News >「仕事日記」2009年3月


3月1日(日)
友人のご子息の結婚式。新郎新婦ともに慶応幼稚舎からのご出身で同級生どものお品のよさったらまぁ感心する。花嫁側の主賓が和光の社長。ジェントルマンとはこういうことをいうのか。ユーモアもあり毅然ともしていながら飽くまでも穏やか。
3月2日(月) 表紙はうたう 週刊文春50周年コンサート
タイムファイブ 相変わらずの素晴らしいジャズハーモニーをキープしているのが流石。人の良さ(5人とも)も変わらず、向こうも僕との久闊を喜んでくれているのが嬉。
島田歌穂
由紀さおり
安田祥子
阿川佐和子
和田唱
和田誠
大竹まこと
清水ミチコ
道下和彦(Gi)
井上陽介(B)
大坂昌彦(Dr)
里見紀子(Vln)
3月3日(火) ドゥ・マルシェ 長崎NBCホール
牧千恵子(Vln)
ミヤック(Acc)
畠山えり子 <コーディネーター。この人が面白い。
3月4日(水) 吉川よしひろDUO 八代 ホワイトパレス
吉川よしひろ(Vc)
ソロプチミスト
ジャズファーストでの打ち上げ。近くで練習していた地元ミュージシャンが駆け付けてくれて楽しいセッション大会。
3月5日(木) ジャズピアノ6連弾 池袋 東京芸術劇場
山下洋輔 Round ‘bout Midnight
島健 Blue In Green
国府弘子 Amazing Grace
小原孝 舟歌
塩谷哲 All The Things You Are
佐山雅弘 Do You Know What It Means To Miss New Orleans ?
近くの「八吉」という居酒屋で自主打ち上げしいるうちにスタッフの何人かが合流。魚を笊から選んで料理法もリクエストできるというスタイルが新鮮。身厚の太刀魚を選択。
3月6日(金) ジャズと噺 目黒ブルースアレイ
林家竹平
林家正蔵 蜆売り
Violet For Your Furs
Do You Know What It Means To Miss New Orleans ?
Everytime We Say Goodbye
3月7日(土) ジャズピアノ6連弾
山下洋輔 Round ‘bout Midnight
島健 You Must Believe In Spring
国府弘子
小原孝 舟歌
塩谷哲 Over The Rainbow
佐山雅弘 Everytime We Say Goodbye
3月8日(日) ローランド講師 新百合丘 昭和音楽大学
All The Things You Are
Blue Bossa
パルチドアルト
ルンバ・クラーベ
ソン・クラーベ
3月9日(月) 「ヒット・パレード」観劇
戸田恵子 素晴らしい。彼女の演技力でこの芝居が成り立っている。
宮川彬良 昭和の名曲をつなぐオリジナルがいい。ミュージカルのメイン曲としては彼の曲の方だろうと思うが、ウラに回っているところがなんとも謙虚でよい。当人に忸怩たるものもないではなかろうが、何といっても父君の伝記的な物語でもあるので喜び、力を入れての仕事だろうと推察。
3月10日(火) 資生堂CM録音 銀座オンキョーハウス
ミューザ川崎シンフォニーホール ホールアドバイザー会議 予備会議
僕が本会議に出席出来ないのを惜しんで理事長が特に面談を希望してくれた。ありがたし。オーケストラとの共演、ジャズ演目の増加など希望を伝える。
3月11日(水) 山岡美樹 赤坂ノベンバーイレブンス
古野光昭(B) 「The Preacher」を遊びで弾いておられたのを本番に使わせてもらう。実にスイング。終演後リズム感についての重要な示唆をいただく。「気持ちと体が盛り上がってないうちに、ギミックなことをやろうとすると当然リズムははまらなくなる」など。
田鹿雅裕(Dr) 松山修もそうだが真空を作れない。ついフィルで全部埋めてしまうことを指摘する。
佐山雅弘(PF) キーボードでの仕事はつらいが古野さんと出来るのは貴重。

