東京蜘蛛談話会 Tokyo Spider Study Group

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T.TOPICS 2009年  (日付逆順)

●奇妙ないきもの系の本、ポーラ・ハモンド『ミニ・モンスター』(二見書房、2009年)にはかなりたくさんのクモが取り上げられています。原著は2005年、目次も索引も無いという奇妙な本です。オオツチグモ、メキシカン・レッドニー、シドニージョウゴグモ、ジグモ、メダマグモ、ユカタヤマシログモ、イノシシグモ、サラグモ、イソウロウグモ、セアカゴケグモ、クロゴケグモ、ナゲナワグモ、トゲグモ、ジョロウグモ、センショウグモ、コマチグモ、グリーンリンクス、アシダカグモ、アリグモ、ポルティア(=ケアシハエトリ)、ハエトリグモ。
●中島はるさん作曲の歌を集めたコンサートが12月11日(金)、横浜で行なわれました。モノオペラ『蜘蛛の糸』も取り上げられています。その様子は別記
●11月29日(日)、例会が行なわれました。若手の発表が多く、将来に期待が持てます。口頭発表だけでなく、みなさんKishidaiaへも積極的な投稿をお願いします。
●学研もちあるき図鑑「まるごと日本のいきもの」が出版されましたが、身近な生き物がわかるという宣伝なのに、これに掲載されているクモは「アシダカグモ、ジグモ、イエオニグモ、ネコハエトリ」である。クモの選定がこれでは他の生物も推して知るべしではないか。
●新海栄一『日本のクモ』の和名索引から特定のページのクモが落ちていました。別記参照
●池田博明による「写真によるハエトリグモ同定図鑑」作成中です。 まだ始めたばかりですが、ご意見ご希望は池田宛メールで(+を@に変更)。ハエトリグモに限らず、観察会などでよく話している野外における識別点も記していこうと思います。なお、コガネグモ科とアシナガグモ科については既に谷川明男氏の労作がありますから、便利です。『県別クモ類分布図』には谷川明男氏の、『クモ基本50』『日本のクモ』には新海栄一氏の、『日本産クモ類』には緒方清人氏の、『写真日本クモ類図鑑』には千国安之輔氏の素晴らしい写真があります。池田のページでは使用許可を得ている伴満氏、石田岳士氏の写真を使用させていただいています。 写真を使用してもいいと言われる方は池田宛メールで( +を@に変更)ご連絡下さい。
●11月5日(木)NHK生活ほっとモーニング(8:30〜)で岩手県八幡平の焼走り溶岩流(1719年噴火)を取り上げたとき、10月の不毛の台地に「生き物発見!」という声、クモでは?と思って画面を見ると、やはりクモでした。網を張っていたのはサツマノミダマシ幼体、もう一種は?手の上になかなかピントが合わず不明。カラフトオニグモ幼体かも。
●NHK仙台放送局で10月31日(土)に気象の話題として1分半ほど雪迎えの現象を取り上げるそうです。その際、池田は、気象予報士の質問に応じて高橋登所蔵資料を調査しました。錦三郎氏の論文はいろんな意味で興味深いところがあったので、高橋登所蔵資料紹介のページを作って一部を紹介します。高橋氏は雪迎えに関連する初期の論文は、ほぼ完全に複写保管していました。
●10月の観察会の際に一部で話題になった中学生・高校生にしてほしいクモの研究として 飼育による幼体の記載の研究ガイドを作成しました。
●2010年夏の合宿「飯豊山麓ブナ林合宿」案を作成中です。11月の運営委員会で検討しますので、 ご意見のある方は池田宛メールで(+を@に変更)、11月上旬までにお寄せ下さい。
●11月29日の例会での講演発表を募集しています。発表ご希望の方は初芝さん宛てメールで(+を@に変更)お知らせ下さい。
●10月19日、加藤康子さんがお孫さんのために描いたという手づくり絵本『クモのウービーちゃん』を紹介します。 手づくりなので同じ本は世界に一冊しかないのが残念です。ご感想は池田宛メールで(+を@に変更)、お寄せ下さればご本人にお伝えします。
●千葉県立中央博物館にて「土壌動物入門−生きた土の中の生き物を見る−」が2009年11月8日(日)午前10 時から午後4時まで開かれます。ツルグレン装置やベールマン装置で落葉中のクモやカニムシ、ササラダニ、クマムシなどが期待されます。参加希望の方は、11月 4日(水)までに 萩野康則さん宛メール(+を@に変更)で連絡をして下さい。
●萱嶋先生の奥様・満喜さんが亡くなられました。10月13日(火)午後3時より、東京都日野市多摩平4丁目8-1 日野台教会にて葬儀が行われました。
●10月11日、横沢入りにて10月の観察会が行なわれました。秋日和にめぐまれて絶好の観察会でした。初芝家・萩野家・八幡家も子供さんたちが参加。
●9月28日、福島県の佐川弘之さんが動物行動映像データベースにムツトゲイセキグモの捕食行動を投稿なさいました。かなり大きなファイルです。
●小野展嗣編『動物学ラテン語辞典』(ぎょうせい,2009年9月25日発行,25000円)には、クモが例に引かれている箇所が結構あります。それに動物で最初に付けられた学名はスウェーデンのクモ、Araneus angulatus CLERCK, 1758 (カドバリオニグモ)です。
●7月後半発行『害虫の科学的退治法』(サイエンス・アイ新書)に「クモはほんとはいいヤツだ」と紹介されています。
MSNニュース音楽(ロンドン特派員・鈴木アコ)によると、9月10日、 ペーター・イェーガー(ドイツ)はマレーシア産の新種のアシダカグモに、 デヴィッド・ボウイの名をつけた。このクモ、“Heteropoda davidbowie”という。絶滅寸前の種に世間の注目を集めるために有名人の名を入れたという。2008年には ニール・ヤングの大ファンという生物学者が、彼の発見したクモに“Myrmekiaphilia nilyougi”と名付けている(池田泉さんよりお知らせ)。八幡さんの情報によりますと、秋からウェブ上のペットショップで販売され始めたようです。黄橙色のクモです。
●9月9日、NPO法人「生態教育センター」というところで 市民参加型調査「お庭の生きもの調査」 という企画があり、クモが取り上げられている。 「クモの巣調査の概要」は 企画がかなり大雑把で本気で取り組んだら大変なことになりそうだが、 ただいま調査参加者募集中です。<クモの巣>という表現からは企画にクモ関係者は関わっていないようです。その後、加藤輝代子さんが関与することになったようです。
●9月3日(木)、フジテレビの「ワケありアニマル大図鑑ヘンな生き物100連発 決定!激レアランキング」(午後7時より)にてナガイボグモ、アミナゲグモ、トタテグモ、ヒヅメグモのビデオが放映されます(担当ディレクターよりお知らせいただきました)。なお、アミナゲグモは、メダマグモの間違いかもしれません。習性は同じですが属がちがいます。メダマグモは後中眼が巨大なDinopis属、アミナゲグモは眼が小さいMenneus属です。もっとも、この両属をこのように言い換えようと提案しているのは池田(博)なので、見解が流布していないかもしれません。適応的に考えると眼が大きくなくてもメダマグモと同じ網投げ習性をもつアミナゲグモはたいへん不思議です。 → 激レア・ランキングは43位から始まり、アミナゲグモは37位(眼ははっきり写りません)、第2部スゴ技を使うヤツらの最初にクモ、トタテグモ(餌捕獲)・ナガイボグモ(餌捕獲)・ヒヅメグモ(砂粒を体につけ砂にもぐる)が次々に各10秒程度登場しました。
●8月26日、日本蜘蛛学会のシンポジウムで好評だった高須賀圭三氏のマダラコブクモヒメバチによるオオヒメグモの寄生の映像が動物行動の映像データベースで公開されました。関心のある方はごらん下さい。
(1)寄主であるオオヒメグモをおびき寄せるマダラコブクモヒメバチ
(2)室内環境下でオオヒメグモにアタックするマダラコブクモヒメバチ 2
(3)室内環境下でオオヒメグモにアタックするマダラコブクモヒメバチ 1

