甲斐駒ケ岳での写真。 (・・残念未登・・( ̄^ ̄、))
2002年1月3日、年明け早々に日本三大急登の一つ黒戸尾根ルートからの甲斐駒ケ岳へ向かう。
お友達がいないのか、また単独登山だった。
お天気はまずまず。 この日のために装備、体力、体調は万全にしていた。 ( ̄(●●) ̄*) ブフッ!
黒戸尾根への入口は横手駒ケ岳神社、及び竹宇駒ケ岳神社(白州駐車場)のルートがある。
ここの登山口は国道20号から2キロの距離なので都内からでも3時間程で着く。
しかし、なんせ2300メートル以上の標高差! 普通は北沢峠にまわるのだが ・・・・・
  朝の5時半、駐車場が広そうな白州側へ車を停め、日の出を待つ。
  7:45のんびりと支度をして出発しようと、、、
  よっこらしょ! っとリュックを背負うと重い・重すぎる・・・
    o(;△;)o
  今回は槍、穂高縦走の荷物+ピッケル+アイゼンを入れたからだ。
  水を捨てーの、食料を減らしーので竹宇駒ケ岳神社へ向かう。
  根性無しです。(〃^∇^)o_彡
  しかし駐車場から雪が付いている・・・話と違うぞい。
  竹宇駒ケ岳神社の左脇の歩道を進むと吊り橋が見える。
  ここを超えると12曲がりと呼ばれている急登が始まるぅ〜。
  白州と横手の分岐まではアイゼンなしでも楽に登れるほどの雪だった。
  分岐場所にある看板には 〜今年は例年の倍以上の積雪なので甲斐駒ケ岳へ登られる方は十分注意してください〜 との事。
  昨年や一昨年に黒戸尾根から登ったという他の人のホームページを見たところ雪が付いてアイゼンを履くのは刃渡り付近からと書いてあったのに〜。
  う〜ん。山頂まで行けるのだろうか・・・
  八丁登りにて急な斜面が続いたためアイゼンを装着!
  アイゼンはスバラシイ!ペースが上がる。
  黒戸尾根をしばらく進み、12:30、刃渡りに到着。
  前回、槍ヶ岳-穂高の大キレットを通ったためか、それほど恐くはなかった。
  このあたりからリュックにぶら下げていたポカリスエットが凍り始め飲めなくなる。 ( ̄□ ̄、)・・・うげぇぇ!!!
  標高2250メートル程の黒戸山を越え14:00、五合目避難小屋へ到着。
  中には誰もいなかった。
  地図だとここから七丈第一小屋まで1時間程のようだがこの雪では・・・
  風も強く、曇っている。
  さー、進もうと思い足跡が消えている新雪へ進むと腰まで潜った。びびった。
  おいおい、ビギナーにここまでやらせるなよー。
  10メートル程雪をかき分けながらハシゴ場までやってきた。
  (雪が多いためかハシゴが隠れている。)
  15:30、何とか無事に7合目小屋に到着。
  テントは持っていったが手袋から手を出すと寒さで動かないので小屋に泊めさせてもらうことにした。
  くそー、こんなことでは・・・次回はテントに泊まろう。
  この小屋には私を含めて5人の登山客がいた。
  二人は昨日登って来た人で、一人は横手駒ケ岳神社から登ってきた人。もう一人はアイスクライミングをやっているという外国の方でした。
  夜、お酒を飲みながら話をしていると、つわもの揃いであるというのが分かってきた。
  なんで私がここにいるのか不思議である。( T ▽ T )ノ
  夏山の小屋とは違う雰囲気で明かりをつけ20時過ぎまで話が盛り上がった。
  こういう雰囲気もいいもんだと思う。

  ここで、昨日山頂に向かった人が帰ってこないと聞かされる。
  大型リュックは山小屋に置いて山頂へ向かったようなので、この状況で夜を越すのは無理だろう。
  山梨県のラジオでも甲斐駒ケ岳での遭難者の放送が流れている。 やはり単独での冬山は恐い・・・
  前日に来たツワモノ達も八合目の鳥居で無理だと分かり引き返したらしい。
  この時点でこのルートを知らない私は山頂までは諦めるしかないと思った。

  翌日、気温はマイナス16度。寒すぎる・・・   しかーし、富士山が見えるので日の出の写真を撮る為に激寒の中がんばった。
  7時頃、太陽は鳳凰三山の左横から顔を出し始めた。
  これから向かう八合目、九合目付近の写真も撮っておいた。

   拡大写真っす。 
  日の出からの数分間、日が当る場所は真っ赤に染まる。
  これから向かう八合目、九合目付近は不気味なほど綺麗に染まっていた。
  今日は天気がいいが明日からはまた荒れるようだ。

  昨日、登って来た地質調査のS氏様に同行させて頂き、八合目の鳥居まで向かうことにした。
  七合目からは足跡が全く残っていない。
  一人では速攻引き返していたと思う。
  初めから膝上〜腰付近までのラッセルが続いた。
  (というかS氏の後に着いて行った。)
  始めは山を右回りにまいて進む、っと途中からマーキングが見つからなくなってしまった。
  でも、S氏は何度も甲斐駒に登っているらしくルートは分かっているようだった。
  途中、ラッセルを代わったが私のへっぽこラッセルでは一向に先に進まないのでまたS氏に代わって頂いた。
  そんなこんなでようやく八合目の鳥居に到着した。
  夏ならば七合目から八合目まで1時間掛からない所で2時間半もかかってしまった。
  鳥居まで到着し九合目の方を見上げた瞬間、初めて怖い、と思えた。
  八合目からは傾斜のきつそうな岩場が続いている。
  九合目に剣が2本刺さっている岩が見えた。
   拡大写真っす。 
  七合目から一緒に登ったS氏と記念撮影!

  ラッセルはこんなに時間がかかるものだと思わなかった。
  自分一人だったら倍の時間はかかっていたような気がした。
  ここから見える鳳凰三山は綺麗だった。


   拡大写真っす。 
  夏ならここから山頂まで1時間半の距離。冬山の厳しさを実感し、時間もないので下山を始める。
  とてもS氏には着いていけそうもないので一人でのんびりと進む事にした。
  雪があると、急斜面は下りの方が怖いものがある。
  ハシゴの一歩目なんかびびりまくりで足を出す。
  しかし、ハシゴの下りはピッケルが邪魔になが、みんなはどうしているのだろうか・・・
  途中、五合目の非難小屋にて一人寂しく昼食をとる。
  ここまで下ると、あとは刃渡りだけなので安心できる。
  そんなこんなで15:30頃白州駐車場に到着。
  今回は山頂までは行けなかったので悔しいものがあったが、いろいろな経験ができたので充実感はあった。
  さて、明日は丹沢山だ!
  がんばるぞ!





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