Winchip2A化計画

【序章】

 CPUの高速化は留まることを知らないようで、1ヶ月経つか経たないかで新製品が発表されている。そんな中、AKIBA PC Hotlineのある記事が私の目に飛び込んできた。『旧型マシンの救世主となるか?Winchip2 Rev.Aの実力を探る。』、こう銘打たれた記事は「安定して動いているけれどもスピードが不満」という私の心を動かした。げたを履かせずにグレードアップできる!この言葉は、そんな私にとってなによりも衝撃的であったのだ。よし、やってみよう。気持ちは固まった。だが唯一、せっかく安定しているのに・・・という気持ちが私の心に大きくブレーキをかけていて、なかなか実行できなかったのである。

 ところが、ある日突然のことである。電源を入れると、「ネットワークカードが動作しない。」と画面上になにやら奇怪な文字が。疑問に思いつつもとりあえず立ち上げると、ネットワークの設定がすべてめちゃくちゃになっている。「俺、昨日なにやったんだ?」頭の中が真っ白になった。インターネットをやって、その後Windowsを終了しただけのはずだ。特にネットワークはいじっていない。じゃあ、ボードが壊れたか?などと考えつつボードの抜き差し、ドライバーの入れ直し、ネットワークドライバの入れ直しなどいろいろなことをやって約2時間。格闘の成果があったのか、どうにかネットワークカードは認識するようになった。「ああよかった。」ほっとした私は電源を最初に入れたときの目的であったインターネットをやろうとして、ダイヤルアップをクリックした。

 だが、である。うまくつながらない。またかいっっ!少し頭に血が上りながら私は設定やTCP/IPの入れ直しなどをやってみた。しかしなにをやっても結果は同じ。頑固一徹「設定が違います。」の一点張り。ふざけるな、この野郎!朝になっちまったじゃねえか。よっしゃ、再インストだ、再インストールしてやる。どうせだ。Winchipも載っけてやろうじゃねえか。ざまあみろ。と、機械の固まりに腹を立てた私は、アクセルをおもいっきり踏んだ・・・・・・・

 かくして、Winchip2A化計画が実行に移されることとなった。



目次

【準備】【Winchip2Aとは】【V50LAについて】【導入】【結果および考察】


※注)文章中の色分けは、以下のようになっております。
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