■
双六、三俣蓮華岳 (新穂高温泉から西鎌尾根を経由して)
日程 : 2005/08/15〜18
メンバー : 2名 【muka、SANAE】 |
-工程- (GPS測定結果から)
1日目 : 新穂高温泉(10:00発)−穂高平小屋(11:30)−白出非難小屋(12:20)−滝谷非難小屋(14:20)−槍平小屋(15:30着) ・・・テント泊
2日目 : 槍平小屋(7:00発)−千丈沢乗越(11:00)−硫黄乗越(14:00)−西鎌尾根−樅沢岳(15:40)−双六小屋(14:00着) ・・・テント泊
3日目 : 双六小屋(7:10発)−双六分岐(7:30)−三俣蓮華岳(9:00着-10:00発)−双六岳(11:00着-13:10発)−双六小屋(2:10着) ・・テント泊
4日目 : 双六小屋(7:00発)−弓折分岐(8:05)−鏡平山荘(8:45着-9:20発)−わさび平小屋(13:15)−新穂高温泉(14:25着)
-天気-
1日目 : 天気 雨 (夕方から曇り)
2日目 : 天気 曇り時々晴 (9時頃までは晴、その後は晴れたり、曇ったりと、、、)
3日目 : 天気 曇り時々晴 (9時頃までは晴、お昼前から曇り、夕方から雨)
4日目 : 天気 曇り時々晴 (9時頃までは晴、お昼前から曇り)
|
 |
2005年夏の連休4日間を使い双六岳から槍ヶ岳の写真を撮ることを目標にして登る。
槍ヶ岳の写真でよく見る双六の稜線構造土からの撮影は、永遠に続く一本道の先に槍ヶ岳がそびえ立っている写真である。
双六小屋までのアプローチは長く、新穂高温泉から1500m以上の標高差もあるため直接向かうよりも槍平小屋経由で西鎌尾根から登った方が工程的にもよいと考えた。
槍平小屋は標高2000m付近にあるため、1日目は5時間ほどで標高1000m登るだけでよく、テント泊の重装備でも多少ラクができそうだ。
前日の天気予報では1日目は雨、2日目から晴れるという予報を信じて1日目の雨の中歩くことにした。
|
当日、上高地付近は青空も見えていたが案の定 新穂高温泉まで奥(岐阜県側)にいくと雨が降り出してきた。
1日目が雨でなければスパッツは持っていかない予定だったが、カナリの雨で、初めからカッパも着て登らなければならなく夏の暑い時期にはしんどかった。
10:00新穂高温泉のバスターミナルを出発、左俣林道(小池林道)は選ばずロープウェイ側の右俣林道から槍平小屋を目指す。
1時間30分程車道を歩き、穂高平小屋に到着。 屋根のあるベンチがあったのでここでお昼休憩させてもらった。
雨は強くなる中で出発、白出小屋の沢を渡ったところから車道がなくなり山道となった。
14:30滝谷非難小屋に到着。暗い非難小屋だった。
滝谷出合の木の橋を渡ると藤木レリーフがある。(滝谷を初登した人らしい)。
|
 |
15:30ようやく槍平小屋に到着。雨は丁度小降りになったいた。
小屋でお金を払ってすぐにテントをたてに向かう。テント場までは1分位と近い。
テント場は川沿いにあり、そこそこ広いスペースだった。今日は5組位のテント泊の人がいた。
テント泊の人用にトイレ(懐中電灯ないと暗い)、水場が無料で開放されている。
今日は、安物のカッパでTシャツ、ズボンはびしょぬれになってしまった。
けっこう疲れた、、、19:00頃には睡眠、、、
|
|
 |
−2日目−
天気はまずまず。
左手の沢がなくなると急登に変わり休憩が増える。
途中後ろを振り返ると笠ヶ岳から弓折岳の稜線がみえてきた。
この先で槍ヶ岳と千丈沢乗越の分岐があり、自分達だけは槍ヶ岳方面からそれていく。
ここから千丈沢乗越への急登はぱんぱなくしんどかった。(道も悪い)
← ← ← 『 拡大写真 』
|
 |
千丈沢乗越まで気合で登りきりお昼休憩する。
槍ヶ岳の真下にいるのに、雲の中に隠れて全く見えない。カナリ・ショックである。
雲に隠れていないのは笠ヶ岳方向だけだった。
ここからの西鎌尾根はやせ尾根でコケると谷底に落ちるが、それ程危険はない。
クサリ場も特に使わなくても歩けた。
西鎌尾根は天気がよければ自分の理想的な稜線なのだが、、、
|
西鎌尾根の途中、一瞬(20秒位)槍ヶ岳の山頂が見えた。
槍ヶ岳は目の前なのに千丈沢乗越から山頂までは2時間以上 もかかるらしい、、、
キツそー、、、だ。
|
 |
 |
硫黄乗越を越えるとやせ尾根も終わる。
多分、西鎌尾根は逆から歩いた方が槍ヶ岳を見ながらなのでよさそうだと思う。
最後の樅沢岳の登りを越えると、あとは双六小屋まで一気に下る。
|
樅沢岳からの穂高連峰
雲の中から覗かせる稜線は迫力があった。
『 拡大写真 』 → → →
|
 |
 |
樅沢岳にて
|
|
双六小屋食事メニュー特集!