●8月21日〜23日、仙台の宮城女学院大学にて日本蜘蛛学会第41回大会が開催されました。盛況でした。 大会委員長の田中一裕さんはじめ田中ゼミのみなさん、宮城教育大学の島野さん、お世話になりました。 大会に参加された方で東京蜘蛛談話会に入会なさっていない方は ぜひご入会ください。 入会手続きやこれまでの活動履歴、 そして会誌や通信を参考にどうぞ。
 来年度の大会は加藤輝代子さんが大会委員長で東京都渋谷の東京環境工科専門学校で開催されます。談話会のみなさんのサポートをよろしくお願いします。
●7月放送予定の『熱中時間(ホンチ遊び)』15分版は放送中止になってしまいました。 再放送の予定は次の表の日時に変更されました。
『熱中時間』(ホンチ遊び)
NHK総合 9月2日(水) 22:45-23:00
BS2 9月5日(土) 7:30-7:45
NHK総合 9月8日(火) 15:45-16:00
●日本蜘蛛学会の大会が仙台で開催されます。参加締め切りは7月27日(月)です。 大会案内はウェブ上にもあります。仙台大会事務局ホームページ および会場へのバス時刻表が案内されています。
●小鳥が蜘蛛の巣にかかりました。奈良県の野岳さんのブログにて紹介されています。
●2009年7月18日より20日まで、長野県北佐久郡立科町で東京蜘蛛談話会長野合宿が行なわれました。参加者は25名ほど、長野は珍しいクモも多いので楽しい観察になりました。世話人の甲野さんより、
 「今夏は長野県立科町にある女神湖を拠点とした,少々標高の高いところのクモを観察してきました.暑い都心とはまるで別世界.ハルゼミの涼しげなこえが聞こえる女神湖の標高は1500m.惜しくもキタグニオニグモは確認できませんでしたが,タカネエビスグモ,ツユグモ,アカオニグモ,チリコモリグモなどなど,平地の観察では御目にかかれないクモも観ることができました.また夜は夜間観察が終わった後も遅くまでクモ討論がなされ,刺激的な日々を過ごしました.クモで満足できなかった方も,高原の香りと野鳥の囀りで,きっとリフレッシュできたことでしょう.」
●児童書で出版されたクモの本がすぐに品切れ・絶版、入手不能になり、古書市場にも出ない現況に怒りを覚えて、pdfファイルで絶版図書(クモ関連の児童書)を紹介するコーナー「怒りをこめてふり返れ」を作成しました。ただし、一時的な紹介なので、期間限定公開で、すぐに削除する予定です。
●2009年7月12日あきるの市横沢入観察会にて甲野涼さん、クワの木の葉の下でムツトゲイセキグモを発見。メスの幼体でした。NHK「ダーウィンが来た」の吉田嗣郎さんのカメラに収録されました。その後、吉田さんが飼育・撮影中。
 花井正実・川口美咲によるヒメカラスハエトリの威嚇誇示行動の実験も行なわれました。
 本多佳子さんがこのとき撮影した動画が動物行動映像データベースに 「ヒメカラスハエトリ♂の威嚇誇示行動」として登録されています。
 文一総合出版『日本のクモ』の写真の入れ違いなどが話題になりました。
 特に重要なミスは65ページの「ウヅキコモリグモ♀」の写真は正しくはハリゲコモリグモで、「ハリゲコモリグモ♀」の写真はウヅキコモリグモです。
 そして80ページの「イオウイロハシリグモ♀(スジボケ型)」の写真は正しくはスジアカハシリグモです。
 また、10月の観察会で新井さんから指摘がありましたが、ムラクモヒシガタグモのメスの写真も変です(オスの写真-谷川撮影-は、正しいです)。ムラクモヒシガタグモの一般的な色彩は頭胸部背面が全面黒褐色なはずですし、腹部背面にはムラクモ模様があるはずです。この図鑑の写真のムラクモヒシガタグモは色彩が薄すぎます。おそらくこれはヒシガタグモのメスです(すぐ上にヒシガタグモのメスの写真がありますが、それと同種です。よく見るとパターンが同一!)。参考までに、右にムラクモヒシガタグモのメスの正しい写真-池田撮影-を、掲載しました。ちなみに同定するひとは、腹部下面(腹部腹面)を見れば間違えることはありません。普通は見ない場所ですが、ムラクモは暗色なのにヒシガタグモは白色だからです。
 以上、欄外に『日本のクモ』写真のまちがいを図版とともにまとめておきました。
●東海大学出版会より、小野展嗣編著図鑑『日本産クモ類』が、いよいよ発刊されます。2009年8月5日ごろ店頭に出ます。「目次」は別のAdobeのPDFファイルにてご案内します。日本産クモ類約1500種が掲載されており、ほとんどの種が検索できます。カラー写真は約490葉、緒方清人氏による見事な生態写真が多い。
 定価は33600円(税込)ですが、著者割引などの案内があればすぐにお知らせします。

