東京蜘蛛談話会 Tokyo Spider Study Group マーク・デザイン
秋山あゆ子
(蜘蛛はアカイロ
トリノフンダマシ)

更新日 2017年2月2日
(This Home Page is made by H. IKEDA.)

 このウェブサイトは東京蜘蛛談話会運営委員のひとり,
 池田がボランティアで作っているものです.

 

説明: 東京蜘蛛談話会観察会
東京蜘蛛談話会 観察会(1983年10月)
中央は高野伸二氏、右は熊田憲一氏

   説明: line


  「東京」と付いていますが,会員は全国にいます.
 日本で最大規模の蜘蛛の同好会です.

         東京蜘蛛談話会規約 (別掲)

  「クモ生理生態事典」も日本蜘蛛学会会誌と東京蜘蛛談話会会誌から
  記事を拾いました.
  この同好会はクモに興味を持つすべての人ために開かれています.
  会員は老若男女を問いません.現在、全国に200名ほどの会員がいます.

  入会の際,資格審査はありません.
  事務局に連絡して、下記の口座に会費を振り込んでください.

  


事務局:初芝伸吾 HATSUSHIBA, shingo
〒186-0002 東京都国立市東3-10-8
コンフィデンス高垣 105
Tel:042-501-2651 Fax:042-501-2652
初芝宛E-mail(+を@に変えて下さい)


会長
:新海栄一

本部:小野展嗣
〒305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1
  国立科学博物館 動物研究部

 運営委員:池田博明、小野展嗣、加藤輝代子、木村知之、甲野 涼、新海 明、須黒達巳、谷川明男、萩本房枝、初芝伸吾、仲條竜太、安田明雄
 会計監査:輿石紗葉子

  郵便振替口座 00170-8-74885
    東京蜘蛛談話会 
   会費は年間 2000円
   (学生は1000円です)
     会計:須黒 達巳
 熊田理恵『クモ入門講座』パンフレット
【PDFファイル】
 初心者用 道具・採集法などの解説
  「クモ基本60」抜粋見本。頒価1000円。注文は池田宛メール(+を@に変更)で。
  新規入会者には1部進呈されます。


 このウェブの内容(項目)
Ⅰ 2016年 談話会TOPICS 
Ⅱ 2016年度 活動計画
Ⅲ 談話会活動履歴 
Ⅳ 会誌および通信
Ⅴ バックナンバー 
Ⅵ アーカイブズ 
Ⅶ 東京クモゼミ
Ⅷ 談話会規約 

P R : LINKS
 
●アサヒネットのホームページの容量上限を超過したためpdfファイルやpptファイルをかなりネット上から削除しました。リンク先につながらない場合に、希望の方は面倒でも池田宛メール(+を@に変更)で連絡して下さい。ご希望のファイルをメールへ添付して送ります
■『クモ基本60』の案内
■東京蜘蛛談話会
  通信オンライン版  

動物行動の映像データベース
日本蜘蛛学会ホームページ
■日本蜘蛛学会
 第49回大会(沖縄)の案内
■日本蜘蛛学会
 「資料室」学会ウェブ試用版の一部
中部蜘蛛懇談会 三重クモ談話会 ■写真図鑑
■安藤昭久氏の「サラグモ屋敷
 サラグモの写真が見事に撮影されています
■荘司康治郎氏の「クモ画像集
 珍しい種も写真で紹介されています
■谷川明男氏の「クモ情報」 ■須黒達巳氏の「ハエトリひろば
■馬場友希氏の研究紹介ページ ■『クモハンドブック』 文一総合出版
■池田博明・桑田隆生・新海明編 
 クモ生理生態事典(2016年仮版)
 クモの種ごとに生態情報が記述されています
■写真付き図鑑及び
 解説CD『日本のクモ』案内
  2014年版
■新海栄一著の文一総合出版
 『日本のクモ』初版2006年・写真の間違い
 新科の記載 改訂版が出版予定
■DVDブック『ダーウィンが来た』
 新井浩司氏による正誤pdf
■千国安之輔
 『写真日本クモ類大図鑑』新旧対照表
■渡辺有咲「きらわれものがたり
 談話会通信142号より(中3年生の傑作)
英国蜘蛛学会メインページ 3.11東日本大震災 初動の記録
■『クモの巣と網の不思議』増補復刻版案内
■池田博明 SPIDER DATA 
    クモの情報を集積
■池田博明 日本ハエトリグモ研究センター
■池田博明 クモ幼体写真図鑑
■かがくのとも『ハエトリグモ』案内
■加藤康子手づくり絵本公開
(1)『ウィビーちゃんとおともだち』
(2)絵本『おにんぎょうをたすけよう
■児童書絶版「怒りをこめてふり返れ
■池田のfavorite books愛読書, favorite songs愛唱歌, Opinions意見,高校生物教育私の映画日記

Ⅰ. 2016年度 クモ TOPICS  (日付逆順。編集・池田)

◆NEWS OF JAPANESE SPIDERS◆TOPICS◆

 Hiroyoshi IKEDA interested in the orb web (horizontal web and vertical web) with a few temporary threads made by Tetragnatha praedonia nymphs. (May 15, 2015)

 Kiyoto OGATA discovered and took the photographs that the species of the spider Patu kishidai caught and fed the mite in nature. (July 28, 2012)

 Akihisa ANDO discovered that the Trachelas spider (Trachelas japonicus) deposited the glue on the cocoon, then she stuck the sand grains on it. What is the mysterious glue? (Dec.8, 2011) And then, the other spider made an mysterious solution on cocoon was Orthobula spider.(July 8, 2012)

 Shigeru ASAMA took the photograph of pollen eaten by the theridid spider (Anelosimus crassipes) and the subadult male of the species. They were eating the pollen directly. A few pollen feeding by spiders was reported. (Dec.8, 2011)
 