2、3日目の夕飯・・・ラーメン、おでん、カレー、うどん
|
 |
 |
 |
 |
 |
|
−3日目−
朝の天気はまずまず。
今日は目標にしている双六からの槍ヶ岳の写真をとりに向かう。
双六小屋を少しあがると分岐に出る。ここから三俣蓮華に向かうトラバースルートを選ぶ。
槍ヶ岳方面は厚い雲に覆われているが、三俣蓮華方面は雲ひとつなかった。
分岐からハイマツ帯を超えると、アルプスらしい草原が広がり、雪渓から流れる沢の水は冷たく美味しかった。
|
 |
双六小屋から三俣蓮華岳のトラバースルートは、カール状の景色を堪能でき気分のよい山歩きだった。
ただ、山頂近くになると雲が多くなり、青空もなくなってきた。
三俣蓮華は、鷲羽岳、黒部五郎、槍ヶ岳方面の3つの尾根の分岐なので三俣という名前なのだろうか、、、
晴れていれば北アルプスの主峰に囲まれているはずだが、山頂到着時に視界は10mもなかった。(どこがピークだかもよく分からなかった、、、)
360度雲雲雲。大天井岳と同じだ、、、
ここでお昼休憩。太陽が雲に隠れると真夏といえど寒かった。
1時間ほど休憩して双六岳に向かう。この稜線もアップダウンが少なく気分のよい山歩きだった。
|
 |
槍ヶ岳創造図・・・2時間以上待ったが、槍ヶ岳が見えることはなかった、、、
|
 |
 |
 |
|
 |
−4日目−
夜中ずっと雨が降り続いていたので下山が心配だったが、3時頃には止んだのだろうか?
4時半ごろテントから見える朝焼けの笠ヶ岳はきれいだった。
朝焼けの笠ヶ岳
*** |
 |
Myテント
テントカバーの中は2層になっていて、入り口の外に屋根の空間があるため、使い勝手がよい。
双六池と小屋の間にテント場確保されているのでカナリ広い。
テント場は微妙に傾斜がついているため雨が降った後でも水溜りが出来ないのがありがたい。
|
双六小屋のカラフルなテントと鷲羽岳
ここもよく写真でみる風景である。
『 拡大写真 』 → → →
|
 |
 |
テント場から笠ヶ岳に続く稜線まで登りきる。
双六岳の横に虹がかかっていた。
それも2つも。
最後に見送りしてくれたのだろう。
|
 |
青空バックでの双六岳も最後に始めて撮影出来たかもしれない。
ここから稜線の逆側に出て双六方面とはサヨナラとなる。
|
 |
弓折岳手前の稜線にて、
槍ヶ岳をバックに撮影。
|
槍ヶ岳から西鎌尾根。歩いてきたところだ。
『 拡大写真 』 → → →
|
 |
〜 鏡平山荘とかき氷 〜
ここのかき氷は有名らしい。
ベンチにて最後の食料のミニカップラーメンを食べた。
鏡平山荘周辺にはたくさんの池があり、もし晴れていたら池に槍ヶ岳が写るかもしれない、、、
ここから1時間程はしっかり整備された岩の上を下る。
ウノ平にて少し休憩、地元の中学生の合宿か何かでいっぱい人が登ってくる。フラフラの子が登ってきて可哀想だった。
学校の行事でこんなきつい山を登ったら一生 山に登らなそうな気がする、、、
|
 |
 |
〜 登山道と車道の掛け橋 〜
|
 |
延々に続いた下りもここで車道に入り終わる。
肩が痛くてそろそろ限界、、、
|
〜 わさび平小屋と冷麦 〜
ここの冷麦も有名らしい。
今回の山行きで有名な食べ物はすべて食べてきた。
ここまで来ると下界を感じ、蒸し暑くなってくる。
笠が岳登山口を過ぎ、無事新穂高温泉バスターミナルに到着した。
|
 |
 |
この後、ゆっくり新穂高温泉の露天風呂につかった。
4日ぶりのお湯はきもちがよかった。
西鎌尾根ー三俣蓮華岳ー双六岳はまた天気がいい時に絶対に来たいと思う
次に西鎌尾根を通過する時は、黒部から行り、上高地に抜けたいなー。と思った。
|
 |
 |
 |