真・女神転生デビルチルドレン〜パズルdeコール!

GBAでこういった落ちモノ以外のパズルゲームというのは非常に久し振り (いや、私が買ってないだけですけど (笑))。ご存知の方も多いと思いますが、このゲームは元々GBの初期にリリースされたパズルボーイというゲームのリメイクだったりします (その事に触れてる雑誌がほとんど無いのは何か裏があるのか、はたまた単に知らないだけなのか、同じ会社の作品なのに (笑))

基本的なルールはパズルボーイと同じですので大体の内容はそちらをご覧ください (手抜きだ (笑))。違うのは、キャラクタが同社の人気ゲーム女神転生デビルチルドレンのキャラに置き換わっていること。ストーリーモードでは主人公2人のうちのどちらかを選んでプレイでき、ストーリー展開が変わるだけでなく、パズルのレイアウト自体も異なっています。もっとも、レイアウトが異なっているだけで問題自体は・・・まぁ、ストーリーを見るだけなら答えが分かってた方が楽という話はありますけどね (笑)

また、ストーリーモードでは複数のステージが一つのマップとして繋がって配置されており、1つのステージには他のステージに行くためのゴールが複数配置されています。で、選ぶゴールによってステージ開始時のプレイヤーキャラの位置が異なり、同じステージでもクリアの方法が異なる (大筋は変わらないけど) のも面白い試みだと思います。ただこのマップ構成に関してはクリアの方法を複数にするためというよりも仲魔のタマゴを取るための救済措置として作られた感が強いです。このタマゴというのはステージ中に1個以上配置され触れると仲魔を助けることが出来ます。ただ、スタートから規定数以上の手数を踏んでしまうと消滅してしまうので注意が必要。このタマゴの位置は毎回決まっており、またスタート地点によっては簡単に取れてしまうことから、マップの攻略順は結構重要となります。まぁ、消滅しても他のステージに行ってまた戻ってくれば再び出現するので失敗を恐れる必要は無いのですが、行ったり来たりが非常にかったるいので私の様に短気な人は投げ出しちゃいそう (苦笑)

さて、タマゴを取ると仲魔が増えると書きましたが、これはデビダスという図鑑 (ポケモン図鑑みたいなモノ) にデータが書き込まれていくだけでなく、プレイヤーのライフが増えます。パズルゲームでライフ?って思うでしょうが、このゲーム、各ラウンドの最後にボスとの対決ステージが用意されているのです。このステージではボスが放つ攻撃を避けながら、地面に描かれている魔法陣を全て消す (上に乗ると消滅する) とクリアとなります。もちろん、通常のステージにあった回転するドアや穴・ブロックも用意されているので適当に動き回っていると手詰まりになることもあります。パズルゲームにボス戦っていうとソロモンとかモグラ〜ニャがあるんですが、アクションが主体のゲームならば展開としてボス戦があるのは分かりますけど、このゲームは純粋に思考型のパズルであり、個人的にはちょっと蛇足かなぁという気がします。まぁそれなりに頭使う要素もあるので目くじら立てるほどではないですけどね (単にアクションが苦手で先に進めないって話はあるけど (苦笑))

あと、タマゴを取ると仲魔が増えると書いたんですが、誰を助けてもライフが増えるだけってのもチョット寂しいなぁと。せっかく100匹以上の仲魔が出てくるんだから、1匹ずつ異なる能力のアイテムを持っててボス戦において特殊な効果を発揮するとか、ゲームをクリアする時のお助けアイテムになるとか、キャラクタというものを活かしたゲーム作りをして欲しかったなぁ、と。ぶっちゃけ、キャラクタをデビルチルドレンにした意味がまったく感じられません。まぁ、オリジナルのキャラクタを使ったり、新たにキャラクタを起こすよりは手間も無いし、知名度もそれなりにある (=セールス的に有利) ので制作側にしてみれば使うのは当然という気はしますが、それならばそれでキャラクタを活かしたゲーム作りをして欲しいものです。