★アサヒネットのホームページの容量上限超過のため pdfファイルやpptファイルを一時的にネット上から削除しました。リンク先につながらない場合に、 希望の方は面倒でも池田まで連絡をして下さい。ご希望のファイルをメールへ添付して送ります。
★日本全国の観察会やクモ講演会、クモ情報の案内も致します。メールで池田宛に情報をお寄せください。
●2016年度の採集観察会/町田市芹が谷公園は2月19日、無事終了しました。幸い天降は晴れ。同定に不安のある種を除くと当日の観察種数は34種というところです。持ち帰り標本のある方は池田までお知らせ下さい(5月15日までにお願いします)。
●吉岡一くんという中学3年生の作文「草蜘蛛をずっと追いかけていく」が、PHP 2017年3月号 pp.84-85 に掲載されています。PHP大賞中学・高校生部門優秀賞受賞作。小学生の頃からクモを一人で研究し、先生に認めてもらって自信をつけられたことに感謝し、これからも気の済むまで研究を続けたい、との内容です(鹿児島ラ・サール学園教諭・野口大介さんからの情報です)。
●2017年度の総会・例会日は2017年5月7日です。
●宮下直さんが読売新聞1月9日13面<ここが聞きたい>に登場、「生物多様性は農業の基礎」との見出しで、生物多様性の保全に定期的な調査の重要性を強調なさっておられます。
●1月5日に届いたばかりの韓国蜘蛛研究所報告第32巻第2号の冒頭に新種で記載されているNandicius woongilensis KIM and LEE 2016はメスの体長と背面観を見る限り、ノコバハエトリ Gedea okinawaensis IKEDA 2013によく似ています。外雌器の構造はノコバとやや異なっていますが同属のクモと思われます。他のNandicius属のクモと外雌器の基本構造が異なっていること・メス1個体だけで記載されていること・裂歯の記載がないことなど未解明の点があります(池田2017/01/05)。
●新年早々ですが悲しいお知らせです。会員の吉田哉さんが亡くなられました(命日は12月31日)。ヒメグモの研究で博士の学位を取られ、山形県の中学校、山形県立博物館に勤務され、2016年3月に博物館を退職されました。日本蜘蛛学会では評議員を務められておられました。蜘蛛学会山形大会では大会委員長として活躍されました。ヒメグモ科やウズグモ科の分類ではお世話になった方もいらっしゃると思います。取り急ぎ、お知らせまで申し上げます(池田,2017/01/02)。
●日本蜘蛛学会誌 Acta arachonologica Vol.65, No.2が発行されました。論文はトウワヤチグモをトサノヤチグモの新参シノニムとし、サイゴクヤチグモは別種とした奥村賢一ら、奄美大島からハヤブサカノコハエトリ Chinattus falco SUGURO 2016 雌雄を記載した須黒達巳、カノウハエトリの雌を記載した須黒のほか、南インドにおけるハエトリグモの一種の新分布地を報告したCalebら、小型カニムシのDNA抽出法の大平創らの5篇。書評2篇、国際クモ学会議(鶴崎報告)、日本蜘蛛学会東京大会(奥村報告)、大会発表要旨と盛りだくさんでした(12/17記)。
●NHK「ダーウィンが来た.水面を跳ぶ!かわいい忍者ガエル」(12月11日)に渓流の岩の上で体長3cmのナガレガエルを狙う天敵としてクモが登場。ハシリグモ系のクモか。このボルネオ産のカエルは水面に逃げ、水面上を跳んで離れ去る(ディレクター植田貴俊、指導西川完途)。
●来年度の日本蜘蛛学会大会は沖縄県那覇市の琉球大学で、11月4-5日の日程で開催されます。談話会合宿もその近くでエクスカーションという形で開催されることになりそうです。
●愛知県の豊田市美術館で「蜘蛛の糸展」を開催していました。10月15日から始まって12月25日まで開かれています(月曜日は休館です)。芸術としての蜘蛛の糸の展示です。
●12月例会のプログラムができました(11月29日)。約30名の参加でした(12月4日)。八幡氏の遺品に関する寄付は全額、八幡明彦記念基金に寄付されました。この基金は東京蜘蛛談話会・日本蜘蛛学会の会員の研究活動補助にも申請することができます。
●今週末11月19日(土)20日(日)、大阪自然史博物館で行われる大阪自然史フェスティバルにて、20日(日)13:00~15:30に「クモの世界の楽しみ」というシンポジウムが行われます。シンポジストは、馬場友希「クモ:身近な隣人の知られざる生態」、須黒達巳「あなたもハエトリを探したくなる」、松本吏樹郎「クモをとりまく昆虫たち」。
●NHK投稿DO画(2016/11/08)23:00にコンピュータ画面上のカーソルを追うハエトリグモの動画が紹介され,中田兼介さんが解説。
●千葉県立中央博物館の一般自然研修会にて2016年11月6日(日),「土の中の生き物の観察」が開催されます。10時~4時の予定です。参加希望者は講師の萩野康則さんまでメールで(+を@に変える)申し込んで下さい(11月2日が期限)(10/25)。
●馬場友希さん・田中幸一さんの論文が公刊されました。Baba YG, Tanaka K (2016) Factors affecting abundance and species composition of generalist predators (Tetragnatha spiders) in agricultural ditches adjacent to rice paddy fields Biological Control 103: 147-153.イネ害虫の有力天敵であるアシナガグモ類は、田植え前の時期は主に水路(ditch)に生息しているのですが、その水路での個体数や種構成がどのような要因で決まっているのかを解析したものです。 11月3日まで次のサイトで全文(英文)が読めます。
http://authors.elsevier.com/a/1TjEb3kk-a3tgS 2012年の日本蜘蛛学会大会山形大会で発表した内容です。
●談話会通信No.148が発行されました。p.11の会費の額は誤りです。正しくは一般2000円,学生1000円です(2015年度より)。
●薄曇りの秋の日10月16日、町田市での採集観察会が行われました。参加者は17名。最近は小中学生の参加も多くなっています。心強い傾向です。池田が確認で持ち帰った標本はシモフリヤチグモ♂(清水採)・コガタコガネ♀・ネコハグモ♀亜・ウラシマグモ♀亜・ギンメッキゴミグモ♀・チビアカサラグモ♀(熊木採)・フタオイソウロウグモ♂亜・オオシロカネグモ♀・アシナガグモ♂亜・ヤサガタアシナガグモ♂♀でした。10月20日、安藤さん同定種を追加しました。これまで未記録だった16種が追加されました。水山さんからヤマヤチグモ♀が追加されました。安藤さん同定の落葉層のクモはサラグモ科ではザラアカムネグモ・コデーニッツサラグモ・ノコギリヒザグモ・カントウケシグモ・イマダテテングヌカグモ・ヤマトトウジヌカグモ・フタエツノヌカグモ・タマヤミサラグモなどです。これらの小さなクモの写真は安藤さんの「サラグモ屋敷」にあります。サラグモ科以外で初記録はクスミダニグモ♂♀・キヒメグモ♀(7月)・コアカクロミジングモ幼・ヨロイヒメグモ♀・オオクマヒメドヨウグモ幼・アズマヤチグモ♂♀・クロチャケムリグモ♂♀・マツモトオチバカニグモ♀・ニッポンオチバカニグモ♂♀などです。主に落葉層のクモの豊富さが分かります。見慣れないクモなので野外では同定が困難ですが。
●都市のクモ群集を考察するうえで必見の論文をpdf化して提供しました。参考資料集に宮下直・新海明・千田高史1998(英文)をアップしています。付表のクモ目録のクモの学名がかなり変化しているので和名で作成しなおしておきました(池田作製の付表を添付)。
●大崎茂芳『クモの糸でバイオリン』(岩波書店,10月5日刊)は、クモの糸に人がぶら下がれるか等の実験をしてきた大崎氏がバイオリンの弦をクモの糸で作り、自ら弾くまでの奮闘記。A線1本で9000本のオオジョロウグモの糸を使っている。
●10月9日「ダーウィンが来た」裁縫鳥が葉を縫い合わせるのにクモの卵のう糸を使っている様子が放映された。
●学校の理科室前の掲示板によく掲示されている10月8日発行/少年写真新聞社理科教育ニュース第990号「クモの網と狩り」は、 普通の円網以外のクモを紹介しています(ウズグモの一種と渦巻き付き円網、コクサグモと棚網、(ニホン)ヒメグモとシート付き不規則網、 ヤチグモの一種と棚網、ジグモと袋網)。解説は池田が行っています。
●2014年のオリンパス主催自然科学観察コンクールにて岐阜県の山口加廉さん(小学校4年生)の 「ジョロウグモはなぜ多い?ジョロウグモの生きる秘密」が文部科学大臣賞を受賞していました。観察の参考になります。 元はウェッブですがワードに編集しpdfに変換しました。 前年の2013年にもジョロウグモの生活史を調べて1等賞に入賞しています。日本学生科学賞受賞作品から「ジョロウグモの足はなぜなくなるのかIII」(1993年入選3等賞;和歌山北高校生物部:結論は欠失要因は不明)と「クモの生活 子グモはなぜまどいを作るのか」(2004年文部科学大臣賞;西野真由子)の研究もpdfで紹介しました。この段階ではまどいの一時期、誘引物質の存在が示唆されていますが、西野さんはさらに実験を行い、誘引物質に懐疑的な結果を得ています。ただその後の外国の研究で体表面の微量な物質が母子間の相互関係に影響する結果が得られていることから考慮すると、化学物質が子グモの行動に関与する可能性は決して否定されません(西野真由子,2004.クモの幼体はなぜ「まどい」を作るのか.Kishidaia,(86):15-20.)
●イナズマクサグモ♀を飼育中の山根一眞さんが排泄物の写真を紹介して下さいました。 クモの排泄物(糞)としては一般的な形状のようです。宮下和喜さんはジグモの活動性の指標に糞数を利用されたことがあります. 鶴崎展巨さんによれば「黒いゴマ粒状の顆粒が,消化管をとおってきた食べ物の残滓,白い液状のものはマルピーギ管から出てきた グアニンを主体とする窒素排泄物を含む液体」
飼育中のイナズマクサグモ♀の排泄物(2016年9月23日撮影),クモは産卵直前.

