男の自宅介護

心的外傷後成長(PTG) 2023/11/30

 ■NHKヒューマニエンス 
「”死の迎え方”ヒトの穏やかな死とは」 初回2023/11/20  11/29 NHKBS4K再放送

余命宣告された人の中に怒りや不安の一方、心的外傷後成長(PTG)があるらしい。
そのことは望んだことではないし、避けたいことだけれども、
なったからこそ人生観が変わったり、得られるものもある。ということです。


私の心境にぴったりだなと思いました。

「心的外傷後成長(PTG)」をwebで検索すると出てきます

■心的外傷後成長(PTG)
PTGとは危機的な出来事や困難な経験を乗り越えた後に、ポジティブな心理的変容が生まれること

PTGにおける人の5つの成長
・人生に対する感謝
・新たな視点
・他者との関係
・人間としての強さ
・精神性的変容

番組では「余命宣告」でしたが、「自然災害」、「事故」なども危機的な出来事です。
そして、「配偶者の介護」もそうだと思います。

■心的外傷をうけて成長しているなと思います
きっかけは、介護者の会でのインタビューやネガティブキャンペーンで
「なぜ介護するのか」「なぜ生きるのか」を繰り返し
「アドラー心理学」を知ったからです。

・新たな視点 =スキルアップの実感がある
 ・家事全般 ・・・生きていける
  掃除や洗濯買い物、家計簿、将来設計
 ・介護技術の向上 ・・・かかりつけ医、看護師、管理栄養士として
  おむつ介助、シャワー浴全介助、車いす散歩や栄養管理
 ・DX(デジタル変革)・・・デジタル技術で暮らしを変える 
   ①栄養計算のデジタル化と可視化
   ②家計簿の可視化
   ③介護データの可視化
   ④スマートホーム化
 ・DIY技術 ・・・ミシンや電動ドライバー、振動ドリルなど、
 ・自動車整備の技術やナビ、ドラレコのDIY取付

・人間としての強さ =創意工夫を発揮した
 会社生活でのストレス対処法(精神的な強さ)や
 創意工夫、体力を活用して困難に対処してきた

・精神性的変容 =人生理念をつかんだ   アドラー心理学
 宗教や信仰心はないが、どう生きるべきか、何を目標に生きて行くべきかが明確にして
 人生理念(介護理念)をつかんだ。残りの新しい人生を豊かに生きられる

・人生に対する感謝 =いい人生だ。
 一所懸命、思い通りに生きてきたから
 老いることは怖いことでも悲しいことでもない。
 妻でよかった。面白い人生だ。

------------

・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
災害や事件・事故など、命の危機が脅かされる衝撃的な出来事や、耐えがたい精神的苦痛を経験した後に心が傷ついて、様々な心身の症状に苦しみ、日常生活に支障をきたす状態のことをいいます。

<< 前のページに戻る