 小野展嗣さんより著者割引の案内がありました。
 【著者割引価格】26880円(税込み・送料無料)
 【連絡先】東海大学出版会 稲 英史氏
  inaair@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp
 「お支払方法は、振込み用紙をお送りしますので、ご利用ください。ご購入の場合は メールにてまでご連絡ください。カード購入(VISA)も可能です。」。メール等で小野さんの紹介でと連絡していただければ確実だと思います。発行部数はわずか1500部です。購入はお早めに。日本蜘蛛学会仙台大会でも割引販売されます(池田)。
●前川隆敏さんがNHKの『熱中時間』(ホンチ熱中人)に出演しました。7月4日(土)NHK・BS2、18分版を皮切りに再放送・再々放送、総合テレビでの13分半版の放送と予定(7月8日は別番組に変更されました)。見逃すことはできません。ホンチ=ネコハエトリの戦いぶりも見ものです。45分版では前半は「ボロ熱中人」、後半は「ホンチ熱中人」前川さんの登場です。
放送日 放送局 時刻
7月4日(土) NHK・BS2 18:00-18:45
7月5日(日) NHK・BShi 21:00-21:45
7月8日(水) NHK総合 22:45-23:00
その内容と熱中倶楽部ブログは別項にて紹介。 
●2009年5月末、張替智行さんにより、飼育下でナンブコツブグモの幼体がまどい中に集団捕食をすることが観察されました。
 大発見です。
●2009年5月、Kishidaia 40周年記念号への記念文(談話会活動の思い出や感想、クモとの出会いなど)が、まだあまり投稿されていません。 クモとの出会いや人との出会いなど、ぜひ気軽に書いて投稿して下さい。新開孝 クモのいと
●新開孝『クモのいと』(ポプラ社、1200円)も、2009年5月に発行されました。ポプラ社の「ふしぎいっぱい写真絵本」のシリーズ16です。円網や糸の機能(虫捕獲、分散、産卵、卵のう)が中心の写真絵本です。写真は美しいのですが、種名が記されていない網・写真が多いのが残念です。網糸は種によって特徴があるからです。入門者用ならなおのこと、種名はきちんと書くべきでしょう。ジョロウグモの網の次にコガネグモの網が網だけ出ていたりして、初心者にはかえって誤解を与えます。真剣に見る人にとっては特にいけません。コガネグモが多いようですが。
 また、水平円網の写真は少しだけですし、不規則網や棚網、皿網、ヤマジグモやヨリメグモやナンブコツブグモなどの面白い形の網は紹介されていません。少しクモ専門家の助言があれば、もっと面白くなったのではないかと、ちょっと残念。
新海栄一・新海明 おどろきのクモの世界●新海栄一・新海明『子供の科学サイエンス・ブック おどろきのクモの世界』(誠文堂新光社)が2009年5月30日に発行されました(2200円)。児童書とはいいながら、お二人のこれまでの著作の集大成の感があります。表表紙に配列されたクモもジョロウグモとトリノフンダマシ以外はなかなか曲者ぞろいですし(全種正しく同定できる人はあまりいないのではないでしょうか)、オオクマヒメドヨウグモの水平円網が最初の方に紹介されていたりして、ある種のこだわりを感じさせます。
 約150種のクモが紹介されています。網の写真や生態写真は約80種。必ずしも身近なクモとは限らないので、クモ図鑑として使おうとする人は要注意です。つまり、身近でも載っていないクモが結構あります。もっとも身近なクモは地域によって異なるので、完璧を期すこと自体、無理ですが。
 この手の児童書は、すぐに品切絶版になりますので、お買い求めは早く。
 校正ミスが2箇所にあります(31ページにムトゲイセキグモ、39ページにミズモ)。日本蜘蛛学会の交流誌 「遊絲」No.25に、池田の書評があります。なお、「遊絲」には舞曲タランテラの出て来るオペラの紹介もあります。
●「自然保護」5・6月号に八幡明彦「自然海辺にすむイソコモリグモ」掲載されました。自然保護協会の会誌のPRなので、pdfファイル5MB近くあります。
●NHK「ダーウィンが来た」で、ムツトゲイセキグモを取材中です。ネイチャー・シネ・プロの吉田嗣郎さんは撮影しながら、マメイタイセキグモの出のう幼体を飼育されています。
●4月の談話会総会・例会で、小沢さんより紹介がありました。けん玉協会が「けん玉 ペインテイング コンテスト」(デザイン画コンクール)を行っています。別記しました。近年はクモのデザインも増えているそうです。競ってご応募下さい。けん玉入賞作品 クモデザイン
●東京蜘蛛談話会例会・総会が終了しました。例会の講演内容と総会速報は別記。
●2009年4月16日、横浜開港150周年を祝う「開港博Y150」のプレイベント(4月16日から4日間)で、横浜に巨大なクモが出現した。ストーリーは、横浜港に特殊テープで巻かれた謎の漂着物が到着、引き揚げてテープを外すと中から巨大なクモが出現、やがてクモは目覚めて暴れ始める。フランスの巨大スペクタクルアート劇団ラ・マシンが制作した二匹のクモは高さ約12m、三、四階立てのビルに相当、クモが脚を広げたときの最長幅は約20m、重さ37トン。
 鉄と木材で作られ、デイーゼルエンジンで動く。クモに乗り込み、動作を操るスタッフは14人。
 横浜の赤レンガパークや新港埠頭を「劇場化」した。
 一匹はプレイベント後もY150はじまりの森に住みつくという設定。
 (写真は読売新聞4月20日神奈川版より。4月19日土曜日、新港埠頭で遭遇し、日本大通りに繰り出した巨大クモ。沿道の人々は主宰者側発表で50万人)
   la machine 関連記事へリンク