小錦さん最初から客席に。即興ブルースを歌ってくれる。夫人とともにとてもいい人。
3月12日(木) ピアノ・デ・トリオ リハーサル 松濤高木クラビア
小原孝
島健
河原秀夫トリオ 水道橋 東京倶楽部
佐山雅弘(PF) しばらくぶりのピアノトリオ演奏。近々のツアーに備えてとてもよい機会い。Two Bass Hit、Black Nile など僕と国場共通の課題曲にチャレンジ出来たのも良し。 
河原秀夫(B) 安定感のあるラインと独自の世界観のあるソロが魅力。人の良さがしみじみと伝わる。
国場ゆきたか(Dr) 得意曲と不得意曲の差が激しい。リハーサルすればするほど良くなるタイプなところが頼もしくも今後に期待。

勝信(カツ・マコト)娘をつれて来訪。高校時代のジャズ研仲間。ベーシスト。僕の大好きなマドンナ、裕紀江ちゃんと結婚したニクイ(素敵な)奴。日本画家になっていて今の名前は「橋本弘安」。橋本某という日本画史上の人物の、彼は甥であるとの由。
3月13日(金) 松田昌DUO 檜原中学校
生徒50人。51人だったのがなんと昨日一人(一年生)が脳腫瘍で亡くなって50人に。
「楽しいバス旅行」の一部分自粛。
3月14日(土) トリオ 酒田 希望ホール
佐山雅弘(PF)
井上陽介(B)
大坂昌彦(Dr)

All The Things You Are
My Shining Hour
I’m Old Fashioned
Hymn To Freedom
So Tender
Ladies In Mercedez
イパネマの娘
Summer Knows
Autumn Leaves
Harvest
Hannnah
Bolivia
Love Goes Marching On
3月15日(日) トリオ 仙台 東京エレクトロンホール宮城
1600人満員プラス立ち見。凄い。そしてトリオが素晴らしい。
3月16日(月) 中学校訪問
気仙沼の隣村の中学を訪れてジャズの楽しさをピアノ混じりに解説。去年の牧さん仕事の縁での小野寺さんのご招待。日本で一番海水浴場に近い駅の隣に立つ民宿でパーティ。
めかぶ 毛鹿(もうか)の星 マツモ 牡蠣

佐藤 小学校校長 小野寺氏の同年同窓生。因みに僕とも同年。
国安 中学校長
オガタさん 地元実業家
サカイ NPO 長崎
しげこ 女将 はまなすホール
佐藤均(ヒトシ)さん、何でも弾いてくれる。
3月17日(火) みの〜れ フルバンドレクチャー
気仙沼の牡蠣むきを見学していて電車を乗り逃がし遅刻。遅れ人。
3月18日(水) ピアノ・デ・トリオ 小美玉市 みの〜れ
小原孝
島健
佐山雅弘

スカラムーシュ3楽章「ブラジリア」 3人
Tears Of Nature 佐山ソロ
Time Remembered 島ソロ
舟歌〜UFO 小原ソロ
Someday My Prince Will Come 島・佐山DUO
春のメドレー 島・小原DUO
モーツァルト ソナタハ長調 佐山・小原DUO
ーー 2部は全曲3人で
ラジオ体操世界一周
Suite For Piasora
ラプソディ・イン・ブルー
さくら変奏曲
3月19日(木) ピアノ・デ・トリオ 会津若松風雅堂
100年続いているという鰻屋に行く。会津戦争の錦絵が各部屋に掛っていて感慨深い。
3月20日(金) 金子晴美DUO 吉良インテルサット
晴美ちゃんとのステージは何故か童心に帰る。
3月21日(土) ローランド講師 大阪音楽大学
チャカDUO 大阪ロイヤルホース
<1st set>
佐山piano solo  リベリティウム・ブギ(愛の夢)歌入り
Guess I hang my tears out to dry
All of me
Bye bye blackbird
The way we were
Hold me, hold me, hold me
Spain <2nd set>
佐山piano solo Dream A While 歌入り
Lucky to be me
Bluesのコードで、全アドリブ(出たとこ勝負)
Rainbow connection and me
Why try to change me now
In a mellow tone
Don't mean a thing if it ain't got that swing
L-O-V-E アンコール
Moon river