●神奈川県相模原市南区上鶴間本町でハイイロゴケグモに似たクモが発見されたという。自宅近くの住宅敷地内で小学校低学年の男子児童が発見。 相模原市が環境省を通じて確認したがゴケグモ属の一種♀で種の特定には至らなかったという。公表された写真は腹部腹面 (神奈川新聞相模原版09/15)。色から推理してハイイロゴケグモのようだが、 なぜ種を特定しなかったのか、亜成体だったのだろうか(クモネットに寄せられた情報では この個体はハイイロゴケグモと小野展嗣氏が同定したという)。 なお,9月30日(金)に南区上鶴間4丁目3で別個体が市民によって駆除され、 駆除された個体を相模原市博物館から日本蜘蛛学会評議員の谷川明男氏に依頼,谷川氏はゴケグモ属の一種であると回答があったと相模原市が発表(9/30)。
●オオジョロウグモの網にシジュウカラがかかって捕食されている映像がYouTubeに載りました。 8月10日に記録、その後一日じゅう食べ続け最後は羽毛だけになったそうです。山根一眞さんから記事のお知らせ(09/13)。
●談話会冬の例会が12月4日(日)になりました。KISHIDAIA,109号が発行されました。
●神奈川県立生命の星博物館の学芸部長・高桑正敏さんが肺がんのため8月25日に亡くなられました。享年68でした。 クモ関係でもお世話になりました。葬儀は家族葬にて行われるそうです(2016/08/26)。
●日本蜘蛛学会大会が盛会のうちに無事修了しました(2016/08/21)。
●ガーナ共和国では死者の職業や特性に合わせた棺桶を作るのだそうです。クモ型の棺桶に入る人は「賢いひと」とか (NHK『ガッテン』7月27日放送オクラ特集より)。
●釧路市立博物館の夏の企画展「知られざる釧路湿原」展(7月2日~9月25日)で、 ミズグモに関する展示を行っています。 土屋慶丞氏よりお知らせ。
●ナツメ社から須黒達巳さんのハエトリグモ写真集 『世にも美しい瞳 ハエトリグモ』が8月8日出版されました。予約注文したのでもうすぐ到着するはずです。須黒さんは主に解説を担当されていました。 ハエトリの顔を正面から撮影した写真が貴重です。写真撮影者のクレジットが最後にあるのでどの国のハエトリかがほぼ分かります。
●談話会観察会7月10日は参議院選挙投票日。ヤブ蚊対策を個々で取って下さい(市民の森は蚊が多かった)。天候は晴れ。 国際版画美術館の展示は「諷刺画って面白い?」「小野忠重コレクション展」。18名の参加でした。 リストは観察会用クモ目録です。当日記録種に池田持ち帰り標本と荘司氏・貞元氏追加種を加えて69種。
●福音館書店刊『かがくのとも』2016年8月号「ハエトリグモ」は7月2日発売です。価格は420円です。 好評です。書店で入手できない方は池田へご相談ください。送料がかかりますが、実費で送本いたします。 談話会例会では著者が販売する予定です。なお、たくさんのふしぎ2015年3月号『クモと糸』も池田が送本可能です(有料)。
●小野展嗣さんがドイツのラジオ局に出演され、日本のクモ合戦の説明をされました。 ドイツではクモ合戦がサムライグモ Samurai-Spinnen として話題になっているそうで、 YouTubeでもドイツ語のクモ合戦の紹介がドイツ女性が 日本を取材した番組(18分)や、 八幡さんが協力したSamurai Spidersが再編集された番組(約8分)が見られます (小野さんに紹介いただきました)。
●5月29日(日)午後7時半から『ダーウィンが来た!』放映。談話会会員では、解説で新海栄一・池田博明、写真で梅林力(しおり糸のSEM) ・荘司康治郎(メスジロハエトリのオス)が協力しています。 クジャクグモのオスの求愛行動は6月19日(日)『ダーウィンが来た』「東京湾 小さなカニの婚活大作戦!」にも登場しました。
●三浦半島・小網代の谷から岸由二・柳瀬博一『「奇跡の自然」の守りかた』(ちくまプリマー新書、2016年5月10日発行、880円+税)に、 小網代の生物多様性2001年集約版としてクモ類は111種と記録されています。安田明雄,1998. 1996年度採集観察会報告;小網代の森のクモ.Kishidaia,(73): 45-50. には105種が記録されています(05/23)。
●「ダーウィンが来た!」でクモが取り上げられます。 放送日は5月29日(日)午後7時半から。紹介文は次の通りです。“オーストラリアのパースの街中やその周辺の海岸沿いに生息する Maratus speciosusという 名前のクジャクグモを取り上げています。 番組では、狩りの様子や、繁殖行動、メスによるオスの捕食行動 クジャクグモの赤ちゃんが卵のうから出てくるところなどを紹介しています” (05/20)。 東京クモゼミ報告第244号に一部資料を紹介しています。 ネット上の動画はクジャクグモ peacock spider で検索できます。地震や伊勢志摩サミットでの事件等大事件が起こらず無事放送されるといいのですが。
  【追記】ディレクターよりPR<クジャクグモ> オーストラリアだけに暮らす「世界一美しい」と言われる 小さなクモ「クジャクグモ(Peacock spider)」のお話です。その美しさもさることながら、最大の特徴は、オスが披露する 奇妙でどこかユーモラスな踊りです。 繁殖シーズンになると、オスはこのダンスでメスに熱烈アピール。 さらに、なんと「ラブソング」まで歌うといいます。 でも、モテないオスには、ある衝撃的な運命が…。クジャクグモの驚異的なジャンプ力や、狩りのシーンも必見。 意外に可愛い(?)ので、クモはちょっと苦手、という方でも 興味を持っていただけると思います。
(番組のポスターを添付しています) <トビイカ> 「クジャクグモ」の番組の中盤にあるミニコーナーで放送されます。 トビイカは、その名の通り、知る人ぞ知る不思議な「空飛ぶイカ」。 まるで飛行機が編隊を組むように、群れになって器用に飛んでいきます。 一体、どうやって飛ぶのでしょうか?その極めて珍しい動画と、 新発見の「ある生態」を捉えた驚きの連続写真をご紹介します。撮影に成功したのは、東海大学海洋学部と、 北海道大学水産科学研究院の研究者のみなさんです。
●クモネットに宮下直さんが「横糸の驚異的な性質のビデオ」を投稿されました。投稿を引用します。 “Science AAASのサイト (YouTube; Spider silk's sticky glue does two jobs)で、クモの横糸の驚異の性質がビデオで撮影されています。何が驚異かというと、 強く引っ張っても、逆に圧縮しても、糸の張力が一定に保たれる仕組みになっていること。 圧縮された場合は、粘球に糸がどんどん吸収されていくのです。 これは定性的には以前からEberhardやVollrathが述べていますが、その物理的仕組みがごく 最近(2日前のPNASの論文)で、 定式化されたようです。 ビデオには、油滴を繊維に添加した場合も、クモの横糸と同じような挙動を示す様子が映し出されています。将来は、人工筋肉やエレクトロニクスにも利用される可能性があるとか。 いままでベンチャーではあまり関心が向けられてこなかった横糸や粘球の性質が今後注目されそうで、楽しみです”。PNAS論文は Elettro et al., 2016. In-drop capillary spooling of spider capture thread inspires hybrid fibers with mixed solid-liquid mechanical properties.ですが、 オープン・アクセスでないため一般にはAbstractしか読めません。 動画の方で粘球のなかに小さな粘球や糸が取りこまれていく様子が分かります。ポリウレタン繊維(クモの横糸に見立てる)に油滴(粘球に見立てる)でも同じことが起きるのが分かります。 なお、今年の日本蜘蛛学会第48回大会のシンポジウムは「クモ糸に関する研究最前線」がテーマです(05/19)。
●関西クモ研究会の会誌「くものいと」が加村隆英さんによりpdf化され、公開されました。とりあえずNo.44~49です(05/18)。 三重クモ談話会の会誌も公開準備中です。 
●芹ケ谷公園ではシロカネイソウロウグモが採れませんでしたが、足柄上郡中井町蓮池の里や小田原市富水では♂♀が採れました。 越冬世代の求愛時期のようです(池田05/18)。
●第1回観察会では90種を記録しました。リストは観察会用クモ目録で池田・鈴木・市川持ち帰り標本等による修正ズミです。 初芝さんがマメイタイセキグモ幼体(谷川さんに確認してもらったところ,ムツトゲイセキグモ幼体でした)を発見(05/15)。 <追記;泉さん採集品はツクネグモのオス成体でした(05/20)>。池田が確認のために持ち帰った標本はコシロカネグモ♀、オオシロカネグモ♀ (体長9.7mm、当日に4歳児の龍之介君の採った大きいクモもやはりオオシロカネグモ♀でした。4月9月チュウガタ、 5月コシロ、6月オオシロと成熟期がズレていると説明しましたが、この時期5月にオオシロカネグモ成体もありますので同定は要注意)、 シモフリヤチグモ♀(西入り口でメガネヤチグモ♀と同定したのは間違いです。壁に住居を作っていることと、体長12.3mm,体重137mgと大きいことから メガネヤチグモと思いましたが、外雌器からシモフリヤチグモ♀でした。シモフリヤチグモでは子育ては知られていません)、 カタハリウズグモ♂、カグヤヒメグモ♂♀(巧芽君が採った腹部が黒褐色の個体もカグヤヒメグモ♀でした。黒装束のかぐや姫もいるということです)、 ウラシマグモ♂、イタチグモ亜♀(巧芽君採集。ルーペで見た時には成体と思いましたが検鏡すると交尾孔が開いておらず亜成体でした)、 ヤマトフクログモ♀亜成体(成体脱皮直前の個体で未完成ながら交尾孔の位置からムナアカフクロではないと仮同定。今後成体を採る必要があります)、 クモマハエトリ♂(本間さん採集。八幡明彦氏の名前が付けられたのはクマドリハエトリという別種でした。 クモマハエトリは韓国蜘蛛研究所のキム所長の名前が付いているハエトリでした)、チビアカアサラグモ♀(萩野さん採集)、 ヤマジドヨウグモ?(泉さん採集。出のう直後の幼体なので判別できませんでした)(05/16)。鈴木(祐)が確認した追加種はタテヤマテナガグモ♀、 テングヌカグモ♀、アトグロアカムネグモ♀、ナミコモリグモ♂、マダラヒメグモ♂、シロホシヒメグモ♀、アカハネグモ♂、ボカシミジングモ♂(5/18)。 市川が確認追加した種はオダカグモ幼、キハダカニグモ♂、コカニグモ幼、コタナグモ♀、シモフリミジングモ♂♀、チャクロワシグモ♀、 ハラダカツクネグモ♂、ヤサアリグモ♂、ヒラタグモ巣、ジグモ巣(05/18)等。
●観察会の予定地<芹ケ谷公園>を再度下見しました。コガネグモ系が少なく、見つけ採りでは難しいかもしれません。 公園清掃の方々が熱心でした。<市民の森>はあまり人手が入っていなくて荒れてました(好都合です)。国際版画美術館は 観察会終了後16:00からでも見学可能でした(05/12)。
●8月の日本蜘蛛学会 第48回大会の案内ができました。会場は東京大学柏キャンパスです(05/11)。
●ナショナル・ジオグラフィック日本版Newsにクモが二篇。 イランのヘビが尾の先端をクモに似せて鳥を捕獲する映像と、 瞬時に閉じる顎をもつパタゴニアアゴダチグモの顎の収斂進化。 前者は泉宏子・加藤むつみさんの紹介,後者は谷川明男さんの紹介(05/08)。
●たくさんのふしぎ4月号「昆虫の体重測定」(吉谷昭憲・文絵)は測ることで見えてくる生き物の生活を描いた画期的な絵本です。 吉谷さんが使っている0.1mg精度の電子天秤はとても高価ですが、精度10mgの電子天秤なら比較的安く買えます。精度1mgのポケット天秤も4千円程度の品があります。 それでも結構、昆虫の体重測定には役に立ちます。もちろんクモにも使えます。クモの体重測定も有効な研究手段になります(04/25)。
●談話会総会・例会が行われました。オウギグモの造網についての質疑がありましたが、英文と和文の資料があります。 Kewのオウギグモ網と造網(英文)と、中平清のオウギグモ造網(Atypus,No.7)です。
 図鑑の図や写真の誤りについての指摘がありました。アサカワゴマグモの原記載のメス外雌器の図(『日本産クモ類』p.291,図463に引用)は、 ヒメウスイロサラグモの♀の外雌器(p.295,図494)の誤認で,正しい♀外雌器は千国図鑑のもの(p.57,図51), アサカワゴマグモ♂触肢(p.291,図461)とヒロテゴマグモ♂触肢(p.291,図450)は識別困難(以上、安藤氏指摘、これらの種の写真は「サラグモ屋敷」にあります)、 千国図鑑のヒメグモ(ニホンヒメグモ)の♂触肢写真(p.31,図6)は誤まって千国がコンピラヒメグモの♂の触肢を撮影してしまったものと推測される(以上、池田指摘)。
 アシナガグモやタニマノドヨウグモの網の乗っ取りについては、吉田真(Acta arachnol., Vol.50等)の、キンヨウグモについては新海明の観察や研究があります。 浅間氏の夜間観察では、アシナガグモのオスが網を乗っ取る行動が多く見られたという報告でした(04/24)。 追記:本田重義,2001年のKishidaia,(80):21-49.にもアシナガグモと他の造網性種の種間関係の研究があります(05/18).
●福音館書店の月刊予約絵本「かがくのとも」2016年8月号(7月初旬発売)は『ハエトリグモ』です。池田博明(文)・秋山あゆ子(絵)で作りました。 ハエトリグモに関する日本初の絵本です。6月中にお近くの書店に予約注文して下さい。価格は389円+税(=420円)です。
●春の例会・総会4月24日のプログラムができました(04/20)。
●次世代シーケンサーを活用したクモ系統の解析の報文が出ました。検索窓に「Garrison spider phylogenomics PeerJ」と入力すればpdfにアクセスできます(04/11)。
●会員の中居惠子さんが『見てビっくり!動物のウンコ図鑑』(誠文堂新光社)を上梓されました。「草食動物はどんなウンコ?」「肉食動物はどんなウンコ?」 「雑食動物はどんなウンコ?」の力作3巻本です。第2巻目「肉食動物はどんなウンコ?」にジョロウグモのウンコも登場します。なお、糸つぼは糸いぼの誤植です。 ジョロウグモの絵の網は縦糸が少なすぎますが(03/29)。
●楳図かずおが1965年から66年にかけて少女フレンドに連載し、1968年に朝日ソノラマ/サン・コミックスから刊行された『紅グモ』は少女ホラーまんがの名作ですが、 小学館クリエィティブから2008年に復刻された『紅グモ』は改変削除版です。正篇を復刻して欲しいものですね(03/23)。ソノラマ漫画文庫46でも出ていました(1977年)。 古本で入手可能です。在庫僅少。
●2008年の『未来の科学者との対話VI』に掲載された花井正実・川口美咲,2008. ハエトリグモのオス同士の威嚇誇示行動と動画「ハエトリグモの誇示行動」(2008年) をアクセスしやすくしました(03/14).
●「科学の芽」賞に入賞された相知紀史君のワスレナグモの研究が公開されています(2016/03/11)。
●NHKの『ダーウィンが来た!』で、オーストラリアのpeacock spider(クジャクグモ、またはクジャクハエトリ)の誇示行動などの生態を伝える番組が取材・製作中です。 『ダーウィンが来た!』では、これまでムツトゲイセキグモ、ミズグモなどクモが主役の優れた番組を放送してきました。今回の番組も期待できます。 放送日時は未定ですが、わかったらお知らせします。みなさん、見逃さないようにしましょう(2016/02/29)。右の写真がMaratus volansのオスです。 体長4mmの小さなハエトリです。第3脚がもっとも長く、誇示行動の際に振り上げます。メスの体色は地味です。
●本ページを2016年度の内容に更新しました。前年度の内容は14年度15年度別ファイルになっています (ただし,2016年1月~2月分は重なっています)。
●2016年2月21日(日)、渋沢丘陵での観察会が行われました。前夜は激しい雨でしたが、当日は小春日和で、56種類を記録しました。 なお、私の同定結果をその都度ホームページに載せていると説明しましたが、それは思い違いで、公開したのは7月だけでした。 写真はK君採集の斑紋の明瞭なマネキグモ幼体(体長5mm)です。冬ですから草本層や林叢で造網しているクモは少ないと予想したのですが、 草本層ではヘリジロサラグモ幼体やシロカネグモ幼体、葉上にムツボシオニグモ幼体、用水路にメガネドヨウグモ♀成体などがちゃんと造網していました。 池田が持ち帰った標本の同定結果はキクヅキコモリグモ♀成体と♀亜成体、マネキグモ幼体、ヘリジロサラグモ幼体、クロナンキングモ♀成体、 キザハシオニグモ♀亜成体、トガリオニグモ♂亜成体、メガネドヨウグモ♀成体(当日の亜成体という判断は間違い)、 クマダハナグモ♂亜成体(当日の成体という判断は誤り)、ヤハズハエトリ幼体。
●Kishidaia,No.108が発行されました(2016/02/17)。 
●絵本作家の鈴木まもる氏の 『生きものたちのつくる巣109』(エクスナレッジ、2015年、2200円+税)にクモの巣が5種類紹介されています (ジグモ、キシノウエトタテグモ、ミズグモ、クスミサラグモ、サガオニグモ)。ただし、クスミサラグモの網には皿網の下のシート状のドイリー(Doily)部や アンカーが描かれていないため、クスミサラグモの網の特徴が出ていません(正しくは『クモ基本60』p.65参照)。 また、サガオニグモの円網では、ほとんどの縦糸が枠外の枝に届いているという奇妙な構造になってしまっています。サガオニグモの円網は、船曳和代さんの『クモの網』(INAX BOOKLET)に出ているんですが・・・。クモの専門家に校閲してもらえばよかったのに、残念。ミズグモの泡の周囲に支持糸が描かれていないのも気になります。
昨年末に、水木しげるさん逝去。『ゲゲゲの家計簿(上)』 (小学館)に墓場やクモの巣のかかった墓を見ると楽しい気分になると書いています。
●談話会通信No.146が発行されました(2016/01/25)。今年度の総会例会は4月24日(日)、2016年度の第1回観察会は5月15日(日)町田市芹ケ谷公園です。 2月の渋沢の観察会が修了した後に2016年度計画にホームページを更新します。
●英国蜘蛛学会の古い会誌を見ています。1970年代はサラグモに関する論文が目立ちます。
第20回国際クモ学会大会(USA,コロラド)の案内/参加申込が公開されました(2016/01/21)。
●最近5年分を入力して『クモ生理生態事典』を更新しました。自分の記事が載っていないとか、 違っているという場合にはお知らせ下さい。半年くらいをかけて修正していきます(池田記)。
●相知紀史君(中学3年)「科学の芽」入賞の記事が長崎新聞(jpg画像)や毎日新聞(長崎)に報道されました(2016/01/15)。 猶興館高校教諭・野口大介氏より提供。

