News >「仕事日記」2009年9月


9月1日(火) 名古屋音楽大学講義
今日しかないので授業後飲み会。おと年から注目していた生徒の伸びがイマイチなのを指摘。頑張ってほしいものである。どのみちプロにならない(なれない)生徒たちは楽しい学生生活を送って音楽への愛情を世間に広めてほしいものだが、ギリギリないし自主的にプロを目指すのならば二十歳前後の今の時期に必死にならずにどうするというのか。
9月2日(水) 名古屋音楽大学講義
講義後明日のために大阪入り。なかなかわびしく寝付かれず。良いホテルに泊まるというのは大事なことである。
9月3日(木) 講師 ヤマハ難波センター
ドナリ―を使ってビバップの音列の話。説明に終始した嫌いアリ。それは本でも別の人ででも学べるのだから佐山のプレイをふんだんに入れ込むと良い、との意見。明日に活用を約す。
名古屋に移動。東急ホテルに帰ると落ち着く。これは一人でも大丈夫。というよりは一人の時間を楽しめて幸福。
9月4日(金) 講師 ヤマハ東山センター
昨日の反省を活かしてなかなか良い内容。質問も具体的に参考になるもの多くコミュニケイションがよく取れた感アリ。
9月5日(土) オーケストラアレンジ打ち合わせ
この2か月で作った3曲を三浦君に渡す。その場で何箇所かの手直しあり。実に実際的なアドバイス。オケの前に出て恥ずかしくない程度には仕上がるはず。今日からはピアニストモードでコンチェルト3曲分の抜粋(モーツァルト・ガーシュイン・砂の器)。サン・サーンス(動物の謝肉祭)。ドビュッシー(子供の領分)。カプースチン(演奏会のための〜第一曲)。さてさて時間配分をどうとるか。
9月6日(日) かいやまゆきリサイタル
かいやまゆき(Vo)
里見紀子(Vln)
佐山雅弘(PF)

パリ・ジュテーム
モンマルトルにかえりて
ラ・ボエーム
群衆
残されし恋には(I Wish You Love)
ローズ
クワンド・クワンド・クワンド
カルーソ
私はスノッブ
モンメック・ア・モア
商売やめた
毛皮のマリー
枯葉(インスト)
迷宮
灰色の途
別れの詩
私の神様
逢いたい
歌ある限り

久しぶりのシャンソンのお手伝い。里見紀子が随分役立ってくれる。
9月7日(月) 名古屋音楽大学講義
国場幸孝を連れて今日から「Two Base Hit」の徹底解剖。いきなりビバップドラミングの神髄に触れる黒田の講義。

ホテル長期滞在の便を図ってくれた久米キンク女史とお礼飲みは近くの海鮮レストラン。木村万作友人の民子女子、明るく元気で楽しい。
ツインルームの窓際で国場がカタカタカタカタと練習しているのを聞きながら眠りに着くも亦愉し。
9月8日(火) 名古屋音楽大学講義
スティーブ・ガッドをボトムラインに聞きに行く。凄まじいまでのメゾフォルテ。国場一曲目から号泣。
9月9日(水) 名古屋音楽大学講義
昨日で一通り「Two Base Hit」は終えたので生徒の希望曲をセッション指導。ゆるさが目立つが、地方の音大のおおらかさ、楽しさでもあるのだからよしとしようか。
浜崎航クァルテット 栄 ラブリー
浜崎航(Ts)
佐山雅弘(PF)
島田剛(B)
黒田和良(Dr)

Dead Zone (Sayama)
Low Key Lightly (Ellington)
Nature Of Mind (Hmasaki)
Summer Cloud (Shimada)
The Garden Of MOMOKA (Shimada)
Lady In The Light (Shimada)
The Feeling Of Jazz (Ellington)
What’s T he Happiness (Sayama)
Ephemera (蜉蝣 Hamasaki)
Puzzle Ring (Hamasaki)
Harvest (Sayama)

島田の曲がだんだん手についてきた。とともにその歪んだハーモニーがなんだか気持ち良くなってきた。良いことか悪いことか。ともあれ素晴らしいバンドに成長しつつあることは確実で喜ばしい。佐山雅弘後期を輝かせるのはこのクァルテットではないか、とさえ思った。
9月10日(木) オフ
ジュンク堂で本を3冊買い込んで「ユリ」でゆっくりブランチ。の予定が開店が12時半とのことで近くのあんかけスパゲティ。ゆでゆでの太い面。名古屋人はこんなものが好きなのか。隣の喫茶店でコーヒーを飲んでいるうちにやっと開店したユリは、大流行りなので珈琲だけというのも申し訳なくて(もともと望んでいた)チキンライスランチ。久々の大食いをしながらLPレコード(ここん家は選盤の趣味が恐ろしく良いのだ)を聞く至福。黒田君に教わったドラミングの粋に耳がついて行くのが嬉しい。

