クライミングは仕事とは違って練習した努力は必ず結果として返ってくる。
全くの初心者の頃、テレビや映画でクライミングのシーンを見た時に無理だ、、、と思いながら少しは挑戦したいという気持ちはあった。
ジェットコースターやスキーが好きな人はスピード感覚を楽しんでいる。
スリルを味わいたい気持ちは、クライミングも"ある意味"同じかもしれない。
かつ登山の感覚にも似ていると思う。
頂上に立った時の、物事をやり遂げた感じ。(達成感)
ただ少し違うのは、垂直の壁をどうやって登るの? 落ちたらどうなるの? 怖いくない? など疑問点が多い。
この辺は実際にやってみると分かり、何とかなるものである。
尚、クライミングには大きく分けると4種類ある。
・フリークライミング
(落ちたときの保持以外の道具を使用しないで登る。)
・アルパインクライミング
(長いルートをいろいろな道具を駆使して登る)
・アイスクライミング
(氷化した雪の壁、氷爆(滝)を登る)
・沢登り
(沢沿いにピークを目指す)
私は最初はアイスクライミングに興味があった。
ただ、これには冬山登山、クライミングの知識、経験が必要不可欠のためフリークライミングを始めた。
以下から、私の経験を元に個人でもクライミングが始められるようSTEP1から順に記載していますので参考になればと思います。
|
 |
■ ステップ1
始めに、フリークライミングの練習の場としてPUMPさん、T-WALLさん、ストーンマジックさんなどの人口壁を登れる場所が東京近郊にも数多くあります。
PUMPさんは体験コースというのがあり、初めての方のために無料で講習を受ける事ができます。
また無料の講習を受けなくても初めての方は最初にビギナースクールの講習があります。
この講習は3日間(1日2時間位)で登り方、トップロープ、リードなど一通りの講習が受けられます。
値段は18,000円。この中には講習中の間だけ使える14日間のフリーパスが付いてきます。
もちろん道具のレンタルは無料です。(T-WALLさんは有料で800円)
これだけ付いて上記の値段ならお得でしょう。
この講習の後にはレベルアップの講習もありますがちと高いので私は受けていません。
フリーパス中に練習出来るのは今のレベルからボルダリング(ザイルを使わないやつ)でしょう。
始めのころはパンプ(腕がパンパンに張る事)が直るまでに2、3日かかりました。また、腕がパンプしても何回も壁にとりついてがんばります。
(2001/8 記載)
■ ステップ2
ビギナー講習が終わりるころには5.9〜5.10aの人口壁をトップロープで登れるようになります。
まー、講習しないでもこのレベルなら何とか登れるとは思いますが、、、
ただ講習をしないと、ビレイ、リードクライミングのウンチクが増えません。
人口壁を何回か登っていると実際の岩にも登りたくなると思います。
次は、レベルアップ講習を受けると(私は受けていません・・・)もれなく実践での小川山講習が付いてくるようです。
PUMPさんしか知らないのですが、いい先生が多くいるので受ける価値はあると思います。
私は某登山店の講習を小川山で受けました。
すごく安く、有名な方の講習なのでお勧めです。(登山報告に詳細が載っています。)
最近は会社帰りにT-WALL江戸川橋へ練習へ行っています。(師匠と、I氏、B氏も来ているのでビレイをしていただけるのでボルダリング以外の練習もできます。
■ ステップ3
トップロープ・クライミング、5.10c位のレベルにて腕がパンプしなくなってきたら次はリード・クライミングの練習でしょう!
