度数 | % | |
---|---|---|
専任監督がいる | 11/173 | 6.4 |
専任コーチがいる | 3/173 | 1.7 |
兼任コーチがいる | 34/173 | 19.7 |
専任マネージャーがいる | 49/173 | 28.3 |
専任はなく全員が選手である | 122/173 | 70.5 |
【考察】 専任コーチが少ないのは仕方がないこととして、兼任コーチの存在も2割に満たないことがわかりました。草野球チームは技術指導を担う立場の部員がはっきりしていない場合が多いようです。とにかく試合をして、野球の「楽しさ」を味わうことを命題とするチームが多いことは十分実感していますが、野球がスポーツである以上、技術的な課題は絶えずつきまといます。それらを克服して勝利していくための指導者の役割は決して小さくはありません。高い技術と知識を持つ部員がいる場合は、積極的に「指導者的立場」に立ってもらい、チーム力を上げていくことを考えてみてもいいかもしれません。 専任マネージャーについては、その仕事内容のほどはアンケート項目には含めませんでしたが、単なる応援役、備品管理、会計、スコア係、渉外係と、様々なケースが考えられます。チームによっては、マネージャーの働きがチームの活動を大きく左右する場合もあるようです。マネージャーは試合には出場しない「縁の下の力持ち」的存在ですから、時には感謝の念を表すことも忘れないようにしたいものです。 |
《草野球チームの年間試合数について》
年間試合数 | 度数 | % |
---|---|---|
0〜4 | 40 | 25.3 |
5〜9 | 34 | 21.5 |
10〜14 | 31 | 19.6 |
15〜19 | 14 | 8.9 |
20〜24 | 18 | 11.4 |
25〜29 | 8 | 5.1 |
30〜34 | 5 | 3.2 |
35〜39 | 4 | 2.5 |
40〜44 | 3 | 1.9 |
45〜49 | 0 | 0.0 |
50〜54 | 1 | 0.6 |
合計 | 158 | 100.0 |
【考察】 年間5試合未満のチームが最も多い結果となりました。野球シーズンを3月〜11月の9カ月間とすると、2カ月に1試合できるかできないかという状況でしょう。当サイトとしては、次回アンケートを実施した際に、ここの数字が減少していることを祈らずにはいられません。 |
《草野球チームの年間練習時間について》
年間練習時間 | 度数 | % |
---|---|---|
0〜10 | 67 | 38.7 |
11〜20 | 5 | 2.9 |
21〜30 | 29 | 16.8 |
31〜40 | 5 | 2.9 |
41〜50 | 25 | 14.5 |
51〜60 | 0 | 0.0 |
61〜70 | 14 | 8.1 |
71〜80 | 0 | 0.0 |
81〜90 | 15 | 8.7 |
91〜100 | 0 | 0.0 |
合計 | 160 | 92.6 |
【考察】 アンケートでは、週に何回・月に何回で1回に何時間という伺い方をしましたが、それらのデータを基に、野球シーズンを3月〜11月の9カ月間として年間の総練習時間を計算しました。 あまり練習をしない草野球チームの多さが目につきます。年間練習時間10時間未満をさらに詳しく見ますと、練習時間0が43チーム(24.9%)と、4チームに1チームがまったく練習をしていません。「実戦の中で技術を身に付けていく」という考え方も決して否定できるものではありませんので、これはこれでよいのかもしれませんが、練習不足が原因でケガをされることのないようご注意ください。 アンケートの中で戦績をお伺いしましたが、ここから勝率を計算し、練習時間と勝率にどのような関係があるのかをみてみましたが、その結果、相関係数は 0.125 となり、まったく相関しないことが判明しました。ただし、基になる戦績のデータは試合数がばらばらで、すべて同等に扱うことのできるデータではありませんし、練習時間にしても中身の濃さがチームによって異なります。よって、この相関関係は気休め程度に受け取ってください。決して練習軽視を助長するものではございません。 |
《サインプレーについて》
度数 | % | |
---|---|---|
サインプレーをする | 62 | 35.4 |
しない | 113 | 64.6 |
合計 | 175 | 100.0% |
【考察】 前述の役割分担の結果を反映しているのでしょう。サインプレーをするチームは全体の約1/3程度です。これはチームの指揮系統が確立していないからで、チームの代表者はいるが指揮はしない、もしくは指揮できないということを意味するのでしょう。「君臨すれども統治せず」に似ていなくもないですが、サインプレーをしないチームの皆さん、一度代表者をヘッドにサインプレーを試みられてはいかがでしょうか。違う野球が見えてくるかもしれません。具体的な戦術については「まるドの目」で述べられております。
なお、上述の勝率データを用いてサインプレーの有無で比較をしたところ、
と、サインプレーをするチームの方が有意に勝率が高い結果となりました。 (p値0.002;Unpaierd t-test) |
《スコア付けについて》
度数 | % | |
---|---|---|
スコアを付ける | 116 | 66.3 |
付けない | 59 | 33.7 |
合計 | 175 | 100.0% |
【考察】 面白いことにサインプレーとは逆の結果で、付けないチームが1/3あります。スコアを付けるチームは、どの程度まで詳しくスコアを付けているのかはわかりませんが、少なくともチームの個人成績(打率、出塁率、盗塁数など)の算出がその大きな目的なのでしょう。 野球は個人の働きがいろんな角度からきっちりと数字で表せてしまうスポーツです。あまり数字に振り回されるのもいかがなものかとは思いますが、やはり自分の成績は気になりますし、それが励みになったりもします。シーズン後の打ち上げの際に成績が発表され、一喜一憂するのも草野球人の楽しみの一つでもありますが、できるなら、チームの個人成績はシーズン中から公開された方が、試合への取り組み意識の向上に役立つものと思われます。
上述の勝率データを用いてスコアの有無で比較をしたところ、
と、スコアを付けるチームの方が有意に勝率が高い結果となりました。 (p値0.468;Unpaierd t-test) |
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