  2011年3月11日  地震・原発関連記事は別ページに。   

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2016年度 東京蜘蛛談話会 活動計画    (計画や世話人などの立候補は事務局まで)

★観察会/採集会
の案内


  東京都  町田市芹ケ谷公園
  集合は 小田急線町田駅 西改札口 正面
   「特急券売り場」前  10時。

   芹ケ谷公園は駅から徒歩10分。
   町田駅を北上し町田街道47号線を
   超えたところにあります。
   芹ケ谷公園西口から入り,端まで1km弱の公園。


   10月は午前に西側,午後に東側+市民の森,
   解散は4時に予定します。
   国際版画美術館の展示を紹介します
   (入館は希望者のみ)。
   会員でない方も参加できます。

 第3回  2016年10月16日(日)

 第4回  2017年2月19日(日) 世話人:池田博明

 池田宛メール(+を@に変えて下さい)


 市民の森は蚊が多かった。第2回7月10日は
 18名の参加で当日記録は59種でした。
 リストは観察会用クモ目録に上げています。

 第3回は17名参加で39種を記録。見つけ取り
 中心でした。

△第1回観察会5月15日・昼食後(一部).会誌には参加者全員のスナップのほうを
掲載する予定
第2回 7月10日(日)

★合宿の案内


   2016年  夏の合宿  
    7月23日(土)~25日(月)
    北海道 千歳市支笏湖温泉 休暇村支笏湖

    総会時に定員/満員となりました

    無事修了しました。興味深いクモを
    たくさん観察できたそうです(07/31)。
    


   別途、各自で予約の上、現地で合流する
   ことは可能です。

 〒066-0281 千歳市支笏湖温泉 TEL.0123-25-2201
 担当 加藤輝代子 (+を@に変えて下さい)

  

★総会および例会
の案内


 例会および総会

  2016年4月24日(日) 10時より
   (開場は9時30分) 

  東京環境工科専門学校にて

 最寄駅:「錦糸町駅」
  (JR総武線、東京メトロ半蔵門線)
  錦糸町駅南口から徒歩3分
 〒120-0022
 東京都墨田区江東橋3-3-7

 冬の例会 
 2016年 12月4日(日)  開場は9時30分

 講演発表を希望する会員は
 事務局の初芝までEメール
  (+を@に変えて下さい)
又は下記(有)エコシスへ連絡を
TEL.042-501-2651
FAX.042-501-2652

     東京環境工科専門学校にて

事務局:初芝伸吾 TEL.090-6156-****
会場世話人:加藤輝代子 090-7012-****
加藤宛メールは+を@に変えて下さい  

談話会通信

  147号(2016年5月) 発行済
  148号(2016年10月) 発行済
  149号(2017年2月) 

編集者:谷川明男
原稿は,谷川宛メールで(+を@に変えて下さい)

会誌


  109号 2016年6月締切  9月発行済

  110号 2016年12月締切

原稿送付先  谷川、または池田へ

SALES  改訂しました
 (2016年9月)

 「CD 日本のクモ
 ver.2016
 新海明・安藤昭久・谷川明男・
 池田博明・桑田隆生(編)

 2014年版を改訂し,谷川撮影のクモの種毎の写真/生殖器の写真が満載されています
 その後の文献を追加し、分類群を更新しました.

 『CD 日本のクモ ver.2016』には
    『クモ生理生態事典』(2010年版)
  を収録しています。

   価格は 2140円(送料とも)です。
   申込は谷川明男氏へ(+を@に変えて下さい)

 ★マックではOSX以降でないと見ることができません
例会及び総会の案内
  2016年4月24日(日) 東京環境工科専門学校 最寄り駅は錦糸町

  八幡明彦氏の所蔵本(クモ関係・図鑑・生態関係)やクモグッズを供出します。
  拠出金は「八幡明彦記念基金」に寄付されました(2016年7月設立)。蜘蛛関係の研究活動も支援対象です。
  八幡氏の<みるかし姫>ウェッブ上の文章を中心にPDFに造り直しています。
 「クモを折る」   「ボルネオにクモを見に」  「中学時代の修学旅行」 「クモの惑星
 「土蜘蛛文化論(『もののけ姫』論考など)」  「自然海辺に住むイソコモリグモ(自然保護協会会誌)」
 「タランチュラの繁殖」  「タランチュラの飼育」  「蜘蛛のビオトープ」 「三ケ尾のクモ
 「サムライ・スパイダーズ」字幕台本の紹介  「クモがあふれる田んぼの夢」(2009年)
  「八幡秋山沙和<田んぼクモ研究>