さて、本ゲームにはストーリーモードの他にパズルモードレースモードがあります。まず、パズルモードですが、かんたん・ふつう・むずかしいの3つのレベルに各々10ステージが収録されています。ストーリーモードと違って1ステージ完結なので、純粋にパズルに取り組むことが出来ます。ちなみに、このパズルモードでもタマゴをゲットすることが出来ます。といってもステージ中に配置されている訳ではなくクリアした時間によって現れるという仕組みです。かんたんレベルだと1ステージで2匹の仲魔をゲットするのも簡単ですが、レベルが上がるとクリアするのも一苦労です (苦笑)。まぁ、時間がクリアはクリアなのでデビダスの完成に興味の無い人はジックリ遊んで構いませんけどね。

もう一つのレースモードは通信対戦プレイモードで、プレイヤー同士でステージをクリアする速さを競うモードです。ステージは全部で40の中からランダムで選ばれワンカートリッジ対戦にも対応してるらしいですが、プレイした事が無いので詳細は不明です (苦笑)

操作性・・・といっても複雑な操作がある訳ではないですが、レスポンスは悪くないです。ただ、メニューを開くのがAボタンというのがチョット戸惑いました。いや、何となくメニューを開くにはスタートボタンを押して、っていうのが刷り込まれてて何回もスタートボタンを押してしまいました (つーか、今でも慣れない)。あと、ボタンが増えてる割に一手戻し機能がメニューからしか選べないってのが面倒です。オリジナルは、まぁゲームボーイだからボタンの数も少ないし仕方が無いと思うんですが、GBAなら何とかなりそうなもんです。そうかと思えば障害物を消してステージを確認する (回転ドアの下に穴があるかどうか確める) みたいな機能がボタンに割り振られていたりして非常に???なカンジです。まぁ、一手しか戻せないからメニューに割り当ててるんでしょうけど、せっかちな私は良くお世話になる機能だったりするんですよねぇ (苦笑)

先ほども書いたように、キャラクタとゲームとの関連性はほぼゼロです。ストーリーモードに関しても原作を知らなければそのテイストはおそらく分からないのでしょう。個人的には、最初からパズルの部分だけを期待して実際に楽しめたから良いのですが、元のゲームやアニメを期待して買った人はどう思うか疑問です (まぁ、パズルゲームという時点でほとんどの人は気付くと思いますけど (笑))。オリジナルと同じ問題があるような気がしますが (ちゃんと確認してないから分からない)、まぁ10年以上も前に遊んだゲームを覚えてる人も少ないだろうし、ストーリーモードでは前述のようにクリアの仕方が一つではないということもあるので、オリジナルを持ってる人でも買って損は無いと思います。まだ、全部クリアしてないけど、とりあえず続編希望 (笑)

ソフトウェア一覧表に戻る

みんなのソフトシリーズ・ZOOO!

zoo keeperというゲームをGBAに移植した本ソフト、元々、JAVAで作られたモノでパソコンのみならずケータイでも人気が高く、ゲーム批評ではゲーム大賞にこそ選ばれなかったものの結構大きな扱いを受けてました (私が詳しく知ったのもこの記事を読んだ時が初めてだった)

いくつかのゲームモードがあるのですが、それぞれ基本となるシステムは同じ。カーソルを移動してAボタンで動物のパネルを指定、十字キーで方向を指示するとその方向に隣り合っているパネルと入れ替わります。この時、同じ動物が3匹以上並ぶとその動物を捕獲したことになりパネルが消えます (3匹以上並んでいない時は入れ替えることが出来ません)。画面下に表示されている制限時間タイマーはゲームの進行と共にドンドン減っていきますが、パネルを消すとタイマーが少し戻ります (得点の高い消し方だと戻る量も多い)。制限時間タイマーが0になるとゲームオーバーになりますが、手詰まりの状態になってもパネルが一新されるだけなのでとにかく画面上をくまなく見渡して間髪入れずに消していくことが重要です。どうしても消せる場所が見つからない場合は、双眼鏡アイテムを使えば消せるパネルの場所を表示してくれます (ただし、使用回数に制限あり)。また時々出現するスペシャルパネル(動物の顔がルーレットのようにくるくる変わっている)を取ると、取った時に表示された動物の顔と同じパネルが全て消えます。これらのお助けアイテムを状況に応じて使用することがゲームを攻略するポイントといえます。

