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11.いつから、中年? 12.ほのエロ記 13.女流阿房列車 14.鉄道旅へ行ってきます |
【著者歴】、会社人間失格!!、女の仕事じまん、かわいい顔して・・・、負け犬の遠吠え、先達の御意見、都と京、女子と鉄道、駆け込みセーフ?、甘党流れ旅、黒いマナー |
●「いつから、中年?」● ★ |
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2011年02月
2008/03/12
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「その人、独身?」「駆け込み、セーフ?」に続く「週刊現代」連載エッセイの単行本化、第3弾。 「節」なんて言っては怒られるかもしれませんが、そういう独特のリズムがありますね、酒井さんのエッセイには。 酒井さんも本エッセイ集ではもう40代。独身女性だけでなく、独身男性たちにも温かい目を向けていることが感じられます。 なお、行列に並んでなどいられないというご自身の性格、信長・秀吉・家康の「ホトトギス」に例えていますけれど、はて似譬えをどこかで聞いたような(「駆け込み、セーフ?」)・・・。 |
●「ほのエロ記」● ★ |
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2011年05月 |
ほのかなエロ、そこはかとないエロ、なつかしいエロ、可愛いエロを感じた諸々について、いつもどおりの酒井順子調で語ったエッセイ集。 酒井さんが学生だった頃のグラビア雑誌、“プレイメイト”、富島健夫・宇野鴻一郎らの官能小説等々といった懐かしさ感じる話題から始まり、幕張メッセで開催された性関連産業の展示会、ストリップ劇場、ポルノ映画館、果てはSM喫茶までと、これ幸いと酒井さんが訪ね歩いた先も様々。 その中でついつい関心を惹きつけられてしまった篇は2つ。 春のエロ/夏のエロ/秋のエロ/冬のエロ |
●「女流阿房列車」● ★★ |
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2012年05月
2009/10/19
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内田百が「阿房列車」が書いたのは昭和26年、その名前を継いだ鉄道エッセイ=阿川弘之「南蛮阿房列車」、掲載されたのは共に「小説新潮」だったという。そして平成の今、第3代目となるのが本書「女流阿房列車」ということになるらしい。 でも、「次はこんなこと」「次はあんなこと」・・・と、「鉄道を使って、つらい経験をしてみる旅」というこのシリーズ、かなりマゾ的です。 鉄道好きとはいえ、そこはか弱き女性、旅する酒井さんの周囲はいつも新潮社編集者たちの応援が賑やかです。 顧みるに、ろくに食べることもできず乗継、乗継、という旅が一番面白いのかも、と思う次第。その点では「メトロ」「膝栗毛」が白眉、いやいや「鈍行列車」の旅も。 ・メトロな女 (東京の地下鉄全線完乗16時間22分) |
●「鉄道旅へ行ってきます」(関川夏央・原武史共著)● ★★ | |
2011/03/17
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内田百「阿房列車」の道づれはヒマラヤ山系こと平山三郎氏、阿川弘之氏は作家仲間を道づれ?、宮脇俊三氏は一人旅あるいは担当編集者が御伴、というのが定型パターン。 原さんと関川さんは、それなりに鉄道好きであるにもかかわらず、マニアとは見られたくないという姿勢が明瞭。 関川さんは(線路の)分岐フェチ、原さんは駅そば・こだわり派。その結果が、分岐点めぐりだったり、「徹底検証北陸駅そば五番勝負」。そして酒井さんはと言えば“眠鉄”。 まえがきにかえて(原武史)/ |