        例会・総会のプログラム 

 1.開  式
     10:00~
 2.自己紹介(近況)とクモについて疑問など四方山話  10:00~11:00
 3.講  演 ※講演時間 30分(1鈴15分、2鈴20分、3鈴25分) 質問時間 5分
   (1)  池田博明 アシナガグモの網造りを観察しよう
             ハエトリグモの系統分類・マディソン氏の提案  11:00~11:45 
   (2)  安藤昭久 ホソテゴマグモ、アサカワゴマグモ、ヒメウスイロサラグモの同定は混乱している 11:45~12:00
        昼  食 12:00~12:40
        総  会 12:40~13:30
   (3)  新海明 足場糸の切断実験  13:30~13:55
   (4)  谷川明男 タイ王国クモ見遊山の旅2016  13:55~14:20
   (5)  萩野康則  東京蜘蛛談話会と多足類懇談会 14:20~14:45
        休憩 14:45~14:55
   (6)  浅間茂  クモの網の乗っ取り 14:55~15:20
   (7)  小野展嗣 クモの話題3つ:1)エゾコモリグモ 2)ハナナガトラフカニグモ 3)ミズグモ   15:20~15:45
   (8)  鈴木祐弥 沖縄クモ旅行2016 憧れのケアシハエトリを求めて  15:45~16:10
   (9)  梅林 力 電子顕微鏡でみたクモの微細構造(18) 歩脚  16:10~16:35

 4.閉 式 (写真撮影)  16:40~
 5.懇親会 (東京環境工科専門学校)   17:00~

 
冬の例会
   2016年12月4日(日)  東京環境工科専門学校 最寄り駅は錦糸町 
 1.開式 10:00~
 2.自己紹介とクモ類について疑問など四方山話   ~11:00
 3.講  演 ※講演時間 25分(1鈴15分、2鈴20分、3鈴25分) 質問時間5分
   (1)  11:00~11:30 池田博明 野外実験クモ篇
   (2)  11:30~12:00 浅間茂  紫外線とクモの関係
   昼  食 12:00~13:00
   (3)  13:00~13:30 新海明・谷川明男 流水上の網の付着盤(その後)
   (4)  13:30~14:00 新井浩司 カトウツケオグモの観察事例と餌誘引の可能性について
   (5)  14:00~14:30 須黒達巳 4種目のカノコハエトリ 
  休  憩 14:30~14:40
   (6)  14:40~15:10 梅林力 電子顕微鏡で見たクモの微細構造(19) 篩板類の前疣・中疣の出糸管の形について
   (7)  15:10~15:40 小野展嗣 クモの話題3つ:1)小笠原諸島,2)自然教育園のクモ,3)第20回国際クモ学会議(米国ゴールデン)
   (8)  15:40~16:10 鈴木祐弥 オナガグモの粘球糸作成における歩脚の動作の観察
   (9)  16:10~16:40 平松毅久 地味なクモの話題
  (10) 16:40~17:10 長野宏紀 トタテグモ下目の脚部形態の捕食行動と巣内の歩行の関連性
 4.閉 式  17:10~
 5.懇親会 (東京環境工科専門学校)   17:20~
 

 クモ基本60 概要      クモ基本60用生態データ公開(エクセル・ファイル)

   2015年5月25日刊行。抜粋見本を作りました。 新規入会者には1部進呈されます。正誤表あり(正誤表pdf版)。
   (抜粋見本は校正前の原稿のため,p.4「成熟季」の説明で「メスより早い。」の文末のピリオドが脱落しています。
    本冊では修正ずみ)


 正誤 
      p.13 ヒナハグモ 解説 「生活オス」 → 【生活】オス <カッコ追加>
      p.20 ユウレイグモ 観察ポイント 「6眼」 → <削除>
      p.25 キムラグモ 解説 「南は」 → 「この仲間は南は」
      p.26  セアカゴケグモ 【網性】不規則円網<誤>→不規則網<正>
      p.27 ハンゲツオスナキグモ <♂Photo:新井> → <・・・>
      p.40  ヤマシロオニグモ ♀約9~6mm<誤> → 9~16mm<正>
      p.46-47  アオオニグモ キレ網 「葉裏に」<誤> → 「葉に」<正>
      p.57  シコクアシナガグモ文末 (平井) → (平井一男) <追記>
      p.59  ウズグモの隠れ帯 「聴力」<誤>→「張力」<正> 
      p.62  ユノハマサラグモ ♂<誤> → <正>
      p.63  アシナガサラグモのPhoto説明 「及び交尾Photo」「1969」 →<削除>
      p.64  【習性】の右段 「卵嚢が確認されている」 <句点追加>
      p.70 キバラコモリグモ属である(73頁)<誤>→ (119頁)<正>
      p.73 コウライササグモ 「記載された新種」 → 「記載された種」
           6.外雌器/8.触肢 <誤> → 8.外雌器/6.触肢<正>
      p.77 コガネグモダマシ <♂写真:新井>→<セキグチコガネグモダマシ♂写真:新井>
      p.87 ウススジハエトリの学名 Yaginumanis<誤>→ Yaginumaella <正>
      p.94  ワキグロサツマノミダマシ Photo:森田<誤>→新井<正>
      p.98  Photo:石井<誤> → 石<正>
      p.101 シロオビトリノフンダマシ 解説 「求愛」 → 【求愛】 <カッコ追加>
      p.103 ワクドツキジグモ 解説 「bufonicus」<誤>→「bufoninus」<正> 
      p.104 オナガグモ 卵のう 「に吊るす[新海明]」 → 「に吊るす」
      p.105 ツクネグモ 解説 「網性」 → 【網性】 <カッコ追加>
      p.109 チリイソウロウグモの解説 「形質置換がある」→<削除> 
      p.111 フタオイソウロウグモ 解説 「腹部の腹部の」 → 腹部の<削除>
      p.111 フタオイソウロウグモとツノナガイソウロウグモ(大きい方)の写真<逆>
      p.129 ゲホウグモ 解説 「網性」 → 【網性】 <カッコ追加>
      p.132 【習性】の文末:後尾と産卵 <誤> → 尾と産卵 <正>
      p.137 カトウツケオグモの学名 katoi → <斜字体に>
        フェロモン分泌していないことが示されているのはヘリジロツケオグモ
      p.139 カチドキナミハグモの解説「雌雄の交尾器は鍵と錠の関係にある」→<削除>
           <鍵と錠はヤミサラグモのこと[甲野・井原]でした>
      p.140 カギヅメカラスゴミグモ・・・37<誤>→49<正>
           ギンナガゴミグモ・・・・・・38<誤>→49<正>
      p.142 マネキグモ・・・・・107<誤>→105<正>
 

  分類学上の扱いによる2014年以降の変更および注記
      p..21 アケボノユウレイグモをSpermophora属からBelisana属へ転属
        (Belisanaはヒメユウレイグモと同属なので大きな粘球をもつ網がある。しかし、
         アケボノユウレイグモでは網も粘球も報告されていない。ヒメユウレイグモは
         分布が限られていた。アケボノも同属となると関東でも網の観察が可能である[池田])
      p.44  カラフトオニグモ・サガオニグモをEriophora属からPlebs属へ転属
      p.87 ウススジハエトリの種名ususudiはプルシンスキーの意見による。


 (1) 書名  クモ基本60  Spider Life  クモのある生活   (2) 仕様  A5版 143ページ 
 (3) 監修 新海栄一  編集  池田博明・仲條竜太・初芝伸吾・甲野涼   デザイン  中敦郎 
 (4) 発行  東京蜘蛛談話会 (自費出版)
 (5) 頒価  1000円  
 (6) 談話会会員には1部送付ずみ。新規入会者には1部贈呈。
 (7) 内容  第1部 季節を問わず成体が見られるクモ,第2部 春に成熟するクモ,
         第3部 夏に成熟するクモ,第4部 秋に成熟するクモ。
   東京蜘蛛談話会観察会のデータより記録率60%以上のクモ60種を基本種として
   「習性」「観察ポイント」「トピック」を記述し,成体♂♀記録率をグラフで示した
   (5月・7月・10月・2月)。さらに,識別ポイントを生態写真で示した。
     基本種♀のほか♂写真を掲載。
    (会員の投稿による生態写真を使用)  正誤表あり(正誤表pdf版)。
  基本種の見開き隣のページに関連種3種を写真で示し,簡略に解説。
  解説内容は主に会員による各種の生態(生息環境,成熟時期,産卵回数,産卵数,令数など)を記述。
  ◆クモに興味を持ち始めたひとを対象とし,フィールドでの観察の手引きとなる図鑑とする.

   静岡県にお住まいだった石田岳士さんの連絡先をご承知の方は池田までお知らせください。 

 (8) 注文について   注文者は事務局(初芝)またはホームページ担当(池田)へメールまたは郵便で依頼する。
  本は郵便振込用紙を同封して注文者に送る。
  直接注文者に1000円を請求。送料は談話会が負担する。
  注文者は郵便振込用紙を用いて支払いを行う(東京蜘蛛談話会)。振込手数料は注文者が負担する。
  販売実績報告は発送担当者が行う。
  昆虫図書の「六本脚」でも扱っています(926円+税=1000円。送料別)。

 (9)ウェブ上での図鑑(修正版)を公開予定。新たにドメイン[tokyospider.net]を取得済み,図鑑のPDFを公開する予定(準備中)。
 オープン・アクセスでフリー(無料)で公開する予定。プロバイダーの費用は例えば,年間 5670円+3990円+月使用料=9660円強。
 (nifty La Coocan スタンダードの場合。上限は4GB。独自ドメイン取得)。
 ウェブ上の図鑑はデータ投げ込み窓口を設定したり、同定に役立つ情報を追加していくことが可能。
  

    日本蜘蛛学会 第48回大会   2016年8月20日(土)〜21日(日) 東京大学 柏キャンパス(新領域環境棟1階FSホール)
                             公開シンポジウム:「クモ糸に関する研究最前線:進化、生態、機能」

    日本蜘蛛学会 第49回大会  2017年11月4日(土)~5日(日)  琉球大学 大学会館

    ****会員の関係する観察会などの情報***********
    ★観察会やクモ講演会、クモ情報の案内も致します。池田宛メールで(+を@に変更)情報をお寄せください。

 ■2016年5月8日(日)  名古屋市守山区 小幡緑地 駐車場トンボの時計台前集合 10時~12時 柴田良成担当(+を@へ変える)