●2009年3月11日、アドスリー発行の季刊生命科学誌『Biophilia』春の号に、池田博明「クモの毒を科学する」が掲載されています。なお、別刷は著者元にあります。
●2009年3月7日、千葉中央博物館の蜘蛛展が始まりました。
●2009年2月8日、千葉県立中央博物館の蜘蛛展の案内ができあがりました。

UB2009年度 東京蜘蛛談話会 活動計画(計画や世話人などの立候補は事務局まで)
 

★観察会
採集会
東京都
横沢入
里山保全地域

ホームページ案内

集合場所
JR五日市線 武蔵増戸駅
改札前 

時刻 午前10時集合

駅からだいぶ離れています。
集合時刻に遅れますと
置いていかれます。
横沢への入り口が
分りにくいのでご注意。
第二日曜日

第1回  2009年5月10日(日)
第2回  2009年7月12日(日)
第3回  2009年10月11日(日)
第4回  2010年2月14日(日)

終了しました
世話人は新井浩司 

会場周辺にコンビニや売店がありません。
事前にご用意ください。
(ただし、武蔵増戸駅の近くにスーパーが
あります)
★車の方は駐車スペースの問題があります。事前に新井まで電話下さい。
世話人:新井浩司  090*****
★合宿
長野県北佐久郡立科町
「すずらん荘」
〒384-2309 終了しました

 立科町女神湖通り1029)
 TEL..0267******
 FAX.0267****

1泊3食つき 10,000円
(子供 7000円)

交通
A:東京方面から(中央本線)
 JR新宿駅→(特急あずさ 2時間15分)→JR茅野駅→(諏訪バス 50分)→東白樺湖バス停下車

B:東京方面から (長野新幹線)
 JR東京駅→(新幹線 1時間15分)→JR佐久平駅→(千曲バス 60分)→女神湖下車

C:名古屋方面から (篠ノ井線)
 JR名古屋駅→(特急しなの 2時間)→JR塩尻駅→(中央線)→JR茅野駅→(諏訪バス 50分) →東白樺湖下車
2009年7月18日(土)夕〜20日(月)昼

終了しました
   18日 宿付付近て夜間観察
   19日 蓼科町 蟹窪周辺、女神湖周辺
   20日 蓼科町 鳴石周辺には牧場や蓼科御泉水自然公園など
 があります。
 キタグニオニグモ、アカオニグモ、
 ホオジロハエトリなど高標高で見られる種が
 観察されます。

  「4月10日までに30名が確保できれば
 宿を貸しきりにできますので早めに案内
 させていただきます。」とお知らせしました。
 25名でしたので現在、貸切にはできませんでした。 
  若干あきがあります。
  参加希望の方はお問い合わせ下さい。
  〒186-0002
  国立市東*****
  初芝伸吾 まで
  TEL. 090*****
MAIL****でもOKです。
参加日  ○×でご記入
 願います
7月18日(土)
7月19日(日)
7月20日(月)
★総会および例会 総会 
2009年4月26日(日)
10時より(開場は9時30分)
   終了しました
東京環境工科専門学校
JR渋谷駅東口より
「学3 日赤医療センター行」バスにて約5分
170円 「国学院大学前」下車 徒歩1分

例会   終了しました
2009年11月29日(日)

10時より  (開場は9時30分)
東京環境工科専門学校
同上
世話人:加藤輝代子 090*****

または
〒186-****
国立市東******
初芝伸吾
 090******
世話人:初芝伸吾
講演発表を希望する会員は、
事務局の初芝までEメール
****MAIL
または、はがきで連絡をください。
東京環境工科専門学校への
地図は右図。

ただし明治通りの曲がり角は
「交番前交差点」という名称では
ありません。

正しくは・・・忘れました。
談話会通信 126号・127号(発行済み)
128号 (2月発行予定)
編集者:谷川明男
*****MAIL
会誌 96号は「40周年記念号」。発行ずみ。

97号が原稿を受け付けています。
締切は12月末日。
原稿送付先
〒258-0018
大井町金手1099 池田博明
***MAIL
または版下作成の仲條氏に直接
****MAIL。
千葉県立中央博物館 春の展示 2009年3月7日〜5月31日    千葉県立中央博物館 クモ展 終了しました
 担当の萩野さんからのメッセージです。(個人に来たものの一部です)

 「千葉県立中央博物館の萩野です。
 3月7日にクモ展示がオープンしました。一般の方にはあまり受けないだろう、と思っていたのですが、予想外に受けがいいようです。世間にはクモ好きが、私が思っているよりも多いのかもしれません。
 個人的には、クモ好きの方々が喜ぶような展示だと思っています。ワクド、サカグチ、ツシマ、マメイタ、ムツトゲ、カトウツケオの標本を展示していますし、世界で2個体しか採れていないツメナガオニグモのオスも展示しています。
 また、クモの親戚として蛛形類各目も紹介しますが、コヨ リムシとクツコムシの実物もお見せしています。悲しくなるくらい小さいのですが。
 INAXギャラリーのクモ網展が、「クモの網だけにこだわった展示」だったとすれば、私たちの展示は、「クモ網標本とクモの標本と写真をセットにして紹介することにこだわった展示」です。」
千葉中央博物館クモ展ポスター
終了しました
熱中倶楽部 ブログより

2009年07月01日 (水)  熱中時間 ホンチ熱中人・前川隆敏さん   “ホンチ遊び”ってご存知ですか?

