚ましが鳴った・・・起きなくちゃと思いつつ、実は寝ているのに、起きて、顔あらって、朝ご飯食べて・・・ぎゃー夢だった!ってやつ。

悪夢と言えば、なんだか忘れられないのが「自分を殺す夢」。なんか殺さなくちゃならなくなって、人を刺すんですけど、それが自分なんですよね。あれはめちゃめちゃ恐かった。私は夢分析って嫌いなんですけど、フロイト的にはこれはどういうことなんでしょうね(笑)。

というわけで、私の夢は妙に現実的なんです。「現実が夢みたいだからね、私の場合」と言ったら、妙に納得されたのは何故?

[椰子の実の立ち読み]:The American presidents

The American presidents / Frank M. Magill, editor
Rev. ed.
Salem, 2000

初代ワシントン大統領からクリントンまでの大統領事典。
この後ろにつくのは、果たしてGeorge Buch Jr.か、Al Goreか。
よく考えたら、ブッシュがなると初の親子大統領なのですね。

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00年12月5日 (火)

やっぱり感想書きました。

プレミスコン2の感想はこちら
やっぱり「プレミスコン2」の感想を書きました。リンクしやすいように、別ファイル(http://www.asahi-net.or.jp/~FG4H-KTGR/diary/premyscon2.html)にしています。このファイルに関しては、無断直リンク可です。また、勝手にネタにされたみなさま、ふざけんな片桐と思われた方はメールにてお知らせください。その部分を即封印いたします。

オフ会っていうと、結構変な顔されることも多いんですよね。私の場合、既に首までネット世界につかってしまっているもので、そんなに変だと思っていなかったのですが、やはり「ネットの友人」というものに拒否反応を示される人もいたり。でも、実際こうして会ってみると、大学のサークルのようなものですね。大学入ったときは全然知らない人たちと「仲間」になるわけですし、しかも、ずーっと上の先輩とかもたくさん来たりする時もあったりして、要するに「同好の人々」って感じですよね。単に大学という媒体が、インターネットになっただけで、あんまり変わらないかな。本関係しかオフ会って出たこと無いので他はわかりませんが、楽しいですよ。<オフ会。一度出てみたいけど・・・と思われている方、思いきって行ってみるっていうのはどうでしょう。

[椰子の実の立ち読み]:101個の金メダル : オリンピックにおけるニッポンの活躍

101個の金メダル : オリンピックにおけるニッポンの活躍
トランスフォーマー, 2000.9(発売:新紀元社)

多分シドニーオリンピック用に発行された「オリンピック応援本」の1冊。日本人初の金メダリスト織田幹雄から長野大会のショートトラック金メダリスト西谷岳文まで101個の金メダリストのお話が載っています。残念ながらメダルラッシュだったシドニー大会は出てきません。

しかし岩崎恭子、めちゃめちゃ幼いですねぇ。14歳で「今まで生きてきた中で・・・」って言っちゃった彼女、今はどうしているのでしょうか。

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00年12月6日 (水)

変わるのは

まだ大統領選揉めているんですね。いったいいつまで続くのでしょうか。そうこうしているうちに、日本のほうは内閣が変わるようで。第2次森内閣ですか。昨日の夕刊はどこもこれだったと思いますが・・・。

この前の不信任決議のとき、「やっぱり内閣改造でお茶を濁すのかしら」って話を家でしていたのですね。「でもさ〜、誰が変わるの?っていうか、大臣なんて外相と蔵相くらいしかわかんないし。あと扇千景。」
すると父親

首相が変わるんじゃないか?

お!なるほど!それなら大変革かも・・・・って、それじゃ内閣改造じゃなくて、総辞職じゃん。

[椰子の実の立ち読み]:そばのうまい店 : 東京 

そばのうまい店 : 東京 / ブルーガイド編集部編
実業之日本社 , 2000.5

この本を見たとき、うぉ!私への挑戦状かこれは(<違う)と思いましたね(
)。そばのうまい店なんて嫌いだ〜。お願いだからうどんも置いて。


私は蕎麦粉がだめなのです。

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00年12月7日 (木)

