ここではカメラを初めて使う人を想定して最も基本的なことから説明していきたいと思います。

 

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フラッシュ(ストロボ)を使いこなそう2 (12/12/02)
 【逆光時の撮影について】

 前回、逆光の時の撮影にフラッシュを強制発光する方法をご紹介した。また、露出補正の説明でも逆光時に+補正する方法をご紹介した。それでは両者の使い分けはどのようにしたらいいのだろうか。

 それぞれの特徴・欠点は

 

特徴

欠点

フラッシュ発光 フラッシュ光の届く範囲だけ明るくする フラッシュの当たった部分の色が不自然になる場合がある
(下左写真参照)
露出補正+ 画面全体を明るくする 背景が明るくなりすぎる場合がある
(下右写真参照)

左: フラッシュを使ったため花の色が白っぽくなってしまった。
右: 露出補正を+にしたので背景の青空が白くなってしまった。
 

 そこで、一例としては、風景をバックに記念撮影するときはフラッシュの強制発光、花などを自然な色で撮りたいときは+の露出補正というように使い分けたらいかがだろうか。もちろん、自分で実際に試してみて、使い分けるのが一番良い。

 なお、+の露出補正に似た方法として「スポット測光」という機能を使うことも可能だ。詳しくは逆光ではスポット測光を使ってみようをご覧下さい。

 【真っ暗なときの撮影】

 真っ暗なところで撮影しようとすると、緑ランプが点滅する場合がある。ピント合わせの項で書いたようにC-2 Zoomや多くのデジカメは被写体の明暗の差(コントラスト)でピントを合わせるため、暗すぎるとオートフォーカス(AF)が正しく働かないためだ。

 このような時は懐中電灯で被写体を照らしながらシャッターを半押しすると緑ランプが点灯してAFが正しく作動する。暗いときに撮影するのがわかっていればペンライトを持っておけば便利だ。

 【その他】

 マクロ撮影でフラッシュを使用すると光が強すぎる場合がある。
詳しくはマクロ撮影時のフラッシュは要注意フラッシュの光量を調節をご覧下さい。

 また、曇りの日に屋外で撮影しているときにフラッシュが発光して、撮れた写真が暗いことがある。
詳しくはやたら多いフラッシュ発光をご覧下さい。

 

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