5.内容を説明する・・・「比較」の具体例

 このコーナーは「AZ−1とは」ですから、先ほど説明しましたように「5W1H」+「比較」の中の「何」の部分に該当します。ここではさらに、この「何」の部分を「5W1H」+「比較」を使いながら、AZ−1とは何かを説明しています。大項目を分類するだけで終わってはいけません。なお、「AZ−1とは」の構成は、「概要」、それを受けての「内容」、「結論の繰り返し」、という構成になっています。ここでは「内容」部分をどのようにするか、特に「比較」を具体的にどの様に用いてAZ−1の説明をしているかをご理解下さい。



 まず、はじめて「AZ−1のページ」を訪れる人のことを考えて、「概要」を載せています。いきなり各論から入っても何のことかわかりません。ここでは、AZ−1が軽自動車であること、エンジンスペック、ボディーが全部プラスチックでできている等というとんでもない事実をサラっと述べ、AZ−1とはいったい何なのかを述べています。ここでは「何」、「場所」、「理由」が入っています。

 概要が分かったところで、次は「概要」を受けての「内容」の説明となります。ここでは前項で説明したとんでもない事実以外の情報をより深く、さらにビジュアルに見せ、理解しやすいようにしています。通常は内容の説明は「5W1H」+「比較」を使用しながら説明していくことになりますが、ここでは特に「比較」を重視して説明しています。なぜならホームページで表現するものの多くは絶対的なものでなく、相対的なものだからです。実物大の写真をホームページに載せている例は少ないでしょう。従って、何らかの比較対象でもってこちらが説明したい「内容」の位置づけを明確化しなければ、相手は理解できません。
 ところで「このホームページで使用する言葉の定義」によると、『理解するとは、「こちらが理解してもらいたいと思っている情報と、相手が有している過去の知識とが結びつくこと」』としています。従ってここでは、写真自体が「こちらが理解してもらいたいと思っている情報」になり、写真に入った画像の一部が「相手が有している過去の知識」となっています。

 一番最初の写真の例で説明しましょう。これはAZ−1の車高の低さを伝えたい写真です。写真の中で私は、手を地面につくように伸ばしています。その先にのびる白い棒状のものがありますが、これはタバコ(本当はタバコではない)です。先ほど説明した通り、この写真自体が「こちらが理解してもらいたいと思っている情報」=AZ−1の車高は低い、を示しています。また同時に写真のなかに写っているタバコの長さが「相手が有している過去の知識」となります。つまりタバコの大きさを比較対象とすることで、地面までの距離を表し、車高の低さを説明しているわけです。
 次の2枚の写真も「相手の有している過去の知識」=普通の車の目線の高さ、とAZ−1からみた視界を比較することにより、理解を深めようとするものです。「比較」の具体例がお分かり頂けたでしょうか。

 このように「5W1H」+「比較」で分類された大項目を、さらに「5W1H」+「比較」を使いながら説明していきます。こうすることにより、目的がはっきりとし具体性が増し、より理解しやすい内容の濃いホームページができてきます。ホームページは内容こそ重要です。JAVAだのSHOCK WAVEだの、飾り付けは化粧にしかすぎません。