下端接弧・下部タンジェントアーク lower tangent arc
内暈の下側に接して現れるのが下部タンジェントアーク、
もしくは下端接弧と呼ばれる現象です (英語では lower tangent arc)。
見える仕組みとしては上端接弧と似た現象ですが、
位置的に見える頻度が低いので言及されることがちょっと少ないようです。
「暈現象一覧」のような図にも、
上端接弧が描かれているのに下端接弧は描かれていないことがしばしば…。
上端接弧と同様に太陽高度によって形が変わります。
太陽が地平線にあるとき (高度 0度)
は上部タンジェントアークの V字型を上下に裏返した形です。
(太陽が22度より低いときは地平線より下にしか見えないので、
飛行機に乗っているときや、
ダイアモンドダストが舞っているときにしか見ることはできません。)
太陽が高くなるにつれて下向きの炎のような形になり、
その後逆さの V が開きだし、
40度を過ぎるともちろん、
上端接弧と繋がって
外接ハロになります。
原因となる氷の結晶の姿勢は上端接弧と同じで、
細長い氷の結晶が長い軸を水平にしている状態です。
|
名称: 下端接弧、下部タンジェントアーク
name: lower tangent arc
|
氷晶の形状: 六角柱(鉛筆型)
姿勢: 底面/上面を結ぶ軸を水平に
光路: →[下側の側面→二つ隣の下側の側面]→
|
|
関連項目
|