男の自宅介護

存在理由 さだまさし 2020/5/20発売

 
◆感想------------5/20発売日---
このCD発売の1か月前4/25、私が尿管結石を発症、6/9入院手術。
一番恐れていた、介護者が介護できないという試練に直面しています。
妻はレスパイト入院。コロナ禍により1ヶ月、面会もできず。という状況でした。
在宅介護以来、何度か入院もありましたが、1ヶ月顔を見ないのは初めてです。
しかも、冬と梅雨の間の5月の一番天候のいい時期に・・。

NHK朝ドラ「スカーレット」の言葉が浮かびました。
・「今日が私の1日なら」私はどんな1日にしますか。
・武志が書いた言葉が「いつもと変わらない1日は特別な1日」

このCDは、いろいろなメッセージが込められている。
ライナーノーツも読みごたえのある内容で考えさせられます。
特に私の心に響いた曲、内容は2曲。「存在理由」と「桜紅葉」
私に重なって涙が出ました。(涙もろくなっています)

・何故、困難な仕事を達成してきたか、何故、理科系を選んできたか、分かった。
今の困難・試練を乗り切るためだ。妻を幸せにするためだ。
それが「私の利用価値」「私の使い道」「存在理由」であり、「矜恃(きょうじ)」だ。
誰か他の人にも役に立てたら、喜びだと思う。



・震災やコロナ規制、紛争、地球環境・・・
世の中にはつらい思いをしている人はたくさんいる。
そして、みんな「頑張っている」。どれほど頑張っているかは誰も知らない。
誰に知られなくてもいい、己の道を必死に歩んでいきたい。と思う。




「あなたの無事を祈りながら今日も1日が暮れていく」
「愛しい人をお守りください」
「大切なことはひとつだけ、すべては今日のため」


--ライナーノーツより
◆存在理由
・「私の存在理由はあなたの明日の笑顔を曇らせぬように」
 「あなたを護るためにわたしに何が出来るんだろう」
東日本大震災の時の無力感
・「自分の使い道」
・一緒に支援ライブを行ったときの南こうせつさんの言葉
 「何故僕にヒット曲があり、何故有名になったのか解った。それはこんな時の為なんだよ」
・存在理由を「他人と比較した上での己の価値」と思い込むのは誤りで
僕は「良い意味での私の利用価値」のことではないかと思う。
・「矜恃」とはひたすら己の道を歩いてきた者だけが辿り着く誇りや自信のことだ。
人には求めないが、己に課すものが「矜恃」だ。
その己の道が誰かの役に立った時、その喜びの瞬間に存在理由は僕の心に顕れるのだと思う
これが生命の意味なのか、と。

◆桜紅葉
・「桜は春にだけ美しいのではない、人もまた然り」
・桜に限らず「咲いた」時だけチヤホヤされるのが人の世の常だけれども、
春のほんの一瞬の花のために桜が1年もの間、どれほど頑張っているかは誰も知らない。
そう思うとき、咲くか咲かないか分からないような己の道を必死に歩む人の背中は
気高く美しいと思う。



やばい介護者になろう

介護を恐れる人は、たぶん人生と真剣に向き合って生きてこなかった人だ。
だから介護に直面すると、後悔や不安でいっぱいになる。
だが、これまで一瞬一瞬を精一杯に生き、一所懸命に努力をしてきた人にとっては、
介護をすることは怖いことでも悲しいことでもないはずだ

老いを恐れる人は、たぶん人生と真剣に向き合って生きてこなかった人だ。
だから歳を取ると、後悔や不安でいっぱいになる。
だが、これまで一瞬一瞬を精一杯に生き、一所懸命に努力をしてきた人にとっては、
老いることは怖いことでも悲しいことでもないはずだ 
  ---さだまさし やばい老人になろう 2019/7/18

いい人生とは一所懸命頑張ること

”いい人生”というのは、僕にとって”面白い人生”のことである。
”面白い”という意味は、その場を面白おかしく、はぐらかし、ごまかしながら生きる、ということではない。
どんなつまらないことでも、汗かきながら、一所懸命頑張ること。
     ---さだ語録より----

にゃんぱく宣言

にゃんぱく宣言  作詞・作曲 さだまさし

お前を飼い主にする前に
言っておきたいことがある。
かなり厳しい話もするが
俺の飼い方を聞いておけ

俺の体、俺より管理しろ
家の外に、出してはいけない
飼えない数を、飼ってはいけない
にゃ〜

忘れてくれるな
俺の頼れる飼い主は
生涯、お前ただ一人



<< 前のページに戻る