☆. DK-52:ドンキーコング .☆

(DONKEY KONG)

- S57.06.03 Released (\.6000) -

元々ネームバリューのあるゲームであり、CMやカタログの写真にもオイルパニックよりもこちらが使われることが多かったため、マルチスクリーンといえばコレと思われているゲーム。

実際、売れに売れまくったこのゲームで、なんと国内だけで120万台もの売り上げを記録したそうです (G&W売り上げ第1位)。

アーケードファミコンなどで超がつくほど有名なゲームなので内容を知らない人はいないと思いますが、一応簡単に書いておきますと、プレイヤーはマリオを操作し、建設中のビルの屋上にいるコングのタル攻撃を避けながら、コングの立っている鉄骨の足場を外し、コングを地上に落としてやっつけ、囚われの身となっているレディを助け出すというもの。

まず、プレイヤーは下の画面からスタートします。コングが投げたタルが転がってくるので、タイミング良くジャンプ (この時、クレーンで運ばれている鉄骨に頭をぶつけないように注意!!) してやり過ごし、上の画面にはしごを使って移動します。

はしごを上った所 (上の画面の左下部分) にはスイッチがあり、このスイッチをオンにすると上の画面の右側にあるクレーンが動き始めます (同時にカギの部分が振り子運動を始めます)。この間、コングは絶え間なく上からタルを投げつけ続けているので、これを上手く避けながら右に向かいタイミング良くジャンプしてクレーンに飛びつきます。上手く飛びつけると、コングの足場を支えているフックを1個はずす事が出来ますが、失敗すると、下に落っこちて1ミスとなってしまいます。

以上の動作を繰り返して、コングの足場を支えるフックを全部 (4個) はずす事が出来ると、コングは下にまっ逆さま。そして、レディはハートマークで祝福してくれるという具合です。

とにかく、このゲームはパッケージングの上手さ、これに尽きます。G&Wというハードの中で、アーケードの名作のテイストを損なわずにアレンジし、遊びやすくかつ面白く仕上げた開発者の方の仕事ぶりにはまさに脱帽です。マジな話、私の場合はドンキーコングと言えばアーケード版でもファミコン版でもなく、G&W版を指すくらいです。

ミスマークは、アーケードよろしく画面下に表示されたマリオでミスするたびに1人ずつ減っていきます。チャンスタイム制もフィーチャーされており、たしか次にミスするまでの間、得点が倍になるというボーナスだったはずです (ちょっと、曖昧)。で、さらに曖昧なのがアラームマークなんですが、下の液晶画面の右端にベルを持ったドンキーコングJRが現れて、飛び跳ねて音を鳴らす・・・だったはずです。

最後にハード的な話をひとつ。このゲームで始めて採用され、現在に至るまで使われつづけているモノ・・・そう、十字キーですね。このボタンの登場により、それまで単純な平行移動しか出来なかったキャラが色んなアクションをとる事が出来るようになりました。まさに、ゲーム機における1大革命であったといっても過言では無いでしょうね。

もっとも、採用には技術的問題もあったようで、本体自体に厚みがあって、頑丈な作りになっているマルチスクリーンだったからこそ、塔載できたという話もあったりします (現にドンキーコングJR. (ニューワイド版)では、4つの小さいボタンが十字に配列されている)。

ま、何はともあれ非常に完成度の高いこのゲーム。もし売ってるのを見かけたら絶対即ゲットものです、絶対損はしません (下手なGB用ソフトよりもはるかに遊べますからねぇ (笑))