大まかなゲームのシステムはこんなカンジです。一応アクションパズルというジャンルにカテゴライズされてるみたいですが、パズル的な要素は強くないです。個人的にはコラムスに近いカンジがします。並び替えて3つ以上ってのもそうなんですが (隣同士入れ替えるという操作系はパネポンですけど)、大きな連鎖が作りにくくフィーリング連鎖に頼ってしまうこと、その結果としてチマチマとした単純作業でパネルを消すことが多くなってくるという印象が強いからです。もっとも、これは私がヌルイだけで本当は連鎖のパターンみたいな物があるのかもしれませんけど、おそらく多くの人が同じ様なプレイスタイルをとっているのではないかと思います。いかにして一度に沢山のパネルを消せるか、あるいは連鎖に繋げられる消し方 (2連鎖くらいなら見て分かる) を見つけ出せるかがこのゲームの高得点のカギといえるでしょう (そういう意味ではパズルっていうよりもウォーリーを探せみたいなパターン認識力を競うゲームともいえる)

次にゲームモードについて説明します。ゲームモードは全部で5つあります。まず定番のノーマルモードは、画面の右に並んでいる動物の顔の横に表示されている数だけその動物のパネルを消していきます。全ての動物のパネルを規定数以上消せればノルマ達成でステージクリアとなります。特定のレベルをクリアするとボーナスが入ります。そういえば、他のモードでもそうですが、左側に表示されている動物はスペシャルターゲットになっており、この動物のパネルを消すと通常のスコア×2の得点が入ります (スペシャルパネルで消した場合も同じ様に2倍の得点が入ります)。難易度 (かんたん、ふつう、むずかしいの3段階) によって全ステージ数が違っているようです (いや、むずかしいをまだクリアしてないので最後まで確められていない (苦笑))

2つ目はトコトンモード。このモードでは特にノルマというのは無いのですが、同じ動物のパネルを100枚消す毎にレベルがアップ。レベルが上がると当然制限時間のタイマーの減りが早くなり、ちょっとした迷いが命取りに。正直レベル99ってのは想像がつきません (苦笑)。ちなみに、このモードでは偶数レベルの時にウサギパネルが登場。ただでさえ見分けが難しいのに動物の種類がひとつ増えただけで更に難易度上昇。とにかく己の限界に挑戦したい人向けのモードです (笑)

3つ目はタイムアタックモード。制限時間6分間 (ここでいう制限時間は下に表示される制限時間とは違う) で難点取れるかを競います。レベルを早く上げれば上げるほど得点効率も良くなるのですが同時に難易度も上昇していくので自分の力量を過信し過ぎると制限時間を待たずにゲームオーバーということになります (私だけかな (苦笑))。また、本モードではお助けアイテムの双眼鏡を使用しないでクリアすると、クリア時に双眼鏡の数だけ特別ボーナスが入ります。ハイスコアを狙うには当然双眼鏡を使わない様にすべきですが、温存し過ぎて制限時間前にゲームオーバーになってしまうとボーナスも何もありません。この辺の駆け引きというか割り切り方ってモロにプレイヤーの性格が反映されそうですね (笑)

4つ目はスコアアタックモード。これは如何に早く20万点を叩き出すかを競うモード。これも前述のタイムアタックモード同様、レベルを如何に早く上げるかがカギ。

5つ目はクエストモード。これは他のモードとチョット毛色が異なっていて、8つのステージが用意されています。各々のステージには『決められた順に動物を消そう!』とか『3連鎖を狙え!』といったノルマがあります。ノルマを達成出来なくてもゲームオーバーにはならず8ステージを終了した時点で各々のステージの評価と総合得点が表示されるようになっています。難易度によってノルマは変わるのですが、正直、ふつうレベルのノルマでもクリア出来ないのがあったりしてかなり鬱 (苦笑)。まだ慣れていないので大連鎖を作れというようなノルマは苦手です。他のステージが上手くクリアできてるのにひとつだけクリアできないというのはかなり悔しいですね。ちなみにこのモードではクリアタイムがボーナスになるので、あまり時間かけ過ぎても得点は低くなります。うーん、悩ましいですねぇ。

