ここではカメラを初めて使う人を想定して最も基本的なことから説明していきたいと思います。 |
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ピントをしっかり合わそう (11/5/02) | ||||
現在、多くのカメラにはピントを自動的に合わせる機能(オートフォーカス、略してAF)が搭載されている。AF機能を使えばピントが正しく合うはずだが、現実にはピンボケ写真が撮れてしまう。 ピンボケの原因で多いのが写真の中央に目的の被写体がない場合。よくある例としては、人物が二人並んでいて中央は背後の景色になっている写真。AFカメラはファインダの中央にピントを合わせるように設計されているので、背景にピントが合ってしまって人物はピンボケとなる。 このような場合に使うのがシャッターの半押し(これをAFロックまたはフォーカスロックと呼ぶ)。 @ファインダ中央の十字マーク(AFターゲットマーク)を人物に合わせてシャッターを半押しする。 (機種によっては中央のマークの形が異なったり、無い場合があります。) ポイントは @ファインダ横の緑ランプが点灯するのを確認する(緑ランプが点滅するときはピントが合っていない)。 (機種によっては緑ランプが無く、液晶モニターに合焦点マークが表示される場合があります。) AFロックは頻繁に使う操作法なので、完全にマスターしよう。 これ以外のピンボケの原因としては、被写体に近づきすぎることが挙げられる。C-2 Zoomでは通常撮影時には50cmより近いものにピントが合わない。 ピンボケの例:マクロモードにするのを忘れたため花がピンボケになった。 この場合はマクロモードに切り替える。(液晶モニタ右の十字ボタンのうち、上向きのボタンを2回押して「マクロオン」にする。)但し、マクロの撮影距離は20〜50cmなので、20cmより近い被写体は撮影できない。 マクロについては、マクロ撮影機能や小さな被写体にピントを合わせるワザをご覧下さい。 近すぎてピントが合わないときは緑ランプが点滅する。撮影するときは緑ランプの確認を習慣づけよう。 また、被写体によってはAFがうまく作動しない場合がある。多くのデジカメのAFは被写体のコントラスト(明暗の差)を検知してピントを合わせているので、曇り空のようにコントラストの乏しいものにはピントが合わない。 |
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撮影の手順 (11/14/02) | ||||
デジカメを初めて使われる方には、フィルムカメラの感覚で撮影時には画像を確認せず、自宅に帰ってからPCで撮影画像を初めてみるという方がおられるだろう。しかし、これではデジカメのメリットが半減する。撮影したその場で画像を確認できる点がデジカメの大きなメリットだろう。 【撮影の手順】 @撮影する。 ピンボケ→AFロックをしっかり行い、緑ランプの点灯を確認。近くの被写体ならマクロに切換。 C撮影画像を確認。必要ならさらに設定を変えて撮影。 設定を変更して再撮影した例を示そう。 例1 明るさ変更 例2 構図変更 時間的に毎回確認するのが無理でも ・撮影場所を変えたときに最初の1枚を確認。 など工夫すれば良いだろう。 【撮影画像の再生】 C-2 Zoomの場合: 撮影画像の再生はダブルクリック再生が簡単だ。撮影モードのまま液晶モニターボタンを素早く2回押せば再生され、液晶モニターボタンをもう1度(またはシャッターを半押し)すれば撮影モードに戻る。 ピント、手ぶれを確認するときは拡大表示(クローズアップ再生)を使おう。ズームレバーを「T」側に倒すと拡大される。最大3倍まで拡大が可能だ。画像をずらして表示させたい場合はモニター右の十字ボタンを押せばその方向にスクロールする。元の大きさに戻すときはズームレバーを「W」側に倒す。 他機種: 機種により方法が異なります。付属の取扱説明書で確認してみよう。 【ポイント】 @撮影画像の確認を習慣づけよう。 フィルム代を気にせず撮れるのもデジカメの大きなメリット。人物を同じ構図で撮るときも、枚数を撮っておけば表情が変わって一番良いものを選ぶことが出来る。風景の場合は構図を変えたり、露出補正値を変更して枚数を撮れば後からベストなものを選ぶことが出来る。また、ピンボケ・手ぶれについても小さな液晶モニターではクローズアップ再生をしても細かくは見えないので、やはり枚数を撮っておいた方がよい。 |