1.情報発信とは

 多くのプロバイダが設立され、ホームページが容易にもてるようになってきた現在、「情報発信」という言葉がしきりに使われています。ではその意味はどのようなものでしょうか。この言葉だけをみると、「自分が発信したい情報をホームページにすればよい」というふうにとらえることができます。しかし、本当にこれでいいのでしょうか。情報は発信する側とそれを受ける側がいて、初めて情報として認識され、何らかの価値をもたらします。自分が無目的に情報を書いているだけのものならば、他人に見てもらっても気にとめられず無視されるでしょう。また、ただホームページを開設しているだけなら、だれもその存在に気づくこともないでしょう。
 ゴミはそこに存在するからこそ、ゴミとして認識されるのです。従って無視され、存在さえ認識されないホームページはゴミ以下ともいえます。

 では「情報発信」を実現するにはどのようにすればよいのでしょうか。それは「しっかりとした目的と指針を持って情報を選択・加工し、ホームページに掲載する」、「自分のホームページの存在を知らせる手段を持つ」、「自分の持っている情報をより多くの人に見てもらい、理解してもらう」の3つに集約されると思います。
 ではこれらか上記の3つが具体的にどのようなものであるか、ホームページを作成・運営する上でどのようにすればよいのか、を説明していきます。

 なお最近顕著に見られる傾向として、ホームページについているアクセスカウンタの数を増やすことがホームページを作る目的となっているものもあります。皆さんもそうならないように気をつけましょう。なおこのホームページでも「アクセス数を増やす」ことを書いている項目がありますが、これは「自分のホームページの存在を知らせる手段」の効果を数値的に明確化するためにアクセス数という指標を用いているだけです。もちろんアクセス数を増やすことに利用できるものですが、情報発信の本質をとらえていない行為であるアクセスカウンタの数を増やすために紹介しているものではありません。