【結果および考察】
◆結果

 具体的な比較対象がないので、メルコのベンチマークプログラムを利用させていただいた。Winchip2A以外は、ベンチマークプログラム中のデフォルト数値である。決して今回のマシンにそれぞれのCPUを載せたわけではないので注意してほしい。

 次のような結果となった。
メルコベンチマーク
CPUクロック(メルコベンチマークの表示) 210MHz
CPUベンチマーク Winchip2Rev.A 200MHz(180MHz動作) 1252%
Pentium 200MHz 964%
Pentium 166MHz 802%
Pentium 100MHz 480%

 また、DOS/V POWER REPORT誌のベンチマークでは、以下の通りになった。Winchip2A200MHz以外は、このベンチマークが公開しているインターネット上のデータを利用させていただいた。

型          番 CPUベンチマーク値
FMVSU205(MMX Pentium200MHz) 466
Winchip2 266MHz 416
Winchip2 240MHz 390
Winchip2Rev.A 200MHz(180MHz動作) 350
FMV5133D5(Pentium133MHz) 272
WinchipC6 200MHz 251
◆考察

 上の結果から分かるとおり、メルコベンチマークで計測すると、Pentium200MHzを凌ぐ数値を叩き出している。しかし、DOS/V POWER REPORT誌のベンチマークをみると、180MHzで動作させたWinchip2Aはそのクロック通りの数字を出している。これは、Winchip2AがMMX命令や3DNow!に対応しており、またFPU(浮動小数点演算性能)が強化されていることから、MMXのないPentium200MHzよりいい数字を出したのではないかと考えられる。

 またWinchip同士を比較してみると、C6はあまり数字が上がらないが、Winchip2同士であればRev.Aである・ないに関わらず、クロックが大きければ大きいほど速いようだ。

 実際に体感した感想は、Windowsや各ソフトの立ち上がりも速く、数字以上の性能を持っているように思われる。よって、Socket7を搭載したMMX Pentiumをサポートしないマザーボードであれば、Winchip2をRevに関わらず搭載すると、アクセラレータの役目を果たすことがわかった。
 

Text by Marcy T.


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