 ホンチとはネコハエトリという、巣を作らないクモのこと。ホンチの戦い
 春の繁殖期に雌をめぐって喧嘩する雄の習性を利用し自慢のクモを戦わせるという、横浜の子供たちの間で伝えられていた遊びです。
 もう7〜8年前のこと、横浜に住む私は新聞の地方版の特集記事でホンチ遊びを知りました。横浜に住んでいながらこんな面白い遊びを知らなかったことに我ながら驚きました。
 興味を持って調べるうち、ホンチ遊びは昭和30年代の中頃まで、横浜に住む男の子なら やらない子はいないほど流行した遊びだったのですが、その後急速に衰退し、東京オリンピックを境にしてほとんど消滅したと分かりました。
 東京に集中した人口を吸収するための宅地開発によって、ホンチやそのエサとなる虫たちの棲む自然が切り崩されていった事が大きな要因でした。
 実は私も宅地開発によってできた新興住宅地に東京から引っ越ししてきた家族の長男で、移り住んだ時には、すでにホンチ遊びは廃れていたのです。周りの人たちも同じように、よそから引っ越してきた人ばかりで、根っからのネイティブ横浜人からホンチについて学ぶことがなかったのです。それで自分がホンチ遊びを知らなかったことに合点がいきました。
前川隆敏さん
 今回の熱中人前川さんの戦わせ方、前川隆敏さんは小学校低学年の頃からホンチ遊びをやり続けて50年!バリバリの“ホンチ遊び熱中人”です。そして私の知らない昔の横浜を知る…というより横浜が変貌していく様を、子供から大人になるまで同時代的に体験してきた方でした。
 何度か前川さんにお会いして取材を重ねていくたびに、同じ横浜の住人でありながら私の知らない横浜を知っていることに 羨ましさを感じました。前川さんが語るかつての横浜は、広々としていて遠くまで見渡すことができ、ホンチなどの遊び相手がたくさんいる、自然が豊かでのどかな場所でした。
 ホンチが消滅した昭和40年頃は、私たちの暮らしが大きく変わり、子供たちを取り巻く環境や遊び方も変わっていった 時期です。ホンチ遊びは、地域の子供たちが集まって集団で行われ、年上の子供が年下の子供に教え伝えていくものだったそうです。子供たちの間のコミュニケーションの上に独自に成り立っていた文化だったのです。
 今の子供たちを否定するつもりはありませんが、昔の子供たちの方が今の子供たちに比べて、お互いの関係が濃密だったことが想像できます。例えばガキ大将が弱い子供からホンチを取り上げるなどというのは、してはならない不文律だったといいますから、イジメなどは存在しえない子供の世界の秩序があったのでしょう。
 ホンチ遊び 大会前川さんが所属する「横浜ホンチ保存会」のメンバーは、子供の頃にホンチ遊びに夢中になった人がほとんどで、皆ホンチの話になると少年のような表情で語り始めるのが印象的でした。保存会に上下関係はなく、会長が偉いわけでもありません。ホンチの前では平等で、強いホンチの持主が尊敬されヒーローとなる、昔の子供時代の感覚を大切に守っているのです。 彼らがホンチの向こうに見ているものは、古き良き時代の横浜に流れていた、ゆったりとした時間であり、 新鮮に感動することができた、子供の頃の自分の姿ではないかと感じました。
 熱中人・前川さんは、初めてホンチと出会った時のことについて「夢の扉を開いたようだった」とおっしゃっていました。昔の子供たちはホンチのような身の回りの生きものたちを遊び相手にして、いろんなことに気づいたり学んだりしたのだろうなと、考えさせられました。
 番組を見終わった後に近くの植え込みを覗くと、新しい友達が見つかるかもしれませんよ…。


  メディア総合研究所 ディレクター 池田邦夫 投稿者:ディレクター | 投稿時間:19:00
 前川さんの論文には次のようなものがある。 ハエトリに関心をもつ方には必見の論文である(池田博明記)

  前川隆敏,1991.ネコハエトリのクモ合戦のさせ方. Atypus,(98/99):43-46. pdfファイル
  前川隆敏,1991.ネコハエトリの求愛誇示行動における「顎出し」について.Atypus, (98/99):33-36.
  前川隆敏,1992.ハエトリグモの網膜の動きを見る. Kishidaia, (63):31-32.
  前川隆敏・池田博明,1992.野外でもわかるハエトリの脱皮の兆候.Kishidaia, (63):35-36
  前川隆敏・池田博明,1992.ネコハエトリの雌雄モザイクとその誇示行動.Acta arachnologica,41(1):103-108.
  池田博明・前川隆敏,1993.ネコハエトリの雄の採集脱皮の条件を探る(予報).Kishidaia, (65):1-2.
  前川隆敏・池田博明,1994.飼育条件下でのネコハエトリ幼体の成長と発育.Kishidaia,(66):27-33.