酔っぱらい再び

昨日もまた、酔っぱらいのまま日記を書いてしまいました。すみません。というわけで、そのままUP

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忘年会シーズンですね(まだ早い?)。というわけで、昨日は職場の忘年会。職場の忘年会は職場で飲むんです。所長が差し入れしてくださったドイツワインがあまりにおいしいので、ついついまたよっぱらひになってしまいました。忘年会だからまあいいですか(いや、よくない)。福引きなんぞをやりまして、私はものの見事空くじだったのですが、そこは酔っぱらいの強さ。もう半年も同じ作業を引きずっている外部のSEさんから、ばざーるでござーるの時計を奪い取りました(写真)。で、気持ちよい状態のままこうして日記を書いているわけです。ミスタイプはお許しください。というか、後輩Bにまで「片桐さん、ちゃんと帰ってくださいね」と言われてしまいました。大丈夫でしょうか。これで乗りすごしたらあほですね。ひっく。
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後輩Bに「明日仕事だったんだ、どうしよう」と言ったら、「5時前に起きる人は宿酔いとはいいません。」と言われてしまいました。

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00年12月8日 (金)

やはり2000はタダモノではなかった

Mystery Best??で、このミスランキングが発表されているというホームページ「このミスねっと」を知りました。まあ、ランキングだけフライング発表なのですね。雑感。私は恩田陸でしたら「麦の海に沈む果実」を選びますし、逢坂剛は「禿鷹の夜」よりも「配達される女」のほうがよかったかな。馳星周も「雪月夜」より「虚の王」ですね。多嶋斗志之「症例A」はちょっと意外。福井晴敏の「川の深さは」は私も好きです。「八月の博物館」が入らなかったは、多分発行が遅かった所為かな(早くてもダメ?(笑))。同じ期間であげるなら、私はやはり「オルファクトグラム」が一番。ミステリじゃなければ村上龍の「希望の国のエクソダス」です。柴田よしきの「桜さがし」は結構好きだったのですが、このミスには入らないとは思ってました。。。「少年たちの密室」が入ってないのがちょっと意外。これだけ境界が曖昧になっても菅浩江の「永遠の森」なんかはSFになっちゃうんでしょうね。。。このミスは、それぞれの人が上げたものを集計するという方法から、ランキング自体に意味があるわけではない、10人いれば10人のランキングがあるということは最初の発行の時から主催者側が言っているわけですが、やはりこうしてランキングとして発表している以上、そのランキングが私の趣味と離れてきたような気がしてしまうのは寂しい気がします。

それはさておき、昨日は国立情報学研究所(以下NII)に出張だったのです。大学を中心とする学術関係機関が協力して作る総合目録データベースの多言語対応に関する説明会。図書館がカードで動いていた頃は全然問題とならなかった言語の問題ですが、機械になったとたん、中国語や韓国語を日本語システムでどうやって表示させるかが、最大の問題となっていました。NIIでは、今までのデータベースをUCS(ユニコード)対応させるというウルトラCをやってのけ、当然UCSで検索も表示もできない多くの図書館が混乱をしています(笑)。うちでも、アラビア語に関しては、Windows2000アラビア語版を使うという苦肉の策に出ているわけですが、中国語韓国語に関しては、半分放って置かれているという状態に近いです。

何よりも問題なのが、キーボードから中国語や韓国語を入力できないこと。さて、どうするのかと思いきや、なんとWindows2000では、中国語・韓国語他、多数の言語を設定することで切り替え可能なんだそうです。すごいぞ、Win2000。ちょっと見直しました。まあ、個人で使う分には全然関係ないんですけど・・・

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00年12月9日 (土)

ボーナス

昨日、NHKニュース見てたら、こんな記事が。
<ブタ千頭焼死>栃木県塩原町の農場で 被害総額約2400万円(記事は毎日新聞)

http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/001208/dom/22150000_maidomc121.html

そんなことで、うちのじいさんの戦争話を思い出したのです。うちのじいさんは、南方戦線に行っていたことがあるのですが、激戦地の戦線、山を歩いて基地(?)に着き、背負ったリュックを開けると、飯盒に銃弾が貫通してたとか(じいさんは撃たれたことに気づかなかったらしい)、外に褌を干していると、爆撃機に掃射されたとか、さらにじいさん、マラリアに罹ったりで、大変だったらしいのです。そんなとき、一度基地のブタ小屋が火事になりました。やっぱりこの記事みたいに全焼で、中にいたブタは焼け死んでしまったようです。ところが、じいさんは喜んだ。何故かと言うと、中のブタは焼豚になったのです!それで、指揮官の英断で焼豚パーティしたとか。じいさん特にこの話がお気に入りらしく、私は10回くらい聞かされているし、戦友会の本にまで書いているのですが、じいさんの息子である父にその話をしたところ、「いや、1回も聞いたこと無い」ですって。じいさん、最近戦争の話をしておかないと老い先短いとでも思っているのかしら。