知人の焼き鳥屋で飲む。ひと品ずつに火加減や味付けの工夫があり、全てうまい。兎のから揚げを食す。粘りがあって面白い味。熊肉の陶板焼きも興味を引かれたが今日はパス。
9月11日(金) 浜崎航クァルテット プラス Maritess
Dead Zone (Sayama)
Puzzle Ring (Hamasaki)
Ephemera (蜉蝣 Hamasaki)
ヴォーカル
The Garden Of MOMOKA (Shimada)
Nature Of Mind (Hmasaki)
What’s T he Happiness (Sayama)
ヴォーカル
Enc ヴォーカル
9月12日(土) 浜崎航クァルテット 四日市 VeeJay
真上のパスタ屋さん感じ悪し。確執があるのだろう。
ライブは大いに盛り上がる。
9月13日(日) デュオ w/上野尊子 下北沢 レディ・ジェーン
All The Things You Are ソロ
Girl Talk ソロ 
Let’s Face The Music And Dance ソロ
和田MC
But Beautiful
Willow Weep For Me
Love For Sale
It’s D’Lovely
What’s New
I’ve Heard That Song Before ソロ
Every Time We Say Goodbye ソロ
Do You Know What It Means To Miss New Orleans ソロ
和田MC
Love Letters
My Foolish Heart ~ They Can’t Take That Away From Me
If I Had You
??? ジュリ飛び入り
Fly Me To The Moon 山岡美樹飛び入り
Sunday In New York
There Will Never Be Another You

TBS喜多川来訪。お連れのテイチク佐藤さんは秋川君のマネージャーであるとともにペピート・カイの担当でもある由。もっと売り込んでくれるよう依頼。
9月14日(月) ドラマ音楽収録 信濃町ソニースタジオ
隣のスタジオに小沼ようすけと井上陽介発見。伊藤八十八プロデュースによるティなんとかいう歌手のレコーディング。小沼真黒になっておりどこぞに売られていたか、と冗句。
絵本でセッション リハーサル 千駄ヶ谷 津田ホール
動物の謝肉祭を白石光隆と合わせる。二台ピアノ。そこそこさらっていったのだが、鳥のところで躓いた。音型は単純なのだが跳躍がややこしい。覚えるしかない、というのは無条件で練習量が必要な訳で、これだからクラッシックはやだよなぁ。

ちかくの「高田屋」でそば飲み。調律についての興味深い話をいろいろ聞く。
(1)接近を広く、働きを強く
(2)戻し針
(3)4度取り調律
9月15日(火) ドゥ・マルシェ リハーサル 初台ノアスタジオ
金子晴美セッション 銀座スイング
Love And Happiness
Naima
Iko Iko
Fore on the Bayou
うた
Spanish Key
Harvest
うた

金子晴美(Vo)
八尋洋一(B)
岩瀬立飛(Dr)

立飛とは随分久しぶり。こんなにいいドラムだったかと目を見張る。精巧なガラス細工のよう。あくまでもタイトに、そして美しく、極度に高度な音楽性。八尋とのコンビネイションが素晴らしい。国府弘子のバンドを観に行きたくなった。
9月16日(水) RED ZONE 水道橋 東京倶楽部
Long Time No See
Another Moon
Dead Zone
P-Bop
Matador
Tough
Concrete
Twelve Funk
Sbatotto
Sand Witch
Love Goes Marching On
What’s The Happiness

エレナ抜きを心配していたがどうしてどうして、すごくバンドっぽくなっていて驚き。若者は成長がはやいということか。Ponta Boxビクター時代のディレクターが再結成を促しに来たが、考えておくと言うにとどめた。じゃぁ、と言って今の僕の音を聞かずに帰るような人に新しいバンドのプロデュースを頼む気にはなれないでしょう。
9月17日(木) ドゥ・マルシェ 岩見沢 平安閣
螺旋階段を降りながらの宝塚的ゲスト登場。打ち上げ。
9月24日(木) もっきりやマスター還暦祝コンサート パート1
和田誠さんを囲んで 第一夜 映画の話 
和田誠(おはなし)
上野尊子(Vo)
トク(Vo,Flh)
佐山雅弘(PF)