 ■2016年5月21日(土) 14:00~17:00 昆虫学土曜セミナー 馬場友希「クモの多様な生態」岡山大学農学部1号館1階1番講義室

 ■2016年5月28日(土) クモ観察会(報告) 葛西東渚・鳥類園友の会主催 葛西臨海公園  8:50~11:30(午後オプション有り) 講師:新井浩司

 ■2016年6月4日(土)  クモ講座(中止:延期)  Biotop Guild主催 Biotop Guild事務所内 19:00~21:00  講師:新井浩司

 ■2016年6月5日(日) 三重クモ談話会 第2回採集観察会 伊賀市比土の里山 三重クモ談話会ホームページ参照(以降も同様)

 ■2016年6月11日(土) クモ研修会 FIT(森林インストラクター東京会)主催(会員優先) 横沢入里山保全地域 10:00~15:00  講師:新井浩司

 ■2016年6月12日(日) 群馬県 桐生自然観察の森 (講師:池田) 対象:中学生以上 

 ■2016年6月19日(日) クモ観察会 NPO法人エコ.エコ主催 見沼自然公園 9:30~11:30(13:00~15:00室内講習)  講師:新井浩司

 ■2016年6月25日(日) 愛知県豊田市 トヨタの森 フォレスタヒルズP5駐車場 集合 大原満枝・杉山時雄担当(+を@へ変える)

 ■2016年6月26日 (日) クモ観察会 NPO法人武蔵丘陵森林公園の自然を考える会・公園  共催 武蔵丘陵森林公園 10:20~15:30 講師:新井浩司

 ■2016年7月30日(土)31日(日) 伊賀市比土、沖の里山 合宿(中部蜘蛛+三重クモ)

 ■2016年7月31日(日) 森の昆虫観察会 東京都農林水産振興財団主催 日の出町(農林総合研究センター) 10:00~15:00
   「きりんかん」の杉村健一さん講師の昆虫(カブ・クワ)がメインです。 サブでクモ/新井浩司が入ります。

 ■2016年8月13日 (土)クモ観察会 谷津干潟自然観察センター主催 谷津干潟 13:00~15:00(室内講習含む)  講師:新井浩司

 ■2016年8月21日  (日) クモ勉強会 葛西東渚・鳥類園友の会主催 葛西臨海公園 8:50~15:00頃  講師:新井浩司

 ■2016年9月4日(日)  東京都 サイエンス・ホッパーズ 野外観察会 (講師:新海・新井・池田)  対象:ホッパーズ会員
                 三重クモ談話会 第3回採集観察会 伊賀市比土の里山

 ■2016年9月13日(日)「クモのかんさつ」 川原で遊ぼう会主催 草花公園(あきる野市)平井川近辺 9:15~12:30(御堂会館集合) 講師:新井浩司

 ■2016年10月16日(日) 三重クモ談話会 第4回採集観察会 伊賀市比土の里山

 ■2016年11月6日(日) 土の中の生き物 千葉県立中央博物館 10時~4時 参加希望者は萩野(+を@に)までメールで(11月2日期限)

 ■2016年 11月8日(火) クモ講座 NPO法人かわさき市民アカデミー主催 川崎市生涯学習プラザ(室内)13:15~15:15  講師:新井浩司

 ■2017年2月18日(土) 三重クモ談話会 総会・反省会と同定会 松阪市日野町カリヨンプラザ


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活動履歴

(1)1998年度1999年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 98年度99年度別ファイルになっています
(2)2000年度2001年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 00年度01年度別ファイルになっています
(3)2002年度2003年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 02年度03年度別ファイルになっています
(4)2004年度2005年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 04年度05年度別ファイルになっています
(5)2006年度2007年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 06年度07年度別ファイルになっています
(6)2008年度2009年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 08年度09年度別ファイルになっています
(7)2010年度2011年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 10年度11年度別ファイルになっています
(8)2012年度2013年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 12年度13年度別ファイルになっています
(9)2014年度2015年度 東京蜘蛛談話会 活動報告 14年度15年度別ファイルになっています

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.東京蜘蛛談話会会誌
および談話会通信
について

 (1)東京蜘蛛談話会 通信   編集者:谷川明男
     原稿送付先は〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科
               生物多様性科学研究室 谷川明男 または
              谷川宛メールで(+を@に変えて下さい)


 (2)東京蜘蛛談話会 会誌 バックナンバー 

    → 原稿送付先:〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科
               生物多様性科学研究室 谷川明男
               または
               〒258-0018 足柄上郡大井町金手1099 池田博明

          e-mailで送ってくださっても結構です
          Yahoo box ID kishidaia PW spider にアップロードして、その旨を谷川まで連絡いただいても結構です。

          谷川明男氏 谷川宛メールで(+を@に変更して下さい)
             または、池田宛メールで(+を@に変更して下さい)


 (3)会誌  Kishidaia 1-100号総目次 pdf バックナンバー 

         『クモ生理生態事典』では小さな観察記事もひろって掲載しています。目次と併せて
        使えばREFERENCEができます。事典には主に次のふたつの会誌から掲載しています。

    * 日本蜘蛛学会会誌 Acta arachnologica  「Acta 目次  (1936年から48巻1号までの分)」
         目次作成者:谷川明男/池田博明

    * 日本蜘蛛学会誌 Atypus  総目次 「Atypus 総目次」(1952年から1992年まで100号発行されました)
         目次作成者:谷川明男 

   クモ生理生態事典(2016年仮版,編著 池田博明・桑田隆生・新海明)
     クモの種毎にこれまで調べられた内容を引けます。2011年~2016年の内容を更新中。


 (4)会誌 Kishidaia バックナンバー pdf 72号以降は谷川明男クモホームページ
      (谷川氏のデータベース、遊絲、Kishidaia談話会通信など)
                      → http://www.asahi-net.or.jp/~dp7a-tnkw/

  Kishidaia pdf 72号以降は谷川のサイトで
 
71号 70号 69号 68号 67号 66号 65号 64号 63号 62号
61号 60号 59号 58号 57号 56号 55号 54号 53号 52号
51号 50号 49号 48号 47号 46号 45号 44号 43号 42号
41号 40号 39号 38号 37号 36号 35号 34号 33号
29-32号 26-28号 25号 23-24号 22号
20-21号 19号 18号 16-17号 15号 14号 13号 12号
11号 10~1号 (10~1号は新装復刻です)


談話会通信 pdf  108号以降は谷川のサイトで

付録 付録 107号 106号 105号 104号 103号 102号 101号 100号
99号 98号 97号 96号 95号 94号 93号 92号 91号 90号
89号 88号 87号 86号 85号 84号 83号 82号 81号 80号
79号 78号 77号 76号 75号 74号 73号 72号 71号 70号
69号 68号 67号 66号 65号 64号 63号 62号 61号 60号
59号 58号 57号 56号 55号 54号 53号 52号 51号 50号
49号 48号 47号 46号 45号 44号 43号 42号 41号 40号
39号 38号 37号 36号 35号 34号 33号 32号 31号 30号
29号 28号 27号 26号 25号 24号 23号 22号 21号 20号
19号 18号 17号 16号 15号 14号 13号 12号 11号 10号
9号 8号 7号 6号 5号 4号 3号 2号 1号 準備号
新海栄一さんにご協力いただきました。

1997年談話会沖縄合宿のしおり しおり付録MAP
合宿報告・目録はKishidaia,74号(p.22-31)にあり


  アーカイブズ どんな貴重な資料でも眠らせたままでは単なるゴミです。宝は公開しましょう。
      会誌を公開すると同好会会員のポテンシャルがあがります
      ウェッブ上に公開予定の資料のPDF化のご希望があれば、池田までご相談下さい

岸田久吉,1913-14.日本産蜘蛛類.科学世界 岸田久吉,1928.蜘蛛類に就いて.理学界
岸田久吉,1931.蜘蛛類の生活.理学界 岸田久吉,日本産のどくくも類に就て.博物之友
岸田久吉,1910.蜘蛛類追記.博物学雑誌 片岡佐太郎,1939.井之頭公園の生物(五).理科教育.
            ▲科学世界および博物学雑誌は小野展嗣さん、理学界および博物之友は浜田竜一さんからいただいたコピーです
              片岡佐太郎さんの報文は世界初の母親食いの記録です。安倍弘さんからコピーをいただきました。

中平清,1974.クモ談義(1)(2).動物と自然 中平清,1976.クモ談義(3)(4).動物と自然
中平清,1977.クモ談義(5).動物と自然 中平清,1978.クモ談義(7)(8).動物と自然
中平清,1979.クモ談義(9)-(13).動物と自然 中平清,1980.クモ談義(14)-(16).動物と自然
中平清,1979.クモの生活と目.動物と自然 クモ談義(昆虫と自然)版は1976に収録
特集クモ(1967),ABC 特集クモ(1978),ABC,クモ談義(6)
特集クモ(1992)8月号 遺伝
▲資料を故・中平清さんの書庫より借用しました。ミスで(5)をアップし損ないました。

鈴木正将,1950.アシダカグモの核型(英文) 鈴木正将,1952.22種の核型(英文)
鈴木正将,1954.57種の核型(英文)4の1 鈴木正将,1954  4の2
鈴木正将,1954  4の3(考察) 鈴木正将,1954  4の4(図)


大利昌久,1967.蜘蛛の世界.内外出版.PDFファイル7MB

九州クモの会会誌Heptathela
1巻1号 1巻2号 1巻3号 1巻補1 1巻補2 2巻1号 2巻2号 2巻3号 2巻補
3巻1号 3巻2号 4巻1号 4巻2号 5巻1号 5巻2号 通信1-5 通信6-10 通信11-20
▲浜田竜一さんの遺品から ▲会員数名の許可を得て公開 通信は18-19欠落

会誌をPDF化するとこんな風になります 中部蜘蛛懇談会「蜘蛛」47号の場合

 関西クモ研究会 会誌  公開 No.44~No.49 pdf資料 


  東京クモゼミ報告(池田博明作成)
 