リード・クライミングは下から自分でロープをクイックドローにかけながら登ります
ロープは個人で購入しなければなりません。50mで18,000円程です。
クイックドロー(別名:ヌンチャク)とはスリングの両側にカラビナを通した道具です。
これがまた、始めのころはキツイってなんの。
クイックドローにロープを掛けながら登るために片手で保持する時間が増えて腕がもたない、トップロープで5.10cが登れても、リードの5.10aでパンプする
■ ステップ4
 |
この辺りで進歩がなくなってきて、、、
自分の前に壁が二重にある感じでした。
これを超えるため家にトレーニングボードを付けました。
@ 足は木の板のホールドにつま先orアウトエッジをかける。
A 筋力アップは手を左右の往復をさせる。
B 毎日、1セット以上行い腕力の維持をする。
C 決めた回数を必ず行う。
D 余裕が出てきたら回数を増やす。
E 筋力アップは週末に4セット程する。
★注意★ トレーニングボードの取付けは太い釘を使用
私はマンション住まいだが壁に打ち付けた、、、
|
(2003/1 記載)
■ ステップ5
ステップ4をこなしていると室内ジムのリードで5.10cdが登れるようになりました。
また、少しのパンプも数分で回復するようになります。
次のステップは5.11abですが、このレベルになると足場がなくなるため腕のみの力で登るルートが増えてきます。 また足場がある個所でも手のホールドが小さいなどで持ちずらくキビシイです。
テンションをかけながらなら登れるのだが、、、まだまだヘッポコです。
この頃から実際の岩場に個人で行き始める。
但し個人なのでリードをしなければならない。 実際の岩場はボルト間隔が広い。クイックドローやカム・プロテクションをそろえなければならない。また上がれないとギヤの回収が出来ない。
などの理由でレベルの高いルートは挑戦できない。
(2004/8 記載)
■ ステップ6
ようやく室内ジムのリードで5.11abが登れるようになり、装備も一通り揃いました。
但し登れない5.10も存在します。ここで考えると苦手なルートが存在するのが分かります。
〜苦手なルート〜
・@ 持てないホールドの対処方法。スローパーのような手の摩擦を使うホールド
・A 今まで以上のパワー
・B 実際の岩場で5.10abまでしかリード出来ない。
@に関しては自宅のトレーニングボードの両脇にスローパー練習用のホールドを下記写真のように取り付け自宅でも練習する。(総工費1,000円未満、、、また壁に打ちつけた、、、)
Aはトレーニングボードの地道な練習しかない、、、
ただ最近は30分位続けてやるので平日に時間がかかりすぎる。(30分やってもパンプしなくなり時間を多くやると指先の皮が痛くなる。)
Bは実際の岩場に多く行くしかない。実践あるのみ!
(2004/11 記載)
■ ステップ7
1年以上、ステップ4の自宅トレーニングをこなしてきました。
往復100回以上を30〜40分やったことで、ジムでの5.11前半をリードするのに必要な体力はついたが、、、
オーバーハングしていないトップロープの5.11前半は苦手である。リードと違い同じグレードでも難しいホールドがセットされているからでしょう。
また、リードの5.11後半はそういう持ちにくいホールドが連続している。
もしや、ここから先の技術はボルダーの練習が必要?
2005夏、ボルダリング・ジム(B-PUMP)に週1で通うことにした。
確か、5.10cdレベルがボルダーの4級のはずなんだが、、、初めてB-PUMPに行った時は4級が1つも登れなかった。
ボルダー特有の体の動かし方が分からず苦労した。うまい人の動きを参考に【右手取って、左足のせて、右足突っ張って、左手取って、右足のせて、左足突っ張って・・・・】を簡単なルートで練習しました。
3回目位でコツがつかめて4級がいくつか登れるようになりました。
ここから先(3級)への挑戦までが大変だった。
来る度に上達してくるのは分かるが、、、後ろでうまい人が教えてくれたり、同じ位のレベルの人と話をしたりしながら、、、
4ヶ月通った、ようやく大体4級は登れるようになり、3級に挑戦できるようなりました。
このころからトップロープの5.11前半も登れるようになり、やっぱボルダー大切だと思う。
(2005/12 記載)
■ ステップ8
引越しをしたことで、部屋でボルダーの練習が出来るホームボルダー(写真下)を設置しました。
値段は52,500円、ホールドは別売りで60個取り付けられる。設置はそれほど難しくありません。
ホールドを取り付けて、ジムのように31手の長いルート(5.10+,5.11+)、赤5級、青4級、深緑3級などボルダールートもつくりました。 小さいホールドはきびしく指も痛くなるので注意した方がいいでしょう。
毎日練習するぞ!
