■   燕岳〜大天井岳 (中房温泉からの往復)

日程 : 2004/08/07〜09
メンバー : 2名 【muka、SANAE】
何で燕岳は日本百名山でないのだろうか、、、?
山小屋の人も言っていたが深田久弥が登った時、本当に天気が悪かったのだろうか、、、?
燕岳は写真で綺麗な山だと思っていたが、実際に行くとそれ以上のよさがあった。


SANAEと夏休みの長期休暇をつかい2泊3日の燕岳〜大天井岳を計画。
天気予報はあまりよくない。二人とも安カッパしか持ってないので雨に降られなければいいが。
今回は久しぶりのテント泊。燕岳周辺は水場がないため荷物が多くキビシイ登山になるだろう。
豊科ICで高速を下り国道147号から中房温泉へ向かう。
登山口の駐車場はP1〜3(合計70台分)があり、7時頃到着したころにはほぼ満車だった。
うちよりも遅く到着した車は停めるところがなくどうしたんだろうか?
駐車場から10分位で中房温泉に着く。
ここの温泉は宿泊客、若しくは登山客のみが利用できるらしい。
露天風呂も多数あるらしいので、下山後に気持ちよく入ることにする。
左に燕岳、真っ直ぐに中房温泉の看板を過ぎると、北アルプス三大急登が始まる。
  「北アルプス三大急登」っと思っていたほどは急でもなく樹林帯をひたすら登る。
  第一ベンチにはすぐに到着した。
  ここには燕岳で唯一の水場があり、少し谷へ下った場所に湧き水がある。
  めちゃくちゃ冷たいが、登り始めて間もないので特にありがたみが感じられない。
  水を4リットル積んだが、それ以上に荷物が重いので重くなったかどうかよく分からなかった。
  ここからは第二ベンチ⇒第三ベンチ⇒富士見ベンチと30分置きに休憩場所がちょうどいい感じだ。

  写真左下:第一ベンチ            写真右下:富士見ベンチ   
  中房温泉〜合戦小屋までは代わり映えのない登りが続き、富士見ベンチ付近でもうバテバテだった。
  SANAEにガンバレと声をかけられるほどにキビシかった。
  12:00頃、合戦小屋まであと7分の看板が現れ、ようやく昼飯休憩がとれる場所に着いた。
  っと思ったが、合戦小屋の外のテーブルを陣取った瞬間、大粒の雨が降り出してきた。
  しばらくは止みそうもない感じになってしまった。
  とりあえず屋根がある場所に移動して食事をとることにしたが、大勢が屋根の中に入ったためゆっくり食事もできなかった。
  30分、1時間と周りも諦めてカッパを着て山頂へ向かう人達が増えてきた。
  うちらはカッパがぼろいので雨が止むのを待ち2時間ほど経過したところで諦め山頂へ向かうことにした。
合戦小屋から先は、尾根に出るため気分よく歩けるが雲の中にいるため景色が全く見えない。
15:00山小屋どくとくのにおいがして燕山荘にようやく到着した。
ここからが大変だった。
テント場で張れそうな場所が残っていない。
ましてやトイレ側には張りたくないし、、、まずい、、、テン場がこんなに狭いとは、、、
そうこうしていると、また大粒の雨がザーっと降り出してきた。
唯一張れそうな場所(一人用でも狭い)に速攻で張ることにしたが、なんせ狭いし雨降ってるしで。
テントの中まで濡れてしまったが、何とか二人分のスペースは取れたのでよかった。
雨はしばらく続いた、、、


17:00頃小屋の付近から声がし始めたので外に出ると、今まで見えなかった燕岳が雲の中から顔を覗かせた。
岩のオブジェが雲の中から少しずつ現れてくる。
  小屋の周りを少し歩くと、おばちゃんがハイマツの中に雷鳥を見つけたらしい
  たしかに雷鳥の首から上が見える。
  始めて見る雷鳥だったため、しばらく見ていたが結局頭しか見えなかった。
  夕日は水晶岳へ沈んでいく。
  一番右下がうちのテント。
  スペースがあるようにも見えるが実際にはカナリ狭い。
  裏側にも同じ数位は張れるがトイレの臭いがするのでお勧めはできないです。
  夜は巨人戦のラジオを聞いているオヤジを除いては静かな夜だった。
  こんな所まで来て野球なんか聞くなっつーの!
  また、外では流れ星が多く流れていたらしく流れ星と声が聞こえていた。
  多分、今日はペルセウス座流星群の極大日なのだろう。

  〜 二日目 〜


  朝日はテント場の方からだった。
  雲海の中から見る朝日もすばらしい。
  
  太陽が上がると槍ヶ岳を照らし始める。
  寒いのでみの虫になるSANAE。

  
  今日は燕岳と大天井岳のピストンをして燕山荘のテンバに戻ってくる予定。
  
  燕山荘から燕岳は30分程で到着する。
  山頂まではこんな感じで今までにない風景である。
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  燕岳から見える槍ヶ岳
  すこし距離がある。
  大天井岳に行けばもっと迫力ある写真が撮れるだろう。
  
  燕岳山頂
  
  名前の通りに燕が飛んでいる。
  餓鬼岳からの稜線もよさそうなルートにみえる。
  
  燕岳山頂直下の岩場から
  
  槍ヶ岳をバックに撮影。
  いい写真だ。
  
  花崗石の上に登る。
  
  花崗石はマグマが地中で固まった岩で、ヨセミテや小川山のクライミングの岩と同じらしい。
  クライミングをやっていても、こーいうところに登るのは変わらずに怖い。
  
  燕岳の往復は山頂でお茶しても2時間かからなかった。
  テント場に戻るとほとんどのテントは回収されていた。
  ので一番いいポイントにテントを移動した。
  今回MSRのテントを始めて使ったが、フライで入り口にもう一部屋作れるためここでガスが使えてすごいええ感じだ。
  
  支度を終えて大天井岳へ向かう。
  大天井岳はギリで雲がかかっていないが、周りには雲が多くいる。
  大天井岳への稜線は自転車でも通れるというくらいに歩きやすい。
  右手に水晶岳、槍ヶ岳など北アルプスの中心部を目の前に見ながらのトレッキングだった。
  切通岩⇒大下りを過ぎるとやっと大天井岳にとりつく。
  大下りでかなり下らされるので山頂までは軽量とはいえ少し疲れた。
  
  大下り付近から雲が多くなり山頂が見えなくなる。
  大天井山荘にはあまり人がいなかった。
  やはり直接登れるルートがないためあまり来る人もいないのだろう。
  大天井岳山頂到着。
  目の前にあるはずの槍ヶ岳も見えなかった。
  昼食を済ましたころカミナリが鳴り始めた。
  ここは数日前に落雷で亡くなっている人がいるため、急いで燕岳に戻る。

  〜 三日目 〜


  さよなら燕岳

  今日はあまり天気が良くなさそうだ。
  下りは3時間程で下れる予定だが、いつものようにSANAEの膝が痛み出しペースダウン。
  4時間位かかって中房温泉に到着した。
  中房温泉は露天風呂があるようなのだが、よく分からずに建物内の温泉に入った。
  日焼けでしみたが熱くて気持ちのいい温泉だった。
  この山にはまた登りたいと思う程いい登山だった。
  





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