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夜景を撮影しよう (6/7/03)
 デジカメで夜景を撮影されたことはあるだろうか。撮ってみたがボケていたり暗くしか写らずガッカリされた方も多いだろう。夜景を撮るにはある程度の準備とコツが必要になる。特に難しくはないのでポイントさえ押さえればきれいな夜景が写せる。(夜景の写真はこちら。)是非夜景撮影に挑戦しよう。

夜景撮影に必要なカメラの機能はこちら

基本編

 ポイント1:フラッシュは発光禁止にする

フラッシュは約2mしか届かないため離れた景色を撮ることは出来ない。フラッシュを使うと下左のように暗く写ってしまう。フラッシュは通常ではオート発光に設定されているので、必ず発光禁止に設定しよう。

例1 左:オート発光、右:発光禁止で撮影。
 

 【ポイント2:三脚を使う

発光禁止で撮影するとシャッター速度が遅くなるため手持ちで撮影するのはまず不可能だ。
必ず三脚を使って撮影しよう。(小型カメラの場合、コンパクトな三脚でも充分です。)

 【ポイント3:暗い景色は夜景モードやマニュアル露出で撮る

明るいイルミネーションなどはプログラムAEで充分撮影できる(下左写真)。しかし、暗い景色ではシャッター速度を長くしないとうまく写らない。こんな時夜景モードやマニュアル露出の設定できる機種では、この機能を使おう(下右写真)。

例2 左:プログラムAEで撮影、右:マニュアル露出でシャッター速度を5秒に設定。
 

 【ポイント4:ピントをしっかり合わせる

夜景撮影で失敗しやすいのがピント合わせだ。暗いとAF(オートフォーカス)が正しく作動しない場合がある。その場合は画面内の一番明るいところでシャッターを半押しし構図を決めてからシャッターを最後まで押してみよう。下の例では、橋のライト部分でシャッターの半押しを行った。

例3 ピント合わせ

遠景を撮る場合、無限遠や遠景モードのある機種ではその設定を行うのが簡単な方法だ。

また、マニュアルフォーカスの使える機種はマニュアルで撮っても良いが液晶モニターを見ながら手動でピントを合わせるのは結構難しい。やはり明るい部分でシャッターの半押しを行うのが簡単で確実な方法だろう。

 【ポイント6:枚数を撮る

撮影の基本だが、同じ構図の写真を条件を変えて数枚撮っておこう。カメラの液晶モニターでは細かいところまでわからないので枚数を撮っておき、帰ってからPCで一番良い写真を選ぶのがベストだ。

応用編

 【ポイント7:リモコンまたはセルフタイマーを使う

三脚を使用してもシャッターを押し込むわずかな振動でぶれることがある。よりシャープな夜景を撮影するにはリモコンを使用するか、セルフタイマーを使って撮影しよう。(セルフタイマーを使った画像の例はこちら

 【ポイント8:ホワイトバランスを変えてみる

ホワイトバランスは通常ではオートに設定されているが、このまま夜景を撮ると青白くなって味気ない。ホワイトバランスを晴天や曇天にすると赤味を増して見栄えのすることがある。

例4 左:ホワイトバランスがオート、右:晴天に設定。
 

 【ポイント9:明るめに撮る

撮影意図にもよるが通常は少し明るめに撮った方が華やかで見栄えがする。プログラムAEで撮る場合には+の露出補正を行い、マニュアル露出ではシャッター速度を長めに設定する。

例5 マニュアル露出のシャッター速度 左:1.6秒、右:4.0秒。
 

 【ポイント10:人物と夜景を撮影する場合はスローシンクロ機能を使う

夜景を背景に人物など近くの被写体を撮る場合はスローシンクロ機能(メーカーにより、フラッシュ機能の「夜景モード」や「夜景ポートレートモード」など様々な呼び方がある)を使用する。詳しくはこちら

 

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