(2006/2 記載)
■ ステップ9
ホームボルダーを購入してから2ヶ月が過ぎました。
平日は毎日トレーニング、B-Pump(ボルダリングジム)にも週1で行くようにはしています。
ジムでは2級がいくつか出来るようになり、昔持てなかった厚みの薄い小さなカチ・ホールドも持てるようになった。 最近は登れる登れないは精神的なものがつよいと感じ始めてきた。
ありえないルートでも駄目だと思わないで絶対にいけるっと思い、諦めなければ最後までいけることが多い。
(2006/5 記載)
■ ステップ10
ホームボルダーを購入してから10ヶ月が過ぎました。
B-PUMPに通ってからは1年と3ヶ月。かならず週1で通ってきた。
最近はジャンプ(ランジ)してホールドがとれるようになった、というかそういうルートばかりになってきた。
1級もちらほらと数箇所出来るようになった。
2級は何十回もやっていると出来るようになった。
家のホームボルダーでガバはあまり付けずに苦手なホールドを増やしていった効果が出てきている気がする。
今すごく苦手なのが、スローパーを持っての無理な体勢のムーブ。
家のホームボルダーにスローパー付けようかな、、、
(2006/12 記載)
■ ステップ11
ホームボルダーを購入して1年半、B-PUMPにも週1で通っている。
B-PUMPで初の初段をレッド!これはうれしかった。次の週も続けて別の初段を上がれた。
奥行き1cmもないカチホールドは家の練習で得意になったがスローパーは相変わらず苦手。
最近ボルダーばかりやっていたので、久しぶりにストーンマジックでリードしたら全く上がれなくなっていた。
ボルダーのレベルはあがっていたのにショック。違うスポーツかと思った。
リードのレベルもあげるためホームボルダーにクイックドローを付け練習するこにした。
練習の甲斐があってか次にストーンマジックに行ったときには昔のレベルには戻っていたのでよかった。
今のところジムでのオンサイトは5.11c、レッドで5.12a。外岩は5.10cがオンサイトレベル(←ただの度胸なし)
☆☆☆ ホームボルダーにスローパー取付け。(写真下 青色のホールド)
(2007/5 記載)
■ ステップ12
とうとう国分寺が閉店、、、
荻窪店開店の日行ったら混みすぎ。しかも1級のポケットぶら下がったら【 パキッた。 】 最悪、、、
右手の中指と薬指。第2第3関節の靭帯か腱が逝ってしまったようだ。Wiiのリモコン振ると痛いというか違和感がでる。
1ヶ月以上経つが直る気配なし、、、最悪、、、1級のカチは持てるが、ポケットは全く持てる気配なし、、、
折角ここまで休みなくがんばってきたのに、、、
(2007/7/中 記載)
■ ステップ13
パキッてから3カ月…使いものにならなかった指も徐々に回復。
1級カチは持てるようになった。スローパーも。でもポケットは今でも怖い。
たまには違うジムにもと東村山T-Wallに行た。ショックを受けた。初めての日は3級一つ落とすのが精一杯だった。
2回目はなんとか2級を、3回目にはギリギリ1級を。でもB-PUMPよりはるかにグレードが難しい
そういえばT-Wallを2回目行ったとき、世界のユージが普通にのぼってた。やっぱしスゲぇ〜よ。
2007/11荻窪の初段を続けて3つ落とした!パキッてからレベルが1ランク上がった気がする。
まずはジムの1級をすべて落とすのを目標にしよう。
外岩では始めて御岳ボルダリングに行った。ハードプロブレムの登竜門と言われる忍者返しを試す。
1トライ目はスローパーにはかかったが次の飛ばしではじかれた。2回目も同じ、、、
3トライ目で取れた。次の核心のポケットに向かって右手を出したかったのだが、左足が分からなかったのと、
高さで恐怖を感じでしまった。へぼすぎた。パンプはしなかったので次は行けそうな気がする。
湯河原・幕岩で5.11台初めてとなるリードをした。ルートはゲイシャワルツ5.11b。これまた駄目だった。
敗因はポケットに足が入らず、、、あとパワー不足かな。
(2007/11/中 記載)
■ ステップ14
とうとうB-PUMP最難グレードの2段をおとした。場所は1F一番奥。
この2段は唯一いける気がして何十便もトライした。
ジムは隔週にして、自宅のトレーニングを欠かさずに毎日してきた成果がでたと思う。
でも、おとせない1級もまだたくさん残ってる。まずは全部おとしたい。
この2段のトライで左薬指負傷。骨が痛いのがずっと直らない。やばい。
筋や腱ではないのでパキってはいないと思う。
あと、最近よく考える。
ジムでの一般社会人の限界、、、この先どこまでいけるのか、、、この先に何が見えるのか。
(2008/3/中 記載)
今はこの辺のレベルなので記載はここまででーす。 (2008/3 現在)
|