Love Is Here To Stay
 <おはなし> ガーシュインの話
On Green Dolphin Street
 <おはなし> 大地は怒る
My Foolish Heart
Love Letters
 <おはなし> ビクター・ヤングとアカデミーショー 八十日間世界一周
 <おはなし> ディズニー 初の長編アニメ“白雪姫(査)”第二の長編アニメ“ピノキオ(星に願いを)”先立つことの短編アニメ“三匹の子豚(狼なんか怖くない)”
Some Day My Prince Will Come(Inst)<Flh にハーモンミュートが新鮮
 <おはなし> ビリー・ホリディ 
映像 Do You Know What It Means To Miss New Orleans映画ニュー・オリンズより)
Smile
 <おはなし> チャップリン〜映画の歴史 1893エジソン 1895リュミエール兄弟
       アステアとロジャース(計十本) 
Cheek To Cheek(踊らん哉)
They Can't Take That Away From Me
 <おはなし>Uninvited 呪いの館
Stella By Starlight
There Will Never Be Another You
 <おはなし> 氷の女王 ソニア・??? エスター・??? ジョン・ワイズミラー
       艦隊は踊る
映像 Let’s Face The Music And Dance
アンコール:<おはなし> 真夜中まで秘話
When You Wish Upon A Star

ゴージャスの一言に尽きる楽しい夜。全員が落ち着いていて、下卑た所が全くなく、”品がある”とでもいうのか、よい会だった。バンバンバザールの福島君、和田さんの大ファンらしく、2日間休みを取って東京から登場。笑弥になったヨシエちゃん、離婚しちゃったKちゃんなども誘って"いたる"にて白エビやサンマの刺身を食べていると福島君の友達登場。なんと立川談志師匠の弟子の???さんを連れた春風亭昇太師匠。
9月25日(金) もっきりやマスター還暦祝コンサート パート2
和田誠さんを囲んで 第二夜 ミュージカルの話 
和田誠(おはなし)
上野尊子(Vo)
トク(Vo,Flh)
佐山雅弘(PF)

Speak Low
 <おはなし> クルト・ワイル ミュージカルの歴史 16世紀シェイクスピアに音楽を付けて、、、オペラブッファ>オペラ・コミック>オペレッタ>ミュージカル・コメディ>ミュージカル・プレイ>ミュージカル
September Song
 <おはなし> ロジャースとハート。ロジャースの色んな時期
My Funny Valentine
My Romance
 <おはなし> ボブ・ホープ
映像 Thank You For The Memory
Tea For Two
 <おはなし> コール・ポーター
Just One Of Those Things
Night And Day
Softly As In A Morning Sunrise
 <おはなし> オスカー・ハマースタインII ジェローム・カーン
Yesterdays
Smoke Gets In Your Eyes
 <おはなし>ジョージ・ガーシュイン
Summer Time
The Man I Love
 <おはなし> My Fair Lady ガートルード・ローレンス レックス・ハリソン
Street Where You Live
Love For Sale

近江市場でお茶。豪姫ゆかりの解放和室でお昼寝。宿の温泉にどっぷり浸かって21世紀美術館で横尾忠則展。和田誠と一緒に鑑賞するという贅沢。ほぐしの午後。ジャズミュージシャンな一日とはこうでなくちゃね。二時間の本番に向かってぐたぐたと緩む。南米で観たゾウアザラシの気分。すると演奏は良くなるのだな、不思議な事に。ちょっとした負い目を感じるのはクラッシック症候群。

夕食に馴染みの寿司屋“一平”さんに皆さんをご招待するも反応はイマイチ。赤にし貝はアタリ。まんじゅう貝はハズレ。打ち上げの主計町は大正解。
9月27日(日) 絵本 de セッション 千駄ヶ谷 津田ホール
白石光隆(PF)
佐山雅弘(PF)
礒えり子(Vln)
能祖将夫(朗読)
市民参加の皆さん(群読)
白石真理(Tp) 中一の超明るい女の子。数独にハマっている。

ドビュッシーとサンサーンスを弾く。自分自身もアンサンブルも二年前よりはこなれたと思う。
新宿に移動して打ち上げは譜めくりをしてくれた岩田さんと白石さんの会話が興味深かった。ピアノ話は脇で聞いていてとても面白い。

このところ寺井・里見・高嶋など続き、バイオリンに対する耳ができてきた実感があるので礒エリちゃんはどう聴こえるか楽しみだったが、これという印象が持てずに終わったのが残念。本人にも白石さんにも取材をしてはみたが不発。きっと自分の奥深い所では欲しい答えがでているのだろう。
9月28日(月) インターネットラジオ取材
先月の塩谷哲番組に続いて二本目。定着しつつあるのだろうか?
今日のナビゲーター(この呼び名は何故だかどうも気に入らない)は島村智才(チサ)さんという素敵な女性でシンガーソングライターとのこと。お歌は聞きそびれたがそれはそれは素敵なお声で、なんだかいっぱい喋ってしまった。田村いわく「濾しに濾した北海道の牛乳のような滑らかさ」。わかるようなわからないような。
9月29日(火)
ノートパソコン買換え。速度に期待。
9月30日(水) 国立音楽大学講義 新主流派
 

< Last Month▲page top | Next Month >


2009年