[椰子の実の立ち読み]:Effets de nuit

Effets de nuit / Helen Bieri et Nicole MinderCabinet cantonal des estampes, c1998

直訳すると「夜の効果」、あるいは「夜の影響」っていうような感じになるでしょうか。「夜」がルネサンス期芸術に与えた様々な効果、影響を論じているこの本。特に私のお気に入りは「La nuit(夜)」と名づけられた、ネックレス(だと思う)。とーっても綺麗。いいなあ。

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00年12月10日 (日)

[movie]宮廷料理人ヴァテール

昨日は映画観に行って来ました。

ルイ14世下のフランス。コンデ大公のところにそのルイ14世が3日間滞在することになった。大公の料理長ヴァテールは、最高のおもてなしをするため、腕によりをかけるが・・・

「完璧主義」というのは、鬱病患者に多い症状だそうですが、確かに何もかもを完璧にしていこうと思うのは、絶対に無理。当然ストレスも溜まるし、自信も喪失するし、鬱になるのもわかります。天才ヴァテールもそんな完璧主義者の一人。ところが彼は「天才」なんですよね。あらゆる困難を見事乗り越えていくわけですが・・・・。

映画自体は波が少ないのが欠点でしたが、何より「料理が見事」。おなかがすいている時に見ると、かなり堪えます・・・。お料理が好きな方にはおすすめ・・・かな。

[椰子の実の立ち読み]:アジアまぼろし画報 : 『ASIA』で見るニッポン

アジアまぼろし画報 : 『ASIA』で見るニッポン/ 荒俣宏
平凡社, 2000.9

幻のアメリカ雑誌『エイシア』から、写真・記事を取り上げた本。日本人も西洋の様々な文化に驚いたわけですから、アメリカ人だっていろんなことに驚いてもおかしくないはず。今でさえ私は海外に行くと、こんなものを見た、あんなことを聞いたってネタにするくらいですから、アジアはネタの宝庫だったのでしょう。ただ、それから100年も経ってしまった今、ここに見る日本は「今はもうない日本」ですね。私たちも面白いかも。

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00年12月11日 (月)

[movie/DVD]ピクニック・アット・ハンギングロック

昨日は髪の毛を切りに。まあ年末ですから。去年の今ごろに比べると、大分髪の毛長くなったかも(笑)。

それはさておき、昨日はDVD-Videoを観ました。『ジョン・ブック/目撃者』でハリウッドに進出し、『いまを生きる』や『トゥルーマン・ショー』など、独特な世界観を見せる監督、ピーター・ウィアーの初期作品『ピクニック・アット・ハンギングロック』。出所は聞かないで下さい。というわけで、その感想。

1900年2月14日。聖バレンタインデー。オーストラリアの名門女子学園の生徒たちは、ハンギングロックという岩山にピクニックに出かけた。楽しいはずのピクニック。しかしその何もない岩山で、3人の生徒と教師1人が忽然と姿を消した。

「神隠し」と言われる謎の失踪事件というのはどこにもあるようで、このオーストラリアの話も実話に基づいたものだそう。日本でも年間何万もの人がいなくなってしまうそうですが、人間一人を隠すのは難しいと言われながら、人間が消えるのはそれほど難しくないようです。。。

この映画は、そんな神隠しの裏側には何があったのかを、美しい映像に乗せて観客に考えさせる映画。ピーター・ウィアーの映画、比較的最近の3作程度を観ているのですが、どれもテーマが複雑で、いろんな切り口から議論をできるような作品。この作品も大きな謎である「失踪の真相」ばかりでなく、「名門女学園」、「孤児」、そして「少女たち」みたいないろんな形で議論ができそうですね。とりあえず緑に映える白いドレスに見とれていればいいかな、と思ったりもしたのですが、やっぱり真剣になってしまうところが、ウィアーの良さなのかどうなのか・・・(^^;

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00年12月12日 (火)

デジタルデバイド?

