男の自宅介護

君たちはどう生きるか 2018/1/10

昨日のNHK クローズアップ現代 2018/1/9
 
2018 新たな時代へ “君たちはどう生きるか”

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4081/

内容が詳細に発表されています。とても印象に残りました。
 
2018年1月5日、マガジンハウス刊『漫画 君たちはどう生きるか』に増刷がかかり100万部を突破したそうです。
 
今日も雪が降っているので、朝、早速、本屋さんへ行って買ってきました。
一番目立つところに山積みでした。

2017/8/24第1刷発行 2017/12/22第15刷発行
原作は1937年(大戦前、80年前)

すぐに読めました。
 
■立派な人間とは。正しい道とは。
 
・外見や境遇、地位や名誉やお金ではない。
・尊敬に値する見識をもつ
・自分の経験・感動から出発して意味を正直に考えていく
・自分が感じたこと正しいと思ったことを言葉にできる。伝えられる
・逃げない。どれだけ向かい風が吹いたって一歩一歩進んでいる
 
■ものの見方
 
・人間はみんな広い世の中の一分子なのだ。みんなが集まって世の中を作り、世の中の波に生きている
・自分中心にして物事を判断していく(地動説)と世の中の本当のこと(天動説)を知ることができない
 
■ありがたい
 
「感謝すべきことだ」「お礼を言うだけの価値がある」の意味 
この言葉のもとの意味は「そうあることがむずかしい」「めったにあることじゃない」
自分の受けている幸せがめったにあることじゃないと思えばこそ感謝する気持ちになる
 
何一つ勉強を妨げるものはない。人類が努力をもって積み上げたものを自由にとることができる。
 
■心に感じる苦しみやつらさは人間として正常である
 
・苦痛を感じそれによって体の故障を知ることは、苦痛が正常にないことを知らせていることだ。
・同じように心に感じる苦しみやつらさは人間が本来どいういうものであるべきかを知ることだ
 
★ゲーテの言葉
 
僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。
だから誤りを犯すこともある
しかし、
僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。
だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。

 

 

----私は、どう生きるか----
 
・自分の考えを持つ。話す
・自分の人生は自分で決める
・正しいと思うところを感じる。過ちは二度と繰り返さない。
・逃げない。どれだけ向かい風が吹いたって一歩一歩進んでいる
・生み出す
・何を成し遂げたか?何の役に立っているのか?人類の進歩に役に立ったか?
・人生の選択に「後悔しない」こと「全力」を心がけてきた。
 
・「世間には他人の目に立派に見えるように振舞っている人がずいぶんある。」
「そういう人は自分がひとの眼にどう映るかを一番気にするようになって本当の自分がお留守になってしまう」…思い当る人はいる。
・「だから、心から感じたこと、しみじみと心動かされることを大切にしなくてはいけない」

---2017/1/11追記----3冊大人買いしました。

100分 de 名著 別冊「君たちはどう生きるか」 読書の学校 特別授業 池上 彰
 


読書の学校 NHKの放送ではなく、学校に出向いて授業を行う新シリーズです。
 
・豊かさ・友達・歴史・戦争・どう生きるかについて
テーマごとに時代背景と紹介、感想が書かれています。

ピンチに陥った時「一緒に立ち向かおう」と言える友達は残念ながらいない。

見識豊かで尊敬できる身近な人(叔父さん)もいない。

孤独ではあるが、他人に左右されず自分で考えて自分らしく行こうと思います。


 

---抜粋---
 
・誰かの意見を、あたかも自分が考えたかのように語っている大人はたくさんいます」
でも、大切なのは、自分の頭で考えることです。自分で考え、臆せず発言することを大切に
 
・ピンチに陥った時「一緒に立ち向かおう」と言える友達を得ることができるか。
「この人のためなら大変な目に遭ってもかまわない」と思えるような存在。
別の人格と一緒に暮らす。人生を共にする。
 
・常識を疑ってみることの大切さ。
 
・昔、東西の文化の融合があった、なぜ、異なる民族同士なかよくできないのか、紛争がなくならないのか。
 
・地球上に多様な種が存在していたからこそ、環境が変化しても生き延びることができた
真面目で同じような考え方をする人ばかりの均質な社会は、変化に弱い、
逆にとんでもないヤツがいてこそ、社会や組織は強くなったりもします。
 
・いったいなにを成し遂げたか。何の役に立ったのか。
 
・悪いことだとわかっていても、声を上げない「小さな番人」は自分にも他人にも余計な不幸を招いている
 
・ツイッターをやる暇があったら思索に時間を割いたほうがよい
  ツイッターはとにかく悪口ばかり来て、反応しているとくたびれる。本を読む方が有意義
 
・考えたことを文章にしてまとめる。そういう時間をとってほしい
 

-----原作-----

 

 

 

 


---------------------抜粋-----------------------


「君たちはどう生きるか」マンガ版

・苦しまなければならないのは正しい道に向かおうとしているからだ。
・正しい生き方を強く求めているから、人間ってもののあるべき姿を信じているから
★僕たち人間は自分で自分を決定する力を持っているから、あらたな一歩を踏み出すことができる。

