「草野球の窓」

第8章
「形勢不利な時の戦い方 1」
〜 気持ちの持ち方 〜

 例えば、初回、四死球と失策がらみで1点先取され、2回にも連打と犠打で2点を取られたとしよう。相手投手は速球をビシビシ投げ込み、我々は三振、凡打を繰り返し、四球の走者が一人しか出ていないのに、早くも中盤に差し掛かったとしよう。昨年の試合では、こんなケースはよくあった。

「何とかして打ちたいけど、打てそうにないなー」
「これ以上点をやってはヤバイから、しっかり守らんといかん」
「あの四番、バカ当たりしてるから何とかしてタイミングはずさんといかん。そうするべぇー」

・・・つまり、気持ちが負けているのである。気持ちが負けていては絶対に勝てない。

戦いは戦力、作戦、そして時の運の関数である。

 戦力はほぼ固定されており定数、作戦も走者が出なければ立てようもない。したがって残る変数は運であり、運を我がものにするしかない。そのためには気持ちが負けていてはダメなのだ。

 気持ちで相手に勝つにはどうしたらよいか。相手の弱点を見抜くことである。皆で必死になって弱点を探す。例えば、速球はすごいがコントロールがいまいち、変化球はたいしたことない、あるいは1〜6番までは要注意だが7〜9番はたいしたことない、内外野とも守りはいいけどセカンドだけはヘタだ、等々。探せば一つぐらい弱点が見つかるものだ。弱点が見つかれば、そこを攻める方法を考える。自然に元気が出る。声も出る。攻守のメリハリも出てくる。気持ちが楽になる。その結果、運を呼び込むことができ、流れを我々に有利な方に向けることができる。

気持ちで負けるな! 弱点を探せ!

 これ、ゆめゆめ忘れることなかれ。



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