ここではカメラを初めて使う人を想定して最も基本的なことから説明していきたいと思います。

 

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明るさを調整しよう (11/19/02)
 前回も触れたが明るさを調整するのが「露出補正」。この機能はほとんどのデジカメに搭載されているが、使ったことが無いという方が多いのではないだろうか。しかし、露出補正はAFロックと並んでデジカメ撮影の重要なテクニックだ。是非マスターしよう。

露出について詳しく知りたい方はこちら。

 【露出補正について】

 露出補正は名前を聞くと難しそうだが、実は簡単。画面の明るさを変える機能と憶えよう。
C-2 Zoomでは-2.0から+2.0まで0.5段刻みに設定できる。(補正しない状態が±0。)
+側に補正すると画面が明るくなり、−側に補正すると画面が暗くなる。(下の写真を参照)

(機種によっては0.3段刻みに設定できる場合もあります。)

露出補正の例1
左より、-2.0、-1.0±0(補正なし)
  

左より、+1.0、+2.0
 

 このように+2.0が最も明るく、-2.0が最も暗い。

 【露出補正の操作】

C-2 Zoomの場合:

@撮影モードで[OK/メニュー]-[右十字ボタン]-[右十字ボタン]-[右十字ボタン]と4回ボタンを押して露出補正モードに入る。
A上下十字ボタンで目的の補正値を選んだ後さらに、[OK/メニュー]を2回押して設定終了。

他機種:

機種によってはフルオートからプログラムオートに切り替えないと露出補正が出来ない。具体的な方法は付属の取扱説明書で確認してみよう。

 

 撮影画像を再生してみて暗すぎると思えば+側に、明るすぎると思えば−側に補正する。撮影モードで液晶モニターをONにすると露出補正の効果がわかるのでモニターを見ながら好みの明るさに設定して撮影しよう。

露出補正の例2
左:補正なし 少し暗い、右:+0.5に補正
 

 この例はよくあるパターンだが、被写体の後ろに太陽がある場合(逆光と呼ぶ)。後ろから光が当たるため顔が暗くなるので+側に補正した。

注意
 +側に露出補正をすると、手ぶれを起こしやすくなる。暗いときやズームして大きく撮るときは特に気を付けよう。(これは+側に露出補正をするとシャッター速度が遅くなるためです。)

 【露出補正の応用】

 露出補正は画面の明るさを変えるだけでなく、色合いも変化させる。+側に補正すると明るくなるが、色合いは薄くなる。一方、−側に補正すると暗くなるが、色合いは濃くなる。(例1の写真でもわかると思います。)

 このことを知っていれば、色合いを変化させるのに露出補正を利用できる。例えば、白や黄色の花をより白く、また鮮やかに撮りたければ+側に補正すればよい。赤いバラをより赤く、また紅葉をより濃い色に撮ろうと思うと−側に補正すればよい。(実際は光の条件などで変わってくるので、モニターを見ながら補正値を変えてみて下さい。)

 露出補正と色合いについて詳しくはこちらをご覧下さい。

 【最後に】

 C-2 Zoomの場合、露出補正の操作はボタンを押す回数が多く面倒に思われる方も多いだろう。(他のデジカメでも小型のタイプでは露出補正の手順が煩雑なケースが多いようです。)しかし、デジカメで良い写真を撮るためには必須の操作なので、まずは実際に撮影の時に試してみよう。

 慣れてくると、どのような時に補正が必要かわかってくる。(例えば曇りの日は+側に補正した方が良い、というように。)また、撮影前に液晶モニターをONにして露出補正してから撮ってもよいだろう。

 液晶モニターは小さく、微妙な明るさの差はわかりにくいので、撮影の手順の項でも書いたように、重要な写真は露出補正値を変えて数枚撮っておくと、ベストな写真を選ぶことが出来る。

 
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