うちの母は土曜日、友人と忘年会だったようで、父の携帯を持って出かけたんです。恐らく父に電話して迎えに来させようということだったんだと思うのですが、その母が何度も電話をかけて来るんですね。うちの電話は父の携帯を「おとうさん」と記憶しているので、電話が鳴ると「おとうさん、からです」としゃべるわけです。すると電話番(留守番とも言う)の父が電話を取る。でもなんだか通じてないようです。「もしもし?」と父が言ってもなしのつぶて。一体どうしたんでしょう。

夜中になって母は、駅前の公衆電話から電話をかけてきました。どうも迎えに来て欲しいらしいです。帰ってくると母は不満顔。「ちょっと、携帯通じないじゃないの、おかしいんじゃないの?」「しかも、こっちの駅についてから掛けようと思ったら、今度は繋がらないのよ、どうして?!」

父が試しに携帯から家に電話を掛けてみました。それを見てた母、

「あら、なんで市外局番押してるの?」

携帯は市外局番必須なんだってば。こんな母がメールだなんて100年早い。

[椰子の実の立ち読み]:知的インターネット生活術 : <知恵の生活>に革命がはじまった

知的インターネット生活術 : <知恵の生活>に革命がはじまった / 鷲田小彌太著
中経出版, 2000.9

インターネット万歳系の本。『インターネットはからっぽの洞窟』以来(?)、様々な人がインターネットの有効性あるいは有害性を論じているわけですけれども、なんとかと鋏は使いようと言いますように、インターネットも使い方次第で有用にも無用にもなると思うんですけどね。ちなみに「超有用、これで知的生活が変わった!」とは言いませんが、「無いと困るもの」とは思います。ただ私の場合、「痴的インターネット生活術」って感じですけど。。。あ、いいな、それ。その題で何か書こうかな。

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00年12月13日 (水)

記憶改竄

昼休み、後輩Bがドラマの話をしていました。なんでも織田裕二が3年ぶりだかに連続ドラマに出るとか。「『ロケットボーイズ』って言うんですよ」と後輩B。弁当に気を取られていたわたしは、前後がよくわからず「ああ、あれ面白いよね」と言いました。一緒にいた同期A、「え?何が面白いの?」。私は、「え、だってロケットボーイズって、遠い空の向こうにでしょ」。なんだか話がかみ合ってないようで、同期Aも後輩Bもわけわからん、という顔をしています。

「ドラマですよ〜。なんか、3人でどうのこうのっていうやつらしいですよ」と後輩Bが言うので、私は再び早合点。「あ、わかった、それなら川端裕人の『夏のロケット』だ」。後輩Bと同期Aは「へえ、原作があるんだ」と言うので、私は「夏のロケット」のあらすじを言ってあげました。高校の科学部だった友達どうしでロケット打ち上げる話だよ〜。と。

「本当なんですか〜?」とちょっと不審顔の後輩B。「うーん、わかんないけど、あらすじ聞いたところそんな感じ」と私が言うと、すかさず同期A、

あらすじ言ったのは、ぎりちゃんでしょ。

あ、あれ?そうだっけ?

[椰子の実の立ち読み]:MindStormsマスターへの道

MindStormsマスターへの道 / Jin Sato, Joe Nagata共著
オーム社, 2000.10

レゴって私も結構好きで、小さい頃はよく遊んだのですが、最近のレゴは超高度みたいですよね。なんですか、ICチップとか入ってて、ロボットになってしまうとか。どう考えても子供のおもちゃではありませんが、こういうのって嵌ると面白いんでしょうね。私も年末のロボコンとか、好きで良く見てるんですけど、人間の創造力って、それだけでも見てて飽きないかも。

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00年12月14日 (木)

大江戸線に乗りたいのに

大江戸線が開通しましたが、みなさん乗りました?大学の近くに別の駅ができたので、私も一度乗ってみようと思っているのですが、なかなか機会がない。しかも、この路線、通勤には全くと言っていいほど使えないんです。せいぜい月島へもんじゃを食べに行ったり、国立競技場にサッカー見に行ったりするのが楽になったかな、っていうくらい。うーん。

