２．同類のホームページの検索
前章で、あなた自身の知識・能力・問題意識・経験等に裏打ちされたホームページのイメージがまとまったものと思います。さて、ここからが問題となります。あなたのイメージしたホームページがすでに存在しているかもしれないのです。他人と同じ様な・同じレベルのホームページを後から作っても存在意義はありません。他人からは既設者の受け売りと見すかされてしまいます。あなたのホームページの評判を落とすだけです。特にホームページの内容が劣る場合は救いようがありません。
同類のホームページの検索
ではサーチエンジンへ行って、同類のホームページがすでに存在しているかどうかを見てみましょう。ここで行うことは特殊なことではありません。通常のキーワード検索とディレクトリ検索で十分です。キーワード検索なら、あなたが思いつくキーワードを入れて検索してみてください。その際、単純な言葉をいれてあまり絞り込まない方法がベターです。ディレクトリ検索なら、あなたのイメージしているホームページが登録されると予想されるディレクトリを探してみてください。詳しい・効率のよい検索方法などは、他のホームページで多くの解説が行われているので、そちらを参照してください。
検索の結果、あなたがイメージしているホームページと同じものがなければ万々歳です。あなたはめでたくインターネット上で、その分野の先駆者となるわけです。逆に同じ様なホームページが存在した場合ですが、これについての対応策は次章で説明します。
ディレクトリの調査
多くの場合、初めての人がホームページに訪れる時は、サーチエンジン（特にYahoo!）のディレクトリを辿りながらやってきます。このことはすでに本編のYahoo!の威力と落とし穴で述べましたし、実際Yahoo!に行って見ていただければおわかりになると思いますが、階層が深くなるに従ってアクセス数が減少する傾向にあります（あくまでも一般則で例外もあります）。従って、せっかくすばらしいホームページを作ったとしても変なディレクトリに登録されればアクセス数が全く増えないことになります。こんな悲惨な結果にならないためにも、自分が登録されるであろうディレクトリをあらかじめ確認しておく必要があります。
まずディレクトリの検索ですが、Yahoo!のトップページのトップディレクトリから自分が登録されるであろうディレクトリをめざして順次掘り下げていきます。前述のキーワード検索ではディレクトリの情報も得られるので、それを参考にしながら行うのも１つの手です。そうしながら、自分が登録される可能性のあるディレクトリをぬかりなく探してください。その可能性は、自分のイメージしたホームページの内容から可能な限り広い範囲を類推します。「グルメ」に登録されると思われていたホームページが「地域情報」の「飲食店」に登録されるという、全く予期できなかった実例もあるくらいです（「地域情報」の「飲食店」は非常に深い階層にあります）。慎重に行いましょう。詳しい・効率のよい検索方法などは、他のホームページで多くの解説が行われているので、そちらを参照してください。
ディレクトリの検索の結果、あなたのイメージしているホームページが、アクセス数の多いディレクトリに登録される可能性が大ならば問題ありません（アクセス数の多い少ないは、適当なホームページにアクセスしてみて、そのアクセスカウンタの増え具合で判断します。１週間くらい時間がかかります）。もし少ないディレクトリに登録されるような内容であり、そうなることがいやならYahoo!の判断するイメージに、あなたのイメージしたホームページの内容を変更していく必要があります。またこの結果から、あなたがイメージしているホームページはみんなが興味を持たない（作ってもあまり意味がない）ホームページであることがわかるかもしれません。そうなれば、はじめから作り直しです。なお、Yahoo!がどのような基準でどのディレクトリに振り分けるかを明示していないため、ここではそれに対するアドバイスをすることができません。
追記（重要）
'98.7.26より、Yahoo!はＨＰの登録基準を変えました。最も大きな変化は、Yahoo!へのＨＰの「登録」ではなく「推薦」になったことです。実際、Yahoo!にアクセスしてみると以前は「登録」という表現であったものが「推薦」に変わっています。これは何を意味するかというと、今まで登録申請されたＨＰは公序良俗に反しない限り全てYahoo!に登録されていたものが、今度からはそのＨＰがYahoo!に登録する価値があると推薦され、かつ、登録する価値があるとYahoo!が認めたものに限って掲載されるようになったということです。量より質へ転換したともいえるでしょう。
ではＨＰの価値とはいったい何でしょうか。いろいろあるとは思いますが、最も重要なことは、多くの人の役に立つ情報を充実させていることだと思います。そうしないと情報を発信し多くの人にそのことを知らせ、また共有することができないからです。またこのことは、Yahoo!の登録基準の１つであるとして、Yahoo!インターネットガイドにも記されています。従ってYahoo!に登録されるためには＝インターネットで自分のＨＰをデビューさせるには、このＨＰで何度も説明している通りＨＰに書かれている内容を充実させることがますます重要になってきたと言えるでしょう。このことについては、本編のYahoo!の激変をご覧下さい。
最重要項目のまとめ
以上述べてきた最重要項目についてここでまとめてみます。この最重要項目に１つでも抜けがあると、悲惨な結果を招く可能性が非常に高まります。
１．これからあなたが作ろうとするホームページのイメージ
「人のためになる情報」、「回り回って自分のためになる情報」、「どうしても人に知らせたい、伝えたい情報」、「他にない、いままで体系化されていない情報」という切り口でもって、自分の知識・能力・問題意識・経験等の中に、これらに該当するものはあるかどうかを考えてみます。これらが他人の興味のあるものであれば、なお可です。
２．あなたには今イメージしているホームページを作る資質があるか
あなたのイメージしているホームページは、あなた自身の知識・能力・問題意識・経験等に裏打ちされたものかどうか、もう一度見つめなおして、いろいろ浮かんだイメージの中から「これならいける！」と思われるものを選別します。
３．同類のホームページの検索
他人と同じ様な・同じレベルのホームページを後から作っても存在意義はありません。サーチエンジンを使って、検索し調査してみます。
４．ディレクトリの調査
変なディレクトリに登録されれば、せっかくの努力も水の泡です。変なところに登録される可能性がある場合は、Yahoo!のイメージに合うように、内容を変更しましょう（不本意ですが）。またあなたがイメージしたホームページは皆が興味を持たないものであるかもしれません。その際はホームページのイメージを再構築する必要があるかもしれません。