先ほども書いたようにパズルとしての要素は希薄だと思います。しかし、単純にスコアを競うアクションゲームとして見た場合、簡単なルール&操作系、自分の能力がスコアに直結してると分かるシステム (リアルタイムでランクが分かるランクインシステム塔載) は、間口が広く多くの人が楽しめるとともに、純粋にスコア争いに熱中出来る非常に良く出来たゲームだと思います (この辺ちょっとグンペイの匂いがする)。ただ、これは携帯機だから許されるゲームかなって気もします(あるいはパソコン上でちょこっと窓を開いて遊ぶとか)。たとえばPS2などの据え置きハードでこれを遊ぶためだけに電源を入れて・・・っていうのはチョット考えにくい。特にこのゲームの場合対戦モードは無いので大画面で遊ぶ必要も無いですしね (だからこそケータイでも人気が出たんだと思うけど)

最後にグラフィックとサウンド関係についてちょっと。画面左側で色々なリアクションをする動物 (動物番長というかはことんみたい) のグラフィックもパネルに描かれた動物のグラフィックもポップで可愛く、また、きちんと動物毎に色分けされてるのでゲーム中に見辛いと感じることは無いです。当たり前のことなですけど、色を揃えるアクションパズルには似たような色を使ってて見辛い (特に携帯機に移植される際は画面が小さくなるので余計見辛くなる)というのがあるので、結構重要なことだと思います。ゲーム画面も必要な情報がスッキリまとまっていて良いカンジです。サウンドに関しては、特に書くこと無いかも (笑)。パズルゲームのBGMなのでとりたてて凄いという曲がある訳ではないし、かといっておざなりな訳でもない。ゲームスタート時やメニュー操作時などに喋るというのがあるけど、今ドキのゲームでは(携帯ハードであっても)それほど珍しいことでもないですしね。ま、サウンドに関してはゲームの妨げにならない程度というカンジでしょうか。

一応、みんなのソフトシリーズということで他のソフトに比べて定価ベースで1000円以上安いんですが、なんとなく割高感を感じるのはケータイやパソコンで気軽に遊べるからかな (GBAのフリーウェアでもMAYA MYSTERYが出回ってますしね)?GBA独自の機能 (モードが豊富だったり、双眼鏡などのアイテムがある等) が付いているとはいえ、ゲームの本質が変わっている訳ではないですからね。個人的には、買って損したという気はしないけれども、無理に探し出してまで買うほどではなかったかなという気もします (いや、なんかヨドバシとかソフマップとかには置いてなくて、隣町のゲームショップまで出かけてやっと見つけたという (苦笑))。実際に買う人の数を考えるとあまり中古には出回らない気がしますが、とりあえずしばらく様子を見て安くなる頃合いを見計らって買うのが吉かもしれません (ぉぃ)

ソフトウェア一覧表に戻る

みんなのソフトシリーズ・テトリスアドバンス

まぁ、今さら語ることも無いというか語る必要も無いというか、普段ゲームをしない人でもこれは知ってるというテトリスがみんなのソフトシリーズとしてリリースされました。このシリーズの嬉しい所は他のソフトに比べて定価ベースで1000円以上も安いこと。とはいえ、すでに遊び尽くされた感のあるテトリスにそこまでの対価を払う価値があるのでしょうか?・・・ということで実際に買って遊んでみた感想をつらつらと書いていきたいと思います。

