呼吸器内科への通院である。ロフストランドクラッチをこれ見よがしに突いていく。採血とレントゲンを撮って特に増悪なし。採血室がかつてない激込みである。診察室でのSpO2測定が94%と低く出たのでびびったら,これくらいは心配要らんと一笑に付された。ほんとすか。右手の小指がひん曲がってるのをお見せしても別にリュウマチとかじゃないから気にするなと仰せである。ほんとすか。知らぬ間に骨折したのがくっついたのではと訊いてみると,小指が折れたらただでは済まぬ,絶対にないそうだ。そこはまぁ,そうかな。
会計のとき先月出しそこねたアンケート用紙をしれっと出しておいたら要らんと言われたので破棄してもらった。
小便をして院内の7-11へ赴き,ハーゲンダッツバニラ・7フルーツオレ・欧風カレーパン・7糖質50%オフドーナツ・明治ストロベリーを購う。何というか買いたいアイスがなくなって――原則二度は食わない――325円もするハーゲンダッツに手を出してしまって毒づきたくなるほどうめーんだが,じゃあ奢ってあげるから毎日これを食べなさいと言われても,あにょ他のやついいすか?とやんわり断わりたいタイプの濃さだった。
処方箋薬局へ移動する。激烈に体がだるく,途中で何度も休憩を入れた。立ちどまると残暑の日差しでさらに動きが悪くなる。街灯の柱の出っ張りに手を掛けてはふはふしていたら,どう見てもおれより歳上の紳士が大丈夫ですかと声を掛けてくださった。あいっ大丈夫ですありがとうございますと元気よくお返事もうしあげる。おお,親切なご老体に幸あれ。
薬局に入って即待合のシートに坐りこみ,はあはあしていると店員のほうから処方箋(withおくすり手帳)を取りにきてくれた。どうもすいません。薬の引き渡しもおれの所でエコバッグに詰めてもらう。クレジットカードの操作だけは窓口へ這っていったが,これは退出のアクションに繋がるのだからと我慢する,ちうかやるしかない。
莫迦も休み休み病院の玄関口にあるタクシー乗り場へ戻って帰路のタクシーに乗りこむ。おれが運転手に合図してドアを開けてもらうと,すかさず割りこもうとした爺いが居たので皇帝で耳を吹きとばしてやった。常に紳士たれ愚か者よ。後部シートで少しょう時間を掛けて息を整えていると,運ちゃんが通院の往きのタクシーはどうしてるのかと変なことを尋ねてきた。あー,GOアプリで呼ぶことが多いっすよ,送迎料やすいし。運ちゃんはGOアプリは知らなかったがGOタクシー自体は認知しており――そりゃあドアにでっかくGOって書いて走ってるもんな――なぜかUberやDiDiはどうですかと推してくる。はてな? これが営業活動とも思えないのだがどういう意図だろう。GOアプリがあるからわざわざ他のタクシーを呼んだりしないっすよ。と,うっかりdisらないようにお答え申しあげた。
ウチについておやつを忽ち食いつくす。てか,きょうは疲労困憊コンパニオンガールで7-11にも長居できなくて,軽いお菓子ばかりになってしまった。