![]() |
直路ヶ尾(赤坂)ルート・・・2
|
![]() |
![]() |
直路ヶ尾ルートの道は路面に石が多く、また大きな岩もところどころに見られ、中には通行を妨げるように置かれているものもあります。石畳道は古道の入口の一部だけに見られ、石畳の幅は1メートルぐらいだと思います。ちなみに箱根旧街道の石畳の幅は二間(3.6メートル)で、乗用車が2台置ける幅があります。 直路ヶ尾ルート上には昔ばなしになっている松の木や不思議な石の話など、小山町の「足柄史跡を守る会」によって伝えられています。 |
![]() |
狭く屈曲の多い直路ヶ尾ルート
|
以前はこのルート上に昔話しの説明版があったのですが、最近になってこの古道を歩いてみると何故か説明版がなくなっていました。「足柄史跡を守る会」の説明によると、このルートは江戸時代より明治末期まで旅人の往来も多く、相模国の小田原より甲斐の国(山梨県河口湖町船津)への海産物を運ぶ「塩の道」として賑わったルートであったといいます。つまり直路ヶ尾ルートは江戸時代に利用された足柄峠越えのルートと考えるのが妥当のようです。実際に地蔵堂川(栗ノ木沢)を渡る付近には江戸期の石像物を多く見ることができます。 |
![]() |
![]() |
直路ヶ尾ルートは江戸時代に利用されたか?
|
![]() |
![]() |
直路ヶ尾ルートには古代や中世の道の面影は見られませんが、足柄峠の西坂としてはよく整備されていて古道歩きが楽しめるルートです。「足柄史跡を守る会」によって作成された説明書には次のような名所が出ています。
駒止の松 |
景気石 松の根にはさまって、ひっそりと世の中を眺めている。世の中が良くなると乗り出し、悪くなると深くもぐってしまうと云う。 天狗松 他にも「夜泣き松」「呼ばわり石」などの昔ばなしが伝わるところがありましたが、現在は説明版が無くなってしまい、これらがルート上のどこにあったのかわからなくなってしまいました。 |
![]() |
![]() |
![]() |
上の写真は直路ヶ尾ルートを下りて行く途中で見つけた硬化した土の層です。人や馬の通行で踏み固められた土である可能性は考えられると思います。現在の路面よりも高い位置(流出して削られた凹地壁の上面)にあるので左の写真のような深い窪地状の道は後に流出により掘り下げられているものとも思われます。 |
途中で不思議な空間に出会いました。その場所は杉木立の中にある平場状のところを古道が通り抜けていました。またこの場所で古道は逆S字を描いて方向を変えています。あるいはこの場所に何かの施設があった可能性も考えられそうです。古道歩きはただ歩いているのではなく、道脇や周辺の地形を観察しながら歩いてみるといろいろな想像が湧き楽しいものです。 | ![]() |
![]() |
![]() |
||||
![]() |
![]() |
||||
![]() |
![]() |
![]() |
足柄峠の古道探索 足柄峠西坂地図 |
![]() |