スタン・ゲッツのテナーから歌詞が聴こえるように、チャカの歌からは歌詞の意味が湧いて出る。英語についていけない部分でも意味だけはカラフルに、モノクロに、時にセピアに空気が変わる。意味とも言えないその意味に、具体とも言えない音の符を乗せていく。きちぼう(落語家)来訪。面白く話す。インテリジェンスがはち切れそうに溢れる感じはある種の危うさまで感じさせるが頼もしい若手の様子。東の旅という大阪落語の入門噺をサワリだけやってくれた。
3月22日(日) ソロ 大阪ロイヤルホース
All The Things You Are
Girl Talk
Let’s Face The Music And Dance
Hymn To Freedom
Nardis
Early Autumn
Autumn In New York
My Romance
Alice In Wonder Land
Do You Know What It Means To Miss New Orleans
Every Time We Say Goodbye
Tears Of Nature
Pooh Song
In The Velvet
Dream A While
Matador
Rhapsody In Blue
Martha

淡々とソロを弾くのがなんだか楽しくなってきた。老境か?
3月24日(火) 名古屋音楽大学 Like Someone In Love
今回は準備なく来たのだが、黒田・日景両講師が生徒と話し合って3日分の教わりたいことをまとめておいてくれた上に(!)音・映像・譜面など揃えられるだけの資料を揃えておいてくれた。感激。彼らが生徒たちを愛してい、慕われてもいるのがよくわかる。
3月26日(木) 名古屋音楽大学 Firm Roots
浜崎航クァルテット ラブリー
3月27日(金) 名古屋音楽大学 Everything Happen To Me
カーメン・マクレェの歌い回しを黒田君がコピー(トランスクライブ)して来た。夕べのライブから帰っての作業。アタマが下がる。3連と倍テンポの使い分け、それでいてのレイドバックなど「ジャズボーカル」というものは確実にあるのだ、と感じ入った。
「シンガ―」と「ジャズミュージシャン」があるだけなのだョ、と今までは思っていたのだが。そして文学的には未だそれは間違ってはいないだろうが、テクニカルに、表現手段的に、他にはない(ブルースを根底に持つものでなければ歌うことのできない)「ジャズ・ボーカル」というものが20世紀の人類は手に入れたのだ。
浜崎航クァルテット 岐阜 アイランド
とてもいい店、いいマスター&ママ(よく喋る)。客筋が良かった。ほぼオリジナルで構成するこのバンドに「今日は楽しかった。ジャズっていいですね」と言い残して帰る中高年。文化度が高いとはこういうことである。
島田剛の曲を3つほど掛ける。珍妙なハーモニーと見づらい譜面(悪筆)。抽象画のような美しさだけが滲み出て、具体的な解釈に大骨折。これに関しても「きれいな曲ですね」と若い女性の言。恐るべし、侮るべからずアイランドリスナー。こういうのは店主日頃の居住まい・佇まいが自ずから啓蒙をなっているのだろうと、尊敬の念に堪えない。
3月28日(土) 浜崎航クァルテット 四日市 サラーム
DUST以来何年ぶりかのサラーム。マスターがよくしてくれる。父の出身地ということもあり、ある種の思い入れを感ず。島田剛の難曲、以外に早くこなれつつあり。でも最終日。富山のセッションに持って行って岡崎を困らせてやろう、とほくそ笑む。
3月30日(月) ドラマ音楽録音 銀座 オンキョーハウス
最近よく使ってもらっている井筒君のスコア。今春のドラマは「アタシんちの男子」というもの。ピアノとオルガンで10曲・30パターンほど録音。それを素材に場面にあてていくのだろう。 前回の「1ポンドの涙」というのをチラリと見てはみたが、演技というものでもなく、ドラマ音楽以外のBGMがやたらうるさいので見続けられなかった。
そのことを関係者に言うと、忙しいカメラ割やなんだかジャカジャカした音がなってないと若い視聴者がチャンネルを回してしまうのだそうだ。静かな番組はNHKに所詮叶わないし、中高年層はすでに「NHKしか見ない」という人も多いので(僕もそうだ)そこは捨ててかかる傾向がすよ待っているという。理解はできたので以前ほど無暗に腹立たしく思う事もなくなったが、どうも順番が逆のような気がする。大人が子供に迎合して、より出来の悪い次世代を作っている気がしますね。

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2009年