      2009年度 東京蜘蛛談話会 例会・総会 速報  (池田博明記)

日時 2009年4月26日(日) 午前10時から午後5時 

 開式の言葉  (事務局・初芝伸吾)
 自己紹介と近況報告
 講演
 (1)梅林力「電子顕微鏡で見たクモの微細構造」 多様な糸の利用と歩脚先端
 (2)桑田隆生・境武志「ワスレナグモ 卵から出巣まで」 1月から3月出巣までの発育が判明
 (3)井上尚武「イソコモリグモの求愛行動と新産地ほか」 茨城県高萩市と室内で求愛を観察
 昼食
 総会  (1)2008年度活動報告  (2)2009年度活動予定  (例年通りです)
      (3)その他の議案  
        (i) 会計監査の笠原さん退任、梅林力さん留任、加藤輝代子さん新任。
        (ii) KISHIDAIAへの映像投稿が認められた。
        映像は動物行動学会映像データベースに登録される。
 講演
 (4)中西亜耶「トタテの穴の中 キシノウエトタテグモの巣穴で見つけた生き物」 クモ以外のものを紹介
 (5)八幡明彦「キシノウエトタエグモの広域分布を決めている条件は何か」 日本列島の歴史と関連
 (6)花井正実・川口美咲「ハエトリグモの誇示行動」 オスの威嚇誇示と求愛誇示行動の動画記録
  (休憩)
 (7)池田博明「関口晃一氏の『蜘蛛図説』と蜘蛛研究」 米寿記念号にちなんで業績紹介
 (8)張替智行「ムツトゲイセキグモの飼育」 飼育での記録を動画で紹介
 (9)新井浩司「ムツトゲイセキグモの野外行動観察」 野外での動画での記録
 (10)吉田嗣郎「ムツトゲイセキグモ映像『ムーンライトハンター』紹介」 
 閉式の言葉 (初芝)

      懇親会は同会場にて。(〜7時20分)

(参加者。順不同) 新海栄一、菊地哲理、吉田嗣郎、谷川明男、初芝伸吾・拓馬・亜理紗、 甲野涼、田中耕太郎、松尾真人、本多佳子、鈴木岳、仲條竜太、花井正実、川口美咲、小峰光弘、 新井浩司、張替智行、桑田隆生、土屋昌利、梅林力、中島はる、小沢実樹、井上尚武、弘中豊、 加藤輝代子、八幡明彦、村山敬洋、安田明雄、崎達紀、平松毅久、吉野、中西亜耶、池田博明 
けん玉協会コンテスト 

第7回 けん玉ペインテイング コンテスト  応募デザイン締め切り日 2009年5月25日
 第一次審査は応募用紙にデザインしたもので行います。 二次審査は一次審査通過作品をけん玉の現物にデザインしたもので行ないます。
あなたの歌 わたしの歌 (其の九)   新しい日本の歌  中島はる作品集より   
         ソプラノ 瀬尾美智子  ピアノ 名取典子  フルート 福田祥子

  小倉百人一首の女流歌人たち「愛は歌となり 花となり」 全9曲
  じゃがたら文 「お春ゼロニマの生涯」(全5曲)
  「ひいらぎの花」(全10曲
  モノオペラ 「蜘蛛の糸」(原作 芥川龍之介) 

 二年前から中島作品に取り組んだという瀬尾さんの歌唱は、日本語を大事にしたものでした。
 ピアノがまた見事な演奏でした。
 フルートは『蜘蛛の糸』の天国の場で低音から中音域を生かした演奏でした。
 特に中島さん作詞・作曲の「ひいらぎの花」の日本語と曲の一体感が見事です。
 中島さんは「詞と曲が一緒に出てきたから」と言っておられました。
 子供さんが小さいときに起こった実際のことが歌われています。
 特に第3曲の「うさぎが死んだの」はきわ立ちます。
 モノオペラ『蜘蛛の糸』は、天国のお釈迦様の歌を前後にはさんで真中にカンダタが登場する三場の15分くらいの作品。
 蜘蛛の糸がカンダタのそばにするすると下りて来る様子は、ピアノで表現されます。
 (池田記)

  2009年12月11日(金) 開場 18:30  開演 19:00
  横浜みなとみらいホール小ホール

●立体しかけ絵本   『タランチュラ』


Uncover TARANTULA
傑作です。2005年12月,
講談社より日本語版が
出版されました。

『立体モデル大図鑑 タラン
チュラのからだ』訳・八幡明彦
2800円 講談社より


    

T.TOPICS 2008年  (日付逆順)

●2008年12月7日、大阪イシハラホール 内藤千津子ソプラノリサイタルで斎藤慎一郎さんを偲んで 「歌う昆虫記」などの独唱版初演などが行われました。 
●11月30日、談話会例会が行われました。講演題数14は過去最高でしょう。 講演が少ないときにと5題を準備していた谷川明男さんが司会進行幹事として、他のみなさんを優先したため、 1題も講演できなかったのも記録に残ります。出席者も35名と近年になく多く、盛況でした。 調査で欠席の予定だった事務局の初芝さんもアクシデントに出席できて司会進行を務めました。 
 同日、峯陽作詞・中島はる作曲、川本伸子歌の『ひとり歌芝居(モノ・オペレッタ)』(津田ホール) 公演で芥川龍之介作「蜘蛛の糸」 が上演されました。
ガラス蜘蛛 ●文葉社の『クモの巣と網の不思議』が会社倒産のため廃刊になってしまったので、一般の質問に答えるときの適当な書物 が無くなってしまった。そこで、一部をホームページ上に掲載することにした。 著作権は著者にある。一般のかたからの質問が多い「クモの円網の張り方を教えて下さい」とか、 ジョロウグモの網はどうなっていると考えればいいんですかとか、そのたびに絶版の本を図書館で 見てくださいというのも心苦しいので。 日本蜘蛛学会の一般サービスコーナーにも、 《 『クモの巣と網の不思議』抜粋》として、リンクしています。
●2008年7月,『青い鳥』の作者メーテルリンクには『蜜蜂の生活』など昆虫3部作や『花の知恵』といった博物文学が あります。彼はミズグモの博物誌も書いていました。その本が翻訳され、 工作舎から高尾歩訳で『ガラス蜘蛛』として発行されました。定価は1800円で、 解説は仏文学の杉本秀太郎さんと、クモ学の宮下直さんです。
 メーテルリンクは水中から空気の泡の力で水面に浮き上がり、 開花するセキショウモの雄花の話から、ミズグモの話題に入ります。 彼はファーブルの『昆虫記』にミズグモの記述が無かったことを残念がり,多くのクモの知恵に敬意を表しつつ, 分類学的記述の無味乾燥さにも理解を示しながら,ミズグモを飼育し、観察した結果を記述していきます。 メーテルリンクは彼が“クリスタルの潜水服”と名づけた釣鐘型の泡に魅了されているようです。
●2008年7月,品切・入手不能だった偕成社の千国安之輔『写真日本クモ類大図鑑』 (改訂版)が発売されました。カラー図版などの写真や解説文は元の版を尊重してほとんど変更されていませんが、 新海栄一氏の校訂により学名などの誤記の修正や新種や既知種に関する追記がされています。 この本の印刷部数はたったの800部!在庫僅少です!
千国写真日本クモ類大図鑑 千国写真日本クモ類大図鑑裏