              BACK TO HOMEの設定はしていません。201号からはpdfファイル

     参考資料集  
 クモゼミ等にて池田博明が発表した内容の紹介(一部). ファイルを提供頂ければ他の方のも案内します。
 ただし,アサヒネットの上限を超過したため一時削除したファイルがあります。
 削除ファイルを閲覧希望の方は池田へ請求連絡をして下さい。
クモの色彩と色素(pdf) クジャクハエトリ(ppt) クモの足はなぜ8本なのか(pdf) クモの足はなぜ8本なのか(pdf)
クモの足はなぜ8本なのか(pdf) クモの環境適応と進化(pdf) クモの環境適応と進化(pdf) クモの環境適応と進化(pdf)
ボルネオのハエトリ(ppt) 熱帯ユウレイグモの網(pdf) ボルネオの野菜と果実(ppt) Nentwig,1987クモの餌(pdf)
蝿取のサイズと食いわけ(pdf) クモの毒の進化(pdf) 「ヤモリの指」クモ糸活用(pdf) 円網の進化 (pdf)
クモの栄養学(pdf) 円網単系統:分子的証拠 糸腺の比較組織化学Kovoor 関口晃一蜘蛛研究(pdf)
happy face spider解説(pdf) USAクモ糸の絵本(ppt) クモの系統樹2013(pdf) 関口青年の青春
環境データの集積(pdf) クモの生態のはてな?2012 ヤマシログモの吐糸(pdf)
Ecophys.18章
集合腺(pdf)
Ecophys.21章
篩板糸(pdf)
Ecophys.22章
昆虫とクモの体色1(pdf)
Ecophys23章(前) 昼行性
昆虫とクモの体色2(pdf)
Ecophys23章(後) 夜行性
クモの構造色(pdf)
Ecophys.24章
カニグモ体色変化(pdf)
Ecophys.25章
瞬間的体色変化
Ecophys.26章
クモの植物食(pdf)
Ecophys.28章
クモの人工餌(pdf)
Ecophys.29章
クモの進化<前篇> 遊糸 クモの進化<後篇>遊糸 八幡明彦・クモゼミでの発表記録 「毒グモ騒動の真実」批判
投げ縄粘球と投げつけ粘球 クモと植物 2015/12/06 ユカタヤマシログモの吐糸説 2014 ユカタヤマシログモの投網 1989
オニグモの糸の強度と体重 クモから見た生物の進化 アシナガグモの造網行動 アシナガグモの網作りについて
オオヒメグモ産卵資料(1); (2); (3)
Kewオウギグモ網と造網(英文) 中平:オウギグモ造網Atypus,No.7 ジョロウグモの生きる秘密(小4年山口)
宮下直・新海明・千田高史1998 ジョロウグモの足欠失1993 クモのまどい;西野2004 ジョロウグモの一年間(小3年山口)

★東京クモゼミは誰でも参加できるゼミです。
 年齢や参加資格は問われません。
 千葉県市川市の加藤輝代子さんのお宅で
  行われています.
 集合は午前11時にJR市川駅の改札を出て
    右のチラシスタンドの前辺り。(右図参照)
 その後,バスで移動しています。
 松戸車庫行きのバスに乗り、5分後,「栗山」で降ります。

  クモゼミは第一土曜(または第二土曜)に
  加藤さんのお宅(207号室)で開催.
 

    次回は,2017年4月1日(土)です

     2月は休み,3月4日(土)には
     新海 明さんのお宅で行います.
  ・多摩都市モノレール
    中央大学・明星大学駅改札11時集合
  (中央線立川駅か小田急線京王線多摩センター駅で
  モノレールに乗り換え)
  ・昼食を各自用意してきてください. 
  夕食は多摩センター駅あたりへ出ましょう.
   新海さんのお宅は
   エフヴェールヒルズ・エアリーコートの603号です.
           

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説明: 澤田和久作
スクリュー管

蓋と中蓋(押し込み式)の様子
サイズは
<大>No.7 (H=78mm, φ=35mm)
<中>No.5 (H=55mm, φ=27mm)
<小>No.3 (H=45mm, φ=21mm)

 スクリュー管容量は<大>約50mL  <中>約20mL   <小>約10mL 
 注文は1本単位で受け付けます。<大>110円 <中> 70円 <小> 50円 小は完売しました(2015/12)
 他に送料がかかります。支払いは郵便振替で。
 ■注文は,池田宛メールで(+を@に変更して下さい)。スクリュー管の提供は「ともだち館」で行なっています。

●立体しかけ絵本  『タランチュラ』

説明: http://hispider.la.coocan.jp/seminar/unocovertarantula.JPG
Uncover TARANTULA
傑作です。2005年12月,
講談社より日本語版が
出版されました。

説明: http://hispider.la.coocan.jp/tokyoss/tarantulabody.JPG
『立体モデル大図鑑 タラン
チュラのからだ』訳・八幡明彦
2800円 講談社より



新井浩司 記録・製作映画 『Spider World』 内容紹介
クモの好きな方々に楽しんでいただくとともに、一般の方へクモに関心を持っていただくために記録・編集しました。詳細内容は別記


   National Geographic タイトル 「サムライ・スパイダーズ」(字幕)     2005年8月14日(日)夜9時~10時放映。八幡明彦監修

       「 THE SAMURAI FIGHTING SPIDERS」[配信停止]    「サムライ・スパイダーズ」字幕台本の紹介


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    東京蜘蛛談話会規約

1. 会の性格
 本会は、クモ愛好者の集いである。クモに関心のある人なら、専門研究者、アマチュアの別なく、また、年齢、性別の制約を受けず、互いに集まり懇談することを旨とする。   

2. 会の目的
 本会は、上の性格に基づいて、会員相互の親睦、連絡をはかること、愛好者の底辺を拡大すること、および専門研究についての案内、方向付けをすることをその目的とする。

3. 会の活動
 本会は、上の目的に沿うために、次の活動を行なう。
 (1).会誌および談話会通信の発行。
 (2).例会、採集観察会、講演会、映写会、総会等の開催。
 (3).その他、会の目的を達成するのに必要な活動。

4. 会員
 所定の会費を納めた人を会員とする。会員は、本会の行う全ての活動に参加することが出来る。また、会誌KISHIDAIAの配布を受け、投稿することができる。
 (1).入会 会費を受領したときをもって入会とする。(当年度入会。希望により次年度の入会を認める。)
 (2).退会  a.退会届けを受領したときをもって退会とする。 b.会費を2年間未納したときをもって退会とする。
 (3).団体はその代表者が個人として入会する。代表者以外については規約7を適用する。

5. 会計
 本会の経済的運営は、会費、寄付金、その他の収入を基とする。
 (1).会費の区分は、一般会費と学生会費とする。金額は別に定める。
 (2).会計年度は、4月1日より翌年3月31日までとする。

6. 会の運営
 本会の活動を円滑に行うため、会長、運営委員を置く。
 (1).会長は本会を代表する。
 (2).運営委員会は会長と運営委員によって構成し、本会の性格に基づく目的の達成に必要な諸活動の企画、実施を合議の上行う。 運営委員会内に、 事務局、会計、編集、総務の係り等を置く。会長及び運営委員は総会において承認を受けねばならない。 運営委員の任期は2年とする。ただし、再任は妨げない。
  ①事務局 会に関する総務、会員の入大会等。
  ②会計 会費の受け入れ等
  ③会誌編集 会誌KISHIDAIAへの投稿原稿受け付け、発行、発送等。
  ④通信編集 談話会通信の原稿受け付け、発行、発送等。

7. 会員外の会活動への参加
  「2.会の目的」に沿い、会の認めた活動に対し、会員外のクモ愛好者・クモに興味のある人への会活動への参加を認める。
 (1).出席した活動の必要経費は、会に納入する。

8. 規約の改正
 上の規約の改正については、総会において討議し、出席会員の3分の2以上の承認を受けねばならない。改正についての議題は、 全会員がその提出を行うことができる。

                           以上
別表1
 会費は年額、一般会費2000円、学生会費は1000円とする。2015年4月1日に遡って施行する。

 (1977年6月26日改定・1988年6月12日一部改定・1998年4月29日会費額改定)
 (1989年5月10日改定・2002年4月21日改定)
 (2015年5月10日 会費額改定) 


