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夜景撮影に向いたカメラは? (12/12/03) | |||
デジカメで夜景をきれいに撮ってみたいと思われる方は多いだろう。今回は夜景撮影に必要な機能について考えてみよう。 なお、今回挙げた機能がすべて夜景撮影に必須ではない。優先順位が高いと思うものから順番に書いてみた。 夜景撮影のポイントはこちら 【ポイント1:長時間露出(長いシャッター速度が使える)】 例1左はシャッター速度が1/2秒までのカメラで撮影した写真。明るさが不十分で物足りない。右は16秒まで使えるカメラを用いてシャッター速度を2秒に設定した。この写真の方が華やかに見えるだろう。 例1 左:1/2秒、右:2秒。 具体的には8秒以上のシャッター速度が欲しい。 【ポイント2:ノイズリダクション(ノイズ除去機能)】 長いシャッター速度で撮影するとノイズが目立ってくる。特に気温の高い時期や連続撮影でカメラが加熱するとより顕著となる。例2は真っ暗な夜空を真夏に撮影したものだが、赤や緑のノイズが派手に現れている。ノイズリダクション機能があればこれらのノイズは除去出来る。 例2 ノイズリダクションの無い機種で夜空を撮った写真。 ノイズリダクション機能の欠点は撮影時間が長くなること。例えば10秒のシャッター速度で撮影すると2倍の20秒以上時間がかかる。花火などシャッターチャンスが重要な撮影には向かないだろう。 【ポイント3:ISO感度の設定】 ISO感度が高くなるとノイズが発生しやすい。このため夜景撮影ではISOを低い値に設定する方が良い。ISOを設定できない機種では夜景撮影時にISOが自動的に高く設定されて画面がざらついた感触になる。 【ポイント4:マニュアル露出】 夜景モードのあるカメラでもきれいな夜景は撮影できる。しかし、自分が意図する写真を撮るためには絞りとシャッター速度を自由に設定できるマニュアル露出機能があるのが望ましい。 【ポイント5:遠景モードやマニュアルフォーカス】 夜景では暗いためピント合わせが難しい場合がある。そこで遠景を撮る場合、遠景モードや無限遠の設定が出来る機種が便利だ。 また、近い距離の撮影を行うためにはマニュアルフォーカスがあると良い。但し、液晶モニターを見ながら手動でピントを合わせるのは難しい。 【ポイント6:リモコン(または短時間のセルフタイマー)】 夜景撮影のポイントで書いたように長いシャッター速度で撮影する時は振動が大敵。シャッターを押すときの振動も避けたい。このためにはリモコンが必要だ。 リモコンが無い場合はセルフタイマーを使うことになるが通常のタイマーは10秒に設定されているので待ち時間が長くなる。このような使用目的には2または3秒間のセルフタイマーを設定できる機種が便利だ。 【その他】 ホワイトバランスやスローシンクロ機能はほとんどのデジカメに装備されているので上の項目には入れていない。 バルブ機能(シャッターを押している間、露光する)やレリーズが使用できれば花火の撮影などで便利だが、機種が極めて限定されてしまうだろう。 |