●2008年6月4日、愛知県愛西市の木曽川右岸、立田大橋下の河川敷・東海広場(駐車場)の排水溝で多数のセアカゴケグモ が発見されたとの報道がありました。須賀瑛文さんのウェッブ・ページ によりますと、最初の発見は5月21日だそうで、河川敷の利用者からの通報だそうです。翌日には愛知ペストコントロール協会によってセアカゴケグモと確認されています。 5月26日から焼却による除去作業で推定頭数600頭。 6月6日の再調査でさらに40頭と卵のう17個を発見・焼却。 クモの網
http://homepage3.nifty.com/~hispider/Insiders●5月、昭文社ビジュアル博物館『昆虫とクモ』が発売されました。
●5月、岩波ジュニア新書で大崎茂芳さんの『クモの糸の秘密』が発売されました。
●2008年4月20日、東京蜘蛛談話会の総会・例会が開催されました。
●船曳和代さんの作製したクモの網の標本展がINAXギャラリーで開催されています。大阪展(3月7日から5月23日)を皮切りに名古屋展(6月14日から8月21日)、東京展(9月4日から11月22日)と巡回されます。INAXギャラリーの休館日は市によって異なりますので注意が必要です。大阪は水曜日が休館です。協力は船曳さんはもちろん、新海明・谷川明男・新井浩司・保育社のみなさん。また、展覧会のパンフレットとして、2008年3月20日、船曳和代さんのクモの網標本を載せたブックレット『クモの網』(INAX出版、A5版、75ページ、1500円+税)が刊行されました。クモ愛好者必携の本です。巡回展や本の内容を詳しく知りたい方、検索は「クモの網展 INAX」で。●2007年12月16日、『クモ合戦の文化論』の斉藤慎一郎さん、ガンのため67歳で御逝去。
●2007年12月、文葉社が倒産したようです。谷川明男『沖縄クモ図鑑』、池田ほか『クモの巣と網の不思議』が入手不能になりました。
●2007年8月23日〜25日、熊本で日本蜘蛛学会大会が行われました。
●2007年5月24日(木)めぐろパーシモン・ホールにて19時より行われる「中島はるの世界」で、中島さん作曲のクモに関わる音楽「ささがにの」「クモの糸のはしご」等が演奏されます。自由席、2800円。プログラムとその解説は別記しました。 
●2007年4月15日(日)、談話会総会が東京環境工科専門学校にて開催されました。

U2008年度 東京蜘蛛談話会 活動計画
 

★観察会
採集会
埼玉県
北本自然観察センター

集合はJR線 高崎線
北本駅
西口改札前
10時

10時04分発、チサン団地経由 北里メディカルセンター行きバスで
「自然観察公園」下車。
(10時台は10:04、10:20、10:51)
(10:37 石戸蒲櫻入り口行きでもOK)
参加者は腕章をつけますので遅れた方は平松のPHSまで連絡を。
日曜日
終了しました

第1回 2008年5月18日(日)
第2回 2008年7月13日(日)
第3回 2008年10月19日(日)
第4回 2009年2月15日(日)

会場周辺にコンビニや売店がありません。
事前にご用意ください。

世話人:平松 毅久 (070***)
★合宿
香川県高松市塩江温泉郷
「新樺川観光ホテル」終了しました

(高松市塩江町1-6)
TEL.. 087******
1泊2食つき 11000円
この他に旅行保健と車代補助費3000円ほど

交通
A:飛行機 羽田13:30発 JAL1407 高松着
  空港よりタクシーで塩江温泉
B:鉄道 東京駅11:13発 のぞみ23号
      岡山駅発 14:45発 マリンライナー
      高松駅からバスにて塩江温泉
C:自動車 山陽自動車道 倉敷インターより
   瀬戸大橋経由 高松西インターを出て
   国道193号を塩江方面
 
2008年7月18日(金)夕〜20日(日)昼
終了しました
申込は、
6月30日までに新海明まで
連絡を
〒192-0352 八王子市******

FAX. 0426*******
7月18日(金) 夕( )
7月19日(土) 朝( ) 昼( ) 夕( )
7月20日(日) 朝( ) 昼( )
★総会および例会 総会  終了しました
2008年4月20日(日)

10時より(開場は9時30分)
東京環境工科専門学校
JR渋谷駅東口より「学3 日赤医療センター行」バスにて約5分  170円
「国学院大学前」下車 徒歩1分

例会  2008年11月30日(日)
終了しました
10時より  (開場は9時30分)
東京環境工科専門学校
同上

プログラムは下記へ。なんと15題!
世話人:加藤輝代子 090*****
初芝伸吾   090******
世話人:初芝伸吾
講演発表を希望する会員は、
事務局の初芝までEメール
または、はがきで連絡をください。
談話会通信 123号・124号・125号発行済み 編集者:谷川明男
***MAIL
会誌 94号・95号 原稿送付先
〒258-0018
大井町***** 池田博明
または
***MAIL
プログラム   11月30日