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SPIDER FIGURE

チョコエッグ 毒蜘蛛
シドニージョウゴグモ 傑作 セアカゴケグモ クロゴケグモ
タランチュラ カバキコマチグモ カバキのちまき住居

▼オキナワキムラグモ   クモはフィギュアです。野外の人工巣に置いたものです  撮影・新井浩司


▲組立部品と組立過程  池田撮影



IKEDA’s Opinions for Nature and Science 
●NHKの「100分de名著」2016年9月は石牟礼道子『苦海浄土』(第1部)だった。解説者は若松英輔。未読のかたは講談社文庫でぜひ一読を。
かがくのとも 2016年8月号  「ハエトリグモ」 池田博明/文 秋山あゆ子/絵について えほんおじさんのブログ
 ◎ストーリー紹介  家の中でぴょんぴょん跳ね回っている小さなクモ。ハエトリグモという名前です。ハエトリグモにもいろんな種類がいます。家の中で暮らすのが好きなのもいるし、外で暮らすのが好きなのもいます。大きな2つの目が特徴で、その表情はとても愛嬌があります。身近にいるにもかかわらず、意外に知られていないハエトリグモの世界をのぞいてみましょう。
 ◎絵本の特徴  ハエトリグモ。家でくつろいでいるときに、視界のすみで小さなものが動いている、と思ったらこのクモだった、ということがよくあります。表紙のハエトリグモは、リアルでありながらかわいらしさを感じるたたずまい。作者のクモに対する並々ならぬ愛情を感じさせます。 絵を描かれた秋山さんも、文章を書かれた池田さんも、クモが大好きなのでしょうね。
 文章の池田さんは日本蜘蛛学会の評議員、とのことで(そんな組織があったんですね。初めて知りました。)おそらく日本の中でもクモのことならこの人に聞け、というような方なのでしょう。彼らはクモとともにどんな日々を送っているんだろう…ということもかなり気になります。それはさておき、この絵本はハエトリグモの生態や種類などをかなり詳しく描いていて、大人にとってもものすごく勉強になる本です。それに先ほども書きましたが、絵がかわいらしい。細部を描いているにも関わらず、全く怖くないのです。虫嫌いの私でも見入ってしまうほどのかわいらしさなのです。表紙のクモも八つのつぶらな瞳。この瞳に射抜かれてしまう人が続出するんじゃないかと思います。
 絵を描かれた秋山さんは漫画家で、「ガロ」という雑誌に虫たちの漫画を描かれていたそうです。残念ながらその漫画は読んだことがありませんが(一時期ガロの愛読者だったにかかわらず…)ガロに発表されていたからにはおそらくディープな世界観を持った方なのだろうとまた勝手な想像をしてしまいます。絵本とあまり関係のないことばかり書いてしまいましたが、この絵本は子どもたちのハエトリグモへの知識や、愛情を深めるためにはなくてはならない一冊になると確信します。たいていの場合、家で何匹かと同居していると思われるハエトリグモ。同居人と仲良く暮らしていくためにも、ぜひ読んでみてください。
  ◎子どもの反応  こんどつかまえてみようね、と話しながら読みました。子どもも絵を見てかわいいなあ、とつぶやいていました。
  ◎読み手の感想  ハエトリグモっていう名前だったんだ。とまず思いました。家の中ではねまわっているあの小さいやつの名前なんて今まで知らずに生きてきました。ただ、小さいからか、虫のなかでは平気な虫でした。いても全然気にならない。しかも、はえやゴキブリをたべてくれると聞けば、嫌いにはなれませんね。
 よく、クモは益虫だから殺してはいけないと祖父母に言われた気がします。ほかの虫を食べてくれ、しかも飛び回るとか羽音をさせるとか、生ごみに集まるとか、人間がいやがる習性があまりないハエトリグモはいままでも結構人に好かれていきてきたんじゃないでしょうか? 少なくとも駆逐されるようなことはあまりなかったんじゃないかと思います。クモの目の数だとかあんまりまじまじと見る機会もなかったので、いくつあるかとか、どんなふうについているかとか知らなかったのですが、絵を描かれた秋山さんはおそらく目を強調して描かれているので、目に注目してしまいますね。クモってそのフォルムを強調して描かれることが多いので、新鮮でした。目というのは不思議な器官で、ある一定時間見つめているとなにかお互いの間にコミュニケーションが生まれたような気がしてきます。だから、この絵本のクモたちとなんだか分かり合えたような読後感で、ついついかわいい、を連発してしまいました。
◆福音館書店のレビューから   じょーかいぼん
  ハエトリグモは、親の私にとっても幼少からなじみ深い生き物です。大きな目とにらめっこし、指を近づけていくと、じっと考え込み、限界を超えると向きを変え、ぴょんと跳ねる…といった様子は、退屈しない存在でした。 最近では、ネット動画の時代になり、たくさん目が並んだ顔の表情やモフモフの触肢を動かすしぐさを、迫力のアップ画像で楽しめるようになりました。「ハエトリグモ」と検索すると「かわいい」という第2キーワードが自動的に出るほど人気になっているようです。 でも、子どもに言わせると、学校でクモは全部怖くて気持ちの悪い生き物のように扱われ、ハエトリグモと遊ぶ子はいないとのこと。そんな子たちに、是非この本を手に取ってほしいと思います。 愛らしい瞳に魅入られるとともに、どうしていつもお尻から糸を出しているのか、どんなふうに子グモは生まれ、脱皮して冬を越すのか、いろいろな生態がよくわかります。メガネをかけているように見えるものやアリに擬態しているものなど種類豊富に、オスとメス・幼体と成体の違いも、細かく描き分けられています。 絵本とは侮れない知識の宝庫ですね。 『作者のことば』にあった「ホンチ遊び」というのを私は知りませんでしたが、5月の期間限定でネコハエトリのオスだけが繰り広げるバトルゲーム、この本を読んだらきっと試したくなってしまいますね。
●STAP細胞問題では『あの日』(講談社)が話題になっていて、小保方冤罪説に乗る人もいるようである。黒木登志夫『研究不正』(2016,中公新書)に経緯が要約されている。小保方さんは大学院時代からねつ造を繰り返していて、STAP細胞だけが真実などという言い分を信じる人はよほどの善人である。
●慶応義塾大学出版会から「遺伝子から探る生物進化」シリーズが刊行,(1)クジラの鼻から進化を覗く,(2)胎児期に刻まれた進化の痕跡,(3)植物の世代交代制御因子の発見と出ました。東海大学出版会のフィールドの生物学シリーズと双壁の企画です。全6巻とか。工学社からは高校教師が教えるシリーズが出ています。「身の回りの理科」がほとんど生物学の内容です。
●隔月刊の雑誌「遺伝」に高校生物の進化学第1回<ヒトとサルの祖先は共通>(pdf)2015年1月号 第1回正誤(pdf),  第2回<ダーウィンフィンチの自然淘汰>(pdf)3月号を書きました。 第3回<突然変異>(pdf)5月号では、染色体突然変異を扱っています。 従来、ド・フリースのオオマツヨイグサの研究は倍数体や異数体による変異なので低評価でしたが、 集団遺伝学者の根井正利博士がド・フリース再評価とも言える染色体突然変異を新種形成で重視する論文や本を書いています。ダーウィンフィンチの進化は、 2016年1月の大学共通一次試験「生物」に出題されました。第4回<集団遺伝学>(pdf)7月号、 第5回<進化発生学>(pdf)9月号、 第6回<進化を見る>11月号正誤と続きます。
IKEDA's Opinions for Culture
●村上春樹と柴田元幸が永遠の輝きをもつアメリカ小説として選んだ新潮文庫の村上柴田翻訳堂に『僕の名はアラム』柴田新訳が含まれています。以前は『わが名はアラム』と訳出されていたサローヤンの連作短編集です。英語が難しくないためサローヤンの傑作『人間喜劇』とともに高校の副読本などに取り上げられていました。
 しかし、『僕の名はアラム』に登場するアラムの叔父たちやストレンジャーたちとの対話は、高校生には理解できない禅問答だった。例えばアラムのいとこディクランは読書家の小学生で賢い子だが、爺さまは言う。「十一歳の子供が五百人いる学校で一番賢いなんて話を聞いたら、相手にしないことだ。いったい全体、何について賢いというんだ? 十一じゃないのか? 賢いって何だ? 子供にそんな情けないうぬぼれを背負わせたいと思う人間がどこにいる? お前はろくでもない母親だと言わざるをえん。哀れな子供を家から追い出して原っぱにいかせろ。いとこたちと一緒に泳ぎに行かせろ。可哀想に、あの子は笑い方さえ知らないじゃないか。それがお前ときたらのこのこやって来て、うちの子は賢いんですなどと言いよって。さあ、帰れ」(05/26)。この言質の深さが高校生に理解できるとは思えない。
●7月の特別展示は「諷刺画って面白い?」(7月9日~9月22日)です。ホガース、ゴヤ、ドーミエ、グランヴィルらの作品。10月の特別展示は「ディヴィッド・ホックニー展」、常設展示は「松本旻展」でした。ホックニーは1978年のグラインドボーン音楽祭、1991年のメトロポリタン歌劇場の「魔笛」公演の舞台美術も担当していました(ただし、その美術の展示は今回はなかった)。
町田市立国際版画美術館の5月特別展示(4月29日~6月19日)は「森羅万象を刻む デューラーから柄澤齊へ」。開館時間は日曜17:30まで(平日は17:00まで。月曜休館)。観覧料は一般800円(65歳以上は400円)、学生400円、中学生以下は無料。常設展「西洋の木版画」(4月19日~6月26日)は無料。
 合田清の木口木版画のひとつに「熊本縣飽田郡高橋町震災図」があった。「東京朝日新聞」の付録(1889年9月1日)だそうで、説明には「明治廿二年七月廿八日夜に於ける熊本縣下の震災ハ實に近代稀に聞くの大震災なり被害の地一市九郡に亘り裂地八百九十余箇處に人畜の死傷亦多しとせず」とある。さらに九州には過去に九回震災が起こっているが今回もそれに並ぶ大震災であると専門家は言うと記す。127年前にもあった熊本地震(高橋町は現在の熊本市)、決して想定外ではなかったのだ。
●WOWOWで放映の「新米刑事モース」シリーズが英国のコリン・デクスター原案のTVミステリーです(もう11話も放送されました)。コリン・デクスターの早川文庫の多くが絶版品切になっています。名探偵ポワロもミス・マープルも修了してしまったので英国ミステリーの見ものはこれ。
●ヴォルテールの『カンディード』(光文社古典文庫)で、ヨーロッパ近世以前の民族大殺戮の歴史に驚く。その後のジュネーブ協定も形無しである。オペラ・セリアの描写の背景になっている民族間の戦闘の激しさと、音楽で讃えられる君主の寛容の意義を改めて知った(2016/02/04)。規模は小さいが、NHKの大河ドラマ『真田丸』で秀吉は聚楽第の落書に怒り、門番全員を処刑してしまう。さらに、容疑者の親類縁者全員を処刑せよと命じて乱心を止められるが、この後、秀次謀反の疑いが起こったとき、秀次の家族親類縁者、女子供も含めてみな処刑している。日本人も西洋に劣らない残虐の歴史を繰り返してきた。
●2016年1月2日Eテレ「100分de名著/平和論」で、フロイト「人はなぜ戦争をするのか」(斎藤環推薦)、ブローデル「地中海」(水野和夫推薦)、井原西鶴「日本永代蔵」(田中優子推薦)、ヴォルテール「寛容論」(高橋源一郎推薦)が紹介されていました。私は渡辺一夫「フランス・ルネサンスの人々」(岩波文庫にあり。中古単行本では1円から)を推薦します。また、田中小実昌の小説「ポロポロ」(中公文庫)を権力からもっとも遠い平和論として推薦します。
●「週刊文春」2016年2月11日号<春日太一の木曜邦画劇場第178回>で『兵隊やくざ 強奪』を取り上げていた。「兵隊やくざ」シリーズを「BL(ボーイズ・ラブ)眼鏡」をかけて見ると、大宮と有田の関係はただごとではない、8作目「強奪」で、二人はもはや子育てをしている夫婦にしかみえない、当時の日本映画の先進性に感心しないではいられないという指摘である。この作品を肯定的に評価した初めての批評。ちなみに、シリーズNo.1の傑作は第4作の『兵隊やくざ 脱獄』である。