■   猿倉から栂池周りの白馬岳 (日本百名山・・三十座目)  

日程 : 2005/09/10〜11
メンバー : 10名 【muka、SANAE、emo氏、おーの、濱さん夫妻、岳、ビワ、内P、BB野力】
-工程-  (GPS測定結果から)
 1日目 : 猿倉駐車場(6:50発) − 猿倉荘(7:20発) − 白馬尻小屋(8:15) − 大雪渓の始(9:00) − 大雪渓の終(10:10) −
            − お花畑非難小屋跡(15:20) − 山頂国民宿舎テント場(14:00着) ・・・ テント泊
 2日目 : 山頂国民宿舎テント場(7:10発) − 白馬山荘(7:30) − 白馬岳(7:45) − 三国峠(8:20) − 小蓮華岳(9:05) −
            − 白馬大池山荘(10:10着) − 乗鞍岳(11:30着) − 天狗原(12:50着) − 栂池自然園(13:50着) − ゴンドラ乗り場(14:30着)
-天気-
 1日目 : 天気 曇り (夕方から雨)
 2日目 : 天気 雨
  週末の天気予報はあまり良くないが昨年からずっと延期になっていた白馬岳登山に行くことにした。
  予報だと1日目は曇り時々晴れだが、2日目は雨に降られことになる。
  今回は人数が多いことから中止にすることは難しく、予定通り行くことにした。
  中央自動車道から松本ICを下り国道147号線を北上して白馬駅前を左折すれば白馬岳への道路標識が続く。
  舗装された道路をひたすら走り、4時まだ暗いうちにに白馬尻小屋の駐車場 標高1500mに到着した。
  目が覚めると、駐車場で薄明かりの中に赤く照らされている白馬岳があった。
  やはり北アルプス、迫力がある。上高地から穂高連峰を見たときと同じ感覚がした。縦走備であそこまで登れるだろうか心配だ。
  
  明るくなると、ヘリポートがうるさくなってきて眠れる状態ではなくなった。
  山小屋への荷揚げで何往復もしているようだ。
  9:30駐車場を出発。
  85Lザックいっぱいだが、この位の重さならなんとかなりそうだ。
  最近、SNEも食料など持ってくれるので少しらくできる。
  猿倉荘から樹林帯を少し登ると林道(車も走れるような道路)にでる。
  右手の視界が大きくひらけると白馬岳が、、、みんなあそこまで行くの?と心配になっている。
  
  林道から樹林帯にはいり少し登ると白馬尻小屋に到着した。
  ザックを下ろして大雪渓に備えて少し休憩する。
  夏前は大雪渓は白馬尻の下まで続くらしいが、今年は雪も少なくこの時期はかなり雪渓も短くなっている。
  白馬尻ではアイゼンのレンタルあるらしい。
  
  すこし登ると登山道がなくなり大雪渓から登るよう右にそれる。
  雪渓の上はトレースもなく、雪が固まっていて滑りやすい。
  SNEは4本爪アイゼン履いているのでいつものようなぶーたれはなかった。
  私と若いメンバーはアイゼンなしで登ったので滑って大変だった。
  
  この時期、雪渓は標高差にして400m位だろうか。
  途中、雪渓の下が大きな洞窟になっていて、中に入ってみたが先の方は行き止まりのようだった。
  雪渓を越えると、本格的な登りに入る。
  今年、夏前に大きな土砂崩れがあり、ここを迂回して登る。
  
  左手に大きい岩
  槍ヶ岳みたいな小さな山が左手に見え、ここから少し登ると非難小屋に到着した。
  ここでザック置いてお昼休憩にした。
  ここからはアルプス特有のカールにでると白馬山荘がはるか遠くに見えてきた。
  
  標高2500mを越えると空気もうすくなり、休憩の回数が増える。
  山頂国民宿舎のテント場に到着。
  山小屋の人が、ここは風が強くなるとテント泊はあぶないので注意して下さいとのこと。危ないとおもったら小屋に泊まってくださいといわれたがそんなお金はもっていません。
  テント場は小屋の裏側で、風が通り抜けるような谷間になっている。
  たしかに風は強かった。
  テントは5張りほどあった。
  広い場所にテントを張り、雨に備えて水がテントの周りを流れるように掘った。
  またテントが飛ばされないようにロープで張り大きい石に固定した。
  これなら大丈夫だろう位まで念を入れた。
  
  明日の予定も他のメンバーと決めていないので白馬山荘へ向かう。
  白馬山荘はものすごく広く、スカイレストランやモンベルの売店もあった。
  ゆっくりと紅茶を飲んでいると他のメンバーが山頂から帰ってきた。
  このレストランからは白馬三山の緑と茶色のきれいな稜線が見わたせる。
  ただ、雲が多いのでそれ以上の山は見えなかった。
  写真を撮っていたら雨が降り出し、レストランで止むのを待ったがさらに激しさを増し雷もなり始めたので諦めの大雨の中テント場まで戻った。
  テント場までの下りは登山道が川になっていて戻るまでにはずぶぬれになってしまった。
  明日も同じズボンを履くためテント内でバーナー全快にして乾かした。(換気をして)
  
  テント泊していてここまで強い風と雨は初めてだった。
  中に水が染みてくるので四方八方をタオルを置き、シュラフまで水がこないようにした。
  夜半、さらに風が強くなった。
  テントが壊れそうなほど左右に振られ、入り口側のフライのベグが外れて大変だった。
  手を伸ばして届く範囲の軽い石で補強を何回もした。
  朝、雨は小降りになったが、風は相変わらずの強さだった。
  うちもベグは2本外れただけですんだが、周りには壊れたテントもあり、水に浸かっているテントもあった。
  


  - 2日目 -
  
  雨が小降りのうちにテントをたたみ白馬岳山頂を目指す。
  白馬山荘でメンバーと合流したが、ほとんど視界はゼロ、山頂では休憩もしないで小蓮華岳に向かう。
  稜線上では、雨が降ったり止んだりを繰り返していた。
  白馬大池手前の這松帯に雷鳥が数匹いた。
  この時はじめて雷鳥を目の前で見た。
  
  白馬大池山荘で休憩してカレーを食べる。
  ここから岩場を登ると山頂がどこだか分からないくらい広い白馬乗鞍岳に到着した。
  このころにはボロ・カッパはにたたず着ている服と靴の中はずぶぬれだった。
  天狗原までの岩場の下りはながかった。
  
  ここから猿倉までタクシーで戻る。
  駐車場まで1台5000円くらいだった。
  タクシーの中では本日選挙で自民党圧勝の日だった。

  白馬で温泉に浸かってから東京まで帰った。
  







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