ものの見方について
・人間はみんな広い世の中の一分子なのだ。みんなが集まって世の中を作り、世の中の波に生きている
★自分中心にして物事を判断していく(地動説)と世の中の本当のこと(天動説)を知ることができない
・コペルニクスのように周りの人にどれだけ間違っているといわれても自分の考えを信じ抜ける立派な人になってみたい。

立派な人間
・でっかいかたまりの一部として流されている人間。どうすればいいか「自分で考えるんだ」
・まわりの流れに勇気をふりしぼって逆らうことは立派だと思う
★自分が感じたこと正しいと思ったことを言葉にできる。伝えられる
・卑劣なこと、下等なこと、ひねくれたことを憎む
・立派な男になってもらいたい。
・生きてゆくことにどれだけの意味があるのか、値打があるのか。自分で見つけてゆかなくてはならない
・経験しないとわからないこと、面白いことはたくさんある
★自分の経験・感動から出発して意味を正直に考えていく=思想
・悪く言われない、欠点の無い人間になれとは言わない、その先に
教えられたとおりに生きてゆこうとすれば一人前の人間になれない
・立派に見えるようにふるまう人は自分が人の目にどう映るかを一番気にする。ありのままの自分を忘れる
・心から感じたこと心を動かされることを大切にしなくてはならない

★逃げない。どれだけ向かい風が吹いたって一歩一歩進んでいる

・一段高い所から援助してやる
★人間として自尊心を傷つけられるほど厭な思いをすることはない。
貧乏。人間の本当の値打ちは外見や境遇ではない 立派な見識を持っていれば尊敬すべき

ありがたい
「感謝すべきことだ」「お礼を言うだけの価値がある」の意味 
この言葉のもとの意味は「そうあることがむずかしい」「めったにあることじゃない」
自分の受けている幸せがめったにあることじゃないと思えばこそ感謝する気持ちになる
何一つ勉強を妨げるものはない。人類が努力をもって積み上げたものを自由にとれる。
恵まれた立場の人がどんなことをしなければならないか。

・何も生産しない消費専門家の分際を守らなくてはならない
 馬鹿にしない、尊敬すべき。

・偉人の中で尊敬できるのは人類の進歩に役立った人だけ
 困難な立場に立っても弱音を吐かず、くじけない毅然たる精神
…良い心がけをもっていながら弱いばかりに生かしきれない小さな善人が多い

やるべきことをせずに後悔することがある。
 今度こそそれを生かさなきゃって背中を押してくれる。 苦しくてもその経験を忘れてはいけない

★苦痛を感じそれによって体の故障を知ることは、苦痛が正常にないことを知らせていることだ。
 痛みはありがたいものだ。
 同じように心に感じる苦しみやつらさは人間が本来どいういうものであるべきかを知ること
 
身勝手な欲望や虚栄心からの不幸は

人間である限り過ちは誰にだってある。正しい道に従って歩いていく力があるから苦しみをなめる

ゲーテの言葉
★僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。だから誤りを犯すこともある
しかし、僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。
だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。



----クローズアップ現代より

“世間の目よりも何よりも、君自身がまず人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。”

“世間には、他人の目に立派に見えるように、見えるようにと振る舞っている人が、ずいぶんある。そういう人は、自分がひとの目にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。
いつでも、君の胸からわき出てくる、いきいきとした感情に貫かれていなくてはいけない。”


“『ありがたい』という言葉によく気をつけてみたまえ。この言葉のもとの意味は、『そうあることがむずかしい』という意味だ。『めったにあることじゃあない』という意味だ。自分の受けている仕合せが、めったにあることじゃあないと思えばこそ、われわれは、それに感謝する気持ちになる。”

後悔が背中を押してくれる

“自分の過ちを認めることはつらい。しかし、過ちをつらく感じるということの中に、人間の立派さもあるんだ。僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。だから誤りを犯すこともある。しかし―
僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。”

自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本当のことも、ついに知ることができないでしまう。だから、今日、君がしみじみと、自分を広い広い世の中の一分子だと感じたということは、ほんとうに大きなことだと、僕は思う。”

「君たちはどう生きるか」に対する自分なりの答えとして、去年、小説を発表しました。タイトルは、「ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた」。

わたしの考える『おとな』についてはなしましょう。『おとな』というのは『ひとり』ではなすことができるひとのことです。ただ『ひとり』で、自分の名前をもっていて、それだけの条件で、なにかをはなす、あるいはなにかを考える、それが『おとな』であることです。”
作家 高橋源一郎さん
「僕たちは疑問や質問があると、答えがあると思う。その答えがあるという場合の答えは、誰かが解いた答えなんです。自分の経験と知恵だけで頑張ってみる。そこで得られたものは、もしかしたら貧しいものかもしれないけれど、少なくとも自分の限界まで行ってみる。そういうことを繰り返すことで限界も広がっていくわけですね。」


私がこの本でいちばん心に残っている言葉は、「僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている」です。先が見えない時代にどう生きるかを考え選び取ることは、時として怖いことでもあります。しかし、この言葉は、その大きな問いに向かっていく勇気を与えてくれるものだと思います。

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