システムについては書くだけ無駄なので省略 (笑)。特に本ソフトだけに組み込まれているというような操作はありません。次にゲームモードですが、ブロックが天井まで積みあがるまで延々と続けるエンドレスモード、2分間にどれだけスコアを稼げるかを競うタイムアタック、「画面上のブロックをすべて消せ」とか「テトリスを○回決めろ」といったノルマをクリアしていくチャレンジモード、ひとつのカートリッジで遊べる対戦モード (従来のゲームボーイ版のようなスタンダードルールと、ブロックの消え方が少し異なるアレンジルールがある) が用意されています。本作よりも前に TETRIS WORLD というソフトがリリースされていましたが、それに比べるとモードは少ないといえるでしょう。個人的には、ステージクリアタイプのモードが無いのがちょっと寂しいかな。

ただ、だからといって本ソフトがダメダメかというとさにあらず。画面構成やグラフィックに凝り過ぎて非常にプレイしづらかった TETRIS WORLD に比べ、本作はグラフィック自体はシンプルだけれども逆にプレイしやすいというゲーム本来の姿が反映されています。また、スコアを競うゲームにあって何故かスコアが表示・記録されない TETRIS WORLD と違い、モード毎のハイスコアや個人の記録がセーブされるのも嬉しいところ。テトリスというゲームを楽しむにあたっては本作のようなアプローチの方が嬉しいと思うのは私だけでしょうか。

キーのレスポンスを含めた操作性も良好だし、オプションモードではNEXT表示の数の設定 (デフォルトだと6個も表示されてる)、ゴースト (落下地点に半透明で表示される) の有無、HOLD機能 (L/Rボタンを押すことで落下ブロックと待避エリアのブロックを入れ替えることが出来る) の有無、壁際での回転制御の有無、落下してから固まるまでの設定変更 (回転しているといつまでも固まらない) の有無など、色々な設定が出来るので初心者から上級者まで自分のスタイルに合わせてプレイすることが可能です。

この他に、前述のチャレンジモードのノルマを全てクリアするとおまけモードが現れ、この中のアドバンスモードは超高速でブロックが落下するプロ仕様モード (といってもまぁ私でもある程度はプレイ出来るのでそんなに難しくはないのかな?)。その他にもゲーム中のデモが鑑賞出来るシアターモード、サウンドテストモードなどの追加要素も充実 (といえるかどうかは人によって違うと思いますが)

個人的には、音楽はちょっと気に入らないというかなんかこう合わないカンジなのが気になったかな。どうせなら思いっきりロシア風にするか、トランスにするかした方が良かった気がする。どうも中途半端というかイマイチ乗り切れなかったです。不満に感じたのはそれくらいかな。値段的なことも考えると、買って損したという気にはならなかったです。欲を言えばもう少しゲームモードがあると良かったかもしれないけど、とりあえず定番ソフトのひとつとして押さえておくと良いかも。

ソフトウェア一覧表に戻る

THEいつでもパズル・まっすぐ揃えてストローズ

D3パブリッシャーの低価格シリーズの第3弾。語呂合わせで友達作ろう!となっていますが、対戦ゲームばかりで友達作るってより無くしそうな気がするのは私だけですか (笑)

まぁ、そんなことはさておき、本ゲームの内容ですが、ジャンル的にはアクションパズルです (まぁ他のゲーム同様アクションの方に比重が置かれてますけど)。画面上に散らばっている数々の星はラインで繋がっています (ストーリー的には星座になっているということになるらしい)。星はランダムで配置されてるので当然星座は曲がりくねっています。プレイヤーは星を動かし星座を横あるいは斜めに一直線にします。すると、まっすぐになった星座は画面上から消えます。なお、星は縦方向にしか動かせません。カーソルを動かしてAボタンを押すとカーソルで囲まれている星が入れ替わります (後述するモードによって動きに制限があるので要注意)。基本的なルールはこれだけ。操作系とかラインを扱うという点でGUNPEYに似ていますが、なるべく沢山のラインを繋げるために状況が把握しづらくなるGUNPEYに対して、つまるところ一つの星座をまっすぐにすれば良い、という単純明快なルールであるため誰でもすぐに遊ぶことが出来るゲームになっています。