1.開 式    10:00〜      2.自己紹介(お名前のみ)   10:00〜10:10
3.講  演     講演時間 20分(1鈴15分、2鈴17分、3鈴20分) 質問時間5分
  (1) ヤマトコマチグモとカバキコマチグモの棲み分け 六田晴洋  10:10〜
    巣内湿度を測定するとカバキコマチはヤマトコマチより乾燥していた。
    巣の密閉度が低いことも影響しているのだろう。
    同所的な個体群で比べるとヤマトの牙・触角基節はカバキより有意に大きく形質置換を予想させる。
    ビニールハウスに放飼するとヤマトはカバキに攻撃されたりして滅びた。
  (2) スジブトハシリグモの交尾行動 本多佳子   
    4月30日から5月9日の間にペアを作り、6回の実験交尾に成功。5月13日以降のペアは交尾せず。
    オスは第1脚で水面をたたく。メスは第1脚2脚をクリーニング(メスの化粧なおし)の段階を経て、
    交尾に至る。求愛・交尾は30分だが挿入は2秒程度。2回は産卵・孵化もした。
  (3) クモの構造色 浅間 茂     
    走査電子顕微鏡をもちいてl構造色をもたらすクモの体毛を調べた。
    アオオビハエトリやウデブトハエトリで撮影。格子状の構造が色を引き起こす。
  (4)クモの体の不思議 水山栄子              
    ボランティア企画で国立科学博物館のクモ入門教室を開催。実体顕微鏡を駆使して行った。
    導入は「大きいクモと小さいクモ」。雌雄の見分け方やアリとの違い等など。
  (5) コアカクロミジングモのアリ捕食行動。小さな体に悪魔の手? 安藤昭久
    このクモはアリに粘糸を投げかけない。脚先にかみつくのか、毒液をはきかけるのか、
    はっきりしないが何かの攻撃をくらったアリはクモの傍らでもがき、やがて麻痺する。

昼  食 12:05〜13:00

  (6) シロオビトリノフンダマシの卵のう  荘司康治郎     13:00〜
    9月7日に淡黄色の4mm長の紡錘形の卵のうを発見、9月24日に112頭が出のうした。
    谷川の補足説明によると、この卵のうは従来知られていたシロオビの卵のう(淡茶色)とは形が異なる。
    むしろ南西諸島産のシロオビと共通だという。外雌器や触肢では違いが分からない。
    mtDNAでは二系統に分れた。 
  (7) ワスレナグモ仔グモの巣立ち  桑田隆生、境 武志
    8月5日〜7日朝に出巣・分散。風力により風にのって飛ばされた。
    バルーニングの痕は糸となって残る。
    出のう数は、148+75=223個体、147+8=135個体、二巣で二回に分けて分散を記録。
  (8) 伊豆諸島のクモ 仲條 竜太
    伊豆諸島のクモ種数に影響を与えている要因は何か。分析の結果、
    島の面積と本土からの距離の関数で記述できた。
  (9) 腹部膨大でも産卵直前では無かった(チュウガタシロカネグモ)  池田博明
    小田原市国府津で、チュウガタシロカネグモは4月求愛、5月と9月に産卵のピーク、
    産卵した後も腹部には卵が無いのに大きいままだった。
  (10) 野外におけるキシノウエトタテグモの生態−8ヶ月の追跡的調査を終えて−  中西亜耶
    毎月、大学構内のキシノウエの巣穴直径を測定し、生存率などを調査中、
    11月夜にオスの求愛・交尾を動画撮影できた。
休  憩 15:05〜15:15
  (11) カバキコマチグモが営巣に利用する葉の選好性について  弘中 豊
    脱皮、産卵と利用植物をカバキコマチは換えていた。
    産室にはススキ葉が多く 使用されていた。
  (12) カバキコマチグモに親おける卵、子グモの認識について  小蜥m恵 
    カバキコマチグモとヤマトコマチグモの異種間、あるいはカバキコマチグモ同志での
    卵交換、子グモ交換実験により、カバキの母親は他種の卵、他個体の卵でも保護する、
    自分の巣も区別していないことが分かった。ヤマトコマチも同様である。
     孵化した子グモを交換するとカバキはこれを保護しなかった。
  (13)『蟲太平記絵巻』を同定する  八幡明彦
    大倉集古館に所蔵された「虫太平記」絵巻に描かれた虫や蜘蛛を分析・同定した。
    クモは大将に「土グモ」が、逃げる者に他のクモが使われていた。
    クモや虫の図の出典はほとんど「訓蒙図彙」、一部は「和漢三才図絵」であった。
  (14) 電子顕微鏡でみたクモの微細構造(7)  梅林 力 
  (15) 国会議事堂前に出現したマルゴミグモについて  新海栄一
    2002年にお台場に出現したマルゴミグモは今年国会議事堂前に出現した。定着し増加中。
    オダカグモ、トビジトイソウロウグモ、スズミグモ、クロマルイソウロウグモなど
    北上するクモに注目。
    
4.閉 式 17:20〜    
5.懇親会 (東京環境工科専門学校 2F) 17:30〜

終了しました
2008年12月7日(日)14:30 内藤千津子ソプラノリサイタル

虫に魅せられた斎藤慎一郎氏を偲んで


  会 場 イシハラホール
  (大阪市西区江戸堀1-3-15 新石原ビル5F)
  出演者 Sop/内藤千津子 
        Pf/中村展子 
        Fl/福永吉宏

主な曲目

 中田喜直:「六つの子供の歌」【全6曲】
 山田耕筰:この道、待ちぼうけ、中国地方の子守歌
 橋本国彦:笛吹き女(深尾須磨子:作詩)
 中島はる:「歌う昆虫記」【全12曲】
  (さいとう しんいちろう:作詩)
   【独唱版初演】
 小倉百人一首の女流歌人たち「愛は歌となり花となり」【全5曲】
  (峯 陽:作詞)
   【完全版初演】
  入場料 \4000(自由席)

ひとこと メモ
■昨年12月に逝去した斎藤慎一郎は、日本蜘蛛学会会員で、
地球環境保護の問題に取り組み、「クモの合戦虫の民俗誌」、
「虫と遊ぶ 虫の方言誌」、
「歌う昆虫記」など著書多数。
彼の詩に中島はるが12曲からなる歌曲版「歌う昆虫記」を作曲し、
内藤千津子のソプラノで初演されます。
その他、日本の歌の数々と共にお楽しみ下さい。