ホームページの作成

 あなたが作りたいホームページのイメージがまとまったところで、いよいよ作成に入ります。なお、ここのホームページの主旨としてhtmlの解説などはしない、ということになっていますので、これらに関することは参考書や他のホームページをご覧ください。
 さて、先ほどの「同類のホームページの検索」で、同じ様なホームページは既に存在していたでしょうか。ここではその場合の対策について説明します。結論から言うと、「既にあるホームページと同じようなものは作るな」の一言に尽きます。では、いろいろな場合を想定してその対策を考えていきたいと思います。

 1.自分のイメージしていたホームページが既設のホームページより明らかに劣る場合
 この場合は、あなたのホームページに存在意義はありません・・・と思いましたが唯一ありました。既設のホームページの引き立て役になるための存在意義が。本編の「比較」のところでも説明しましたが、何らかの基準が存在するからこそ、良い・悪いの判断ができるのです。即ちつまらないものが存在するからこそ、良いものがより引き立つのです。あなたにプライドがあるのなら、このような他人の犠牲になるようなホームページは決して作るべきではありません。
 ついでですから、ちょっと横道にそれてみましょう。ここで「既設のホームページより劣る」と書きましたが、どういう部分がだめだから劣っていると判断すればよいのでしょうか。HTMLの技法とかいろいろありますがこのホームページの主旨から、それは「ホームページに記されている内容である」としたいと思います。「ホームページに記されている内容が劣る」とは、本編で述べた「5W1H+比較」即ち豊富な情報量や具体的な表現ができていないことです。またこれができていないと言うことは、ホームページに記されている内容に説得力や信憑性がないということに直結します。これでは真の情報発信とはいえません。
 「5W1H+比較」については本編で十分述べてきましたので、ここでは「具体的な表現」について、この「HPの作り方のページ」を例にとって説明しましょう。最もわかりやすい例は、「アクセス数を増やす」項目でしょう。本編の最もアクセス数増加効果が高い方法はには、NTTの新着情報が突発的なアクセス数を増やす、と書きました。このページにはそれを裏付けるアクセス数の増え方を示すグラフがあります。もしこのグラフがなかったらどうでしょうか。全く説得力はありません。もちろん信憑性もなくなってしまいます。
 以上、横道にそれて「どういう部分をもって劣ると判断すべきか」、「5W1H+比較や具体的な表現」とはどのようなものであるかを述べてきました。具体的表現もなく「NTTの新着情報が突発的なアクセス数を増やす」なんてことは誰でも書けます。それを裏付けるデータこそ、真に求められているものの1つなのです。あなた自身の知識・能力・問題意識・経験等があれば、どのような方法を用いればその理由を裏付けることができるか、皆が求めるものがどのようなものであるかがすぐに思いつき、充実した内容にすることができます。だからこそ、これらはホームページの土台となる重要なものなのです。

 2.自分のイメージしていたホームページが既にあるが、それよりいいものが作れそうな場合
 この場合は何とかなります。対策として、既設のホームページにないものを全面に押し出して差別化し、自分のホームページの売りにすることが考えられます。世の中には似たような製品がありますが、常に差別化を図ってますね。これと同じことです。これを「HPの作り方のページ」を例にとって説明します。トップページにも書いてありますが、私がこの「HPの作り方のページ」を作ろうとしたとき、アクセス数を増やす方法や、ホームページの内容はどうあるべきかを論じるホームページが既にありました。このままでは「HPの作り方のページ」に存在意義はありません。しかし、ホームページの内容はいかにあるべきかという実例と、どんなホームページの宣伝方法がどのくらいの効果を持ったのか等、今までになかった方法で具体的に説明・検証したことを売りとして開設したのです。これこそ「HPの作り方のページ」の存在意義であり存在価値なのです(注:この説明は、既設のホームページの内容が私のホームページの内容より劣っているという意味ではありません。私のホームページにないものが、既設のホームページにはたくさんあります)。
 では既設のホームページを越えるにはどうしたらいいのでしょうか。それは当たり前のことなのですが、既設のホームページとは違うものをつくる、もしくは違う方法論で作る、ということになります。もちろん同じ様な部分も出てくると思います。しかし、その同じ様な部分の内容が既設のホームページより劣っているようでは論外です。全く同じでも芸がありません(程度によっては盗用・盗作ですね。でもどの程度になったら盗用になるのでしょうか。私にはわかりません。それは私に法律に関する知識や能力がないからです。このように自分の能力以上のことをホームページで表現してもめちゃくちゃになるだけです。あ、また横道にそれてしまった)。何らかの独自性を出すことが必要です。独自性のだし方ですが、これはあなたのおかれているホームページと既設のホームページとの関係で千差万別となりますので、具体的にどうするということを述べることはできません。しかし一般論はあります。
 どうするかというと、既設のホームページの内容とあなたのイメージしたホームページの内容を「5W1H+比較」でもって解析し、既設のホームページが論じていない部分を論じるのです。これで内容的には違うものができます。また今までイメージしてきたことはあなた自身の知識・能力・問題意識・経験等に裏打ちされたものであるはずなので、同じ様な内容の箇所があっても解釈の違いが出るはずです。ただし、既設のホームページに書いてない内容でも、すでに書かれている内容から容易に類推できるようなものを書いても仕方がありません。例えばこのホームページで言うと、「名刺にURLを書いてアクセス数を増やそうとしたけど、結果はダメだった」というものなどです。雑誌で効果がないわけですから、名刺で効果が出るわけがありません。また検証する適切な方法さえありません。
 他と違うこと。これこそ存在価値・意義そのものです(ミラーサーバー等を除く)。なぜなら私が今述べている方法論は絶対的なものではありません、人により・状況によりやり方は変わってくるはずだからです。立場によって変わってくることから得られた様々なやり方を、ネットワーク上の様々な立場におかれた多くの人々に提供できることが、ネットの発展にも我々自身の発展にもつながるのです。