しかし、これだけだと本当に星を入れ替えて消すだけの単純作業になってしまいます。そこで本ゲームにも連鎖という概念があります。星座を真っ直ぐにすると、すぐには消えずに点滅が始まります。同時に画面下のメーターにカーソルが現れ右に移動し始めます。このカーソルが右端に到達すると星座が消えるのですが、その間に他の星座もまっすぐにしていくと連鎖となります (システム的に7連鎖まで可能)。当然、連鎖で消した方が得点は高いのですが、連鎖の積み込みをしていつまでも星座をまっすぐにしていないとタイムカウントのメーターが増加し、これがMAXになってしまうとタイムアップで即刻ゲームオーバーになってしまいます。また、画面上の星を一瞬ですべて消去してしまうBOMBというアイテムがあるのですが、これはゲームスタート時には一つのみで、7連鎖をすることで補充されるようになっています。すなわち、単純に高得点を得るだけでなくお助けアイテムを得るためにはかなりのリスクを背負わなければならず、しかしそのアイテムが無ければゲームが進行していった後のいざという時に結局ゲームオーバーになってしまうというリスクもある訳で、この辺のジレンマが良いカンジでゲーム性を高めていると思います (アイテムとるために無茶して自爆したり、堅実に消し過ぎて結局スコアが低かったり、モロにプレイヤーの性格が出ます (笑))

あと、通常の星は黄色なのですが、たまにオレンジ色の星が出現します。この星は動かすことが出来ない星 (星座をいくつか消すと黄色に変化するけど) で、結果として他の星を動かして星座を真っ直ぐにすることになります。この星の存在がこのゲームにパズル性を与えています。オレンジ色の星にあわせて星を動かそうとした時に他の星が邪魔でその星をまずどかしてから動かすとか、普通に消すだけならちょっと動かせば良いだけなのに連鎖を考えるとどうしても遠回りで動かさないといけないとか、色んな要素の起点になっています。おそらくこの星の存在が無ければ単純に星座を並べていくだけの単調作業になっていたことでしょう。この星自体が何か害を及ぼす訳でもなく星座を真っ直ぐにすればすぐに消えてくれる (他のアクションパズルのようにお邪魔キャラを消すのに特別なルールが必要ということが無い) というのも分かりやすくて良いですね。

SIMPLEシリーズとはいえゲームモードは結構多彩。1人用は、メイン(ストーリー)、フリー、チャレンジの3モード、その他に2人用はワンカートリッジ対戦、多人数用マルチカートリッジ対戦モードが用意されています。

ストーリーモードはパッケージにも描かれている魔法使いの子が、魔法学校の卒業試験として星座を作るという設定となっています。ストーリーモードには、さらにノーマル設定とクロス設定があります。前者は星と星を入れ替えることが出来ない (=星と入れ替えられるのは空白域のみ) モードで、後者 (星と星を入れ替えることが出来る) に比べてちょっと難しいです (移動のための場所を確保しないと行けませんからね)。フリーモードは制限時間一切無しのモードで気が済むまでゲームを続けられます。このモードで7連鎖を作るための練習をすると良いでしょう。チャレンジモードには、3分間のスコアを競うスコアアタックモード、一つの星座を真っ直ぐにするのにかかった時間を競うハヤウチモードがあります。ハヤウチモードはステージクリアする度に制限時間がドンドン短くなっていきます。とにかく正確さと素早さが要求されるモードで簡単だけど熱くなります。

ゲームとチョット離れた個所でグラフィックとサウンドについても一言。パッケージに描かれているグラフィックはストーリーモードやオープニングのデモ、ステージクリア時のカットインで表示されますが、特に大袈裟なムービーなどがある訳でもなく (ほんのアクセントとして一部が動くというのはあるけど)、ゲームを進行する上で流れを妨げるようなことはありません。個人的にこのグラフィックのタッチは好きなのでもう少し絵の種類が多かったら良かったんですが、まぁこの値段に抑えているにしては頑張っていると思います (ステージクリア時のカットインも数種類ありますしね)。実際のゲーム画面は設定が夜空で星を動かすというものなのでメリハリが効いてて見やすいです。サウンドに関してはゲームの進行を邪魔するでもなく、ほどよいカンジ (ってどんなカンジだよ (笑)) でゲームをプレイできます。まぁいつもの事なんですけど、音ゲーでもない限りあまり音楽にはこだわってなかったり>私 (笑)