しかし、この大江戸線、変則的環状線なんですよね。前に山手線一周爆睡の旅をした私としては、次は大江戸線一周爆睡の旅をしてみたいのですが、大江戸線って乗っていれば一周できますか?もしかして都庁前で一旦降ろされてしまうのかしら。情報求ム。

[椰子の実の立ち読み]:早わかり首都機能移転の歩みと展望

早わかり首都機能移転の歩みと展望 / 首都機能移転政策研究会編著
大成出版社, 2000.3

首都機能って本当に移転するんでしょうかねえ。まあ一朝一夕にはいかないことはわかっていますが、本当に動いてるのか、とっても疑問。10年前から結局一歩も動いていないような気がしますし、新聞記事でも消極姿勢が多く見られるようですし。この本の口絵に、新都市像という美しい絵があるのですが、笑えますね。私たちが子供の頃書いた「21世紀の都市」と同じ(笑)。真剣に描いてるところがある意味「怖い」のですが、これ、本気で考えてんのかなあ。考えるなら、10年は長すぎましたね。多分思った途端バブル崩壊で不況になったのが大きく影響しているのでしょう。バブル期にやってれば、案外すんなり移転できたのかも。もう無理でしょうね。多分。いずれにせよ、文部省が移転したら、うちの大学、一緒についてくって言いかねないので、文部省は残って欲しいな。

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00年12月15日 (金)

今年もやってまいりました。

昨日『このミス』が出ておりました。なんでも『このミス』と略すのはあまりよろしくないようですので、『このミステリーがすごい!2001年度版』ですね。ランキングについては先日ふれましたので、ここでは言及しません。新刊読みだけど、短編はほとんど読まない私は、1位も2位も読んでおりません。ごめんなさい。

今年は恩田陸の年だったということですが、本当、そのとおり。寡作な作家さんだと思っていたら、がんがん出てますよね。そうそう、『木曜組曲』も今年でした。あれもおすすめです。とりあえず恩田陸、はずれが無いのが良い。あと全然出てないところでは、戸梶圭太が私はおすすめなのです。あのブラックな笑いはたぶん一般受けしないとは思いますが、心の中で応援しています。

隠し玉もいろいろあって楽しみ。特に鈴木光司の長編が出るみたいですね(まだ先ですけど)。来年も「本屋のミステリーコーナーで平積みされてる本のうち、持ってない本が新刊」を目標に(というのは大げさですが)、がんがん本読みますので、どうぞよろしくお願いいたします。

同じ投票で揉めていた、大統領選挙がとうとう決着したそうで。結局大騒ぎをした挙句、ブッシュになったのですね。お父さんの時代には、当時の首相・竹下登と合わせて、日米関係を「竹やぶの関係」なんて揶揄する声もありましたが、今度は失言大魔王の森氏となんとか当選のブッシュ氏、どんな日米関係を築くんでしょうね。

[椰子の実の立ち読み]:有価証券報告書の見方読み方

有価証券報告書の見方読み方 / 朝日監査法人編
新訂
清文社, 1999.2

有価証券報告書って、見たことあります?我が職場では、一部から店頭のまでほぼすべてを紙媒体で所蔵してるんですけど、あれを閉じこむのってすーんごく大変なんですよ。私はアルバイトをしていた頃、週に2回はあの綴じ込みをしていました。やっと終わったと思ったら次のがくるので、1年間ずーっとやってるって感じなんですよね。特に決算期は大変。どどーんと大量入荷。私はあの頃、上場会社の名前をたくさん覚えました。そんなもの誰が使うんだと思うかもしれませんが、結構研究ばかりでなく就職活動とかでも使う人がいて、利用が多いのに配架は大変という嫌なやつ。結局最近はオンラインでも見られるようになりました。

結構見てると面白いんですよね。なんだか内情が見られるというか。「従業員の状況」では平均勤続年数とか、平均給与とかもわかるので、就職活動の人たちはこういうところを見ているんでしょうね。平均年齢ってどのくらいが理想なんでしょう。大体20前半から定年の60前後までと考えると、30代後半くらいがいいのかな。例として日本航空と全日空の例が出ているのですが、客室乗務員の平均年齢。JALが27.5歳、ANAが26.2歳。意外に高いかも(失礼?)。

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