パズルゲームってことで買ってみた訳ですが (一応、パズルゲームは好きなジャンル (得意なジャンルではない (笑)) なんで)、思わぬダークホースといったカンジです。GUNPEY が好きな人なら結構ハマるんじゃないかな?ただ見た目がシンプルなのと、見ただけだと何か分からないという印象が強いので一般の人へのアピール度は低いかもしれませんね。あと、ROMの単価が高いせいでSIMPLE2960シリーズってあまり話題になってないんですよねぇ (少なくとも他のプラットホームのSIMPLE1500シリーズほどのインパクトはなかった)。製品のコンセプト上あまり広告費も使わないだろうし、何となく知る人ぞ知るゲームになりそうな気がします。供給媒体がROMなのでナカナカ再販もされないと思うし見かけたら即ゲットしておくのが良いかもしれませんね (値段分の価値は十分にあると思いますよ、本気で)

ソフトウェア一覧表に戻る

カードキャプターさくら・さくらカードdeミニゲーム

現在少年マガジンで連載されてる漫画ではありませんが (笑)、同じ人が描いた漫画カードキャプターさくらを起用したミニゲーム集です。

この作品はアニメにもなっていたのですが (某国営放送で放映してたというからある意味奇跡 (笑))、そのテレビ放映時のストーリー“さくらカード編”全24話を、21種類のミニゲームによって再現しているというつくりになっています (ゲームの数とステージ数が一致してませんが、デモだけで終わるステージもあるという訳です)

ステージ毎のミニゲームをクリアするとストーリーが進み、かつミニゲームも自由に遊べるようになります。また、一定条件を満たしてゲームをクリアするとステージ中で使用されているグラフィックがギャラリーに追加されていきます。

で、肝心のゲームの話ですが・・・やはりキャラクタゲームということで対象年齢を下げたんでしょうか、どれも簡単というか底の浅いゲームが多いです。最終ステージのリバーシは結構強いですけど操作性というかスピードがイマイチだったりするし、個人的に期待してた音ゲーらしきミニゲームは曲が短いうえに操作も簡単で初めてプレイしてもパーフェクト取れてしまうし (苦笑)。連打系とかタイミング系、あと音を頼りにするミニゲームなんかもあったりしてバラエティには富んでいるんだけど、どれもちょっと長くは遊べないなぁというのが正直な感想だったりします (ギャラリーを完成させるためにクオリファイを達成するのはちょっと難しいけど、ゲーム自体が単調だからそれを達成しようという気力が起きない・・・あと後述するようにグラフィックが・・・)

となるとグラフィックやサウンドに期待がかかる訳ですが・・・残念ながらどちらも期待外れ (ぉぃ)。いやまぁ容量の少ないROMで綺麗なグラフィックや動画を期待する方が間違いですけど、テレビ放送から持ってきたと思われるグラフィックはどれも小さくて(まぁgbaの画面自体が小さいんで仕方ないけど (笑)) 動かないし、サウンドは内蔵音源で鳴らしてるだけでヴォーカルはないし、この手のゲームに一番求められる(?)音声もまったく無いので作品というかキャラクタに愛着のある人にとっても???なソフトであるという印象は拭えません。

ストーリーモードではミニゲームを途中で止めてもう一度やり直したいと思っても、メインメニューに戻ってしまい、そこからまたストーリーモードを選んで再開 (セーブデータがあればそのステージから) という面倒な手順を踏まなければならなかったり (普通は、ゲームをやり直すといったらそのステージの最初からやり直すという意味だと思うんだけどなぁ)、全体的にインタフェースがイマイチと強く感じました。ただ、何故かそれほどク○ゲーというカンジがしないのが不思議なところ。強くオススメはしないけど、中古で半額以下なら買っても良いかなというカンジのソフトですね。まぁとりあえずこれからは画面写真だけ見て買うゲームを判断しない様に気をつけたいと思います (笑)

ソフトウェア一覧表に戻る